カードローンとは？特徴やメリット・デメリットなど詳しくレクチャー！

カードローンとは近年とても人気のある金融サービスの一つです。カードローンと聞いて、手軽に借り入れができて便利だと思う人もいれば、利用して大丈夫なのか？どんな仕組みになっているのか心配になる人もいるでしょう。そんなカードローンとはどんな特徴があるのか、メリット、デメリット、キャッシングとの違いまであらゆる疑問を解決します。

カードローンを作るといつでもATMから借り入れができます。他のローンと違い、始めに借入額が決定した時に全てを受け取るのではなく、カードローンでは借り入れできる限度額があらかじめ決められ、その範囲内であればいつでもいくらでも引き出せます。

カードローンは返済期間も決まっていません。自分の都合に合わせて返済プランを立てる事ができます。ですが、返済期間が長くなると、その分利息を多く払う事になるので、なるべく早く返済するに越したことはありません。一括での返済や、余裕がある時には追加返済という形で多めに返済する事も出来るようになっています。

いざという時のために、一枚は持っておきたくなるカードローンですが、誰でも申し込めば作れるというものではありません。カードローンに申し込むと審査があり、カードローン会社はこの審査を通して返済能力の有無を見極めます。

まず非常に審査に通ることが難しいとされるのは、信用情報に事故情報が記載されている状態です。これまでに延滞や滞納があった場合や債務整理を行った場合などに、個人の信用情報に事故を起こしたとして情報が記録されます。信用情報を使って審査をするカードローンでは、事故情報を確認するので、それによって審査が通りにくくなるのです。

他にも、収入が不安定であったり勤務先の在籍確認が取れない人、他のカードローン会社などで多くの借り入れをしている人も返済能力が不安視されます。そのため審査が通りにくくなる要因となります。

現在では沢山のローンが存在していますが、その中でも利用者が増えてきているローンの一つとしてカードローンが挙げられます。カードローンにはいくつか特徴がありますので、借入返済の仕組みや、資金使途、気になる金利についてまで、カードローンとはどのような特徴があるのか解説していきます。

カードローンならではの機能ともいえますが、カードローンは限度額内であればいつでも借入返済できるという特徴があります。ATMに出向けばすぐに引き出す事が出来るので、他のローンと比べても手軽さは際立っています。

返済については、基本はあらかじめ毎月の返済額を決めて返済していく方法が一般的です。しかし、返済期日より前に返済する事も可能です。毎月の返済額も後々変更しても良いですし、余裕がある月には多めに返済するという選択も出来ます。

ローンにはたくさんの種類がありますが、フリーローンというローンも聞いた事があるのではないでしょうか。実際にはカードローンとフリーローンは別々の金融商品として存在していますが、資金使途が限定されないという点など、カードローンもフリーローンに似通った特徴があります。事業資金以外であれば好きな目的で利用する事が出来るのです。

フリーローンとはフリーという名の通り、目的が限定されません。レジャーや生活費、冠婚葬祭などさまざまな目的で利用できます。また、保証人や担保を用意する必要がないという点も特徴的です。

一方目的ローンは、自動車、住宅、教育費などあらかじめ目的をもって融資を受ける仕組みです。こちらは使途の変更はできません。使途通りに利用している事を証明できる書類の提出を求められます。目的を限定する条件がある分、金利はフリーローンより低く設定されています。

フリーローンは資金使途が限定されないという特徴から、目的ローンよりも金利が高く設定される傾向にあります。最高金利で比較すると、銀行カードローンが14％前後、消費者金融カードローンが18％前後となっています。

目的ローンはローンの種類よって金利が変わってきます。それでも、フリーローンほど金利が高い目的ローンはありません。住宅ローンで1～2％、自動車ローンで2～4％が多いという事を考えると、フリーローンの方が随分と金利が高くデメリットとなる印象です。

カードローンは保証人も担保も設けない場合がほとんどです。その分、個人の信用が重視されます。では、万が一返済不能となってしまった時はというと、保証人の代わりに保証会社が用意されていて、保証会社が代わりに支払いを行います。

保証会社の役割とは、万が一の時に代位弁済をする事です。これは借主が返済不能となった時に、代わりにカードローン会社に返済をしてくれる仕組みの事です。この保証会社がある事で、カードローンは保証人も担保もなくとも成り立つという仕組みになっています。

次に、返済方法はどうなっているのか、その仕組みを見てみましょう。返済方法として広く一般的になっているのが「残高スライドリボルビング方式」です。カードローンでもほとんどの会社で採用されています。

これは、残高に関係なく毎月一定の金額を支払う「リボルビング払い」に、毎月の支払額を借入残高に比例して段階的に増減する「残高スライド方式」を合わせた仕組みの事です。

さらには、「元利方式」なのか「元金方式」なのか、「定額」か「定率」かによって、毎月支払う金額や元金の割合が変わってきます。借り入れを検討しているカードローンがどのような支払い方法を採用しているのか、前もってしっかり確認しておく事が賢明です。

カードローンとは、他のローンにはない特徴がいくつもある事が分かりました。今度は、数あるローンの中からカードローンを選ぶメリットを整理し、利用する前にしっかりと把握しましょう。そうする事でより便利に使用する事ができます。それでは、カードローンのメリットとはどのようなものなのかまとめていきます。

カードーローンの特徴の一つでもありますが、限度額の範囲内であれば借り入れも返済もいつでもできます。一度借り入れしたら終わりではなく、繰り返し引き出せますので、たとえ満額引き出して限度額に達しても、返済が進んで限度額に余裕ができれば、また借り入れても良い仕組みです。

限度額に余裕を持たせておけば、急な出費にも対応出来るので心にも余裕が持てます。このように自分のペースで借り入れが出来るローンは、カードローンのみとなるのでとても大きなメリットと言えます。

カードローンとは、事業資金以外であれば使用目的は自由である事も大きなメリットです。旅行に行きたい時も、普段の生活費に充てたい時も利用可能です。また、急な病気や冠婚葬祭などの時は非常に助かります。

カードローンの申し込み時に使用目的の申告を求められますが、途中で変更してしまっても、申告した目的通りに利用しているか調べられることはありません。

カードローンの申し込みを検討している人は、金額に差はあれど、お金に困っている場合も少なくないでしょう。そんな経済状況の中、カードローンの作成に高額な手数料がかかるのでは、なかなか借り入れに踏み切れません。

カードローンで借主に必要な支払いは借り入れ金と金利のみで、申し込み時に支払いもなく、事務手数料などという名目のお金もかからないので安心出来る事もメリットです。

カードローンのメリットとは、急な出費に対応しやすい事ですので、やはり貸付までに要する時間が短い会社が多いです。

中には「最短即日融資」をセールスポイントにしているカードローン会社もあります。いくつかのポイントを抑えて申し込めば、即日で融資してもらえる可能性が高くなります。

まずは、「最短即日融資」を謳っているカードローン会社を選び、営業時間があるのでなるべく早く申し込みをします。そして、限度額を収入証明書の必要ない金額にし、在籍確認がスムーズに取れるよう用意しておけば、当日融資してもらいやすくなります。困った時、その日に現金が用意できるのはとても頼もしい仕組みです。

コンビニのATMが利用できる事は、カードローンの手軽さを際立たせます。全国どこにでもあり、ほぼ丸一日ATMが使える為、銀行のATMのように営業時間の心配が要りません。

注意が必要なのは、借り入れも返済も限度額が決まっていることや、稀にATMの利用時間に制限がかかっているコンビニがある事です。その他に手数料の違いなど、細かいところは事前に確認しておいた方が良いでしょう。

カードローンとはたくさんのメリットがあり、とても魅力的に感じる仕組みがあります。ですが、メリットだけを見てカードローンの利用に踏み切って良いのでしょうか。カードローンのデメリットも十分に把握してこそ、メリットの恩恵を受け上手に利用する事へと繋がります。それでは、カードローンのデメリットとはどのような事なのか見てみましょう。

やはり金利の部分がデメリットになってしまいます。他のローンはカードローンよりも金利が低く、初めに利息が決定する場合がほとんどです。

対してカードローンは、金利が高いうえに何度も借り入れていると、返済額が膨れ、期間も長期化しがちです。返済期間が延びれば延びるほど、支払う利息が増えて行く仕組みなので、大きなデメリットと言えます。

いつでも引き出せるからといって安易に借り入れを繰り返すのは危険です。返済額が変わらない事から、借入額が増えている事への危機感が感じられにくくなりがちです。ですが、返済期間が長くなると支払う利息も増えていくため、気が付くと利息ばかり払ってなかなか元金が減らないという状態に陥ってしまいかねません。

さらには、保証人も要らず無担保となれば、おのずとハードルが下がり、他社のカードローンの契約もしやすくなってしまいます。これらは多重債務へとつながるデメリットです。

カードローンを利用する際、極力デメリットの影響が少なくなるように気を付けなければなりません。そのためには、やはり計画的に返済する事が一番の安全策です。必ず自分なりの完済期日を決め、毎月返済に充てる金額を明確にする必要があります。このような自己管理をしていく事で、カードローンと上手に付き合う事ができます。

カードローンがあると少なからず他ローンの審査へ影響するデメリットがあります。1社なら大丈夫なのか？それでは2社では？気になる所ですが、一概にカードローンの保有数で決まるわけではありません。

ローンは年齢、年収、勤務形態、勤続年数、他社の借り入れ、クレジットや携帯電話料金の延滞、債務整理の経験など、さまざまな事柄から審査されます。カードローンがあったとしても、返済能力があると判断されれば審査に通過します。

それでも審査通過の足を引っ張る事にはなるので、今後自動車ローンや住宅ローンを利用したいと考えている人は慎重に検討しましょう。

クレジットカードには「キャッシング」という機能が付いています。こちらもカードローンのように借り入れが出来るサービスです。すぐに借り入れができる所は共通しているので、利用者には違いが分かりづらいです。

違いはというと、カードローンはローン専用のカードを発行しますが、キャッシングはクレジットカードに付帯したサービスという位置づけのカードだという事です。キャッシングとは、新たにカードを発行するのでなくクレジットカードの機能の一つとして利用できます。

以前はキャッシングといえば一括で返済するものでしたが、昨今ではキャッシングでもリボ払いできるカード会社が増えたため、キャッシングで借りてもカードローンのように毎月一定額を返済するという事も珍しくありません。その事から尚更違いが分かりにくくなりました。

キャッシングとの違いとして、利用者が注目すべき部分は金利です。銀行カードローンの最高金利が14％前後だという事に対してクレジットカードのキャッシングは最高金利を18％としている会社が多く見受けられます。

クレジットカードを持っていてキャッシング枠があるのなら、そのままキャッシングを利用してしまいたい所ですが、金利の事を考えるとカードローンを利用した方が賢明でしょう。

たくさんのカードローンがありますが、どこに申し込んでも同じようなものかというと、そうではありません。それぞれに規定があり、サービス内容も違ってきます。自分に合ったカードローンを見つけるには、どのような所に注目すれば良いか、カードローンの種類や選び方を見ていきましょう。

カードローンには「銀行カードローン」と「消費者金融カードローン」があります。銀行には「銀行法」が、消費者金融には「貸金業法」という法律が適用されます。適用される法律が違う事から、それぞれ貸付できる対象や限度額などが異なってきます。また、審査通過の難易度にも差が出てきます。

銀行カードローンと消費者金融カードローンの一番の違いは、「総量規制」の対象か否かという所にあります。総量規制とは貸付業法の規約の一つで、総額で年収の3分の1以上になる借り入れはできないという規制の事です。

消費者金融カードローンは総量規制の対象となるため、他社の借り入れも含めて年収の3分の1以下になる借り入れしかできません。必然的に無職の人などは借り入れできないという事になります。一方、銀行カードローンは規制の対象外のため、個人の信用度や返済能力があれば、年収の3分の1以上の借り入れも可能です。

カードローンに申し込もうと思ったら、まずは希望する金額が借り入れできそうな会社を探します。特にアルバイトや専業主婦、年金受給者など、収入が少ない、もしくは全くない人は申し込み不可としている会社が多いので、まずは申し込み可能な会社を探します。

申し込みできると分かったら、自分が必要なサービスや仕組みがあるかを確認していきます。借入返済の方法やATMの手数料、最低返済額が無理のない金額であるかなどが挙げられます。家族や会社に秘密にしたいのであれば、郵便物の有無と在籍確認時の配慮はあるかなども確認しておきたい所です。

会社が絞られて来たら、なるべく金利が低い会社をピックアップして返済額、返済期間のシミュレーションをしてみます。そうする事で自分に合ったカードローンを見つけやすくなります。

カードローンとは、借入返済が自由に出来るとても便利な制度だという事が分かりました。他たくさんのメリットもあり、困った時には助かります。きちんと自分の返済能力を心得て自己管理をすれば、デメリットも怖くありません。カードローンで借り入れる際は、賢く利用し、人生の力強い味方にして下さい。