世界の治安状況をランキングで見てみよう!
子供の頃、世界地図を広げて、「この国に行ってみたい」「あの国に住んでみたい」と夢見ていた人もいるでしょう。パスポートを取って、飛行機に飛び乗れば、どの国にも旅行することができます。日本や東京に住んでいると永遠にわからないことが学べる海外旅行は貴重な機会です。
世界の国や都市を旅することは、とても貴重な人生経験になります。その国の人々との交流は、人生における財産になるでしょう。世界の国々を旅行することで、人間として成長することもできます。一生の友人やかけがえのない家族と出会うこともできるでしょう。
しかし、どの国や都市に行っても、楽しい思いをするばかりではありません。国や都市によって治安がいい場所、治安が悪い場所があります。日本のように治安のいい国に住んでいて、東京のような便利な都市にいると、治安の悪い国のことがわからず現地で問題が起きるかもしれません。
世界の国や都市の治安を知るにはどうしたらいいのでしょうか?治安の良さ、悪さのランキングがあれば、便利なのではないでしょうか?ランキングで示すことで、この国と比べて、こちらの国の方が治安がいいといった比較の仕方もできます。
これから旅行に行こうとしている国の治安がいいのか悪いのかを知るだけでも、対処方法をいろいろ考えることができます。あなたの行きたい国や都市の治安が悪ければ、持っていく鞄の種類を考えたり、危険な場所に近づかないようにしたりすることができます。
安全な海外旅行をするため、国や都市の治安ランキングを見ていきましょう。たとえば私たちが住んでいる日本や、首都の東京は治安がいいことで有名です。治安ランキングでも日本や東京は常に上位にあります。日本や東京に住む人は平和ボケしている懸念もあります。
日本や東京から海外に旅行に行くとき、是非参考にしてみてください。治安が悪いから、行くのを止めるというのも選択肢の1つですが、日本や東京と比べて治安が悪いことを自覚しておくだけで、その国での旅行は安全で楽しいものになるのではないでしょうか?
世界の治安ランキングの決められ方
日本という国や、東京という都市に住んでいると、治安といった問題を考える機会は少ないかもしれません、世界には日本や東京といった国や都市よりも治安のいい国や都市があるかもしれません。
逆に日本や東京より治安の悪い国や都市も多くあるでしょう。治安の悪い国や都市に出かける時は、パスポートなどを管理する外務省から、どうしても必要でない場合以外は渡航をしないようにと警告を出している国や都市があります。
それでは治安のいい悪いの基準になるものは何かあるのでしょうか?それが世界平和度指数です。世界平和度指数とはどういった基準で決められているのでしょうか?ここで世界平和度指数について詳しく見ていきましょう。
世界平和度指数で判断
世界平和度指数は内戦の数、市民に対する不信感の度合いといった、その国や都市に滞在するに当たり、どれぐらいの不安要素があるのかを厳密に数値化したものです。世界平和度指数は24項目から判断されています。
日本には内戦などないので、日本国内や東京といった安全な都市に住んでいる人には、ピンと来ない項目もあるかもしれません。しかし世界には政治に対する不信感がある国、民族の違いを認めたがらない国、長期内戦が続いている国があります。
治安ランキングを確認する方法
治安ランキングを知るにはどうすればいいのでしょうか?まずは外務省が公開している、海外安全ホームページをチェックしましょう。世界地図で国が危険レベルごとに色で表示されています。まず黄色はレベル1で「充分注意してください」というものです。
その国や都市に渡航したり滞在する時、特別な注意が必要というものです。次に薄いオレンジはレベル2で、「不要不急の渡航は止めてください」というものです。渡航する場合は特別な注意を払い、安全対策を充分に取る必要があります。濃いオレンジはレベル3です。
「渡航は止めてください」という渡航中止勧告です。どのような目的であれ、渡航はしないでくださいという国や都市です。現地に滞在している日本人に退避するよう準備を促している場合もあります。赤い色はレベル4で「退避してください」というものです。
レベル4になると治安だけでなく、その国がどういう方向に進むのであるかもわからない、不安定な情勢の国や都市であるケースが多いです。このように海外安全情報に法的構成力はありません。常に自分の身は自分で守る心構えで安全対策を行っていきますしょう。
【世界の治安ランキング】安全な国TOP10
成田空港や東京国際空港から海外に旅立つ時、渡航する国の治安は気になります。さっそく世界平和指数から、世界治安ランキングを見ていきましょう。まずは、世界治安ランキングの中でも、治安の良い、安全な国のトップ10をランキング形式で紹介していきましょう。
10位:スロベニア
世界の治安ランキングの安全な国の第10位はスロベニアです。スロベニアは東西南北をハンガリー、イタリア、クロアチア、オーストリアに囲まれた小さな国です。首都はリュブリャーナで、リュブリャーナ城が丘の上から静かに見下ろしています。
ルネッサンス文化、バロック、アールヌーボーの時代の建築物が立ち並んだ、中世の面影を残す美しい国です。スロベニアにはブレッド湖、ボストイナ鍾乳洞といった名所があります。四季折々の壮大な自然が楽しめる、美しい国で日本からツアーが組まれるほど人気です。
9位:日本
世界の治安ランキングの安全な国の第9位は、我が日本です。この順位に納得がいかない人はいるでしょうか?しかし治安ランキングのトップ10の常連国なので、日本は平和で安全な国と言っていいでしょう。2020年には東京オリンピックが行われます。
東京を中心に日本中に海外の観光客が増えることでしょう。海外からの渡航者も、日本や東京には安心して訪れてくるでしょう。日本人である我々は、「和の心」や「おもてなしの心」で渡航者を迎え、最高の思い出を作ってもらいましょう。
8位:カナダ
世界の治安ランキングの安全な国の第8位は、カナダです。カナダにはナイアガラの滝やカナディアンロッキーといった、雄大な自然があります。首都オタワも美しく便利な都市で、日本人の旅行先として人気の国です。ナイアガラの滝はハリウッド映画にも出てきた雄大な観光地です。
また、女性の場合は、少女時代に「赤毛のアン」読んだ人には、舞台となったプリンスエドワード島も人気なのではないでしょうか?バンクーバーは最も住みやすい都市として有名で、美しい港の景色を見ながら、ショッピングや食事が楽しめます。
7位:スイス
世界の治安ランキングの安全な国の第7位は、スイスです。スイスは永世中立国として知られています。雄大なアルプスと湖があり、美しい自然と中世の街並みを楽しむことができる、観光地として人気の国です。マッターホルンを望む山岳リゾートや氷河観光も楽しむことができます。
首都ベルンは旧市街が世界遺産に登録されています。空の玄関口のチューリヒも、中世の街並みが広がっていて、大変に美しい都市です。フランスとの国境にあるレマン湖はスイス最大の湖で、クルーズや川下りができます。日本からのツアーもいろいろあります。
6位:チェコ
世界の治安ランキングの安全な国の第6位は、チェコです。チェコは昔、ヨーロッパ文化の中心地として栄えていました。チェコスロバキア時代は、ソビエト連邦の侵攻を受け、東欧に属していました。1993年にチェコとスロバキアが分離独立しました。
チェコの首都はプラハとなり、市内の中心にボルダウ川が流れ、古い街並みと多くの尖塔が建っています。プラハ最古の橋カレル橋や、プラハ市街を見下ろす世界最古の城プラハ城など、観光に訪れて、楽しめる場所が多くあります。
5位:ポルトガル
世界の治安ランキングの安全な国の第5位は、ポルトガルです。ポルトガルはヨーロッパ大陸の最西端にあります。ポルトガルと日本は古くから深いつながりがあります。首都はリスボンで、大航海時代には世界の主役だった国です。今もその時代の面影を残す街並みが続いています。
ケーブルカーに乗って坂のある街を散策するのもいいでしょう。おしゃれなカフェも多いので、観光の途中で一息つくのも楽しいものです。夕暮れ時に灯りが灯る美しい港町のロマンチックな夜を楽しむこともできるでしょう。
4位:ニュージーランド
世界の治安ランキングの安全な国の第4位は、ニュージーランドです。ニュージーランドは南半球の美しい島国です。北島と南島、その他の小さな島々からなる国です。首都ウェリントンは北島にありますが、大自然を堪能できる南島が観光客には人気です。
ガーデンシティと呼ばれるクライストチャーチは、落ち着いた雰囲気の庭園を楽しむことができます。南島の中心にはテカボ湖があります。晴天率が高く、星空が綺麗に見えると世界的に知られています。星空と石造りの教会の風景はロマンチックで新婚旅行などにも人気があります。
3位:オーストリア
世界の治安ランキングの安全な国の第3位は、オーストリアです。フランス王妃マリー・アントワネットの故郷でもあるオーストリアは、文化の香り高い国です。ヨーロッパの中核として、西欧諸国の文化の影響を受けながら、独自の文化を育ててきた国です。
古くからゲルマン文化とスラブ文化の交流点として栄えてきました。ハプスブルグ家の離宮、シェーンブルン宮殿は世界文化遺産になっています。またウイーンは音楽の都としても有名です。景色を堪能するだけでなく、オペラ観劇などを楽しむのもいいでしょう。
2位:デンマーク
世界の治安ランキングの安全な国の第2位は、デンマークです。デンマークと言えば、童話で有名なアンデルセンが生まれた北欧の国です。首都のコペンハーゲンは、シェラトン島にあります。運河沿いのかわいらしい建物が並ぶ、世界でも有数の港街です。
市の中心部のチボリ公園に、人魚姫の像がある点でも有名です。またデンマーク最古の都市リーベはバイキングの交易地として発展しました。子供のおもちゃのブロック玩具のレゴは、デンマークのビルンに本社があります。レゴランドというテーマパークもあり、観光客に人気です。
1位:アイスランド
世界の治安ランキングの安全な国の第1位は、アイスランドです。正式名称はアイスランド共和国といいます。北欧の北大西洋上にある島国で、首都はレイキャビクにあります。雄大な自然の姿を見ることができて、観光に訪れる人々は「地球に生きてるんだ」と実感できます。
また、西欧で最大級の氷河やフィヨルドがあります。氷河から溶け出した水が滝となり、大地を轟かせます。世界最大の露店温泉ブルーラグーンは、湖かと思うほど大きさです。20メートルの高さまで噴き上げる間欠泉などを作り出しています。首都レイキャビクではオーロラを見ることができます。
【世界の治安ランキング】危険な国TOP10
ここまで、ランキングで安全な国を見てきました。次に、世界で最も治安の悪い国のランキングを見ていきましょう。世界には近寄ることさえ許されない、危険な国があります。それぞれの国の特徴を知り、治安の悪い国への渡航は避けましょう。命の危険もある可能性がある国々でもあります。
10位:ジャマイカ
世界の治安ランキングの危険な国の第10位は、ジャマイカです。レゲエが盛んで、陽気なイメージがある国です。しかし治安の悪い都市がたくさんあります。スラム地区はジャマイカの地元民でも恐ろしい思いをすると言われています。
スパニッシュタウンやダウンタウンが治安が悪くて有名です。ギャングの抗争もあり、殺人や強盗の発生率も大変高い国です。できる限り、近づかないようにしましょう。どうしても出かける場合は、安全な都市だけを回るようにして、友好的に話しかけてくる人にも近寄らないようにしましょう。
9位:グアテマラ
世界の治安ランキングの危険な国の第9位は、グアテマラです。グアテマラはメキシコの下にある国で、一番大きな都市である首都のグアテマラシティは世界都市別殺人事件ランキングでも常に上位に位置しています。
殺人や強盗、窃盗などの被害があるリスクも、安全な国々と比較してかなり高いです。どうしても旅行でグアテマラを訪れる場合は、少しでも安全なホテルやバスを利用するようにしましょう。
8位:パキスタン
世界の治安ランキングの危険な国の第8位は、パキスタンです。パキスタンは外務省のホームページでも危険度レベルが高い都市が多い国です。中でも、アフガニスタンとの国境付近が特に危険とされています。レベル4に認定されており、渡航は止められています。
都市の治安は悪く、強盗やスリが日常的に発生しています。パキスタンと言えば、2001年に世界に衝撃を与えた、同時多発テロの首謀者と言われるビンラディンが、潜伏していた国としても有名です。夜だけでなく昼間も危ない目に遭う可能性がある治安の悪い国ランキング常連になっています。
7位:イラク
世界の治安ランキングの危険な国の第7位は、イラクです。イラクは外務省が発表している安全情報の中でも、ほとんどの都市が危険レベル3から4に認定されています。治安の悪い国の常連国になっているほど、怖い国です。海外旅行には絶対おすすめできません。
実際に日本人ジャーナリストが誘拐され、殺されてしまった事例もあります。イスラム過激派のテロや、首都のバグダッドを中心にした抗議デモがあることが、治安がここまで悪化してしまった背景にあるようです。
6位:イエメン
世界の治安ランキングの危険な国の第6位は、イエメンです。イエメンのサヌア旧市街は世界遺産となっています。ソコトラ島も世界自然遺産になっており、海外旅行好きなら訪れてみたい国かもしれません。しかし外務省はどの地域も危険レベル4に指定しています。
現在では日本人が観光で訪れることは不可能と考えるほうがいいでしょう。銃機器が簡単に手に入り、イスラム過激派組織によるテロがあり、身代金目的で外国人が誘拐される事件も多発しています。
5位:エルサルバドル
世界の治安ランキングの危険な国の第5位は、エルサルバドルです。エルサルバドルは中米の真ん中に位置する国です。非常に治安が悪く、殺人事件の発生率が高いです。国の面積は、日本の九州地方と同じぐらいの面積ですが、人口が約600万人もあり人口密度が高いです。
ギャング団や強盗やスリによる殺人事件が大変多いのが特徴です。首都はサンサルバドルで、旧市街では、教会や劇場といった観光地があるので、比較的治安はいいとされています。その付近に限り、旅行者も見かけられています。
4位:ホンジュラス
世界の治安ランキングの危険な国の第4位は、ホンジュラスです。ホンジュラスは戦争が行われているわけではありません。しかし日常的に殺人事件が発生しています。ホンジュラスの都市の中で、サンペドロスーラは、世界的に犯罪件数が高いことで知られています。
1年間で1000件以上の殺人事件が発生しています。ここまで治安が悪くなっている理由は、ギャング団の存在です。MS-13と呼ばれるギャング集団のマラサルバトルチャは、メキシコギャングとも接点があります。FBIも目をつけている危険な集団です。
3位:アフガニスタン
世界の治安ランキングの危険な国の第3位は、アフガニスタンです。アフガニスタンは日本の外務省が発表している安全情報で全域が危険レベル4に指定されています。治安の悪さランキングでも常に上位に入ります。
アフガニスタンは支配してきたソ連が撤退してから、国内で紛争が多発しています。その結果、国全体に治安の悪さが広がっています。1980年までは治安の悪さはさほど目立っていませんでした。しかし現在ではうかつに立ち寄ることのできない国となってしまいました。
2位:ベネズエラ
世界の治安ランキングの危険な国の第2位は、ベネズエラです。殺人事件が多発している世界でも有名な治安の悪さです。この背景にあるのは。低所得者層の貧困者が多いことが挙げられます。首都はカラカスですが、政府を批判する暴動が多発しています。
その他、殺人や誘拐や強盗といった凶悪犯罪ばかりです。カラカスの建物の多くに不審者が侵入しないような電気柵がある点も特徴です。非常に物価の安い国としても知られていますが、それ以上に収入が少ないので、貧困な人々であふれかえっています。
1位:シリア
世界の治安ランキングの危険な国の第1位は、シリアです。現在、政府が発表している安全情報では、国の全域の危険レベルが4に指定されています。危険な国の1位になった要因は、反政府武装勢力によって、大規模な内戦がおこったことがきっかけです。
内戦が始まる前のシリアは、夜でも女性が1人で出歩けるほど、治安のいい国でした。しかしイスラム過激派「ISIL(アイシル)」が2015年に日本人2名を拘束し、殺害してしまいました。歴史的な建造物も多くある国ですが内戦によって大きく損傷してしまっています。
【世界の治安ランキング】安全な都市TOP10
世界の治安ランキングを見ていく上で、イギリス経済誌エコノミストの調査部門がまとめた世界主要都市の安全ランキングが参考になるでしょう。調査は世界の60都市を対象としています。57の指標を4つのカテゴリーに分類して分析しています。
10位:メルボルン(オーストラリア)
「エコノミスト」が選ぶ世界で最も住みやすい都市ランキング第10位は、オーストリアの都市メルボルンです。最高得点を100として、87.3点を得ています。19世紀の面影を残す建造物と、近代的な建造物が融合した、別名ガーデンシティとも呼ばれる都市です。
9位:ソウル(韓国)
「エコノミスト」が選ぶ世界で最も住みやすい都市ランキング第9位は、韓国のソウルです。最高得点100点として87.4点とわずかにメルボルンより勝りました。しかしまだまだ問題も多く、東大門市場や明洞といった主要地でスリや呼び込みなどの被害に遭うこともあります。
8位:コペンハーゲン(デンマーク)
「エコノミスト」が選ぶ世界で最も住みやすい都市ランキング第8位は、デンマークのコペンハーゲンです。最高得点100点として87.4点を獲得しています。そんなコペンハーゲンで現在問題視されているのが若者を中心とした薬物中毒の増加です。
さらに、ギャングの抗争といったものがあります。またテロの可能性もゼロではありません。安全と言われてはいますが、念のため夜間の行動に関しては、慎んだ方がいいでしょう。
7位:ワシントン DC(アメリカ)
「エコノミスト」が選ぶ世界で最も住みやすい都市ランキング第7位は、アメリカの首都ワシントンDCです。最高得点100点のうち87.6点です。世界の要人が集まるメジャーな観光地であり、しっかり管理されています。ただし夜になると安全とは言い切れない場所もあるので注意が必要です。
6位:トロント(カナダ)
「エコノミスト」が選ぶ世界で最も住みやすい都市ランキング第6位は、カナダのトロントです。世界60都市を対象に、北米では第1位にランクインされています。近年、発砲事件などが増えていますが、個人の安全カテゴリーの中では上位に入っているので、世界の中でも安全な都市と言えます。
5位:シドニー(オーストラリア)
「エコノミスト」が選ぶ世界で最も住みやすい都市ランキング第5位は、オーストラリアのシドニーです。オーストラリア有数の観光都市として有名なだけあり、治安の良さも世界的に見ていいレベルです。夜のネオンが輝くエリアも多く、観光客も多く安心して歩くことができます。
4位:アムステルダム(オランダ)
「エコノミスト」が選ぶ世界で最も住みやすい都市ランキング第4位は、オランダの首都アムステルダムです。ヨーロッパの都市の中では、第1位の安全な都市です。しかし移民による犯罪被害に悩まされているというマイナスポイントがあります。充分な自己管理をし、用心することは必要です。
3位:大阪(日本)
「エコノミスト」が選ぶ世界で最も住みやすい都市ランキング第3位は、日本の大阪です。東京には及ばなかったものの、最高得点100点の内で、90.9点を得ています。4項目の1つである「インフラの安全性」に関して言えば、東京よりも上位にいて、シンガポールに次いで2位になっています。
2位:シンガポール
「エコノミスト」が選ぶ世界で最も住みやすい都市ランキング第2位は、シンガポールです。日本の大阪より上というのは驚きかもしれません。犯罪発生率を比較してみると、日本より低いということがあります。旅行や観光をすることに関してはほとんど問題がないと言えるでしょう。
1位:東京(日本)
「エコノミスト」が選ぶ世界で最も住みやすい都市ランキング第1位は、日本の東京です。東京へ向かう地方出身者がよく「東京は怖いところだ」などと言いますが、東京の犯罪件数は世界で比較すると、3年連続してランキング1位となっています。世界が見る東京の安全性は別格のようです。
【世界の治安ランキング】危険な都市TOP10
海外旅行をするのに治安が悪い都市はどこでしょうか?危険な場所というのは、国という広い地域ではなく、都市によっても存在しています。外務省で発表している海外安全ホームページを参考に見ていきましょう。旅行に訪れる際は充分に注意をしましょう。
10位:ボゴタ(コロンビア)
世界の治安ランキングの危険な都市の第10位は、コロンビアのボゴタです。ボゴタは北部は平穏な雰囲気で、かなり治安がいいと言えます。しかし旧市街に向かうエリアでは落書きも多く、写真撮影などしたら悪い連中に捕まってしまいます。スラム街では日本人の行方不明者もかなり存在します。
9位:ニューデリー(インド)
世界の治安ランキングの危険な都市の第9位は、インドの首都ニューデリーです。安全な都市の項で出した「世界の安全性指数ランキング」は60都市が対象で52位です。ニューデリーは現地の人も危険と言われているほどなので、観光に訪れる日本人は要注意です。
8位:ジャカルタ(インドネシア)
世界の治安ランキングの危険な都市の第8位は、インドネシアのジャカルタです。特に女性に対する嫌がらせ行為などの調査結果で危険な都市のトップ5にランクインしてしまいました。ジャカルタの交通機関を利用したり散策をしたりする時、特に女性は注意が必要です。
7位:カサブランカ(モロッコ)
世界の治安ランキングの危険な都市の第7位は、モロッコのカサブランカです。モロッコは車社会ですが、交通、運転マナーは最悪です。交通事故には最新の注意を払いましょう。さらに観光客だけでなく現地の人もスリやひったくりに遭います。詐欺やぼったくりにも注意しましょう。
6位:カイロ(エジプト)
世界の治安ランキングの危険な都市の第6位は、エジプトのカイロです。防犯や安全対策を徹底していれば、渡航しても大丈夫な状況にあります。ただしスリや、しつこい客引きには要注意です。「バクシーシ」と言ってチップをねだられることが多いですが、必要ない時は断りましょう。
5位:ダッカ(バングラデシュ)
世界の治安ランキングの危険な都市の第5位は、バングラデシュのダッカです。バングラデシュは親日国ですが、外務省の危険度レベルは2で「不要不急の渡航は止める」になっています。現在、治安は比較的よくなってきていると言われていますが、貧困が根強い国なので注意が必要です。
4位:カラチ(パキスタン)
世界の治安ランキングの危険な都市の第4位は、パキスタンのカラチです。カラチは1959年までパキスタンの首都でした。山崎豊子の「沈まぬ太陽」で通名なカラチですが、イスラマバードに遷都されました。夏になると40度を超える日もあるので、健康管理も含めて注意が必要です。
3位:ヤンゴン(ミャンマー)
世界の治安ランキングの危険な都市の第3位は、ミャンマーのヤンゴンです。ミャンマーでは国籍が与えられないなど差別されているロヒンギャ族の問題が深刻化しています。それに加え武装勢力「アラカン軍」が権利拡大を狙って、政府と交戦状態にあるということは覚えておきましょう。
2位:カラカス(ベネズエラ)
世界の治安ランキングの危険な都市の第2位は、ベネズエラのカラカスです。ベネズエラの首都カラカスでは、失業と人身売買に苦しみ続けています。テロ組織の民族解放軍の拠点となっており、治安部隊とデモ隊が衝突する事件も起きています。
1位:ラゴス(ナイジェリア)
世界の治安ランキングの危険な都市の第1位は、ナイジェリアのラゴスです。ナイジェリアでは、ボコ・ハラムとISISが存在感を持ち続けています。石油資源の豊かな国でありながら、人口の3分の2が貧困の状態にあり、治安は非常に悪くなっています。
【世界の治安ランキング】ヨーロッパの危険な国TOP5
ここまで見てきた、世界レベルで治安の悪い都市は、政情不安だったりする場合が多いので、納得がいくでしょう。しかしヨーロッパは治安がいいと思い込んでいないでしょうか?しかしヨーロッパの中には意外に知られていない危険な国があります。
5位:マケドニア
ヨーロッパの危険な国第5位はマケドニアです。アレクサンダー大王の王国が栄えた名残が残る国ですが、ISILの帰還兵が多く潜伏しており、テロの危険性が高いです。アルバニアやコソボ国境沿いには外務省が危険レベル1を出しています。日本人相手の事件はまだ発生していませんが注意が必要です。
4位:コソボ
ヨーロッパの危険な国第4位はコソボです。紀元前の時代から常に征服されてきた国ですが2008年に独立国となりました。しかしセルビア系とアルバニア系の紛争が続いています。日本の外務省は危険レベル3の「渡航中止勧告」が出ている地域もあり、紛争で死者も出ています。
3位:ロシア
ヨーロッパの危険な国第3位はロシアです。ソ連崩壊後、治安が徐々に悪くなってきています。暗殺やデモが常にどこかで起こっています。地方によって、一般人を狙ったテロも続いています。ロシア全域に外務省は危険レベル1の「充分に注意する」が出されています。
2位:ウクライナ
ヨーロッパの危険な国第2位はウクライナです。ヨーロッパの秘境とも言われる国ですが、ウクライナ情勢は安定していません。ロシアとの関係が悪化しているからです。危険レベル3が出ているクリミア自治共和国は不法占拠されている状況が続き、とても危険な状態です。
1位:ジョージア
ヨーロッパの危険な国第1位は、ジョージアです。北はソチ市が国境に隣接していて、武装勢力がカフカス山脈に潜伏しています。長年戦闘を繰り返してきたアブハジア共和国もあります。ジョージア全域が危険レベル1で、他にレベル3、レベル2の地域が多くあります。
【世界の治安ランキング】女子一人旅でも安全な国TOP5
女性の1人旅で海外旅行に行く人が増えています。治安を考えると、女性の1人旅で危険レベル指定がある国に行くのは避けるべきでしょう。では女性の1人旅でも安心して、観光を楽しむことができる国はどこがあるのでしょうか?これもランキングで見ていきましょう。
5位:オーストラリア
第5位のオーストラリアは、初心者の女性1人旅でもおすすめの国です。銃社会ではなく、のんびりした国民性な上、フレンドリーです。広大な国で飛行機移動や車移動が多いので、よく計画を練っておかないと土壇場で慌てることになるので注意しましょう。
4位:モナコ
第4位のモナコは安全面がしっかりしています。町中に防犯カメラがあり、警察が常に見守ってくれています。モナコはとても小さな国です。フランスの隣なので、徒歩で国境を超えることができます。その他陸続き同士の国は電車や車で国境を超えることができるので、一度経験してみましょう。
3位:カンボジア
第3位のカンボジアは、バックパッカーが多く訪れる国です。とても親切な国民性の上。片言の英語を話しても受け答えしてくれます。1人旅同士がカンボジアで出会い、交流を深めることも旅の醍醐味でしょう。生涯にわたるベストフレンドと出会うことができるかもしれません。
2位:タイ
2位のタイも、女子の1人旅におすすめです。バックパッカーが多く観光に来るので、その手のサービスが充実しています。物価も安く、タイ料理が好きな人は本場の料理を堪能できます。格安ツアーが提供されているので、お金をかけずに海外へ行くには最適な国です。
1位:台湾
1位の台湾は、女子の1人旅にうってつけです。気軽に旅立てて、治安もいい国です。台湾の人はとても親切です。食事も美味しいし、屋台巡りもいいでしょう。話題のタピオカも美味しいです。電車でどこでも行けるので、レンタカーを借りる必要はありません。文句なしにおすすめの国です。
治安の悪い国での身の守り方
治安の悪い国で、日本にいる時と同じ感覚で過ごしていれば、きっとトラブルに遭うでしょう。特に治安の悪い国だと言われている国や、平和な国でも危険区域と言われる場所に行くときは、充分に気を付ける必要があります。具体的な身の守り方を見ていきましょう。
肩に掛けられる鞄を選ぶ
身の守り方の1つ目は、肩に掛けらえる鞄を選ぶことです。高価なブランドバッグを下げていようものなら、スリに「取ってください」と言っているようなものです。スリ対策として高価な鞄を避け、チャックのついた地味なバッグを斜め掛けしましょう。
現金を多く持ち歩かない
身の守り方の2つ目は、現金を多く持ち歩かないということです。海外のスリは、日本人が現金主義なのを良く知っています。現金は100ドル以下にして、クレジットカードを使うようにしましょう。クレジットカードなら紛失したらすぐにカードを止めてもらえます。
目立つ服装はしない
身の守り方の3つ目は、目立つ服装はしないということです。海外で目立つ格好をしていると、日本人観光客だとすぐにバレてしまいます。その上、ミニスカートで夜の街を歩いたりして襲われたとしても、「そんな恰好のあなたが悪い」と捉えられてしまう場合もあります。
高級品は持って行かない
身を守り方の4つ目は、ブランドものを持って行かないということです。日本でいつも身に着ているブランドものでも、海外では「盗んでください」と言っているようなものです。街中での盗難やスリのターゲットにされるだけです。安全のため、高級品は持って行かないようにしましょう。
落書きやゴミの多い場所に近づかない
身の守り方の5つ目は、落書きやゴミが多い場所に近づかないというものです。そういう場所では何かしら犯罪が起こっています。治安の悪いサインだと思って、速やかに立ち去りましょう。日本人男性は小柄なので、スリや強盗はターゲットが男性であっても気にしません。
バスターミナルやチャイナタウンを避ける
身の守り方の6つ目は、バスターミナルやチャイナタウンは避けるということです。チャイナタウンは観光地でもありますが、どの国でも治安が悪い場所だと言われています。夜に歩くのは止めましょう。またバスターミナルも治安が悪いので、周辺のホテルは取らないようにしましょう。
強盗にあったら逆らわない
身の守り方の7つ目は、強盗に遭ったら逆らわないということです。銃やナイフで脅してきても、相手を殺すつもりはありません。「金を出せ」と言われたら、お金を出しましょう。お金と命のどちらが大事かということです。要求を飲まずに殺されるよりずっとマシです。
旅行先は世界の治安ランキングを確認して決めよう
海外旅行に出かける場合は、必ず政府が出している治安情報を確認しましょう。海外の国々の治安状況は刻々と変わります。これまで平和だった国が危険な国になる場合もあります。ランキングがあなたの海外旅行計画の助けになれば幸いです。