単身赴任でかかる生活費を徹底調査!
会社からの急な転勤命令で単身赴任になると辛いですよね。出来れば家族と一緒に転勤したいところですが、子供の事を考えると中々言い出しづらいものです。独身なら何の問題もないでしょうが、家庭を持っている方はそうも言っていられないでしょう。
家庭を持っている方はこれまで一緒だった生活費、食費、光熱費が新たに増える事になります。会社から手当てもでるでしょうが、それでもなるだけ節約してと、奥さんに迫られるでしょう。今回は、そんな単身赴任で掛かる生活費を調査していきます。
単身赴任者、一人暮らしをされている方向けの生活費節約術なども紹介しますので、これから一人で転勤される方は参考にされてみてください。
単身赴任でかかる平均生活費と内訳
単身赴任で掛かる1か月の生活費は約12万円~14万円程度だそうです。会社から家賃などの補助があればもう少し低くなりそうですが、独り暮らしをすることになるので、相応の出費になるようです。では、単身赴任時1か月の生活費の内訳を見ていきましょう。
家賃
単身赴任になった際の生活費の中で大きな割合をしめるのはやはり家賃でしょう。家賃は固定費ですので節約しようがありません。単身赴任の間自分の住まいとなる場所です。お風呂やトイレがついているのは勿論、オール電化など自分の要望に合わせた物件に住みたいのは当然の事です。
しかし、すべての要求を満たす物件に住むとなると、家賃はどうしても高くなる傾向にあります。会社の補助があったとしても、単身赴任の生活費で許容できる範囲の家賃の物件に住むのが得策です。逆に、家賃を節約できれば余裕のある単身赴任生活を満喫できかもしれません。
水道光熱費
単身赴任で独り暮らしを始めた時の生活費のうち、水道光熱費はどの程度かかるでしょうか。住む物件にもよりますが、凡そ1万円程度かかります。
水道費は、お風呂などで使う水以外に下水道使用料が含まれます。そのためひとつき辺りの水道費の平均は節約しても1500円から2000円程度かかります。次に光熱費として電気代がかかりますが、電気代は単純に使うことを控え節約しても1500円から3000円程度かかります。
電気代の場合、使いすぎてもそんなに高額になることはないです。問題はガス費用です。自治体が運営している都市ガスは安いですが、プロパンガスはかなり高額です。自炊などで使ったり、お風呂で使ったりすると、あっという間に6000円を超えます。
ガスの使用を控えても月の平均は4000円程度掛かりますので、単身赴任時の生活費を考えるなら都市ガスを使っている物件を探したほうがお得になります。
食費
単身赴任時の生活費の中で重要な食費はどの程度掛かるでしょうか。単身赴任時のひとつきの食費は統計でみると約4万程度掛かるようです。これは、自炊しないで外食多めにした際の費用ですので、自炊を多めにすれば生活費中の食費削減はある程度可能かもしれません。
しかし、残業など仕事帰りが遅くなった場合は、やはり外食や弁当で済ませようとするでしょう。ですので、食費の節約は夕食を食べないなど極端な節約が必要なのかもしれません。さらに、自炊を多くした際は光熱費の使い過ぎにも注意しましょう。
交際費
単身赴任で一人になると実は飲み会に行く頻度が増えがちです。帰っても一人ですので、家族などを理由に断ることもなくなります。むしろ一人ですので、寂しくて飲み会に付き合う方もいるのではないでしょうか。しかし、飲み会のなどに参加しすぎると生活費をひっぱくしてしまいます。
交際費の使いすぎで、家族に生活費を追加でお願いすることがないよう節度を持って飲み会に参加しましょう。逆に、飲み会などの交際を断れば、単身赴任時の生活費節約につながります。
嗜好品費
生活費節約が必要な方は、可能な限り自宅で過ごすようになるでしょう。しかし、休日を自宅で過ごす際、やることがなく手持ち沙汰になる人は多いでしょう。平均的な休日の過ごし方として、また普段の空いた時間を過ごす方法として、DVDをレンタルして見るという方が多いではないでしょうか。
DVDが面白くてついつい借りすぎて、生活費を使いすぎないように注意しましょう。また、読書やゲームが趣味の方も単身赴任時ではつい羽目を外して読みたい本やプレイしたいゲームを買い込みがちになります。単身赴任では咎める人が居ないので自制が必要でしょう。
スマホ代やネット費用
単身赴任になるとスマホやインターネット回線費用が追加で必要になります。単身赴任先の自宅にインターネット回線を新たに契約する方も多いでしょう。自宅にネットワーク回線があれはスマホ代を節約できます。
自宅にネットワーク回線を敷設しない場合、スマホで動画などを見すぎてしまい、通信速度が遅くなりつい追加で通信量を購入してしまいがちです。単身赴任時の生活費節約のためインターネット回線を契約するのは、無駄遣いにみえそうですが、長い目でみると節約につながります。
しかし、今まで掛かっていたインターネット回線費用が2倍になるので、家族にあまりいい顔をされないかもしれません。月の生活費を平均的に見て、何処を節約するかバランスを考えて単身赴任生活を送りましょう。
単身赴任の生活費実例を比較
単身赴任の生活費の実例について紹介していきます。都内と地方の単身赴任時の生活費の平均も合わせて比較していきます。単身赴任または一人暮らしでどの程度生活費が掛かるか気にある方は参考にされてみてください。
また、都内と地方では物件の家賃も大幅に変わってきますので、地方と都内では生活費の平均値が変わってくるように見えてますが、都内であっても都心部または駅から離れると家賃が地方と変わらない程度になります。
しかし、交通費など別の負担が増えます。これは、地方であっても一緒で、地方の場合は自動車が必要になる可能性も出てきます。単身赴任される方で、家庭をお持ちの方は家族とよく話し合いましょう。
東京での単身赴任
東京都内で単身赴任した時の生活費の平均はおよそ14万円から15万円程度とです。しかし、これは住む予定の物件の家賃によります。東京都内の家賃は駅近、交通の利便性が良い場所は安くて6.5万円から8万円程度かかります。
そこからさらに生活費が必要になりますので、節約して平均で16万円から17万円程度かかるでしょう。ちなみに東京都内の物件は契約する際に礼金や敷金などが必要になりますので、単身赴任時の初月は、およそ平均で30万円~40万円程度必要になります。
また、東京都内であっても駅から離れたり1DKや1Kの物件にすれば、家賃は平均で1万円から2万円程度節約できます。その際は、交通費や会社までの移動時間など考慮した上で決めましょう。ちなみに光熱費のガスは都市ガスと契約している物件が節約できるのでおすすめです。
地方での単身赴任
地方での単身赴任する際の生活費の平均は12万円から14万円程度です。しかし、東京都内のように利便性が高い場所の物件の家賃は、平均で5万円から7万円程度かかります。
実は家賃は東京都内と地方では物件の家賃は変動しそうに感じる方もいるでしょうが、そんなに変わらないのが実情です。ですが、地方の場合、利便性の高い場所から離れると同額で家を借りることも可能です。
また、地方は東京都内ほど交通の便が発展していませんので、人によっては自動車が必要になるケースが出てくるでしょう。さらに、光熱費のガスはプロパンガスが殆どですので、単身赴任での生活費の節約は知恵を絞る必要があります。
地方に単身赴任の場合、別の所で出費が出てくる可能性がありますが、家賃、光熱費、食費は工夫すれば東京都内より節約できそうです。また、物件の家賃は東京都内より選択肢は増えそうです。
単身赴任で2重にかかる生活費のやりくり例
家庭を持っている世帯で、夫か妻のどちらかが単身赴任になると生活費が2倍になってしまいます。住んでいる物件が2つになり、これまで節約になっていた家賃、食費、光熱費のすべてが結婚前の状態に戻ると考えて差し支えないでしょう。
可能ならば着いていくべきでしょうが、お互いに会社員の場合はそう言うわけには行きません。単身赴任で、2重の生活を強いられることになった際の生活費のやりくりについて紹介していきます。
ご家庭に子供が居ない場合は、まだある程度経済事情に余裕があるでしょうが、子供が居た場合そうも言ってられないでしょう。なるだけ子供のために貯蓄を増やしておきたいと考えるはずです。そんな時に必要な節約の参考にされてみてください。
キャッシュカードだけ夫に渡す
ご家庭のお金を奥さんが一元管理しているなら、管理している口座を今まで通り奥さんが管理します。代わりに単身赴任される夫にはキャッシュカードを渡します。奥さんは給与が入ったら単身赴任で必要な生活費以外の給与を口座から引き出します。
単身赴任中の夫が生活費を使いすぎる事を防ぐことが出来ます。しかし、突発的な出費や生活費が足りなくなった時のシビアな対応が難しいです。
生活費を固定式で管理すると、家賃はともかく食費や光熱費は月によってバラツキがあります。前月節約できて生活費が余っているから今月はちょっと少なくしても大丈夫などど考えたりすると、食費や光熱費を節約した側は別の出費で使うために残したのかもしれません。
安易な発想は金銭トラブルを招き、金銭トラブルは家庭に深刻な影響を与えます。家庭崩壊の危機に発展しないように、よく話し合うようにしましょう。
単身赴任用の口座作成
新しく単身赴任用の口座を開設します。月に一度単身赴任用の口座に生活費を振り込むという方法です。突発的な出費には弱い側面がありますが、相手に裁量権を渡す形ですので、お互いに摩擦の少ない金銭のやり取りが可能になるでしょう。
こちらの方法の方が相手がお金の管理を自覚して、節約などで貯金に回せるお金を捻出してくれたりするかもしれません。もし、食費や光熱費などの生活費が予想より出費してしまった際は、追加で生活費を補填してあげると良いでしょう。
単身赴任とはいえ生活費をあまりにも出費するようでしたら、ちゃんと話し合って浪費を抑えてもらうか、節約する努力をしてもらうよう促しましょう。
定額自動送金サービス
単身赴任で使う生活費を振り込む際に検討されてみてください。定額自動送金サービスは月に1回自動でお金を振り込んでくれるサービスです。振込手数料を安くしてくれる銀行もあります。
銀行に足を運ぶ手間を省けます。加えて、振込手数料も安く節約できる可能性があります。単身赴任期間が長くなれば、振り込む回数も増えていくでしょう。すこしでも、無駄な出費を抑えるための方策としては悪くない手段です。
月1回振り込むサービスですので、追加で生活費が必要になったと相談された際は、銀行に足を運んで追加でお金を振り込んであげましょう。定額自動送金サービスは、単身赴任する側にも生活費を節度を持って消費する戒めになるかもしれません。
単身赴任中の生活費の節約術
単身赴任中の生活費の節約術について紹介します。実は、単身赴任する側の方が生活費の出費が増える傾向にあります。一人になることで不摂生となり、消費に歯止めが利かなくなっていく事が考えられます。
これは、単身赴任の方を待つ側にも言えることで、お互いに一緒にいたからこそ、目的達成のためにある種監視しあう事で、無駄な出費を抑えることができていたからこそ起こる事です。相手に生活費の節約を求めるの簡単ですが、求める方も無駄な出費をしていないか確認しましょう。
家賃補助圏内に住む
単身赴任時の生活費節約で一番効果があるものは家賃を安くすることです。会社からも家賃補助などが出ていると考えられますので、家賃補助が効く圏内で物件を探すのも節約の方法です。特に東京は家賃が高い傾向にあります。家賃補助が効く範囲で無理のない賃貸物件を探しましょう。
企業によっては、社宅や社員寮などを保有している場合があります。社宅や社員寮は企業がかなり安価で提供してくれているため、単身赴任時の生活費節約に貢献できるでしょう。
食費は自炊
単身赴任時の生活費の節約手段として、家賃の次にコントロールできるのは食費でしょう。外食を控え自炊することで、安価で美味しい食事ができます。本格的に節約するならば、会社に弁当と飲み物を持参するとさらに効果があがります。
夜、自炊する気力がなかったり、帰宅時間が遅くなったりして夕食を作る時間がない際は、外食を検討するでしょうが、日持ちする食事を作りおきして、レンジでチンするだけで食べれるようにするのも節約の助けになります。
徹底的に自炊をおこなえば、月5000円から1万円程度節約も可能になってくるでしょう。また、自炊をやりすぎて光熱費の出費が多くなることは避けましょう。せっかくの節約が無駄になるかもしれません。
生活費を妻が管理
単身赴任中の旦那さんの消費が抑えられない場合は、離れていても奥さんが生活費を管理してあげましょう。自炊用の献立や弁当のレシピなどと一緒に購入する食料メモを渡してあげて、旦那さんにはその通り買い物をしてもらって料理をしてもらいましょう。
離れていても奥さんが居るような実感が得られ、家族の絆を感じることが出来ます。疎遠になりがちの家庭のコミュニケーションにもつながりますので、おすすめです。しかし、やりすぎて喧嘩にならないように気を付けましょう。
単身赴任中の生活費はできるだけ節約しよう!
単身赴任中は、一人になるため自由と感じ、ついつい生活費の出費が増えがちになります。単身赴任中は家賃、食費、光熱費が2重にかかり増えます。家賃は企業の補助などがあり節約することが可能でしょう。しかし、食費や光熱費は自戒しないと余計に出費が増えてしまいます。
単身赴任中の生活費の管理はパートナーに任せるのも一つの方法です。目的のために節約している場合は、パートナーが一元管理するのも節約につながる可能性がありますのでおすすめです。
いずれにしても、単身赴任中は生活費の出費が増える傾向にあります。お互いに気を付けて、無駄な出費を抑え節約につなげていきましょう。