「凛とした」の意味とは?
「凛とした」と聞くとカッコいいイメージですが、ちゃんとした意味をご存知ですか?「凛とした」の意味を理解して褒め言葉として日常会話で「凛とした」を使ってみましょう。では「凛とした」の意味を紹介します。
「凛とした」は「りりしい」という意味
「凛とした」は「力強く、りりしく引き締まった」という意味です。また「音が響き渡る」や「寒さが厳しい様子」という意味もあります。力強いと寒さでは意味が全く違い、前後の文で「凛とした」がどのような意味で使われているのかを判断する必要があります。
「凛とした」の由来
「凛とした」の意味を紹介しましたが、「凛とした」がなぜ「力強い」や「音が響き渡る」などという意味があるのか由来から紐解きます。「凛とした」の由来を知ることで「凛とした」の意味を深く知ることができます。
「凛とした」の由来は「凛たり」
「凛とした」は「凛たり」に「した」が付いた形になります。「凛たり」は「りりしく引き締まっていること」という意味があります。「した」は様子や状況を表す言葉なので「凛たり」に「した」を付けることで「りりしく引き締まっている様子」を意味します。
「凛とした」は緊張感の漂うシャキッとしたイメージなので、そこから「寒い」や「音が響く」、「力強い」という意味が付いたと考えられます。
「凛とした」の特徴
「凛とした」の意味や由来を紹介しましたが次は「凛とした」の特徴として「凛とした女性」の特徴を紹介します。「凛とした女性」と聞くと何となく褒め言葉のような気がしますが実際はどうなのでしょうか?
「凛とした女性」とは?
「凛とした女性」は周りに流されないという特徴があります。自分の意見を持っていて他人に意見されたからといって簡単に意見を曲げず自分の主張もしっかりとします。芯が通っていて、自分に自信があるので自分の意見にも責任を持っています。
自分に自信があるということも「凛とした女性」の特徴になりますがただ自信があるという訳ではなく日ごろの努力を怠っていないからこそ自信へと繋がります。常に努力を惜しまず何事にも一生懸命なことも「凛とした女性」の特徴と言えます。
「凛とした女性」は常に冷静で頭の回転が速いという特徴もあります。何事にも臨機応変に対応でき、ポジティブ思考で周りを引っ張る力があります。こういった性格から「凛とした女性」はリーダー的存在で他人から相談を受けることが多いという特徴も持っています。
「凛とした女性」の外見は?
「凛とした女性」は清楚で上品な服装を好みます。「凛とした女性」はファッションも素敵ですが姿勢も綺麗で常に気を抜かず姿勢がよく、いつ見ても抜け目がありません。更に「凛とした」女性は肌が綺麗という特徴もあります。
これは「凛とした女性」は日常生活で規則正しい生活を送り何事にも手を抜かないという特徴から肌のお手入れもしっかりと行うからです。「凛とした女性」は仕事場の机や家など身の周りはしっかりと整理整頓されています。
「凛とした女性」は周囲から頼られ憧れの存在です。「凛とした女性」を目指すなら紹介した「凛とした女性」の特徴を参考に一つずつ実行してみて下さい。努力を始めた時点で「凛とした女性」の第一歩を踏み出せているでしょう。
「凛とした」の類義語
「凛とした」の特徴で良く使われる使い方として「凛とした女性」を紹介しましたが、「凛とした」は他にどのような言い方が出来るのか紹介します。「凛とした」の類義語を知ることで「凛とした」という言葉の理解が深まるでしょう。では「凛とした」の類義語の意味を紹介します。
「風格ある」の意味
「凛とした」の類義語として「風格ある」の意味を紹介します。「風格ある」は「品格やおもむきが感じられるさま」という意味があります。「凛とした」のしっかりとしたイメージにピッタリな類義語です。
更に「凛とした女性」の品格ある意味と似ていることから「凛とした」の類義語と言えるでしょう。また「凛とした」は女性に使われる褒め言葉ですが「風格ある男性」という使い方ができます。
「風格ある」は男性を褒める使い方ができる言葉です。「風格ある男性」は姿勢が良く自信に満ち溢れていて「凛とした女性」と似た使い方ができます。
「清楚な」の意味
「凛とした」の類義語として「清楚な」を紹介します。「清楚な」の意味は「飾り気がなく清らかなさま」です。「凛とした女性」の上品さと意味が似ていて「清楚な」は「凛とした」の類義語と言えます。
「清楚な」は服装に使うことが多く「清楚な身なり」という使い方ができます。ちなみに「清楚な身なり」は「凛とした女性」の条件の一つになります。
「凛々しい」の意味
「凛とした」の類義語として「凛々しい」を紹介します。「凛々しい」は「凛とした」の意味でも紹介しましたが、「引き締まって頼もしい様子」という意味があります。同じ「凛」という漢字が含まれているので似たような意味になります。
「凛々しい」は「凛々しい横顔」、「凛々しい態度」など「凛とした」と同じ使い方ができ、「勇ましい横顔」、「自信に満ち溢れた態度」などの意味を持っています。ちなみに「凛」の漢字一文字でも「勇ましく凛々しい様子」という意味を持っていて「凛と」という使い方ができます。
「凛とした」の対義語
「凛とした」の類義語を紹介しましたが、続いては「凛とした」の対義語を紹介します。「凛とした」の対義語を知ることで「凛とした」をイメージしやすくなります。では「凛とした」の対義語を紹介します。
「締まりのない」の意味
「凛とした」の対義語として「締まりのない」を紹介します。「締まりのない」は「表情や態度がたるんでいるさま、緊張感のない様子」という意味があります。「凛とした」の「緊張感がある」という意味と逆になるので「凛とした」の対義語になります。
「締まりのない」は「締まりのない顔」、「締まりのない空気」という例文があり、「だらしがない顔」、「たるんでいる空気」という意味になります。
「おどおどした」の意味
「凛とした」の対義語として「おどおどした」を紹介します。「おどおどした」は「緊張や不安、恐怖心で落ち着かないさま」という意味です。「おどおどした」は「凛とした」の意味である「りりしい」と真逆の意味になり「凛とした」の対義語になります。
「おどおどした態度」、「おどおどした表情」などという使い方ができ、「落ち着きのない態度」、「恐怖心がある表情」などの意味があり、落ち着かない様子を表すときに使える言葉です。
「凛とした」の使い方
「凛とした女性」という使い方を紹介しましたが、「凛とした」は他にはどのような使い方ができるのでしょうか。「凛とした」を使った例文を紹介します。例文を参考に「凛とした」を日常会話で使ってみて下さい。
例文①
「凛とした」の一つ目の例文を紹介します。「今日の空気は凛としている」この例文は「寒さが厳しい様子」を意味しています。寒いことを表すのに「凛とした」を使うと空気の冷たさも表現できて、より寒さが伝わりやすくなります。
例文②
「凛とした」の2つ目の例文を紹介します。「彼女は会議中、終始凛とした態度だった」この例文は会議中の彼女の自信に満ち溢れていてりりしい様子を表現しています。「凛とした態度」はカッコいいイメージができ態度を表すときに使える例文です。
例文③
「凛とした」の3つ目の例文を紹介します。「凛と通る声で会場が静かになった」この例文は「凛と通る声」つまり「力強い声」または「声が響き渡る様子」が分かる例文です。
「凛と通る声」と表現することで、その場で声が響き渡る様子が想像できます。ただ大きい声というより、「凛と通る声」と言うとその声の響き渡るほど大きい声であることが分かります。
例文④
「凛とした」の4つ目の例文を紹介します。「いつも不安そうなのに今日の彼は凛としていた」この例文は彼の態度がいつもと違い「しっかりしていて自信に満ち溢れている様子」を意味しています。
「凛としていた」と表現することで自信や姿勢の良さ、強い意気込みなど様々な彼の情報が理解することができます。このように「凛とした」という言葉一つで状況や様子を表現できて「凛とした」はとても便利な言葉です。
「凛とした」は「りりしい」という意味
「凛とした」は「力強く、りりしく引き締まった」という意味です。「凛とした」は良い意味で使われることが多く、「凛とした女性」は頑張っている女性への最大の褒め言葉です。「凛とした女性」だと思う人を見つけたら、その人に「凛とした女性」と伝えてみて下さい。