シェアの意味とは?
今ではすっかり定着していてその上高齢者にも認知率の高い「シェア」というワードは、いつから使われた言葉でしょうか。それは2000年前後より「シェア」というワードが使われ始めたことが明らかになっています。
「シェア」は日本に数多く定着している外来語の中の一つですが、その意味は幅広く用途や目的によって細分化されています。「シェアする」「シェアリング」「シェア率」など様々ですが、日本語に直すと意味はそれぞれ違ってきます。
シェアの意味である「分かち合う」は同じものをお互いに分け合うことですが、「分配する」という意味は利益を全員に分配する。そして「共有する」という意味は同じものを複数人で使うことの意味を持ちますので、シェアの意味は細分化されているのが現代です。
シェアの語源
もはや日本に定着している外来語の「シェア」の語源はどこから来ているのでしょうか?そもそもの語源である「シェア」の英語のスペルは【share】ですが、その意味には名詞と動詞と二通りの意味があります。
しかしながら「シェア」【share】の語源、いわゆる今使われている「シェア」というワードの元の意味は【切断】【分割】を語源とされています。ひとつのものを均等に分かち合う・ひとつのものを切断して平等に配分されるということを意味します。
もうひとつの語源としては、【share】には「すきの刃」と「剪断・せんだん」という意味があり、どちらも何かを断ち切るという語源の意味合いをもつものとして表されています。
シェアの特徴
次に「シェア」というワードの特徴について解説します。外来語である「シェア」が日本に浸透しておよそ20年ほどになりますが、その意味は「シェア」の語源である、分かち合う・分け与えるという本筋からはずれていないものの、用途や目的別によってその意味が枝分かれになっています。
「シェア」は外来語ですので日本語の品詞で分類は出来ませんが、「シェア」というワードを用いることが出来るその目的や用途によって、元々の「シェア」という語源から意味が末広がりになっているのが特徴となってます。
では次にその幅広い意味を何種類かチョイスして詳しく解説していきますので「シェア」というワードを用いる時の参考にして下さい。
一般的な意味
「シェア」の意味としては、何かを共有する時や一つのものを分かち合う時に「シェアする」「シェアしている」と表すのが一般的となっています。
または「シェアリング」も浸透していますが、~している(現在進行形)という意味で語源のスペル【share】にingをつけた「シェアリング」が「シェア」よりも浸透しつつあるのが最近の一般的な「シェア」の特徴です。
一般的には「シェア」よりも「シェアリング」の方が語感が良くより意味が伝わりやすいからという理由で広まっています。中でも人気を集めているのが車や物を多くの人と共有・交換するサービスの「シェアリングエコノミー」です。
SNSでの意味
動画でもご紹介していますがsns上での「シェア」の意味は例えばfacebook上でつながった友達に見せたい写真や面白い動画、または災害の時に役立つ有益な情報を広めていくことを意味します。
facebook上で「シェア」の使い方は簡単です。自分のタイムラインに表示するだけで、それから友達が友達を呼びどんどん広がり最終的には世界中に広がっていくことになります。
facebook上の「シェア」は結果として拡散につながります。もとより情報ソースを分かち合うことを拠点としますが、sns上の「シェア」は使い方によっては末広がりの意味を持ちますのでフェイクニュースの出所にならないよう注意しましょう。
ビジネスシーンでの意味
ビジネスシーンでの「シェア」の使い方は多岐に渡ります。ビジネス上での「シェア」の拠点はもとより分かち合う・共有する・分配するという意味は同じなのですが、結論として利益を生み出しますので、その発展には上限がないのが特徴です。
では次にビジネスシーンでの「シェア」の使い方について例をあげて解説しますので参考にして下さい。
シェアリングエコノミー
近年急増しているのが「シェアリングエコノミー」というサービスです。車や家、もしくはすきま時間などの「遊休資産」を有効活用するビジネスです。
車など高額なものは必要な時にだけ借りる・他人と共有する、空き部屋を必要な時だけ必要な人に提供するなどの新たなビジネスが発展しています。
もしくはすきま時間を使って配達するなどのビジネスもあり、需要と供給がマッチングすればその上限には限りが無いのが特徴です。
シェアの英語での意味
では次に「シェア」の語源は英語ですが、その「シェア」の語源であるスペルの【share】は二通りの意味を持っています。日本語で分類するときに用いる動詞と名詞です。
その「シェア」の語源であるスペル【share】の英語の意味を理解することによって、近年煩雑になっている「シェア」の使い方や理解に役立つことになるので以下に詳しく解説します。
動詞の意味での例文
「シェア」のスペル【share】の動詞での意味は自動詞と他動詞とに分けられています。それは日本語に直すときの通例です。もとより日本語では動詞を使う時に自動詞と他動詞の二つに分けられていますが、英語での使い方は一つの動詞で表現します。
「シェア」と英語のスペル【share】とで分けて解説すると英語のスペル【share】での動詞の意味は人と分け合うです。例をあげると日本語で「ピザを人と分け合う」は【Sharing pizza with others】となります。もしくは「喜びを彼と分かち合う」は【Sharing joy with him】となります。
元々の英語の「シェア」は動詞としては一つなのに日本語に訳すと動詞が二つに分けられることから、日本に浸透している外来語として解釈した方がより使い方が簡単なのが現状です。
名詞の意味での例文
「シェア」の英語【share】の日本で表現される名詞での意味は、よりビジネスシーンで用いられるときが多くあります。例をあげると「正当な分け前をもらう」は【Get a legitimate share.】や、「彼はその銀行に出資している」は【He has a shere in the bank.】となります。
しかしながら日本語で表現するときは必ずしもビジネスシーンだけの場面とは限りません。そこに日本語のあいまいな難しさが現れており外国人にとって日本語は難しいとつまづく人が多いのが現状です。
【share】を英語で元の意味を理解することをふまえたその上でも、日本語での「シェア」はもはや外来語となっていますので、その意味が煩雑にならざるを得ないのが現状となっています。
シェアの使い方
では最後にその外来語として使い方が煩雑になっている「シェア」の例文を4つに分けてご紹介します。あいまいな表現の日本語だからこそ煩雑に使うことの出来る「シェア」ですので、例文をよく読んで参考にして下さい。
例文①
では最初に「シェア」の幅広い意味の中で【共同使用・part1】についてご紹介します。「シェア」を大いに活用している副業・「シェアサイクル」についてです。
この「シェアサイクル」の「シェア」の意味は一日借り切るレンタサイクルと違い、自転車を好きな時・好きな時間で使うことを意味します。例文としては「自転車をシェアしてUberEats(ウーバーイーツ)で副業する」となります。
例文②
では次に「シェア」の幅広い意味の中で【共同使用・part2】についてご紹介します。先にご紹介した「シェアサイクル」と同じ意味となりますが、「シェア」するのが車になると呼び方が違っていて「カーシェアリング」が通称となっています。
例文としては「24時間いつでも必要な時にカーシェアリング出来る」となります。車は高額なのと維持費がかかるのでカーシェアリングが主流になりつつあります。
例文③
次に「シェア」の幅広い意味の中で【分配】についてご紹介します。先にご紹介した【共同使用】は一つのものをたくさんの人が使用するものでしたが、この【分配】の意味は逆の意味を持ちます。
【分配】の意味はたくさんのものを一人一人均等に分け与える事を意味します。この意味をよく理解しましょう。例文としては「利益を社員全員にシェアする」となります。
例文④
では最後にビジネスシーンでよく使われる「相対的市場シェア」についてご紹介します。この意味は【市場占有率】になります。
市場で自社シェアと競合他社シェアを比較すると自社シェアが20%に対して競合他社が80%の場合、20%÷80%=25%が相対的市場シェアになる。
例文として「相対的市場シェアとは市場で最も高いシェア率を獲得している競合他社に対しての自社シェアがどの程度になっているかを出すものだ」となります。
シェアは共用する・分配するという意味
「シェア」は用途によってひとことで言えないほど沢山の意味を持つものですが、しかしながらそのすべての拠点は共用・分配から来ています。
つまり一つのものを共用する。そしてたくさんのものを均等に受け取るという意味から枝分かれして、末広がりの状態になっています。
故に「シェア」というワードは一見煩雑には見えますが、すべての拠点は共用・分配を主たることからきていますのでそこをよく理解した上で「シェア」というワードを上手く表現しましょう。