木材の塗装の選び方を徹底解説!オイルステインと水性ステインの違いや種類も

木材の塗装の選び方を徹底解説!オイルステインと水性ステインの違いや種類も

DIYで木材の塗装をすることもあるでしょうが、いろいろな塗料の種類があって選び方に迷うかもしれません。そこでおすすめの木材塗装の選び方を徹底解説します。その中には、オイルステイン、水性ステイン、ニスなどもありますが、それぞれの違いなどについても見てみましょう。

記事の目次

  1. 1.DIYに必要な木材の塗装を知ろう!
  2. 2.木材の塗装の基礎知識
  3. 3.木材塗装の為の塗料の選び方
  4. 4.木材塗装のオイルステイン・水性ステインの違い
  5. 5.木材塗装で使用するニスとは?
  6. 6.木材を綺麗に塗装する為の基本手順
  7. 7.木材の塗装は目的や材料に適した方法を!

DIYに必要な木材の塗装を知ろう!

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DIYというと物を作ることのように考えている人がいますが、それだけがDIYではありません。さまざまな要素が含まれ、その中に木材の塗装があります。木材塗装がうまくできれば、出来上がったものの見栄えが非常に良くなります。

そこで、DIYに必要な木材塗装について勉強しましょう。木材塗装はただ塗料を塗ればいいというのではなく、塗料の選び方から塗装の技術に至るまで知らなければいけないことがたくさんあるので、そのことに関する知識を習得しましょう。

木材の塗装の基礎知識

木材の塗装に使う塗料の選び方を見る前に、木材塗装に関する基礎知識を学んでおきましょう。木材塗装とはどういうことなのか知っておくと、実際に塗装に入る前の心構えもできて、取り掛かりやすくなるでしょう。

日曜大工でも塗装は必要

既存の製品を買ってきて使うこともあるでしょうが、最近はDIYなどの日曜大工で家具などを作る人も増えています。それはそれで結構なことですが、ただ作ればいいというものではありません。そうです。見た目も非常に重要です。

その見た目を左右するのが塗装の在り方です。せっかく日曜大工で作ったものでも、きれいに塗装をしないと外観が悪くなり、使う気がうせてしまうかもしれません。それだけDIYにおける塗装は大切なのです。

日曜大工で作った家具などは長い間使いたいものでしょうが、それには丈夫であることと同時に見た目の美しさも必要です。そのためにこそ塗装をうまくやらなければならず、塗料の選び方や塗装の仕方を学ぶ重要性があるのです。

補修にも役立つ

木材塗装というと、新しく作ったものに塗料を塗って外観を整えることのようにも思えますが、それだけが目的ではありません。すでにある家具などの塗装をやり直すという意味もあります。

木材は、買ってきたものでも自分で作ったものでも時間経過により劣化します。その劣化した木材をヴィンテージ物として味わったり、シャビー感を楽しんだりすることもありますが、できればきれいに補修したいところです。

そのような場合に塗装が役に立ちます。塗装によって劣化した木材が復活するわけではありませんが、少なくとも見た目は良くなります。そうなれば、新たな気分でその家具や木材加工品を使うことができるでしょう。

もう一つ塗装にはメリットがあります。それは補修だけでなく、木材のメンテナンスのためにもいいことです。塗装していない木材は傷みやすいですが、塗装を施すことによって耐久性が良くなり、長持ちするようになります。

気分転換にも最適

特に木材が劣化していなくても、塗装にはいいことがあります。それは気分転換になることです。家具を長い間使っていたり、同じ木工品の色をずっと見たりしていると、そのデザインに飽きてくることがあります。もちろんそのままでも使えますが、イメージチェンジを図ることもできます。

そのイメージチェンジの役割を果たしてくれるのが木材塗装です。色もデザインもがらりと変わって、気分がリフレッシュします。同じ家具でも見た目が変わると、新品のようにも感じられ、新たな気分で使えるようになります。

また、塗装という行為自体も楽しいもので、夢中になれます。これ自体も気分転換になるわけで、休日の有意義な過ごし方になります。新しくなった家具と合わせて、心が洗われるような気分を味わえるでしょう。

木材塗装の為の塗料の選び方

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木材塗装をする場合、どのような塗料を選べばいいのか選び方のポイントを解説します。塗装とは単にものを塗るということではなく、いろいろな要素が含まれますが、そのうちの一つに塗料の選び方の問題があります。その選び方をどうすればいいのか見てみましょう。

塗料は多くの種類が存在

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木材塗装の塗料の選び方でポイントになってくるのは、豊富な種類の中からどれを選ぶかということです。塗料の種類は多く、防水ペンキ、非防水ペンキ、ワックス、オイル、オイルステイン、水性ステイン、ニスなどがあります。

この多くの種類の選び方をどうすればいいのか素人にはわからないでしょう。そこでできるだけわかりやすく選び方のポイントを説明しますから、その情報を参考に自分に合った木材塗装用の塗料を選んでください。

水性or油性

塗装用の塗料の種類は水性と油性に分けられます。何が水性で何が油性かというと、塗料の溶剤です。その溶剤の種類が水ならば水性、シンナーなら油性ということになります。それぞれメリット・デメリットがあり、上手に使い分けなければいけません。

まず水性の塗料ですが、刷毛や容器を水道水で洗えて手軽です。臭いもあまりなく、乾きも早いので、初めて木材塗装をする人はこちらの選び方がいいでしょう。一方、油性の塗料は、シンナー臭がきついですが、定着が良く、光沢も出やすいです。

ある程度DIYで木材塗装に慣れてきた人は、油性のほうがおすすめです。洗う時はペイント薄め液というものを使うなど面倒な点はありますが、定着が良く、光沢が出やすいというのは魅力です。

材料や目的

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塗装用の塗料の種類を並べておきましたが、どの材料を使うかで仕上がりが違ってきます。それぞれの材料の特徴についてはこれから順番に説明していきますが、どの材料をどう選ぶかは選び方の最重要ポイントです。

また、塗料の容器には用途が記されています。この用途も選び方の大切なポイントです。塗料の用途は、「外壁用」「屋根用」「内壁用」「防水用」「プラスチック用」「木材用」「鉄用」などいろいろなものがありますが。木材塗装には当然「木材用」を選びます。

屋内用か屋外用か?

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DIYで木材塗装に塗料を使うと言っても、屋内用と屋外用では種類の選び方が違ってきます。まず屋内用塗料の選び方ですが、一番のポイントは臭いです。臭いのきついものを選んでしまうと、その臭いが室内こもってしまい、不快になります。

塗料の臭いは時間が経つと減っていきますが、それでも臭いのきついものは嫌な感じがします。塗料を塗っている時は換気もするでしょうが、ずっと窓を開けっぱなしというわけにも行きませんから、できるだけ臭いのない塗料を塗りましょう。

一方、屋外用の塗料の選び方は、防水性、防腐性、防虫性、対抗性がポイントになります。屋外の木材は紫外線や雨にさらされ、虫も発生することから、それらに耐えられる性能の塗料が求められます。

100均のものでもいい?

実をいうと、木材塗装用の塗料はダイソーなどの100均にもあります。できるだけ安い値段の塗料を買おうというのなら100均のものでもいいです。ただ、いくつかの面で100均の塗料の種類はおすすめできない部分があります。

というのも、まず屋内用屋外用の区別がされていません。すでに解説したように屋内と屋外では使うべき塗料の選び方が違い、注意して選ばないと後で失敗ということにもなりかねませんが、100均の塗料にはそのような配慮はありません。

それから、性能という点でもホームセンターの塗料よりは劣ります。塗装した木材の持ちにかなりの違いが見られ、100均のものでは長持ちしないことがあります。そういう意味では、ホームセンターで比較的安い塗料を選ぶ方がいいでしょう。

DIYでやるべきか業者に依頼すべきか?

木材塗装のための塗料の選び方というテーマからは外れますが、自分で塗装をDIYで行うべきか業者に依頼すべきかという問題があります。業者に依頼した方が確実にきれいに仕上がるでしょうが、費用についても考える必要がありそうです。

その選び方のポイントは、塗装する木材の種類で決めるといいでしょう。DIYと言っても住宅の一部や足場を組む部分の塗装ではかなり大掛かりになり、危険もあります。そのため、このような場所の塗装は業者に任せるのが一番です。

一方、ちょっとした家具や木工品の塗装なら業者に依頼しなくても、DIYで簡単にできそうです。業者に依頼していけないということはありませんが、無理に費用を掛けるよりも自分で手軽にやってみた方がいいでしょう。

塗料の種類の選び方①ステイン

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いろいろな木材塗装用の塗料がありますが、そのうちステインは代表的なものと言っていいでしょう。そのステインにはオイルステインと水性ステインがありますが、その違いについては後程説明します。ここでは、基本的なステインの特徴を書いておきます。

ステインの特徴は、木材の表面に塗膜を張らず、内部に染み込むようにして着色することです。そのため、木材の表面は元の状態に近くなり、ナチュラルな感じが維持され、木目などの風合いが失われません。またただ単に木目が見えるというだけでなく、それを強調する効果もあります。

この効果は安物の木材にも発揮され、高級感を感じさせてくれます。ただ、塗膜が張られないため、木材表面に汚れや傷が付きやすいというデメリットはあります。それでも多くの人が利用する人気塗料の一種です。

ステインにはいくつかのカラーの種類があります。ペンキほど多くはありませんが、それでも用途に応じた選び方ができます。その数は数十種類にも及び、塗装を施す対象の木材を大きくイメージチェンジすることもできます。

ステインは木材表面に塗膜を作らず、染み込んで着色する塗料なので、木材保護の役割はあまり果たしません。そのため、屋外用の木材塗料というよりも屋内用の塗料として使うのがおすすめです。ただ、他の仕上げ材と併用すると、このデメリットが解消されます。

塗料の種類の選び方②ペンキ

木材の表面に塗膜を作らないのがステインだとすると、作る塗料の代表がペンキです。塗膜が作られるので、木目の風合いは失われ、ナチュラル感はなくなります。ただ、表面にとどまるという性質から、木材保護の効果は大きいです。

したがって、屋外用の木材にも使うことができます。その時は防水用のペンキを使うのがおすすめです。もちろん屋内用の木材にも使えますが、屋内の家具や木工品などは木目の美しさを活かしたいでしょうから、ステインの方が合っています。

ペンキのカラーバリエーションは豊富です。屋外の木材をDIYでどのようにでも着色できるので、さまざまな楽しみ方ができます。木目が失われるデメリットはありますが、カラーバリエーションが多いので、結構おしゃれな色合いにもなります。

塗料の種類の選び方③ワックス

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ワックスも木材の表面に塗膜を作りますが、ワックスにはペンキと違うメリットがあります。それは塗膜を張りながらも木の風合いが活かされるのです。そのため、ステインのように木材が高級感のある味わい深い仕上がりになります。

ステインとワックスの良さをプラスするためにその両方をDIYで組み合わせて使うことができます。その方法は、まずステインを木材に塗り、しっかり乾燥したのちにワックスを塗って磨きます。これで終わりではなく、またワックスを塗って磨きます。

これを繰り返すことで、効果が倍増し、木材が重厚身のある仕上がりになります。また、ステインは保護材としての役割は弱いですが、ワックスがその代わりを果たしてくれるので、木材が長持ちします。

塗料の種類の選び方④ウレタンニス

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ウレタンニスは着色用塗料ではなく、仕上げ剤として使います。ウレタンニスはクリアなので、木材の木目の雰囲気を活かしながら保護ができます。そのおすすめの使い方は、ステインとのコンビネーションです。

ステインで着色してウレタンニスで仕上げれば、木材のナチュラル感はそのまま維持され、保護もしっかりされます。それだけではなく、ウレタンニスには艶出し効果もあり、木材の表面がきれいに輝きます。

木材の保護効果が期待できるウレタンニスですが、傷が付きやすいという欠点があります。しかもクリアなので、その傷が目立ってしまいます。その時は塗り直しの必要が出てきますが、上塗りではなく、一度はがしてから塗り直すので少し面倒です。

油性ウレタン着色ニスについて

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同じウレタンニスの種類ですが、油性ウレタン着色ニスというものがあります。これは着色とニス仕上げの両方が一緒にできる塗料です。着色によっても木目の美しさは失われずきれいに仕上がります。

色は数種類あり、塗装をする木材に合わせた色選びができます。油性ウレタン着色ニスには木材の保護効果もあり、塗装によって耐久性が良くなります。時間経過による劣化も少なくなります。衝撃や摩耗にも強いなど優れた面が多い木材塗装用塗料です。

塗料の種類の選び方⑤渋柿

人工の塗料ではなく自然由来の塗料に渋柿があります。渋柿の実を絞って作ったものですが、木材塗装のほか紙や布の着色にも使われています。その渋柿はホルムアルデヒドの発生を抑えるタンニンが含まれているので、室内の木材塗装では安心・安全に使えます。

渋柿は水性塗料で刷毛が走りやすく、スムーズに塗れます。木材塗装の経験が少ない人でもDIYで簡単に扱えるでしょう。また、自然由来ということもあり、木が呼吸できます。そのため、木材も生き生きとしながら徐々に時間が経っていきますが、その変化を楽しむことができます。

渋柿は主に無垢材に塗りますが、独特の臭いがすることがあります。それではきれいに仕上がっても満足できないでしょうから、無臭という種類を購入するといいです。

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渋柿だけで木材を塗装すると、防水性という点で少し問題があります。そこでおすすめする仕上げ剤が蜜蝋ワックスです。同じ自然由来の成分でできていて、木材をしっかり保護してくれます。蜜蝋ワックスには木材の表面を美しくする効果もあります。

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木材塗装のオイルステイン・水性ステインの違い

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塗料の種類の選び方でステインを紹介しましたが、そのステインはオイルステインと水性ステインに分かれます。と言っても、素人にはオイルステインと水性ステインの違いがわからないでしょうから、ここで詳しく解説します。

オイルステイン

オイルステインと水性ステインの違いは他の塗料と同じく、溶剤の違いです。油性の溶剤ならオイルステイン、水性の溶剤(つまり水)なら水性ステインです。と言ってもこれだけでは特徴がわからないでしょうから、もう少し詳しく違いを見てみましょう。

油性ステインの場合、色が濃く深く出るという特徴があります。そのため、家具や木工品などの高級感が増し、味わい深くなります。また、ステインには木材保護は期待できないのですが、油性ステインは木材表面を油分で覆うので、保護効果もあります。

艶出し効果もあり、いろいろなメリットがあるので、かなり利用者の多いステインです。ただし、油性ステインをDIYで使うには臭いがきついですから、室内での使用には注意しましょう。

水性ステイン

水性ステインは溶剤が水なので、あまり臭いがありません。また、むらなく塗装できるのもいい点で、DIY経験が少ない人でも扱いやすいです。もう一つ水性ステインにはメリットがあって、カラーバリエーションが油性ステインよりも多いです。

そのため、水性ステインを使った方が好みの色に仕上げられます。それだけでなく、色と色との組み合わせも可能で、応用範囲が広くなります。繊細な色合いを家具や木工品に出したというのなら、水性ステインの方がおすすめです。

水性オイルステインについて

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オイルステインと水性ステインの基本的な違いを見てみましたが、もう一つ水性オイルステインという種類があります。ややこしい名称で、水性ステインなのか油性ステインなのかわかりにくいですが、これは水性に属します。

ただ、その名称が示すように水性ステインでありながらも油性ステインらしい美しい仕上がりになります。それでいて臭いが少ないなど水性ステイン独自の特徴もあるので、非常に優れた商品です。

オイルステインと水性ステインの色

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オイルステインのカラーバリエーションは水性ステインよりも少ないですが、それでもブラウン系、レッド系、イエロー系、ブルー系などいろいろあります。特に木目とぴったり合うブラウン系のオイルステインは充実した品ぞろえとなっています。

DIY専門店へ行くと、そのカラーバリエーションがさらに豊富になる場合があります。そうなれば美しい仕上がりになるオイルステインの良さがますます光るようになり、家具や木工品、建具などもおしゃれになることでしょう。

一方、水性ステインの場合は、どこで購入しても色の種類は豊富です。オイルステインに比べると水性ステインの色はソフトな感じがしますが、水で薄めても使えます。

どちらを選ぶべきか?

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オイルステインにはオイルステインなりの良さがあります。水性ステインにも優れた特徴があります。そう言われるとどちらを選ぶべきか迷う場面も出てきそうですが、艶のある美しい仕上げがご希望ならオイルステインということになります。

室内で使う場合には臭いが大きな問題になりますが、それが気になるようなら水性ステインがいいでしょう。色のバリエーションも豊富だし、色の組み合わせもできる水性ステインの場合は、繊細な色合いを出すのにも向いています。

値段の違いは?

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オイルステインと水性ステインの値段の違いも見ておきましょう。もちろんメーカーごとに違いますが、平均するとオイルステインは100ml当たり600円くらいです。それに対して、水性ステインは100ml当たり400円程度です。

値段をステインの選び方の基準にするのならば、水性ステインということになります。刷毛や容器を洗うのにも専用の液体は必要とせず、水でOkですから経済的です。

ともに仕上げ剤を使う

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オイルステインの場合、木材保護成分が入っているものがありますが、そうでない場合は水性ステイン同様仕上げ剤を最後に使います。その方が木材の耐久性が良くなり、長持ちします。たとえば、水性や油性のウレタンニスで仕上げれば、しっかり保護されます。

木材塗装で使用するニスとは?

ウレタンニスのコーナーで仕上げに使うニスについて説明してありますが、もう一度取り上げてみましょう。ニスはステイン塗料とは違い、木材の表面に塗膜を作る塗料で、これを造膜塗料と言います。

強い塗膜で木材を保護

ニスで作られる塗膜は非常に強いです。そのため、木材の保護効果が非常にあり、汚れや水をしっかりはじいてくれます。だからこその仕上げ剤というわけですが、反面はじく力が強いので、ほかの塗料を上から塗ることができません。

また、硬い塗膜ができるので、はがすのも難しいです。そういう意味では、いったんニスを使うと、色の具合を変えるのがしにくくなります。

ニスを使ったDIY例

ニスは木材の保護効果が強いので、テーブルやタンスなど長らく使うものの塗装に向いています。すぐに色を変えたくなるようなものではなく、しばらくは同じ色でいいというものに合っています。写真で示したDIY例はテーブルですが、ニスの良さをうまく利用した例です。

木材を綺麗に塗装する為の基本手順

木材の塗装に使う塗料についての基本知識は身に付いたでしょうから、今度は実際の塗装の手順を確認しておきましょう。いい塗料が選べても塗装手順が正しく行われないときれいな仕上がりになりませんから、ここでしっかり学んでください。

手順①木材を研磨

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木材をDIYで塗装しようと思ったら、その表面をきれいにしておかなければいけません。汚れを落とすのは当たり前としても、それ以外に凹凸やざらつきも仕上がりに悪影響があります。そこで、サンドペーパーを使ってしっかりと磨き上げます。

サンドペーパーの使い方ですが、幅が狭い木材の場合は普通に手で持って磨いていけばいいです。少し幅が広い木材の場合は小さめの木材を用意して、そこにサンドペーパーを巻き付けるようにするとうまく磨けます。

大きめの木材を磨く場合には便利な道具があります。サンダーと呼ばれるもので、サンドペーパーを取り付けると振動して、効率的に研磨をしてくれます。サンダーにはいろいろな種類がありますが、DIY用のものなら100均にもあります。

手順②作業場所の準備

木材を研磨し終わったら、塗装用の場所を準備します。どのような塗料を使うにせよ、木材塗装をすれば周囲に飛び散ったり跳ねたりしますから、汚れても大丈夫そうな場所で行うといいでしょう。もちろん下には新聞紙やシートを敷いておきます。

木材の特定の場所の塗装をする場合は、塗装をしない部分をマスキングテープで覆っておくと、その部分は保護されます。それから、表面を塗装して裏側に移る時は、乾ききっていないと置いた場所に塗料がくっついてしまいますから、他の木材で浮かしておきます。

手順③作業道具の準備

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塗料を木材に塗るための道具の準備をしますが、道具と言えば刷毛です。刷毛で塗っていくのですが、新品の刷毛は毛が抜けることがあります。その抜けた毛が塗料に混じると使いにくくなりますが、それだけでなく木材表面にこびりついてしまうと、見た目が非常に悪くなります。

そのようなことがあってはせっかくの塗装が台無しですから、まずは刷毛の下処理をします。下処理とは、刷毛を回転させたり手でさばいたりしながら、抜けそうな毛をあらかじめ抜いておくのです。これで不要な抜け毛に悩まされることがなくなります。

手順④塗料の準備

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刷毛の下処理が済んだら、木材塗料の準備です。塗料を扱う際はどうしても手が汚れるので、ビニール手袋をはめておくといいでしょう。塗料は分離するので、あらかじめよくかき混ぜておきます。そして、必要分だけ別容器に移して、それを使います。

塗料の容器全部の分を木材塗装に使うということはあまりないでしょうから、他の容器に移すのです。薄める場合は、水性塗料では水道水を使い、油性塗料では専用の薄め液を用います。その塗料に合った薄め液でないといけません。

手順⑤塗装

塗料の準備ができたら、いよいよ塗装の番です。塗装にはコツがあるので、そのコツ通りにする必要があります。塗装のコツとは、内側から外側に塗っていくことです。外側から塗っていくと、端の部分に刷毛が引っかかって塗料が一部落ちてしまいます。

そうなると均一な仕上がりになりませんから、内側から外側へ塗っていくのです。また、木目に沿って塗るのも基本で、その方がきれいな塗装になります。それから全体にむらなく塗れるようにするために薄く広くという感じでやっていくといいでしょう。

手順⑥二度塗り

1回の塗装では、むらが出たり、色が濃い部分と薄い部分に差が生じたりします。そこでおすすめなのが二度塗りです。二度塗りをすれば、全体的にまとまった出来栄えになり、見た目がすっきりします。

二度塗りの方法ですが、まずは1回塗った後にしっかりと乾くまで待ちます。濡れた状態のまま二度塗りをしてはいけません。乾いたのが確認できたら、二度塗りまたは数回重ね塗りをします。その前にサンドペーパーで磨いてから行うと、きれいに仕上がる場合があります。

木材の塗装は目的や材料に適した方法を!

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ここまで、木材塗装の基礎知識や塗料の選び方、オイルステインと水性ステインの違いなどについて解説しました。木材塗装をする場合、目的や材料をよく考えて行う必要があります。目的と材料がうまく合致した方法が選べれば、塗装自体もはかどり、きれいに美しく仕上がるでしょう。

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ライター

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WEBライターを長年続けています。書くことと調べることはなによりも好きで、1日中パソコンにかじりついている私です。これからも皆さんのお役に立てる記事を書くべく、最大限の努力をします。パソコン以外では、コーヒーを淹れたり飲んだりするのが大好きです。好きなコーヒーを飲みながら楽しくWEBライティングをしています。

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