「ご一考」の意味とは?「ご一考ください」の使い方と敬語表現もチェック!

「ご一考」の意味とは?「ご一考ください」の使い方と敬語表現もチェック!

「ご一考」という言葉をご存知ですか?ビジネスでは「ご一考ください」という文章で良く使われます。そこで「ご一考」の細かい意味や使い方を紹介します。「ご一考」の使い方をマスターして相手に最適な「ご一考」を使えるようにしましょう。

記事の目次

  1. 1.「ご一考」の意味とは?
  2. 2.「ご一考」の類義語
  3. 3.「ご一考」の使い方・例文
  4. 4.「ご一考」を使う際の注意点
  5. 5.「ご一考」の由来
  6. 6.「ご一考」の英語表記
  7. 7.「ご一考」は「よく考える」という意味

「ご一考」の意味とは?

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「ご一考」という言葉をご存知ですか?「ご一考」はビジネスで相手に頼むときに使う言葉ですが正しい意味を理解して使っている方は少ないでしょう。また「ご一考」は目上の人に使えるのでしょうか。まずは「ご一考」の意味を紹介します。

「ご一考」は「良く調べて考えること」

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「ご一考」は「ごいっこう」と読みます。「ご一考」は「良く調べて一度考えてみること」という意味です。「ご一考」の「ご」は尊敬語を表すので「ご一考」は丁寧な言葉です。

「ご一考」と同じ読み方をする「御一行」の方が効き馴染みがあり良く旅館などで「○○御一行様」という立て札を見かけますが「御一行」は「同じ行動をする人々」という意味で「ご一考」とは全く関係がないので注意しましょう。

「ご一考」の類義語

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「ご一考」の意味を理解したところで類語を紹介します。「ご一考」に聞き馴染みが無くても「ご一考」の類語は普段使っているかもしれません。「ご一考」の類語を知ることで「ご一考」の理解が深まるでしょう。では「ご一考」の類語の意味を紹介します。

「ご検討」の意味

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「ご一考」の類語として「ご検討」を紹介します。「ご検討」は「ごけんとう」と読みます。「ご検討」は「物事を様々な角度から見て詳しく調べ、良いのか判断すること」という意味です。

「ご一考」は「良く調べて考えること」なので「ご検討」とほぼ同じ意味になり「ご一考」は「ご検討」の類語と言えます。「ご一考」より「ご検討」の方がビジネスで使われることが多く「ご検討の程、宜しくお願い致します」という使い方をよくします。

「ご思案」の意味

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「ご一考」の類語として「ご思案」を紹介します。「ご思案」は「ごしあん」と読み、「あれこれと考えを巡らす、考察すること」という意味があります。「よく考える」という意味が同じことから「ご思案」は「ご一考」の類語と言えます。

「ご検討の程宜しくお願い致します」の意味と正しい使い方!例文や英語表現も!のイメージ
「ご検討の程宜しくお願い致します」の意味と正しい使い方!例文や英語表現も!
ビジネスシーンでは「ご検討の程宜しくお願い致します」という言葉をよく使いますが、一体どのような意味があり、どんなタイミングで使う言葉なのでしょうか。このページでは「ご検討の程宜しくお願い致します」の正しい意味と使い方をご紹介します。

「ご一考」の使い方・例文

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「ご一考」の意味を理解したところで「ご一考」をどのような使い方をするか例文を紹介します。「ご一考」の後に付ける文章によって丁寧さが変わってきます。「ご一考」の例文を参考にして「ご一考」をビジネスの場で正しく使ってみましょう。

例文①

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「ご一考」の例文を紹介します。「ご一考の程、宜しくお願い申し上げます」この例文は「ご一考」を丁寧にお願いするときに使えます。「ご一考」は「ご」が付いていて敬語なので、「ご一考」だけでも目上の人にも使えます。

しかし「ご一考の程」という使い方をするだけで「ご一考下さい」と言うよりも柔らかいニュアンスになり取引先などに検討をお願いしたいときに使うことができます。

更に「ご一考」を一度お願いしていて2回目の検討を催促したいときなどにも「ご一考の程」を使うことで優しい言い方になり、丁寧にお願いしていて敬語を使った例文になります。

例文②

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2つ目の「一考」を使った例文を紹介します。「あなたの意見は一考の余地がある」この例文は「もう少し検討する余地がある」つまり「もう少し考えてみて」という意味になります。この例文は目上の人には使えません。詳しくは後ほど紹介します。

例文③

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「ご一考」を使った3つ目の例文を紹介します。「ご一考の程賜りますよう、お願い申し上げます」この例文も「よく検討してみて下さい」という意味になります。例文①との違いはこの例文の方がより丁寧な敬語を使っているところです。

「賜る」は「たまわる」と読み、「与える」や「もらう」の謙譲語になります。謙譲語とは敬語の一種で相手をたてて自分をへりくだるときに使います。この例文は「ご一考」の「ご」で敬語を使っているにも関わらず重ねて「賜る」で謙譲語を使っていて、とても丁寧な表現です。

丁寧な言葉遣いをしているので目上の人や取引先などにも使える例文ですが、かなりかしこまった言い方なので相手が少し距離感を感じてしまう可能性もあります。相手によって上手に使い分けましょう。

例文④

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「ご一考」を使った4つ目の例文を紹介します。「何卒ご一考ください」この例文も検討をお願いする一番多用される例文です。「ご一考」を使っているので目上の人にも使えますが「ください」を命令と感じる人もいます。

なので相手との関係性が出来ている場合は目上の人にも使えますが数回しか会っていないなど関係性の薄い目上の人や取引先の場合はより丁寧に伝えるのが無難なので例文③が好ましいでしょう。

「ご一考」を使う際の注意点

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「ご一考」は敬語だからどのような場合でも目上の人に使えると思いがちですが、「ご一考」の後に付く言葉や文章によっては失礼になってしまう場合があります。「ご一考」を正しく使って相手に不快な思いをさせないようにしましょう。

目上の人に「一考の余地」では使えない

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例文②で紹介した「一考の余地」ですが「もう少し考えることができる」という意味の他にも「あなたにはまだ考えることができる、あなたにはもっと考える力がある」という励ましとしても捉えることができます。

このような意味からも分かるように「一考の余地」は叱咤激励の意味が含まれていて目上の人やビジネスでの取引先に使うと失礼にあたるので注意が必要です。「一考の余地がある」は目下の人を指導するときなどに使いましょう。

「ご一考ください」が良く使われる

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ビジネスで「ご一考」が使われる際、あまりかしこまらなくて良い場合は基本的に「ご一考ください」を良く使います。例文③のように「賜る」や「申し上げる」などを使うと相手に敬意を表し、かしこまった言い方になります。

しかしシンプルに「ご一考ください」ということで「一度、検討をお願いします」という意味が分かりやすく伝わります。「ご一考ください」も「ご」が付いていて敬語なので目上の人や取引先にも使える言葉です。

しかし、例文③のところでも解説しましたが「ご一考ください」の「ください」という言葉を失礼だと感じる人もまれにいるので、そういう場合はより丁寧な言い方をしましょう。

「ご一考」の由来

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「ご一考」の意味や使い方を理解したところで「ご一考」の由来を紹介します。「ご一考」の由来を知ることで「ご一考」の意味を深く理解することができます。「ご一考」の由来を理解して「ご一考」の正しい使い方をマスターしましょう。

由来

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「ご一考」の由来を紹介します。「ご一考」は「一考」に「ご」を付けた謙譲語表現であり、「ご一考」で丁寧な言葉になります。「一考」はそのままの意味ですが「一度考える」の「一」と「考」をとり「一考」となります。

「ご一考」の英語表記

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「ご一考」の使い方を紹介しましたが、英語で「ご一考」をどのように表現するのかご存知ですか?グローバル化が進んだ現代では取引先が外国の場合や外国人と取引する場合など「ご一考」を英語で表現する機会があるかもしれません。そんな時に役立てる為に英語で「ご一考」を紹介します。

「ご一考」は「consideration」

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「ご一考」を英語で表現すると「consideration」になります。「consideration」を直訳すると「よく考えること、考察、検討」という意味になります。「ご一考」も検討という意味が含まれているので「consideration」が「ご一考」を表せるのが理解できます。

先ほど紹介した「ご一考ください」を英語で表現すると「Please consider」になります。「Please」は「~して下さい」という丁寧にお願いするときに使う単語です。

「consider」は「consideration」を動詞にした形で「考える」という意味があります。英語を直訳すると「考えてください」つまり「ご一考ください」になります。

「thought」でも「ご一考」が表現できる

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続いては「thought」を使った「ご一考」を表現する方法を紹介します。「give thought to」で「考慮する」という意味になります。「thought」は「思想」という意味があります。

「I would be happy if you could give it a thought.」で「ご一考いただければ幸いです」という意味になります。「I would be happy」は「幸いです」という意味になります。この表現は様々なビジネスシーンで使えます。

「I would be happy if you could give it a thought.」を直訳すると「もし、あなたが考慮すれば私は幸せです」となり「ご一考いただければ幸いです」という意味を表すことができます。

「ご一考」は「よく考える」という意味

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「ご一考」は「良く調べて考えること」という意味です。「ご一考ください」という使い方がビジネスでよく使われるフレーズです。良く使われるからこそ、正しい「ご一考」の使い方をマスターして相手によって「ご一考」を使い分けられるようにしましょう。

あやちゃん
ライター

あやちゃん

3歳のヤンチャな息子を育てる新米ママです。アパレル関係に勤めていたこともあり、オシャレが大好きです。3歳の息子に体力で負けないように、最近はお家でピラテスをして、体系維持と体力を付けようと努力しています。子育てに関しては、初めてなので毎日試行錯誤しながら、楽しく笑顔を心がけて生活しています。

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