整体師おすすめのしつこい肩こり解消法を紹介!
つらい肩こりに人知れず悩んでいる人もいるでしょう。どう肩こり解消をしたらいいのか、いい方法があれば教えてほしいという気持ちでいっぱいでしょう。そこで、整体師がおすすめするしつこい肩こり解消法を紹介します。
肩こりの原因
しつこい肩こり解消法を見る前に、肩こりの原因を考えてみましょう。肩こりは原因もなく起こるということはあまりなく。何らかのきっかけがあるものです。その原因がどういうものか分析することで、いい解消法も見えてくるでしょう。
姿勢の悪さや運動不足
個人差はありますが、人間の頭の重さは5kgくらいだと言われています。その重い頭を首と肩で支えています。その際、姿勢が悪い状態が続くと、首や肩にかなりの負担が行きます。その負担が原因となって、首や肩のこりが発生します。
特に現代人は、スマホやパソコンなどを長時間見ることも多く、姿勢が悪い状態が長く続きがちです。そのため、どうしても首や肩がこるという現象が起きやすくなります。これは年齢のいかんにかかわらず発生する症状です。
もう一つの肩こりの原因が運動不足です。運動をあまりしないと、血流が悪くなり、首や肩の筋肉への栄養補給が行われにくくなります。それが首や肩のこりにつながるというわけです。いずれにしろ、日々の生活に工夫をすることで、その原因を取り除きたいところです。
冷えも原因に
肩こりの原因が冷えにある場合があります。冬の寒さ、夏のエアコンなどにより首や肩の周りが冷えると、血流が悪くなります。そうなれば、肩や肩甲骨の周りに十分な栄養が行き届かず、筋肉がこりやすくなります。
特に手足が冷えがちな人は、どうしても肩や肩甲骨周りへの血流が悪くなりがちですから、うまく対処する必要があります。冬は暖房を使うだけでなく、湯船にゆったり浸かったり、冷え解消グッズなどを使ったりするといいでしょう。夏はエアコンによる冷やしすぎに要注意です。
病気が原因の場合も
普通の肩こりは、単なる筋肉の疲労が原因で起こりますが、他の病気が原因で発生するものもあります。いくつかその原因となる病気がありますが、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、五十肩などの肩関節の異常、頚椎椎間板ヘルニアのような首の病気、のどや口の病気などです。
これらの病気が原因の場合、この記事で取り上げる通常の肩こり解消法では解決しません。原因となっている病気を治すことが先決で、医療機関で受診し、正しい診断を受け、医師の指導通りに治療を行っていかなければいけません。
ストレスが原因にも
肉体的な原因だけでなく、精神的なストレスがあるために肩こりになる場合があります。ストレスは神経の緊張状態を生じさせますが、それは肩や肩甲骨の周りにも影響を及ぼします。ストレスのない生活というものはありえませんが、過度になると、肩にも良くありません。
目の疲れが原因の場合も
現代人はパソコンやスマホなどを長時間見ることが多いですが、そうなると姿勢が悪くなるだけではなく、目がかなり疲れます。この目の疲れが肩こりにつながるケースがあります。目の疲れは頭の疲れになり、それが筋肉の緊張をもたらし、肩こりになるのでしょう。
目が疲れた場合は、目自体にも良くなく、かすんだり、しょぼしょぼしたりしますが、肩にもじわじわと影響が出てきます。確かにパソコンやスマホでの作業は大事ではあるでしょうが、時々は目を休めることが肩こり解消のコツです。
原因が分からない場合も
肩こりが起こるのは原因があればこそですが、自分ではその原因が分からない場合もあります。また、医療機関で検査してもその原因がはっきりしないケースもあります。
しかし、自分で気が付かなくても、姿勢が悪くなっていたり、肩に無理な負担を掛けていたり、ストレスが溜まっていたりなど、何らかの原因は存在するものです。いずれにしろ、原因が分からなくても、肩こり解消法は実践する必要があります。
肩を形成する3つの骨
肩こりの原因はこれで大体お分かりになったでしょうが、その肩を構成する骨がどうなっているのかチェックしてみましょう。普通の人は肩こりがあってもあまり肩の骨のことなど考えないでしょうが、それを勉強しておくことも肩こり解消に役立つかもしれません。
上腕骨・肩甲骨・鎖骨
肩と言われても、人によってイメージする部分は違うかもしれません。筋肉が盛り上がっている部分、尖っている部分、首の周囲など、症状が出ている部位によって意識の仕方も変わってきます。しかし、普通肩というと、上腕と胴を結び付けている上側の部分を指します。
この肩を構成しているのは3つの骨です。上腕骨と肩甲骨と鎖骨です。この骨の周りに筋肉が付いていて、肩という部位が出来上がっています。肩こりというと、多くの場合、この筋肉部分に異常が生じています。
肩甲骨につながる筋肉が多い
肩を構成している骨には筋肉が付いていると説明しましたが、その中でも肩甲骨には多くの筋肉が周りに付いています。具体的な名称を挙げると、三角筋、広背筋、上腕三頭筋、上腕二頭筋などです。これらの筋肉は、肩だけではなく、全身を動かすのに欠かせないものです。
肩こり解消という場合、この肩甲骨の周りの筋肉をほぐせば、うまく行く場合があります。この部分をマッサージやストレッチで柔らかくし、血行を改善させることで、肩こりが治る場合があります。その方法については後程解説します。
肩こり解消のためのポイント
マッサージやストレッチなどの具体的な肩こり解消法を解説する前に、押さえておくべきポイントをチェックしてみましょう。肩こり解消という場合は、そのポイントをよく理解していくつかの方法を実践すれば、より大きな効果を得られます。
骨と骨の間隔を広げること
筋肉は1つの骨だけに付着しているわけではなく、いくつかにまたがっています。そのため、骨と骨の間隔を狭くすると、筋肉が収縮し、こるという現象が起きやすくなります。ということは、骨と骨の間隔を広げることが肩こり解消のポイントということになります。
①肩甲骨と肩甲骨の間を広くあける
姿勢が悪いから肩がこるのだから、姿勢を良くすればいいんでしょうと誰もが思います。ところがここに一つ問題があります。姿勢を良くしようとして無理に胸を張ると、肩甲骨同士が接近してしまうのです。そうなると、菱形筋という筋肉に動きが出てきます。
この菱形筋が無駄に動くと、今度は肩甲骨を上に引き上げ、それが僧帽筋の緊張につながり、肩や背中のこりにつながるケースがあります。したがって、無理にいい姿勢になろうとすると、肩甲骨が狭まり、筋肉に悪い影響が起きることもあるのです。
ということは、肩甲骨の間を広げておくようにすればいいのですが、そうなると逆に猫背になる場合があります。つまり、バランスというものが大事で、適度に肩甲骨の間を広げながら、適度にいい姿勢を保つことが肩こり解消のポイントというわけです。
②鎖骨の向きを整える
次の肩こり解消のポイントは、鎖骨の向きを整えることです。肩甲骨だけではなく、鎖骨の在り方も肩こりと密接にかかわっているので、それを整えることが肩こり解消の早道となります。
その方法ですが、鎖骨を真横に開くイメージを頭に浮かべます。鎖骨の間を広げるという感じでしょうか。このように鎖骨に意識を向けると、背筋がピンと伸びて、頭の立ち位置が落ち着きます。
肩甲骨間も広げ、鎖骨間も広げることで、理想的な姿勢になり、体の中心軸が整い、頭の首や肩への負担はかなり減少します。そうなれば、肩こり解消へとつながりやすくなります。
③肩甲骨の下角を下げる
肩甲骨と鎖骨を広げることで、肩甲骨の下角は自然に下がるようになります。そうなると、肩甲骨にかかわる筋肉の緊張がほぐれ、リラックス状態になります。このような状態になれば、こるという現象が起きにくくなります。
以上のように、肩につながる肩甲骨や鎖骨などの骨をどう意識するかで、ずいぶん肩の状態も違ってきます。骨の位置が本来の正しい場所に収まると、筋肉も落ち着いて活動しやすくなり、こりも防ぎやすくなります。
ベッドでできる簡単な肩こり解消法
肩こり解消のポイントが分かったところで、今度は具体的な治し方をチェックしてみましょう。まずは整体師がすすめるベッドでできる簡単な解消法からです。肩こり解消法はいろいろありますが、ベッドでできるストレッチなどならだれもが実践できるでしょう。
①寝る前におすすめ
整体師がすすめるベッドでできる簡単肩こり解消ストレッチは、3つの部分から構成されています。寝る前にするストレッチ、寝ながらできるストレッチ、寝起きにするストレッチです。まずは寝る前に行う整体師がすすめるストレッチのやり方からチェックしてみましょう。
やり方
整体師がすすめる寝る前に行うストレッチでは、まず正座になって、両腕を滑らせるように前を伸ばしていきます。そうすると、自然に前傾姿勢になります。そして、呼吸を吐き(ここがポイント!)ながらさらに前傾して頭を下げ、腕を伸ばしていきます。
この姿勢を30秒ほど維持してください。結構大変かもしれませんが、肩甲骨や付随する筋肉への効果は抜群です。なお、寝る前ということもあり、あまりいろいろなストレッチをやる必要はありません。
②寝ながらできる
今度は、整体師がすすめる寝ながらできるストレッチをチェックしてみましょう。寝ながらできるということは、布団でもマットレスでもベッドでもリラックスしている時にいつでもできるということですから、とてもやりやすいはずです。
やり方
整体師がすすめる寝ながらできるストレッチのやり方は、まず仰向けになります。そして、両膝を両手で抱えます。かなり丸まった姿勢になりますが、この状態のままゆっくりと右側に回転します。頭を浮かせないようにやることがポイントです。
次に左側にも同じように回転します。30秒ほどこの動作を繰り返せば、完了です。ストレッチとは言ってもそれほど難しいものではないので、やりやすいでしょう。いつでもどこでもできるので、よくチェックしておいてください。
③寝起きのゆったりストレッチ
寝起きにストレッチをすれば、体の目覚めも良くなり、筋肉のこり解消効果も大きくなりますから、ぜひチェックしてやってみてください。ただ、寝起きということもあり、それほど激しい運動やストレッチをやる必要はありません。
やり方
整体師がすすめる寝起きのストレッチは、どこでやるかによって体勢が違います、布団などの平らなところでは胡坐をかきます。ベッドでは足を出して腰掛けます。やり方は、まず手を後ろで組みますが、無理な姿勢になる必要はありません。次に、肘を伸ばして、胸を開きます。
この状態のままゆっくりと2呼吸します。そして、ここから体を前へ倒していき、腕を上に向かって伸ばし、ゆっくりと2呼吸します。これでワンセット完了です。結構いい運動になるストレッチで、肩こり解消効果を期待できます。
オフィス・電車でできる簡単な肩こり解消法
整体師がすすめるベッドでできる肩こり解消法に続いて、オフィスや電車でできるものをチェックしてみましょう。自宅以外の場所でもストレッチなどを上手に行えば、肩こりも解消しやすくなります。そこで、どのようなやり方があるのか見てみましょう。
①つり革を使った肩こり解消法
まずは整体師がすすめるつり革を使った肩こり解消法をチェックしてみましょう。つり革でそんなことができるのとお思いの方もいるでしょうが、うまくやればかなりの効果があります。決して難しい方法ではなく、恥ずかしいこともないので、ぜひ取り入れてみてください。
やり方
整体師がすすめるつり革ストレッチのコツは、上半身のみを使い、下半身はあまり動かさないようにすることです。そのやり方は、まず脚を腰幅に開いて、片手でつり革につかまります。そして、つり革につかまった手とは反対方向に体をひねります。
今度はつり革を持つ手の方向に体をひねります。つまり、両方向にひねることで、バランスのいいストレッチ効果が生まれます。あまり混雑した電車内ではできませんが。少し余裕がある時はぜひやってみてください。
②デスクで座ってできる
続いて、整体師がすすめるオフィスのデスクで座ってできる肩こり解消法をチェックしてみましょう。オフィスのデスクにいる時は運動不足になりがちで、それが肩こりにつながることがありますが、これからお伝えする方法を良くチェックして、やってみてください。
やり方
整体師がすすめるデスクでできる肩こり解消法のやり方は、まず座り方を決めます。背もたれに寄りかからずに、浅めに椅子に座ります。そして、片側の手を伸ばして、その状態で後ろに引っ張ります。斜め45°くらいにするといいでしょう。
次に腕を左右に5回ほどひねります。それが済んだら、逆の手と腕にも同じ動作をします。これで簡単なストレッチができ、肩こり解消に一定の効果があるでしょう。なお、このストレッチをやる場合は、後と横に一定のスペースが必要です。
目の疲れが原因の場合
オフィスでパソコン業務を長く続けると、かなり目が疲れるでしょう。そのような場合は、目を効果的に回復させる方法をチェックしてみるといいです。ストレッチというわけではありませんが、目に蒸しタオルを乗せるのもおすすめです。
目に暖かい蒸しタオルを乗せると、血行が良くなって、回復が早まります。仕事の合間のわずかな時間を使ってやるだけでも、意外に効果があるものです。ただ、オフィスで蒸しタオルを準備できないこともあるでしょうから、その場合は疲れ目用の目薬を使うという方法もあります。
最近は、疲れ目用の目薬の種類も多くなり、いろいろなものがドラッグストアや薬局などで売られていますから、よさそうなものを選んでオフィスに常備しておくのもいいでしょう。目が疲れた時にとても役立ち、肩こり解消につながります。
軽く体を動かしてみる
オフィスで仕事していると、体がなまってきます。筋肉もこわばりがちで、それが肩こりにつながるケースもあります。そのような場合は、必ずしもストレッチでなくてもいいので、少し体を動かしてみましょう。
ちょっとした運動をすることで、血行も良くなり、全身の代謝が回復します。それは肩にもいい影響があり、こりや疲れがほぐれることになります。運動と言った場合、定まったものでなくても少し歩くだけでも効果はあります。
軽い運動は気分転換にもなります。オフィスでの仕事のストレスが肩こりの原因になる場合もあるので、体を動かしてそのストレスを解消してみましょう。気分も良くなり、精神的にも肉体的にもリフレッシュし、肩こりも治りやすくなります。
仕事の合間にマッサージへ行ってみる
オフィスで仕事している時に少し時間ができる場合があります。そのような時にマッサージへ行ってみるのも効果的な肩こり解消法になります。時間に制限があるので、長時間マッサージは受けられないでしょうが、少し施術を受けるだけでも意味があります。
肩こりマッサージは自分でもやろうと思えばできます。リンパマッサージ、肩甲骨マッサージ、ツボマッサージなどのいろいろな方法がありますが、オフィスでできるマッサージもあるので、やってみるといいでしょう。
ここでは、簡単なツボマッサージを紹介しましょう。肩こりに有効なツボは肩位(けんせい)、風池(ふうち)、天柱(てんちゅう)などです。これらのツボを1回につき3~5秒ほどマッサージし、もみほぐします。仕事中でもできる方法です。
効果的な肩こり解消法は姿勢を正すこと
肩こり解消に効くストレッチ方法などをチェックしてみましたが、ストレッチをずっと行うというわけには行きません。限られた時間での対処法になります。そこで必要になってくるのが日常生活での工夫で、それが姿勢を正すことです。
週1のマッサージより姿勢の見直しを始めよう
肩こり解消にマッサージが効果あるという説明をしましたが、マッサージに頼ることだけが解決方法ではありません。まずは自分でできることから始めるのが大切で、とにかく姿勢を見直してみましょう。すべてはここから始まります。
姿勢を見直すことは、週1のマッサージよりも効果が出る場合があります。姿勢が整うと、頭の肩への負担も軽くなり、肩がリラックスできるので、当然状態は良くなります。
肩こり重症度チェック!
自分の肩こりがどれほどひどいのか重症度をチェックしてみたいという人もいるでしょうから、そのチェック方法を紹介します。チェックができれば、次にどのような対策を講じればいいかも見えてくるでしょうから、これも重要なステップです。
肩こりのレベルチェック方法
肩こりのレベルチェック方法ですが、1人で行う場合は、鏡の前でやるといいでしょう。家族や友人がいる場合は、チェックを頼んでみましょう。どうやるかですが、まず両足をそろえて立ちます。
そして、両手を前方に突き出しますが、学校でよくやった前へならえのようなポーズを取ります。次に手を軽く握り、こぶしを上に向け、肘を直角に折り曲げ、両肘をくっつけます。その際、胸の下でそろえるようにします。
顔は前向きのまま、両腕を少しずつ上げていきます。この腕の上がり具合で、肩こりのレベルのチェックができます。当然のことですが、上り方が大きいほど症状は軽いということになりますが、その判定基準を見てみましょう。
肩こりのレベル判定は、ABCDの4段階で行います。まずAレベルですが、これは合わせた両肘が鼻より上に上がった場合です。この場合は肩こりについて気にする必要はありません。本人も自覚があまりないでしょう。次にBレベルは肘が口の高さ程度に上がった場合です。
このケースは、軽症で、少しこっているくらいでしょう。それほど心配のないレベルで、簡単な対策で済みます。続いてCレベルはあごの高さくらいまで肘が上がった場合です。このような場合は、かなりこっていると言えます。肩こりで悩み始めるのはこのようなレベルです。
Dレベルは、胸より下のままで、肘がそれ以上上がらない場合です。これはかなり重症で、相当肩こりで困っている状態です。自助努力も必要ですが、それでうまく行かない場合は、専門機関を受診し、正しい治療を受ける必要もあります。
肩こり解消法を参考に実践してみよう!
ここまで、肩こりの原因や解消法などについてお伝えしました。しつこい肩こりに悩んでいる人もいるでしょうが、その解消法はいくつかあります。この記事でもその一部を紹介しましたが、それを参考にして実践し、一日でも早く治してください。