BMI21について徹底解説!
ダイエット中の人や肥満を気にする人にとってBMI値は標準体重の指標として気になる数字でしょう。BMI21が女性の標準体重として適切とされていますが、その意味やBMI値の見方について解説していきます。理想の体型とBMI21の関係についても言及しました。
BMIとは
BMIとはそもそも糖尿病や高血圧症、高脂血症などの生活習慣病予防のための指標として作られたものです。運動不足やカロリー過多などにより体重が増加してしまった人に警告の意味でBMIを数値で表し、肥満度の指標としているのです。
また痩せ過ぎの場合も警告として使えますので、BMIは広く体重の適正度を測る指標として用いられています。なぜならBMIは身長と体重の相関関係で計算されるからです。身長が高ければ体重も増加して当然です。
ボディマス指数(Body Mass Index)の略
BMIの正式名称は「Body Mass Index」と言い、ボディマス指数と呼ばれています。身長に対して体重が何キロであれば医学的に健康であるかを表した体格指数がボディマス指数です。この指数は殆どの人の場合において総脂肪量と相関しています。
BMI値は以下の計算式で求められます。単位は体重がkg、身長はm(メートル)を用います。式は「BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))」です。身長165cmで体重が55kgの人のBMIは55÷(1.65×1.65)=20.2となります。
体脂肪がどれくらいあるかという凡その指標
BMIが体脂肪の量や割合を測る目安になることは前述したとおりですが、体脂肪は市販の体重計でも簡単に測ることはできます。BMIが標準より高ければ体脂肪も必ず高いかというとそういう訳ではありません。体脂肪率の平均は男性で10~20未満、女性で20~30未満です。
BMIが高くても体脂肪率が平均以内ならば肥満体質ではありません。何故なら筋肉や骨は脂肪より重たいので、筋肉質体型の人はBMIが高くなるからです。逆にBMIが低くても体脂肪率が高ければ隠れ肥満の可能性があります。
BMI21は適正?
BMI21が肥満度の測定において最適な標準体重と言われていますが、各国で標準と肥満の捉え方が異なっています。WHOはBMI25以上を「過体重」、BMI30以上を「肥満」と定義しています。ドイツやイタリア、フランスはこの基準に倣っています。
アメリカの場合はBMI23以上を肥満として注意すべきであると案内しています。アジア圏もBMI23を肥満度の境界線としています。日本の場合はBMI22を標準体重とし、BMI25以上を肥満と定義しています。しかし女性にとってBMI22はまだ太りすぎのようです。
それは主に若い女性がモデルのようなスタイルに憧れる余り、スタイル優先の志向が強まっているからです。健康維持の意味ではBMI22が標準であり、その前後2ポイントほどは標準の範囲と言えます。しかしながら見た目を気にする女性にとってはBMI21でさえ過体重と判断されているのです。
標準の数値は22
健康の観点からのBMI標準値は22です。日本肥満学会が提示しているBMI指標は次の通りです。「18.50未満:低体重、18.50以上~25.00未満:標準、25.00以上~30.00未満:肥満1度、30.00以上~35.00未満:肥満2度、35.00以上:高度肥満」
最近では女性は20が理想
BMI標準の指標は18.5~25と非常に幅広く定められています。これは標準の意味が健康の面では問題ないというものであり、その範囲を示す指標としてある程度幅広く数値を定める必要があるからです。
しかし健康と美は必ずしも相関しません。グラビア・モデルやスリムな女性タレントに憧れる若い女性にとっては、日本肥満学会がおすすめしている標準体重としてのBMI22は肥満の範疇なのです。それはBMI21であっても同じことで、まだふっくら体系だとみられています。
すらりとした見た目を好む女性の間では、BMI21よりBMI20が理想的な体重指標とされています。従ってBMI20を目指してジム通いやダイエットに取り組んでいる女性もいるほどです。
21は女性らしい見た目
BMI21は肥満度が高いわけではありません。減食のダイエットのみで痩せた体系は必ずしもきれいとは限りません。筋肉が落ちた体型は女性であっても貧弱に見えてしまいます。
一方BMI21の場合は脂肪も程よく付いた女性らしい見た目と言うことが出来ます。筋トレや有酸素運動で無駄な脂肪を取り、筋肉をつけてメリハリのある体型に仕上げたうえでのBMI21ならば、すらりとしたプロポーションを実現することは可能です。
BMI21からわかることとは?
BMI21は理想的体型であり見た目もベストだと言えるのでしょうか。またBMI21の盲点である隠れ肥満について、判断する方法などBMI21から分かる問題点や筋肉と体脂肪の関係などについて考えてみたいと思います。
①理想体重
この記事ではBMI21を細すぎず太りすぎず理想体重としておすすめ致します。BMI21に近づきやすくするために、自分が目指すべき体重を計算する方法をご紹介します。
やり方は簡単です。前述したBMI値を求める計算式を応用すればよいのです。つまり「理想体重=BMI21×身長(m)×身長(m)」で求められます。例えば身長163センチの人の理想体重は「21×1.63×1.63」から55.8kgとなります。
この計算式を使えば、先にBMIを出してから体重を決めるより一目瞭然で自分の理想体重が分かりますので便利です。今の体重に対して理想の体重の差を出して減量の目標にしましょう。
②必ずしもベストプロポーションとは限らない
自分の体重指標がBMI21だからと言って必ずしも理想的プロポーションの持ち主だとは限りません。何故ならBMI21とは健康的に問題ない体重であることを示す指標だからです。BMI21だけでは体型や体脂肪率は分かりません。
また筋肉量や骨密度もBMIでは測れません。筋肉は脂肪より重いため筋肉質のアスリートや筋トレを常時行っている人のBMIは21より高くなります。それでも体型的には肥満体型には見えないのです。
BMI21は標準体重を測る一つの尺度であり、総合的には筋肉量や体脂肪率も見る必要があります。BMI21だけではベストプロポーションとは言えない理由がお分かりいただけたでしょうか。
③隠れ肥満かどうかはわからない
BMI21だけで健康面を判断すると、内臓脂肪が溜まっているかどうか分からないという盲点があります。BMIだけでは体脂肪率や筋肉量が分からないからです。筋肉量が少なければBMI21であっても内臓脂肪が溜まっている可能性があります。
これがいわゆる隠れ肥満というものです。放置しておくと成人病の原因になります。気になる人は一度スポーツジムなどで筋肉量と体脂肪率を計測してもらうことをおすすめします。
BMI21近づけるためには?
ここでは見た目も女性らしい体型としておすすめ出来るBMI21に近づくための対策をご紹介します。それは特別なものではなく規則正しくバランスの取れた食事や適度な運動など、ダイエットや健康法で良く言われている正当な方法です。
①規則正しい生活
生活サイクルの乱れは肥満のリスクを高めます。何故なら睡眠不足が続くとホルモンのバランスが乱れ、体は甘いものを欲するようになります。結果、お菓子の取りすぎで太りやすくなってしまうのです。
夜は12時前には寝て、睡眠時間を7時間は取れるような朝型の生活サイクルで過ごせるよう調整することをおすすめします。睡眠不足は甘いものを欲するようになるだけでなく、食欲を抑えるホルモンまで減少させてしまうのでダイエットには大敵なのです。
②栄養バランスの整った食事
腹8分目の栄養バランスの取れた食事を心がける事をおすすめします。それが体重を落とす最適な方法です。勿論ダイエットにもおすすめできます。肉を取らないとか炭水化物は一切取らないというような極端なダイエット方法はリバウンドしやすいのでおすすめできません。
③ダイエットには適度な運動がおすすめ
ダイエットには食事量を減らすことに加えて適度な運動や筋トレをすることも必要です。何故なら脂肪を燃焼させ筋肉が増加し、見た目も良くなるからです。筋肉量が増えれば新陳代謝も活発化し、自然と脂肪も燃焼してくれます。内臓脂肪も減り体脂肪率も減少します。
BMI21は健康的な理想的な体型に近い数値
BMI21は脂肪を減らし筋肉量を増やせば、決して太めの体重ではないことがご理解頂けたことと思います。健康的で女性らしい見た目になれれば、BMI21は理想の体型を目指す指標となり得るのです。あなたのBMI21に該当する体重を目指しましょう。