にんにくでダイエットってできるの?
にんにくには独特の臭いと風味があり、料理のアクセントや味付けに多く使われています。にんにくの臭いを嗅ぐと、食欲がそそられるという方も多いことでしょう。
にんにくに含まれるアリシンはにんにくの臭いの元になる成分で、強い殺菌作用があります。また疲労回復やスタミナ補給などにも役立ち、夏バテ予防にもおすすめです。
そんなにんにくはダイエットにも効果があることが分かっています。今回は、にんにくのカロリーや糖質、にんにくダイエットの際の食べる量やタイミングなどを紹介します。また、にんにくを抑える対策やレシピなどもお知らせしましょう。
にんにくの臭いでダイエットができる?
にんにくには独特の臭いがあります。そのまま置いておくには臭いがないのですが、にんにくをカットすると強烈な臭いがします。この臭いの元なる成分が「アリシン」という物質です。
さらにアリシンはダイエットにも効果があることが分かっています。アリシンを上手に体に取り込むことによって、効果的なダイエットにつながります。
にんにくは臭いといって嫌う人も多いのですが、にんにくを使ってヘルシーなダイエットにチャレンジしてみましょう。後で、にんにくを使ったダイエットに効果があるレシピも紹介します。
にんにくの臭い成分「アリシン」
にんにくに含まれるアリシンには様々な優れた作用があります。ダイエット効果、殺菌作用や抗菌作用、疲労回復、免疫力アップ、発汗作用の他、ビタミンB1の吸収を助けたり糖質の代謝を促進したります。
アリシンはにんにくを切ることで発生する成分なので、にんにくを食べるときは、すりおろしたりみじん切りしたりすると効果的に摂取することができます。
にんにくの臭い成分のダイエット効果
にんにくに含まれるアリシンは臭いの元になる成分で、ダイエットに大きな効果があります。また、にんにくにはアリシン以外にもダイエットに効果がある成分がたくさん含まれています。
それらの成分は、筋肉を増加し代謝をアップさせたり、脂肪分を分解して燃焼させたり、ビタミンB1の効果を高めたりして、ダイエット効果をアップさせます。
筋肉を増やし代謝をアップ
にんにくに含まれるアリシンはタンパク質と一緒に摂取すると、テストステロンというホルモンの分泌を増やします。このホルモンは筋肉を増やす効果があります。筋肉が増加すると代謝が増え、太りにくい体になり、ダイエットに効果がみられます。
脂肪を分解する効果
にんにくに含まれるアリシンは、加熱するとアホエンという異なった物質に変化します。アホエンは毛細血管を拡張する働きがあり、血栓ができるのを防ぎます。したがって動脈硬化の予防にもなると言われています。
また毛細血管が拡張することで、血液が体のすみずみまで届くようになります。このことによって新陳代謝を活性化し、脂肪を分解し、ダイエットにつながります。
さらに、にんにくに多く含まれるビタミンB6は、食事によって吸収したたんぱく質をエネルギーに変える働きをします。新陳代謝が促進され脂肪を分解し、ダイエット効果がアップします。
ビタミンB1の効果を高める
アリチアミンは、アリシンとビタミンB1が結合した物質です。ビタミンB1は大豆や豚肉などに多く含まれます。水溶性の栄養素で水に溶けやすく、排出されやすい成分です。アリシンと結びつくことで油に溶けやすい成分となり、腸から体に摂取されやすくなります。
アリチアミンは褐色脂肪細胞を活性化させる作用があります。褐色脂肪細胞は、脂肪を燃焼させ全身の代謝を活性化する作用があり、ダイエットにつながります。
にんにくのカロリー・糖質はどのくらい?
にんにくには優れたダイエット効果があることが分かりましたが、気になるのがにんにくの糖質やカロリーです。あまりカロリーが高いと、にんにくダイエットをするのを考えてしまいます。そこでここではにんにくのカロリーと糖質についてみてみてみることにしましょう。
にんにくは他の野菜に比べると、カロリーや糖質は高めです。しかしにんにくは丸ごと1個食べることは少なく、多くても2~3かけくらいなので、ダイエットの際にはカロリーや糖質をあまり気にしなくてもいいでしょう。
にんにく1かけのカロリー・糖質
にんにくのカロリーは、100gあたり136キロカロリーです。にんにくの大きさは様々で、1かけあたりのカロリーを出すのは難しいのですが、スーパーで売られている日本産のにんにくは、1かけ6gくらいです。1かけ6gのにんにくのカロリーは8キロカロリーになります。
続いて糖質についてみてみましょう。にんにく100gあたりの糖質は、21.3gです。1かけ6gのにんにくの糖質は約1.3gとなります。
にんにく1個のカロリー・糖質
にんにくのカロリーは、100gあたり136キロカロリーです。にんにくは個体差が大きいので、1個あたりのカロリーを出すのは難しいのですが、1個60gの大きめのにんにくのカロリーは、約82キロカロリーです。
続いて糖質についてみてみましょう。にんにく100gあたりの糖質は、21.3gです。1個60gのおおきめのにんにくの糖質は、約12.8gとなります。
チューブにんにくのカロリー・糖質
チューブにんにくは、にんにくをおろしたり刻んだりする必要がなく、手軽に使える調味料として人気があります。毎日にんにくを食べるにんにくダイエットにもおすすめです。
気になるチューブにんにくのカロリーを見てみましょう。チューブにんにくは1回分、小さじ1の重さは5gです。カロリーは9キロカロリー、糖質は1.9gとなります。
にんにくダイエットのやり方
にんにくの効果やカロリー、糖分が分かったところで、おすすめのにんにくダイエットの方法を紹介しましょう。にんにくダイエットとはにんにくをひたすら食べるダイエット方法ですが、正しい方法でダイエットをすることによって、にんにくの効果をアップすることができます。
にんにくの食べる量
にんにくダイエットには生でにんにくを食べる方法と、加熱して食べる方法があります。生のまま食べるダイエット方法では、1日1かけがおすすめです。加熱したにんにくを食べるダイエット方法では、1日2かけがおすすめです。
にんにくを生のまま食べるのは大変なので、にんにくをすりおろしたらオリーブオイル小さじ1と混ぜて食べるといいでしょう。またシナモンと混ぜて、お湯に溶かして飲むと飲みやすくなります。その他、青汁と混ぜるのもおすすめです。
にんにくを食べるタイミング
にんにくは刺激がある食品なので、胃に負担をかける場合があります。特に生のにんにくは少量でも胃を刺激することがあります。またにんにくには強い臭いがあります。そのため、にんにくを食べるのは夜がおすすめです。
にんにくのダイエット効果をアップさせるには、少しずつでも毎日食べるのがおすすめです。もし胃に負担がかかるようでしたら、量を減らすといいでしょう。
にんにくの臭いを抑える対策
にんにくはダイエットにたいへん効果的な食品で、毎日続けることでダイエット効果がアップします。しかし食べた後の口や吐く息の臭いがどうしても気になるという人も多くいることでしょう。
ここでは、食べた後の口の中のにんにくの臭いを抑える方法をお伝えします。にんにくの口臭を抑えるには牛乳やりんごなどを取るといいとされています。また、歯を磨いたり、口臭を抑えるガムやブレスケア商品を使ったりするのもおすすめです。
牛乳
にんにくによる口の臭いを抑えるのに効果的なのは、牛乳を飲む方法です。牛乳の主成分はたんぱく質で、たんぱく質はアリシンと結合して臭いを抑える働きがあります。また牛乳など乳製品に含まれる脂肪分が臭いを分解するとも言われています。
大切なのは飲み方で、にんにくを食べる前に牛乳を1杯飲みます。にんにくを食べた後では、にんにくが消化されてしまうのであまり効果がありません。
リンゴ
りんごも口の臭いを予防する効果があります。りんごに含まれるポリフィノールがりんごの強烈な臭いを抑制してくれます。特にりんごの皮に含まれるアップルフェノンという成分が効果的なので、皮ごとたべるのがおすすめです。
またりんごジュースでも効果があります。その際、果汁100%のりんごジュースが最も効果があります。食事と一緒に飲むようにするといいでしょう。
緑茶・青汁
緑茶は青汁にもにんにくの臭いを消す働きがあると言われています。緑茶には、フラボノイドと茶カテキンという成分が含まれていて、抗菌作用と消臭作用のおかげで、口の中の臭いがすっきりとします。
青汁には、カテキンが緑茶の5倍から6倍も多く含まれているので、より臭いを消す効果があります。青汁が好きな方は、にんにくを食べた後に青汁を飲むのがおすすめです。
にんにくダイエットの注意点
にんにくダイエットは、すぐに劇的な効果が現われるダイエット方法ではありません。長く続けていくことで効果が見られます。ダイエットの効果が現われないからといって、途中であきらめずにゆっくりとダイエットを進めましょう。
にんにくダイエットの注意点としては、にんにくを食べすぎないという点があげられます。にんにくには強い抗酸化作用があり、大量に食べると胃を荒らすことがあります。最初は少量から始めるのがおすすめです。
また、にんにくは適量であればダイエット効果が期待できますが、大量に食べると血中のヘモグロビンが減少し、貧血の原因になることがあります。ダイエットの際には気を付けましょう。
ダイエット中におすすめのにんにくを使ったレシピ
にんにくは生のまま食べるのは大変ですが、料理に使うと簡単にたくさん食べられます。また加熱したものは胃への負担が少ないのでおすすめです。ここでは、ダイエットにもおすすすめのにんにくを使ったレシピを紹介します。
ニンニクに含まれるアリシンは、ビタミンB1を多く含む食品と食べると、よりダイエット効果が高まります。ビタミンB1を多く含む食品には、大豆や玄米、豚肉などがあります。
ここではにんにくダイエットの効果がある豚肉や大豆などを使ったレシピを紹介します。簡単なのでぜひ作ってみてください。
豚バラとキャベツのにんにく塩バター蒸し
最初に紹介するにんにくダイエットにおすすめのレシピは「豚バラとキャベツのにんにく塩バター蒸し」です。豚バラでキャベツをくるんだ美味しいレシピです。豚肉を使うことでダイエット効果がアップします。
こちらは2人分のレシピになります。まずキャベツ2分の1玉を千切りします。なすは、ヘタとガクを落とし、2mm幅に切り塩を振ります。しんなりしたら水気を拭き取ります。
続いて豚バラ肉でナスとキャベツをくるくると巻きます。鶏がらスープ、塩、酒、バター、にんにくすりおろしをかけ、ラップをし電子レンジ600Wで5分加熱します。
サクサク食感きつね餃子
次に紹介するにんにくダイエットのおすすめレシピは「サクサク食感きつね餃子」です。油揚げを使った餃子で、餃子を包むのは面倒という時におすすめです。カロリーもダウンでき、食べごたえもあるのでダイエットにおすすめです。
こちらのレシピは2~3人分になります。油揚げ4枚を油抜きし、半分にカットして中を丁寧に開きます。次に、キャベツ2枚、ニラ2分の1束をみじん切りにします。
ボウルにキャベツとニラ、すりおろしたにんにく、すりおりしたしょうがそれぞれ小さじ1、鶏ガラスープの素小さじ1、しょうゆこさじ2、オイスターソース小さじ1、酒小さじ2、酒小さじ2、ごま油小さじ1、塩・こしょうを加え、よく混ぜます。
油揚げに上で作った餡を詰めます。フライパンにごま油を引いて、両面をカリッとするまで焼きます。次に水を50cc加えて5分間、中火で蒸し焼きにします。
焼き上がったら斜めに切って、しょうゆ、酢、砂糖、豆板醤で作ったタレを付けていただきます。ダイエットにも効果的な油揚げを使っています。ぜひ試してみてください。
厚揚げと小松菜のにんにくしょうゆ炒め
続いて紹介するにんにくダイエットにおすすめのレシピは「厚揚げと小松菜のにんにくしょうゆ炒め」です。厚揚げと小松菜とヘルシーな食材を使ったレシピで、ダイエットにおすすめです。
こちらのレシピは2人分です。小松菜2分の1束は3cm幅に切ります。厚揚げ豆腐は食べやすい大きさに切ります。フライパンにごま油を引いて、刻んだにんにく1かけを炒めます。
豚こま肉150gを加え、厚揚げ豆腐、小松菜の順に加えて炒めます。みりん、しょうゆ各大さじ1を回し入れて出来上がりです。
にんにくをダイエットに役立てよう!
にんにくは、ダイエット効果をはじめ抗酸化作用や疲労回復、アンチエイジングなど様々な効果があるヘルシーな食材です。ここでは、にんにくのダイエット効果やおすすめのダイエット方法、にんにくを使ったレシピなどを紹介しました。
また、にんにくを食べた後の口の臭いを消す方法も紹介しました。にんにくダイエットは毎日続けることでダイエット効果がアップします。毎日少しずつ続けるようにしましょう。