自動車保険の乗り換えポイントを解説!タイミングや等級の引き継ぎ方も紹介!

自動車保険の乗り換えポイントを解説!タイミングや等級の引き継ぎ方も紹介!

自動車保険を乗り換えるにあたって、メリットとデメリット、注意点をまとめました。自動車保険を乗り換えるタイミングによっては、手続きが煩雑になったり、等級の引き継ぎがうまく出来ないケースもあります。自動車保険の乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

記事の目次

  1. 1.自動車保険・乗り換え可能?
  2. 2.事故の有無で等級の引き継ぎに差がある?
  3. 3.自動車保険・乗り換えメリット
  4. 4.自動車保険・乗り換えデメリット
  5. 5.自動車保険・乗り換えのベストタイミング
  6. 6.自動車保険・乗り換え手続き方法
  7. 7.自動車保険・車の買い替え時の注意点
  8. 8.自動車保険・乗り換え注意点
  9. 9.自動車保険の乗り換えはゆとりをもって検討!

自動車保険・乗り換え可能?

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自動車を購入した多くの方が加入する自動車保険ですが、当初に契約した自動車保険をずっと更新し続けている方がいる一方で、定期的に自動車保険を乗り換えて契約している方もいます。

この記事では、自動車保険はどのタイミングで乗り換えることが出来て、乗り換えによるメリットやデメリット、手続きはどうなっているのかを解説します。

多くの場合、いくつかの自動車保険の見積りを取得すると、現在契約している自動車保険よりも保険料が安くなる自動車保険が存在しますが、補償内容が変更されているなど、単純な比較ができない場合もあります。それら注意点もまとめてありますので、あわせてご覧ください。

①1年中どのタイミングでも乗り換え可能

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まず、自動車保険はどのタイミングで乗り換えることが可能かというと、自動車保険の契約開始日に関わらず、1年中どのタイミングでも乗り換えることが可能です。

自動車保険は契約期間を1年としている保険会社がほとんどのため、1年ごとに送られてくる更新案内を受け取ってから乗り換えを検討する方が多いですが、契約期間の満了を待たず、加入者と保険会社の同意があれば、いつでも解約することが可能です。

②等級も引き継ぎ可能

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等級は、いわば加入者のランクのようなもので、新規契約時には6等級で開始し、1年間事故がなければ翌年の契約では等級が1上がります。等級が上がれば上がるほど、自動車保険の保険料も安くなります。

自動車保険の保険料を決定する重要な要素である等級ですが、自動車保険を乗り換えたからといって、また一から等級を上げていく必要はありません。自動車保険を扱っている損害保険会社は、等級の情報を共有しているため、特に手続き等はしなくても等級の引き継ぎができます。

ただし、共済組合などの民間損害保険会社に乗り換える場合などは、等級の引き継ぎができない場合もあります。乗り換えを検討している自動車保険の会社に、等級の引き継ぎが可能であるかどうかは確認しましょう。

自動車保険選びに迷ったら

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この記事では自動車保険の乗り換えに関するメリットやデメリット、注意点をまとめています。各自動車保険の特徴や、補償内容、保険料を比較した記事がありますので、自動車保険の乗り換え時に参考にしてください。

また、保険料が安いことで有名なネット自動車保険のメリットやデメリットとおすすめ紹介の記事もありますので、合わせてご覧ください。

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事故の有無で等級の引き継ぎに差がある?

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自動車保険の乗り換えでは、等級の引き継ぎは可能であると説明しましたが、例外もあります。それは、乗り換え前の自動車保険の契約期間に、等級に影響があるような事故があるかどうか、です。

では、自動車保険を乗り換える際に、事故の有無が等級にどのような影響を与えるのか、ケースごとに見ていきましょう。

現在の自動車保険の契約期間に事故がない場合

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乗り換える前の自動車保険の契約期間中に、等級に影響を与えるような事故がない場合は、自動車保険を乗り換える場合でも、特に問題なく等級の引き継ぎが可能です。更に、現在の自動車保険が満期を迎えるタイミングで、契約を更新せず、新しい自動車保険に乗り換える場合は、基本的を等級がアップされた状態で開始します。

現在の自動車保険の契約期間に事故がある場合

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乗り換える前の自動車保険の契約期間中に、等級に影響を与えるような事故がある場合は、等級を引き継いだ上で、等級がダウンした状態で新しい自動車保険を契約することになります。

事故をした状態で自動車保険を乗り換えると、等級が最初からになるわけではないので、その点は安心してください。

ただし、満期を迎える前に自動車保険を乗り換える場合は、新しい自動車保険での等級はダウンした状態で始まりますので、等級ダウンのタイミングが早くなるというデメリットがあります。しかしながら、1年間等級に影響を与えるような事故を起こさなければ、翌年以降は同じように等級があがりますので、長い目で見れば大きなデメリットにはなりません。

事故歴がある場合はそもそも乗り換えができないことも

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等級に影響があるような事故がある場合は、基本的に等級をダウンした状態で新しい自動車保険を契約することになりますが、事故件数や事故内容によっては、そもそも自動車保険の乗り換えができないというケースもあります。

乗り換え先の自動車保険の約款などに記載がありますので、気になる方は保険会社に問い合わせるようにしましょう。

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自動車保険・乗り換えメリット

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自動車保険は1年中好きなタイミングで乗り換えることができますが、乗り換えることによるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。ただ一口に自動車保険と言っても、保険会社によって補償内容や付帯している特約に大きな違いがあり、それによって保険料も異なっています。

自動車保険を乗り換えるにあたって、保険料だけを比べるのではなく、まずは自分の自動車保険でどのような補償が受けられるのか、見直しておきましょう。

①自分にあった補償を得られる

自動車保険を乗り換える1つ目のメリットは、自分にあった補償を得られることです。対人賠償や対物賠償だけではなく、ロードサービスの有無や回数、走行距離による割引の有無だけではなく、事故によって被った体調不良を医師に相談できるサービスや、同乗していたペットのケガの補償など、保険会社によって多種多様な補償があります。

いま契約している自動車保険の補償内容と見比べて、他の保険などでカバーできていない範囲を自動車保険でカバーできるようになるかもしれません。自分にあった補償が得られるのは、自動車保険を乗り換える大きなメリットとなります。

②保険料が安くなる事もある

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自動車保険での補償内容を増やせば増やすほど、保険料は高くなってしまいます。それら全ての補償内容が必要であれば問題ありませんが、必要だと思って加入したものの、実際はまったく使わなかったり、想定していた支払い条件とは異なっていたために、結局補償を受けられなかったというケースも考えられます。

こういった場合は、不要な補償内容を削ることで、保険料を安くすることも可能です。また、まったく同じ補償内容にも関わらず、自動車保険の乗り換えによって保険料が安くなることもあります。

他社の自動車保険に乗り換える場合は、保険料だけではなく、補償内容についてもしっかり比較するようにしましょう。

自動車保険・乗り換えデメリット

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自動車保険を乗り換える際のメリットの次は、デメリットについて解説します。乗り換えのタイミングによっては、余分な手続きが増えるなど、デメリットもあることをしっかりと認識してください。

ただし、現在自動車保険を契約している会社によっては、いくつかのデメリットが発生しないこともありますので、最終的な確認は、自動車保険を契約した会社に確認すると良いでしょう。

①満期前の乗り換えは書類手続きが多い

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まず最初のデメリットは、満期前に乗り換えをすると、書類手続きが多くなってしまうことです。通常、自動車保険は1年満期であるため、自動で契約を延長する特約を付帯していない限り、1年で契約が終了します。

このタイミングに合わせて自動車保険を乗り換えれば、書類を取り寄せるといった手続きは不要ですが、満期前に自動車保険を乗り換える場合は、解約申込書等を取り寄せる必要があることがあります。

ただし、インターネットのみで手続きが完了するダイレクト型の自動車保険では、書類の取り寄せや返送といった手続きが不要なケースもあります。この場合は、このデメリットは無視できます。

②無事故でも等級が上がらない事もある

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2つ目のデメリットは、無事故での乗り換えであっても、等級が上がらないことがあることです。損害保険会社は、等級に関する情報を共有していますが、自動車保険の満期を迎える前の乗り換えだと、等級が上がらず、同じ等級を引き継ぐだけになることがあります。

ただし、これは新しい自動車保険にて保険期間通算特則があれば、現在の自動車保険での契約期間を踏まえて、新しいの自動車保険での等級が決定されることになります。場合によっては更新の時と同じように、等級が1つ上がることもありますので、このデメリットはなくなります。

③時期によって解約返戻金の発生がしない

3つ目のデメリットは、解約のタイミングによっては、保険の解約時に支払った保険料の一部が返金される、解約返戻金が発生しない可能性があることです。

多くの保険会社では、解約返戻金の計算を月割で行っているため、保険期間が残り1ヶ月を切ったタイミングで解約すると、月割では満期と同じ扱いになるため、解約返戻金が支払われません。

その場合は、よほどの理由がない限り、現在の自動車保険は満期を迎えるまでの契約として、新しいの自動車保険の開始日を、現在の自動車保険の終了日かその翌日とすることで、デメリットを回避できます。

④事故対応時間帯やロードサービスの有無などが変更になる

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保険料の安い自動車保険に乗り換えた場合のデメリットとして、事故対応時間帯が限られていたり、保険期間中にロードサービスを無料で受けられる回数が減ったりすることが挙げられます。

いずれも、保険料を安くするために必要なコストカットですので、保険料が安くなるからといって飛びつかず、なぜ安くなっているかを必ず比較するようにしましょう。

自動車保険・乗り換えのベストタイミング

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では、自動車保険を乗り換えるのにベストなタイミングについて解説します。ここでは、満期日に合わせて乗り換えるタイミングと、満期前に乗り換えるタイミングの2つについて解説します。

また、新車を購入する際に、自動車保険も乗り換える方が多くいますが、これをやる際の注意事項についてもまとめていますので、合わせてご覧ください。

①満期日に合わせて乗り換え

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現在の自動車保険の満期に合わせて乗り換える場合は、新しい自動車保険の開始日を、現在の自動車保険の終了日と同じにすると、無保険状態になることを回避できます。

ほとんどの自動車保険を扱う会社では、保険開始日の3ヶ月前から契約を受け付けてくれますので、前もって新しい自動車保険の契約を完了させておき、現在の自動車保険は契約延長しないよう手続きしておきましょう。

なお、新しい自動車保険を契約する場合は、現在の自動車保険の保険証券と、乗っている車の車検証、契約する本人の自動車免許証が必要となりますので、準備しておきましょう。

②保険期間中に解約して乗り換え

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現在契約している自動車保険の満期を待たずに乗り換える場合は、新しい自動車保険の契約を進めながら、現在の自動車保険の解約手続きを進める必要があります。まずは解約の手続きについて、現在の自動車保険を契約した会社に問い合わせましょう。

なお、自動車保険を途中で解約して乗り換える場合は、必ず7日以内に手続きを完了させるように注意してください。

等級を引き継げる期間が決まっている

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なぜ7日以内かというと、等級の引き継ぎ期間は7日間と決まっているため、隙間の期間に車に乗らないからといって、現在の自動車保険の終了日から8日以上経過すると、等級の引き継ぎができなくなってしまうからです。

また、新しい自動車保険の開始日は、現在の自動車保険の終了日と同じにすることで、無保険状態を回避できます。

新車購入時に自動車保険を乗り換える際は注意が必要

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最後に、新車を購入したタイミングで自動車保険を乗り換える際の注意点について解説します。新車の納車日が、現在の自動車保険の終了日と近い場合は特に注意が必要です。

なぜなら、新車の納車が予定よりも遅くなると、上で述べた、等級の引き継ぎ期間である7日を超過する可能性があるためです。

中断証明書の発行で確実な等級の引き継ぎを

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こうした事態は、自動車保険の中断証明書を取得することで回避できます。中断証明書があれば、中断した時点の等級を、自動車保険の再開や別の自動車保険への引き継ぎが可能です。中断証明書による等級の保存期間は10年であるため、この期間内に新しい自動車保険会社との手続きを完了させましょう。

中断証明書の発行で必要な手続き

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中断証明書の発行では、中断する理由によって提出する書類が異なります。買い替え時に自動車保険の乗り換えを検討している場合は、必要になった時に備えて、あらかじめ準備しておきましょう。

車を譲渡したり廃車したりする場合に中断証明書を発行する場合は、登録事項等証明書や検査記録事項等証明書が必要となります。海外転勤など、日本で車を運転する機会がなくなった場合は、こういった書類の提出が求められない代わりに、中断した保険を再開する際に書類が必要となるケースがあります。

中断や再開時にどういった書類が必要なのかは保険会社によって異なりますので、現在の自動車保険の保険会社に問い合わせてみましょう。

自動車保険・乗り換え手続き方法

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自動車保険を乗り換えるタイミングについて解説しましたので、それぞれのタイミングでの手続き方法についてご紹介します。

乗り換えのタイミングで説明した通り、乗り換える自動車保険の契約タイミングによっては、等級の引き継ぎができなくなるなど、デメリットもありますので、確実に手続きをして、等級の引き継ぎが出来るように注意しましょう。

①満期と同時

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現在の自動車保険が満期を迎える際に乗り換える場合は、現在の自動車保険は延長せず、新しい自動車保険の開始日を、現在の自動車保険の終了日と同じにすることで、スムーズな切り替えが可能です。この手続き方法であれば、特に意識せずとも、等級の引き継ぎは問題なく出来ます。

なお、この場合の手続き方法には特別な注意は必要ありませんが、新しい自動車保険の開始日を誤って指定して、無保険状態になることだけは避けるようにしてください。

②満期前

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現在の自動車保険が満期を迎える前に乗り換える場合は、新しい自動車保険の契約手続きと、現在の自動車保険の解約手続きを同時に進める必要があります。

ここで最も注意しなければいけない点は、現在の自動車保険の解約日と、新しい自動車保険の開始日を同日に設定する点です。

等級の引き継ぎを行う場合は7日以内に行うというルールがあることもそうですが、日付の指定を誤って手続きをしてしまうと、一時的に無保険状態となってしまう恐れがあります。等級の引き継ぎだけではなく、無保険状態を避けるためにも、日付の設定には注意してください。

③新車購入と同時

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新車購入と同時に、現在の自動車保険から新しい自動車保険に乗り換える場合は、基本的に満期を迎える前に乗り換える場合と同じ手続き方法となります。

注意しなければいけないことは、新しい車の納車日が何らかの理由によって延びてしまい、それに伴って自動車保険の開始日をずらす場合です。等級の引き継ぎは7日以内に行う必要がありますので、納車日がそれ以上延びる場合は、現在の自動車保険で中断証明書を発行する必要があります。

中断証明書があれば、等級の引き継ぎは10年間保証されますので、納車日が多少延びてしまっても、問題なく等級の引き継ぎができます。

自動車保険・車の買い替え時の注意点

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車を買い換える際に自動車保険を乗り換える場合は意識しなくても良いですが、自動車保険を乗り換えない場合でも、保険会社への手続きが必要となります。なぜなら、保険を掛ける車の種類によって、それぞれ保険料や補償内容が異なるからです。

この章では、車の買い替え時に保険を乗り換えない場合に必要な手続きについてまとめていますので、車の買い替えを控えている方は、参考にしてください。

①納車前に保険の切り替え手続き

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車を買い換える場合で、自動車保険の乗り換えをしない場合は、納車前には保険の対象車両の情報を変更する手続きを済ませておきましょう。保険の対象となる車両が変わることで、車両保険の限度額など補償内容が変わり、保険料が変化することがほとんどだからです。

このタイミングで、新しい車両の情報を元に違う保険会社の見積もりを取得し、自動車保険の乗り換えを検討すると良いでしょう。

②車両入替の手続きにも期限

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もし、納車前に保険対象の車両情報の変更を失念してしまった場合でも、取得日の翌日から30日以内に変更の手続きを行えば、新しい車も同様に補償してくれますので、安心してください。

ただし、保険の対象とする車両情報の変更は必ず必要ですので、車両情報の変更をせず、30日を超えてしまうと、万が一の時に補償されない可能性がありますので、注意してください。

③車検証は車取得当日に発行可能

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新しい車の車検証は、車取得当日に発行可能です。自動車保険を乗り換えるかどうかに関わらず、新しい車両の保険証を保険会社に提出する必要がありますので、あらかじめ車の販売店に、新しい車の納車日の連絡と、車検証の送付を頼んでおくと、手続きがスムーズに進みます。

自動車保険・乗り換え注意点

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ここまで、自動車保険を乗り換える場合のメリットやデメリットに加え、車を買い換える際に自動車保険に関して注意しなければいけない点について解説しました。

最後に、自動車保険を乗り換える際に注意しなければいけない点についてまとめました。これまで述べた内容と重複するものもありますが、それらは特に注意しなければいけない点として、意識するようにしてください。

①重複期間・空白期間に注意

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まず最初の注意点は、自動車保険を乗り換える際の重複期間や空白期間が無いようにすることです。自動車保険を乗り換える際に重要となるのが、現在の自動車保険の満期日(あるいは解約日)と、新しい自動車保険の開始日ですが、ここに重複期間や空白期間があると、無駄や無保険状態となってしまうため、注意が必要です。

重複期間とは

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現在の自動車保険の満期日(あるいは解約日)より前の日付を、新しい自動車保険の開始日としてしまうと、両方の保険期間が重複する期間が発生します。

この期間中に事故に遭ってしまい、保険金が支払われる状況になっても、どちらか一方の保険会社からしか保険金が支払われません。保険金の二重取りはできませんので、どちらか一方への保険料の支払いが無駄となってしまいます。

乗り換え時に発生する重複期間は、長くとも現在の自動車保険の満期日(あるいは解約日)と、新しい自動車保険の開始日を同じ日にする1日間だけとすることで、無保険期間を回避しつつ、無駄を最小限にすることができます。

空白期間とは

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現在の自動車保険の満期日(あるいは解約日)より後の日付を、新しい自動車保険の開始日としてしまうと、両方の保険期間から外れてしまう期間が発生します。

この期間中に事故に遭ってしまうと、どちらの保険も保険期間外となっているため、どちらの自動車保険からも保険金が支払われません。つまり、保険の空白期間となってしまうのです。

自動車による人身事故を起こしてしまった場合は、数千万やそれ以上の賠償金が発生することもありますので、自動車保険の空白期間は非常に危険です。その期間は車に乗らないから大丈夫と思っていても、突発的に乗る必要に駆られることもありますので、空白期間は無いように日付をしっかり確認しましょう。

②事故歴は正しく申告

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自動車保険を乗り換える際、現在の自動車保険の保険期間中に起こした事故を申告しないことは、告知義務違反となります。その時点では有利な条件で保険を契約できるかもしれませんが、保険会社は必要に応じて等級情報の開示を別の保険会社にできますので、新しい保険会社に事故のことが知られることは避けられません。

保険金が支払われず契約解除になることも

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告知義務違反をした場合は、基本的に事故に遭った場合でも保険金は支払われません。契約時の約款にそう記載があるはずです。また、保険金が支払われないだけではなく、告知義務違反では現在の自動車保険を強制的に解約させられる場合もあります。

このように、事故歴を申告しないことはデメリットばかりで、肝心な時に保険の助けを得ることができなくなってしまいますので、正直に事故歴は申告するようにしましょう。

③契約満期日を新しい契約の保険開始日にする

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これは重複期間、あるいは空白期間を避けることと重複しますが、現在の自動車保険の満期日(あるいは解約日)と、新しい自動車保険の開始日を同日にするようにしましょう。

重複期間や空白期間を避けるだけではなく、等級の引き継ぎにおいても必要な手続きとなります。重複期間や空白期間があって良いことは何もないので、同じ日を設定するようにしましょう。

④乗り換え検討はゆとりを持つ

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自動車保険の受付を開始するタイミングは、開始日の3ヶ月前からできる保険会社がほとんどです。その期間があれば、複数社の見積もりを取得したり、条件を変えての保険料のシミュレーションも十分に行えます。

自動車保険の受付自体は、開始日の1週間ほど前まで受け付けている保険会社もありますが、そこまで引っ張ってしまうと、十分な比較検討ができませんし、契約手続きに手間取ってしまうと、空白期間が発生しかねません。

現在の自動車保険の満期日が近くなり、自動車保険を乗り換えるつもりなら、なるべく早めに比較するための資料を集めておくことが、良い自動車保険を見つけるポイントとなります。

⑤自動継続特約が付帯していないか

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続いての注意点は、自動車保険の特約に、自動継続特約が付帯されていないかどうかです。これ自体は、付帯されていても何のデメリットも無いのですが、自動車保険を乗り換えるつもりでいたのに、この特約が付帯されていたことによって、現在の自動車保険が更新されてしまい、新しい自動車保険との二重契約となってしまうケースがあります。

頻繁に自動車保険を乗り換えるつもりでいるのならば、自動継続特約は付帯しないように気を付けましょう。逆に、あまり自動車保険の乗り換えをしないつもりならば、更新し忘れによる空白期間を避けるために、自動継続特約は付帯すべきです。

⑥乗り換えによって消滅する特約は無いか

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自動車保険そのものの補償内容(対人賠償や対物賠償、車両保険)は、保険会社によって違いはほとんどありませんが、注意しなければいけないのは、特約です。自動車保険も差別化を図るために、各社が特徴のあるサービスや特約を付帯できるようにしています。

現在の自動車保険には付帯されていたものの、新しい自動車保険ではそもそも付帯できない特約というものがあるため、その点は必ず確認しましょう。

個人賠償責任特約は要注意!

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特に注意したい特約は、個人賠償責任特約です。これは、日常生活の中で、他者に何らかの賠償責任を負った場合を補償してくれる特約ですが、保険会社によってはこの特約を自動車保険に付帯できないケースがあります。

あるいは、付帯できても保険金額の限度額が少なくなってしまうケースもあります。自転車事故の賠償で数千万という高額賠償の判決が出ていますので、少なくとも1億円以上の保険金額となっているかは確認しましょう。

自動車保険の乗り換えはゆとりをもって検討!

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自動車保険の乗り換えに関して、メリットやデメリット、乗り換えに関する注意点についてまとめました。乗り換えの手間は、満期のタイミングであってもそうでなくとも大きく変わりませんが、等級アップのタイミングなどを考慮して、なるべく満期のタイミングで乗り換えるほうが良いと言えます。

いくつかの保険会社から見積もりを取得して、より自分にあった補償内容で、なるべく安い保険料の保険会社が見つかるように、満期日ギリギリになってから乗り換え先を探し始めるのではなく、ゆとりを持って乗り換え先を探すようにしましょう。

どどど
ライター

どどど

育児休業を機にライター活動をはじめました。皆様にわかりやすい記事を心がけますので、よろしくお願い致します。

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