五字熟語ってどれくらい知ってる?
四字熟語と比べて、あまり知名度がない五字熟語ですが、どれも習字を書くときにぴったりなかっこいい言葉ばかりとなっています。見た目がかっこいいだけでなく、どれも素敵な意味を持っている言葉ばかりなので、まさしく習字に向いているのです。
そこでこの記事では、習字を書くときにぴったりな五字熟語をご紹介します。しっかりと有名なものや、美しい言葉、響きのかっこよさといった、項目別におすすめの五字熟語を取り上げていくので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。
五字熟語の魅力
日本人だけでなく、外国人からも人気のある漢字ですが、そもそも五字熟語にはどういった魅力があるかご存じでしょうか?上記でも軽く触れましたが、見た目がかっこいいだけでなく、読んだときの響きの良さが魅力となっています。
お正月や学校の課題として、習字に取り組む人が多いかもしれませんが、まさしく習字で書くと映えるのです。次の項目からは、五字熟語の魅力をふんだんに取り上げていくので、気になる人はチェックしてみてください。
かっこいい
外国のTシャツなどによく使われる漢字ですが、5つもの漢字が重なっている五字熟語は、とてもかっこいい雰囲気が漂っています。見た目がかっこいいのはもちろんのこと、座右の銘にぴったりな、意味合いがかっこいい五字熟語もたくさんあります。
もちろんそういったかっこいい五字熟語だけでなく、普段から使っている「遠距離恋愛」も五字熟語となっています。何気なく使っている言葉が、五字熟語と知ることによって、新たな発見をすることができるかもしれません。
習字で書くと映える
小学生の課題などに用いられる習字ですが、もしかしたら自由課題が出されて、なかなか題材が決まらない人もいるかもしれません。もちろん有名な四字熟語などを使うのもいいのですが、あえて五字熟語を使ってみることをおすすめします。
見た目や響きがかっこいい五字熟語を使うだけで、読んだときに、インパクトのある習字に仕上がります。とりわけお正月の書き初めなどに使える言葉も多いので、気になる人は五字熟語を使ってみてください。
五字熟語5選【有名】
この項目からは、実際に五字熟語を取り上げていくわけですが、とりわけ有名な単語をご紹介します。もちろんどれもかっこいい見た目や響きを持っている五字熟語ばかりなので、習字などに使ってみるといいかもしれません。
とりわけ日常の中で使うような「摩訶不思議」から、かっこいい意味を持つ「日日是好日」を取り上げていきます。それぞれ違った意味合いを持っている五字熟語となっているので、知らない人はぜひチェックしてみてください。
阿弥陀如来
まず取り上げていきたい有名な五字熟語は、「阿弥陀如来」となります。「阿弥陀如来」は、「あみだにょらい」と読むことができ、仏教におけるお釈迦様の師匠のことを指しています。
「阿弥陀如来」が持っている力のことを「本願力」を呼んでいるのですが、日々の辛さから解放され、満たされた気持ちになっていることを意味しているのです。とりわけ四字熟語として、「本願他力」や「他力本願」と呼ばれている力となっています。
摩訶不思議
次に取り上げていきたい有名な五字熟語は、「摩訶不思議」となっています。こちらの「摩訶不思議」は、「まかふしぎ」と読む漢字となっていて、普段から日常生活で使っている人も多いかもしれません。
もしも、「摩訶不思議」の意味を知らない場合は、とても不思議なことを意味している言葉として覚えておきましょう。一般的には、「不思議」だけで済まされてしまうような会話も、「摩訶不思議」を使うことによって、賢いイメージを与えることができます。
希望的観測
次に紹介していきたい有名な五字熟語は、「希望的観測」となっています。こちらの「希望的観測」もよく聞く単語かもしれませんが、「きぼうてきかんそく」と読むので、そこまで難しい漢字の組み合わせではありません。
とりわけ「希望的観測」の意味としては、「こうなったら嬉しい」といった気持ちが含まれていて、とりわけ好都合な状況を望むときに使います。あくまでも自分にとって都合のいい考えともいえるので、合理性に欠けている願いと言ってもいいかもしれません。
日日是好日
もしかしたら禅について学んだことのある人もいるかもしれませんが、「日日是好日」といった言葉をご存じでしょうか?「日日是好日」は、「にちにちこれこうじつ」と読むことができ、とりわけ禅語の一種となっています。
「にちにちこれこうじつ」が正しいとされているのですが、中には、「にちにちこれこうじつ」と読んでいる人もいます。漢字の響きからわかるように、「毎日毎日が素晴らしい」といった意味を持っているので、どこかほっこりした雰囲気を感じるかもしれません。
日常茶飯事
ここまで様々な有名な五字熟語を取り上げてきましたが、最後に「日常茶飯事」をご紹介します。「日常茶飯事」は、「にちじょうさはんじ」と読む漢字となっていて、毎日の食事やお茶を飲んだりする様子を表しています。
そういった日常的な様子から転じて、だんだんと日常の生活の中でよくある出来事といった意味を帯びるようになってきました。簡潔に言えば、「日常茶飯事」は、いつものことといった意味を持っているので、ぜひ覚えておいてください。
五字熟語5選【美しい言葉】
この項目からは、他に有名な五字熟語を取り上げていくわけですが、とりわけ美しい言葉をご紹介します。もちろんこういった美しい言葉は、見た目や響きも美しい物ばかりなので、まさしく習字を書くときにぴったりと言ってもいいかもしれません。
とりわけ美しい言葉の中には、自然に関する誤字熟語も含まれているので、座右の銘にするのもおすすめです。もしも、習字や座右の銘を探しているのであれば、ぜひこういった美しい五字熟語を参考にしてみてください。
地水火風空
まず紹介していきたい美しい五字熟語は、「地水火風空」といった単語になっています。こちらの五字熟語は、宇宙にある全てのものの基の5つの元素のことを指していて、簡潔に言えば、五大説と呼ばれています。
そもそも五大説は、インド発祥の考えとされていて、地は固体、水は液体、火は熱、風は気体、空は空気のことを意味します。全ての事物は、「地水火風空」から出来ていて、壊れたりしたときに、「地水火風空」に帰るとされています。
有志事竟成
次に取り上げていきたい見た目や響きが美しい五字熟語は、「有志事竟成」となっています。「有志事竟成」は、「こころざしあらばことついになる」と読む漢字となっていて、とりわけ習字や座右の銘におすすめかもしれません。
漢字の響きからわかるように、強い信念を持っていると、必ず成し遂げることができることを意味しています。もしかしたら正月に書き初めをする人もいるかもしれませんが、思い切って「有志事竟成」を書いてみることをおすすめします。
運命共同体
強く結ばれているような二人のことを「運命共同体」と呼ぶことが多いわけですが、実は、美しい意味を持っていることをご存じでしたか?「運命共同体」には、結果の良し悪しに関係なく、同じような考え方や行動をして、生死を共にするといった意味があります。
もちろん「運命共同体」は、結婚をしている二人だけでなく、様々な関係性に使える言葉となっています。わざわざ「運命共同体」と発言することは少ないかもしれませんが、覚えておくことをおすすめします。
光陰如流水
次に取り上げていきたい響きが美しい五字熟語は、「光陰如流水」となっています。「光陰如流水」は、「ういんりゅうすいのごとし」と読む言葉ではあるものの、なかなか見たことのない人も多いかもしれません。
簡潔に言えば、月日が流れるのは水が流れるのと同じように、あっという間といった意味を持っているのです。時間は無限にあるように見えて、わずかな時間しか楽しむことができないので、1日1日を大切にしていきましょう。
春来喜気迎
ここまで様々な美しい五字熟語を取り上げてきましたが、最後に「春来喜気迎」をご紹介します。春といった漢字が入っていることによって、暖かそうな雰囲気を感じるかもしれませんが、「はるきたりききむかう」といった読み方をするのです。
とりわけ暖かい春になると、だんだんと生物は活発になり、何か良いことが起こりそうといった意味を持っています。新生活は何かとドキドキすることが多いかもしれませんが、「春来喜気迎」を念頭に置き、日々を楽しく過ごしてみてください。
五字熟語5選【漢字・響きがかっこいい】
この項目からは、他に有名な五字熟語を取り上げていくわけですが、とりわけ響きがかっこいい漢字の五字熟語をご紹介します。もしかしたら聞いたことのない五字熟語も含まれているかもしれませんが、どれもかっこいい意味を持つ言葉ばかりです。
「本来無一物」や「奇妙奇天烈」といった漢字は、聞いたことがあるものの、意味までは把握していない人もいるかもしれません。それぞれの五字熟語の意味も取り上げていくので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。
花開蝶自来
まず取り上げていきたい響きがかっこいい五字熟語は、「花開蝶自来」となっています。「花開蝶自来」は、「はなひらきて ちょうおのずから きたる」といった読み方をする言葉なので、初見では読みづらいかもしれません。
花に自然と蝶々が止まるように、焦ってしまうときでも、等身大の自分でいればいいと言って意味を持っているのです。焦ってしまうと、自分本来の力が出せない人は、落ち着いて「花開蝶自来」を思い出してみてください。
本来無一物
次に取り上げていきたい「本来無一物」は、習字にぴったりな五字熟語と言ってもいいかもしれません。「本来無一物」の読み方は、「ほんらいむいちもつ」となっているので、しっかりと覚えておきましょう。
「本来無一物」は、物事には決まった形はなく、その時々によって、姿を変えるといった意味を持っています。そういった意味から転じて、あえて物事に執着しなくていいことを伝えてくれているので、座右の銘にもおすすめです。
そもそも「本来無一物」は、禅の言葉となっているので、「日日是好日」と一緒に覚えておくといいかもしれません。五字熟語の多くは、禅の言葉から由来しているものが多いのです。
前古未曾有
次に取り上げていきたい見た目や響きがかっこいい五字熟語は、「前古未曾有」となっています。なかなか日常生活の中で使うことのない漢字ではあるものの、「未曾有」が入っていることから、珍しい出来事を指していることがわかるかもしれません。
「前古未曾有」は、「ぜんこみぞう」と読むことができ、とりわけ古い時代から一度も起こったことのない、珍しい出来事を意味しています。どこかミステリアスな雰囲気が漂っているので、習字で書いてみるのもおすすめです。
奇妙奇天烈
上記では、一度も起こったことのない珍しい出来事といった意味を持つ「前古未曾有」を取り上げてきましたが、次は「奇妙奇天烈」をご紹介します。「奇妙奇天烈」は、同じような意味合いの言葉となっていて、とりわけ不思議で見たこともないことを指しています。
似たような言葉としては、「摩訶不思議」や「奇天烈」、「奇想天外」といった言葉もあるので、合わせて覚えておくといいかもしれません。なかなか日常生活の中では、使うような言葉ではないものの、いざ使えたらかっこいい言葉となっています。
十重二十重
ここまで様々な五字熟語を取り上げてきましたが、四字熟語と同じように、漢字からおおよその意味が分かるかもしれません。次に取り上げていく「十重二十重」も、幾重にも重なっているといった漢字から、「ものが何重にも重なる」ことを意味しています。
シンプルな漢字が合わさっている「十重二十重」は、「とえはたえ」と読むことができます。なかなか日常の中で、「十重二十重」は使わないかもしれませんが、しっかりと読み方や意味を覚えておくことをおすすめします。
とりわけ自然の事物が重なっている様子だけでなく、幾重にも重なっている人が、何かを取り囲む様子のことを指しています。もちろん「十重二十重」は、見た目も響きもかっこいいので、習字で書くのもいいかもしれません。
五字熟語を知って生活に生かそう!
この記事では、五字熟語の魅力を紹介してきました。五字熟語は、どれもかっこいい漢字ばかりなので、習字で書くと映えるのです。
合わせて、習字を書くときにぴったりな五字熟語を取り上げてきました。なじみ深い「運命共同体」から、なかなか使わない「十重二十重」が有名となっています。どれも習字で書くとかっこいい言葉ばかりなので、ぜひお気に入りの五字熟語を見つけてみてください。