ベゴニアの花言葉を覚えよう!
庶民的な花として日常よく見かけるベゴニアには、恋や愛に関する花言葉が多くあります。「片思い」や「愛の告白」など、乙女の恋心を表しています。ベゴニアをプレゼントすることを考えている人は、花言葉も覚えておくと、思わぬ効果を期待できるかもしれません。
ベゴニアとはどんな花
ベゴニアはシユウカイドウ科、シユウカイドウ属の多年草です。シユカイドウとは江戸時代に中国から伝わった帰化植物です。秋にバラ科の海棠(カイドウ)のような花を咲かせることから秋海棠(シユウカイドウ)と名付けられました。
ベゴニアはメキシコ、南アメリカ、南アフリカ、アジアが産地で多肉で柔かく、同じ株に雄花と雌花が存在する雌雄同体の植物です。品種改良で多くの園芸品種があり、美しい花や左右が不相称の変わった葉を持つベゴニアもあります。
ベゴニアの特徴
ベゴニアの産地はほぼ世界中の熱帯や亜熱帯の地域です。4月から10月にかけて開花し、家庭で観賞用の鉢植えとしても愛されています。
ベゴニアの葉の形は珍しい左右非対称で、少しくずした形になっています。花は雌雄別で雄花は4枚、雌花は5枚の花びらを持っているのが特徴です。
ベゴニアは高温多湿が苦手ですので、暑い夏は風通しの良い場所で、冬は室内で育てることをおすすめします。比較的、育て方は簡単なのでガーデニングの初心者にも愛好されています。
ベゴニアの花名の由来
ベゴニアを最初に発見したのは、フランスの植物学者シャルル・プリュミエと言われています。そのプリュミエが、フランス領アンティル諸島の総督であったミシェル・ぺゴンの名にちなんでベゴニアと名付けられた、と言われています。
ミシェル・ぺゴンは、プリュミエがベゴニアを発見したことで、プリュミエを植物採集家として、当時のフランス国王ルイ14世に推薦した人物として知られています。ここから、ベゴニアは品種改良を繰り返しながら、世界中に広まり、愛される花となっていきました。
ベゴニア全般の花言葉と意味
ベゴニアの花言葉は色別、種類別にたくさんありますが、ここではベゴニア全般を表す花言葉をご紹介します。
ベゴニア全般を代表する花言葉として、「片思い」「愛の告白」「親切」「幸福な日々」等があります。ベゴニアのどんな特徴からこれらの花言葉が付けられたのか、その由来もご紹介します。
花言葉①片思い
ベゴニアのいくぶん寂しい花言葉「片思い」は、ベゴニアの葉の形に由来しています。よくみるとベゴニアの葉はハート型をしています。
しかし、完全なハート型ではなく左右が不対称で少しくずれているというか、歪んだ形状になっています。このことからふたりの思いはぴったり同じではないという意味で「片思い」の花言葉が付けられました。
花言葉②愛の告白
「愛の告白」は、花言葉「片想い」と共にベゴニアの葉の形からきたものと思われます。ハート型の葉は愛のイメージにぴったりです。柔らかく優しく、ちょっぴり切ない恋の始まりにふさわしい花言葉です。
花言葉③親切
「親切」な好意は「愛」がないと生まれないものですから、ベゴニアの花言葉「親切」は、愛に関する他の花言葉「片思い」や「愛の告白」に関連しています。
特に、白いベゴニアの花言葉は「親切」です。いつも親切にしてくれる人に、白いベゴニアを感謝の心をこめて花言葉と共にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
花言葉④幸福な日々
「幸福な日々」という花言葉は、「愛の告白」からさらに発展した後の幸せな日々を連想させます。恋人の誕生日やふたりの結婚記念日などにベゴニアの花をプレゼントすることをおすすめします。パートナーの喜ぶ顔が目にを見えるようです。
英語の花言葉は?
日本でのベゴニアの花言葉が明るくポジティブなものが多いのに比べると、西洋では、「beware」(注意する、用心する)のようにいくぶんネガティブなものです。
その由来ははっきりしませんが、日本でベゴニアをプレゼントするのは喜ばれますが、英語圏では花言葉の意味をよく考えて贈ったほうがよいでしょう。
もう一つの英語の花言葉に(Uniqueness)というものがあります。個性的、ユニークという意味ですが、綺麗なベゴニアの花と葉の個性的で変わった形状に由来するものと思われます。
ベゴニアの色別の花言葉と意味
ベゴニアの花には白、赤、ピンク、黄、オレンジ、青、紫など多彩な色があります。その色の一つ一つにイメージにぴったりの花言葉と意味が付けられています。ここでは、白、ピンク、赤、オレンジ色のベゴニアについて色別に詳しくご紹介していきます。
白いベゴニア
白いベゴニアは「親切」の花言葉を持っています。この「親切」はピンクの花言葉にも使われていますが、清純な白は人々の心を美しく保ちます。親しい人に感謝したい時にこの白のベゴニアを花言葉と共に贈るとよいでしょう。
ピンクのベゴニア
ピンクのベゴニアは、「親切」「丁寧」「幸福な日々」の花言葉を持っています。優しく、可愛らしいピンク色は、日常を幸せに彩ってくれます。きめ細かな意味を持つピンクのベゴニアを親しい人に贈ってみてはいかがでしょうか。
赤いベゴニア
淡い色が多いベゴニアの中で赤色は特に目を引き魅了されます。そんな赤色のベゴニアの花言葉が「公平」というのは少し意外な感じがしますが、赤色が目立って華やかでも、ベゴニアはすべて「公平」ですよ、と意志の強さを主張しているのかもしれません。
オレンジのベゴニア
オレンジ色のベゴニアの花言葉には黄色と同じ「繁栄」「永遠の栄え」等があります。華やかで元気なオレンジ色にふさわしい花言葉です。これからの発展と、未来への希望を託してこの花言葉が付けられたのかもしれません。
ベゴニアの種類別の花言葉
ベゴニアの種類は2000種以上あります。また、その数倍の交配種があり、日本では大きく木立性ベゴニア、根茎性ベゴニア、球根性ベゴニアの3種類に分けられています。
ベゴニアが色別に花言葉を持つように、種類別にも花言葉があります。たくさんの種類の中から、ここでは木立性ベゴニア、レックス・ベゴニア、エラチオールベゴニア、ベゴニア・センパフィローレンスの種類の特徴と花言葉についてご紹介します。
木立性ベゴニア
木立性ベゴニアの特徴は茎が真っすぐに伸び、年ごとに固く強くなるところです。そこから可憐な花が垂れ下がって咲きます。
木立性ベゴニアの花言葉は「親切」「丁寧」「大志」などたくさんありますが、中でも「釣り合いが取れている」が代表的なものです。垂れ下がる花のバランスが良いところからこの花言葉が付けられたものかもしれません。
ベゴニア・センパフローレンス
ベゴニア・センパフローレンスは最も一般的でよく目にするベゴニアです。ブラジル産でたくさんあるベゴニアの種類の中でも最も育てやすく人気の品種です。
花言葉は、「片思い」「愛の告白」「幸福」「慈愛」などです。この中の「片思い」は、センパフローレンスの葉が左右対称ではなく、いくぶん歪んだ形をしていることからぴったり重なった両想いではなく片思いであると名付けられたものでしょう。
センパフローレンスのもう一つの花言葉に、「永遠の栄え」があります。この花がほぼ1年中咲いているところから「四季咲きベゴニア」とも言われています。寒さに強いので花壇やプランターなどで育てると良いでしょう。
エラチオールベゴニア
エラチオールベゴニアは南米原産で、特徴は、一つの株にこんもりとたくさんの花を咲かせるところです。一重咲きや八重咲もあり、華やかで目を楽しませてくれる花です。
エラチオールベゴニアの花言葉は、「高貴」「愛の告白」「親切」等があります。豪華で見応えのあるエラチオールベゴニアにふさわしい花言葉と言えるでしょう。
レックス・ベゴニア
レックス・ベゴニアは根茎性ベゴニアに属し、葉がユニークで、様々な色と模様が美しく、葉を鑑賞用として楽しめるのが特徴です。
花言葉もたくさんあります。「片想い」「愛の告白」「親切」「丁寧」「幸福な日々」等ですが、このベゴニアの代表的な花言葉は、「愛される喜び」です。愛のシンボル、ハート型の葉に由来するのでしょう。
大切な人にベゴニアの花言葉をプレゼントしよう!
花のプレゼントはどんな贈り物より嬉しいものです。中でも、愛や幸せに関連する花言葉を持った花は特別です。
ベゴニアのように、「幸福な日々」や「愛の告白」など美しい花言葉を持つ花を大切な人にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
メッセージにふさわしい色のベゴニアに花言葉を添えて贈ると大切な人との距離が縮まったり、ふたりの仲がより深く発展していくことでしょう。