メルルーサは白身フライによく使われている巨大魚
メルルーサという名前を聞いたことがないという人は聞いたことがある人より遥かに多いでしょう。メルルーサというのは魚の名前ですが、実は白身魚のフライなどで知らない間に食べていることが多い魚です。
メルルーサは名前を知っている人はほとんどいないのに食べている人はとてもたくさんいるというちょっと変わった魚ですが、とてもメジャーな食べ物などにも使われています。
フィレオフィッシュバーガーにも使われている
メルルーサという魚はマクドナルドのフィレオフィッシュバーガーの白身魚フライにも使われています。フィレオフィッシュバーガーの白身魚フライの原料になっている魚は意外に知られていませんが、実はメルルーサです。
フィレオフィッシュバーガーにメルルーサが使われていると知ったら、メルルーサの名前を知らない人は「えっ何それ大丈夫なの?」と心配になるでしょう。ですがメルルーサはとてもおいしい白身魚なので安心して食べることができます。
メルルーサの特徴・生態
それではまず、メルルーサの特徴や生態についてご紹介します。メルルーサという魚の名前を知らないため、知らない間に食べていると知ったらちょっと心配になる人も多いですが、メルルーサはごく普通の食用の魚です。
メルルーサという魚の特徴や生態などを知れば、メルルーサを安心して食べることができますので、メルルーサの特徴や生態とはいったいどういうものなのかについてご紹介しましょう。
分類はタラ目メルルーサ科
メルルーサの特徴や生態の一つ目は、メルルーサの分類はタラ目メルルーサ科だということです。タラと言えば日本人の好きな白身魚としてとても有名ですが、メルルーサはタラの仲間で昔から食用として販売されてきました。
実は昔メルルーサは「タラ」として販売されていましたので、タラを食べているつもりでメルルーサを食べていた人も多いと言えます。最近では魚は正式名称で販売しなければならなくなったため、メルルーサの名前が知られるようになりました。
全長1mの魚もいる
メルルーサはタラ目メルルーサ科の魚ですが、かなり大きく育つこともあります。大きなものでは全長1mにもなり、一尾あればたくさんの魚の白身を得ることができます。
実はメルルーサと呼ばれる魚は一種類だけではなく、何種類かのタラ目メルルーサ科の魚がいて、その中でも特に大きく育つ種類があるため、全長1mにもなるメルルーサもいるということです。
生息地は海外の深海
メルルーサの特徴や生態の二つ目は、メルルーサの生息地は海外の深海だということです。メルルーサという名前からわかるようにメルルーサは海外の魚で、主にスペインなどで「メルルーサ」という名前で呼ばれています。
メルルーサはアメリカにも生息していますので、アメリカでも白身魚として食べられていますが、ヨーロッパであってもアメリカであってもメルルーサは深海にすんでいるという生態の特徴が挙げられます。
トロール漁でよくとれる人気の魚
メルルーサの特徴や生態の三つ目は、トロール漁でよくとれる人気の魚だということです。トロール漁とはトロール網と呼ばれる底引き網を船で引いてたくさんの魚を捕まえる漁のことで、この漁でメルルーサはよくとれます。
先にも触れたようにメルルーサはかなり大型の魚なので、一尾だけでも結構たくさんの魚の白身がとれますが、トロール漁ではたくさんのメルルーサがとれるためさらに良く儲かると言えます。
釣るためには沖合に出る必要がある
トロール漁でメルルーサはよくとれますが、メルルーサを釣るためには沖合に出る必要があります。メルルーサは深海に生息しているので、沿岸部などでは釣ることはできません。
またメルルーサは深海にいるので船で沖に出ても普通の釣り竿などでは釣ることはできません。メルルーサを釣るにはやはりトロール船などのような専門の漁船で沖合に出る必要があると言えます。
淡泊な味で健康にも効果的
メルルーサの特徴や生態の四つ目は、メルルーサは淡白な味で健康にも効果的だということです。メルルーサはとても質の良いタンパク質を含んでいるため、白身魚の中でも特に健康に役立つと言えます。
メルルーサは色々な料理に使うことができ、余分な雑味などがないためどう料理してもとても美味しいですが、意外な健康効果もあります。
アトピーに効果的
メルルーサの健康効果の一つ目は、アトピーに効果的だということです。アトピー性皮膚炎の原因は質の悪いタンパク質の過剰摂取である場合が多いですが、メルルーサは質の良いタンパク質を含んでいますので、アトピーの人でも食べられることが多いです。
ですがいくら質の良いタンパク質を含んでいても過剰摂取はいけませんので、アトピー性皮膚炎の人がメルルーサを食べる場合は過剰摂取に注意しましょう。また人によってはメルルーサでも皮膚炎が出ることもありますので注意が必要です。
離乳食に向いている
メルルーサの健康効果の二つ目は、離乳食に向いているということです。メルルーサは消化に良い白身魚なので、ふんわりと蒸して離乳食などに使うのもおすすめです。
またメルルーサの良質のタンパク質は赤ちゃんの脳の発達にも役立ちますので、蒸したメルルーサをおかゆに混ぜたりするのも良いでしょう。
ガン予防が期待できる
メルルーサの健康効果の三つ目は、ガン予防が期待できるということです。メルルーサは良質のタンパク質を含んでいるため、血流を良くしてくれる効果もあり、高血圧を予防することができます。
高血圧の人や血流が悪い人などはガンになる可能性が高くなるため、高血圧に悩んでいる人や血流が悪いと言われたことがある人などにはメルルーサ料理がおすすめです。
メルルーサと呼ばれる魚・近縁種
メルルーサの特徴や生態についてご紹介しましたので、次はメルルーサと呼ばれる魚と近縁種についてご紹介します。メルルーサはタラ目メルルーサ科の魚なので、実はメルルーサは正式名称とは言えません。
一般的にメルルーサと呼ばれる魚とそれに似た白身魚にはいったいどのような種類の魚がいるのか、メルルーサと呼ばれる魚と近縁種についてもご紹介しましょう。
ケープヘイク
メルルーサと呼ばれる魚と近縁種の一つ目は、ケープヘイクという魚です。ケープヘイクという魚は日本などで「メルルーサ」という名前で販売されている魚で、上品なおいしさの白身魚です。
ケープヘイクはアフリカ近海に生息しているので冷凍状態で日本に輸入されていますが、その後解凍されてスーパーの店頭などで並んでいます。
デコラ
メルルーサと呼ばれる魚と近縁種の二つ目は、デコラという魚です。デコラも冷凍されて輸入されているメルルーサの一種ですが、こちらはチリやアルゼンチンなどの南米から輸入されています。
デコラもケープヘイクと同じく上質な白身魚ですが、ケープヘイクと比べると劣化しやすく色が変わってきます。冷凍で輸入された後解凍されて店頭に並ぶデコラは、劣化すると黄色っぽくなるので注意して見極めましょう。
ニュージーランドヘイク
メルルーサと呼ばれる魚と近縁種の三つ目は、ニュージーランドヘイクという魚です。ニュージーランドヘイクはニュージーランド近海に生息するメルルーサで、日本に輸入されているメルルーサの中では最も代表的だと言えます。
ニュージーランドヘイクはメルルーサの中では最も上質な白身魚で、スーパーのお惣菜コーナーなどの白身魚のフライなどに良く使われています。
メルルーサのおすすめの食べ方
メルルーサと呼ばれる魚と近縁種についてご紹介しましたので、次はメルルーサのおすすめの食べ方についてご紹介します。メルルーサは質の良いタンパク質を含んだ白身魚なので、色々な食べ方をすることができます。
メルルーサを料理して食べる際にはどのような食べ方をすれば良いのか、メルルーサのおすすめの食べ方についてもご紹介しましょう。
フライにする
メルルーサのおすすめの食べ方の一つ目は、フライです。メルルーサは元々スーパーのお総菜コーナーの白身魚のフライなどに使われていますが、フライにするととても美味しいので食べ方としてまずはフライにすることがおすすめです。
ちくわに使う
メルルーサのおすすめの食べ方の二つ目は、ちくわに使うという食べ方です。メルルーサを生で入手できたら、ミキサーですり身にしてちくわを作るのもおすすめです。細い竹などがあればメルルーサのすり身を塗りつけて焼いてちくわを作ってみましょう。
茹でる・煮る
メルルーサのおすすめの食べ方の三つ目は、茹でたり煮たりするという食べ方です。メルルーサはタラの仲間なので鍋などにもおすすめです。タラは鍋にして食べることが多いですが、このタラ鍋のタラの代わりにメルルーサを使うとタラ鍋のようになります。
焼く
メルルーサのおすすめの食べ方の四つ目は、焼くという食べ方です。メルルーサは上質な白身魚なので、グリルなどでシンプルに塩焼きなどにしてもとても美味しいです。
メルルーサは他にもフライパンに油を引いてムニエルにするといった焼き方もおすすめで、ヒラメのムニエルのようにあっさりとした白身魚の美味しさを楽しむことができます。
メルルーサのおすすめレシピ
メルルーサのおすすめの食べ方についてご紹介しましたので、次はメルルーサのおすすめレシピについてご紹介します。メルルーサは煮たり焼いたりなど色々な食べ方ができますが、詳しいレシピを知ればさらに色々な食べ方ができます。
メルルーサを使った料理のレシピにはどのようなものがあるのか、メルルーサのおすすめレシピについてもご紹介しましょう。
メルルーサの竜田あげ
メルルーサのおすすめレシピの一つ目は、メルルーサの竜田あげです。酒大2と味噌大1.5と塩小1と醤油小0.5とおろし生姜大1.5とおろしにんにく大1.5を混ぜ合わせて合わせ調味料を作ったら、冷凍メルルーサを漬け込みます。
しっかりと味が染みたら片栗粉大5とゴマ大1を合わせたものをメルルーサの切り身にまぶして160度ぐらいの油でじっくりと揚げていきます。メルルーサの皮がぷくっと膨らんできたらOKです。
ガルシア風メルルーサ
メルルーサのおすすめレシピの二つ目は、ガルシア風メルルーサです。ジャガイモを茹でている煮汁の中にメルルーサも入れて一緒に煮ます。スライスしたニンニクをオリーブ油でしっかり炒め、焦げる寸前まで炒めておきます。
そこにパプリカパウダー大2とお酢大1を加えたらガルシア風ソースが出来上がりますので、茹でたジャガイモとメルルーサをお湯からあげたらソースをかけて食べましょう。
メルルーサのオーブン焼き
メルルーサのおすすめレシピの三つ目は、メルルーサのオーブン焼きです。オーブンの天板にオリーブ油を塗ってメルルーサの切り身を乗せて塩を振ります。225度に設定したオーブンを温めている間にイタリアンパセリを刻みましょう。
次に赤唐辛子とにんにくのみじん切りをオリーブ油を引いたフライパンで熱してソースを作ります。メルルーサの切り身の上にイタリアンパセリを振ってソースをかけたらオーブンで焼いて出来上がりです。
メルルーサの香草パン粉焼き
メルルーサのおすすめレシピの四つ目は、メルルーサの香草パン粉焼きです。塩コショウした溶き卵に水分を取ったメルルーサの切り身をつけて、ローズマリーとセージの葉のみじん切りをパン粉に混ぜたものをまぶしてフライパンで焼けば完成です。
メルルーサのマヨネーズ焼き
メルルーサのおすすめレシピの五つ目は、メルルーサのマヨネーズ焼きです。メルルーサの切り身に塩コショウをして、玉ねぎとニンジンとパセリのみじん切りを入れたマヨネーズを乗せて250度のオーブンで焼くだけで出来上がりです。
メルルーサのスパイスココナッツ煮
メルルーサのおすすめレシピの六つ目は、メルルーサのスパイスココナッツ煮です。水気を取ったメルルーサに塩コショウとレモン汁を振ります。鍋に玉ねぎのみじん切りとおろしニンニクとおろし生姜とターメリックと海老ペーストを入れます。
そこに粉トウガラシとレモングラスと塩とココナッツミルク375mlを入れてとろみが出るまで煮たらメルルーサとバジリコを加え、メルルーサに火が通ったら最後にココナッツクリームを加えて完成です。
メルルーサとジャガイモの煮物
メルルーサのおすすめレシピの七つ目は、メルルーサとジャガイモの煮物です。材料はジャガイモ3個とメルルーサだけのシンプルなレシピで、適当な大きさに切ったメルルーサとジャガイモを砂糖と醤油と料理酒で煮込むだけで完成です。
メルルーサは外国の魚なので洋風の料理に使うことが多いですが、このメルルーサとジャガイモの煮物は珍しく和風なので、洋風の料理の味付けなどが苦手な高齢者などにもおすすめです。
メルルーサは実はなじみ深い魚
メルルーサの生態やおすすめの食べ方やレシピなどについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。メルルーサは実はスーパーのお惣菜などでも使われているなじみ深い魚なので、メルルーサを見つけたら早速料理に使ってみましょう。