ヨーグルトのカロリー・糖質を紹介!
ヨーグルトは健康食品として知られており、朝の食卓には欠かせない存在です。さらにダイエット中にもおすすめのヨーグルトですが、カロリーや糖質が他の食品と比較して低いのか否かあまり知られていません。
実はヨーグルトには様々な種類があるだけでなく、ダイエットに効果的な食べ方もあります。そこで、ヨーグルトのカロリーや糖質、おすすめの食べ方について紹介します。
ヨーグルトの種類別のカロリー・糖質を比較
ヨーグルトの主な種類は「全脂無糖」「低脂肪無糖」「無脂肪無糖」「脱脂加糖」「ドリンクタイプ」の5つです。それぞれに脂質の量によってカロリー・糖質の値が異なります。
したがって、ヨーグルトを食べる前にどういった種類なのかを確認しておくことで、さらに効果・効果効能を引き出すことができます。そこで種類別のカロリー・糖質について解説します。
カロリー
基本的にヨーグルトはカロリーの低い食品だと認知されています。カロリーとは1gの水を1℃上げるのに必要な熱量のことです。一般的にカロリーが高い食品を取り過ぎると太るとされています。
しかし、カロリーだけでダイエットを考えるのはリスキーです。痩せるに体内のエネルギーを消費させること、つまり代謝が大切であるのはいうまでもありません。したがって、ヨーグルトを選ぶ際もカロリーだけでなく他の栄養素との兼ね合いと感がるのがベターでしょう。
全脂無糖のカロリー
全脂無糖ヨーグルトのカロリーは100gあたり62kcalです。全脂無糖ヨーグルトはプレーンヨーグルトとも呼ばれ、日本では古くから作られています。
栄養成分は調整されておらず、乳脂肪分を3%程度含んでいるのが特徴です。ヨーグルトの中では高いカロリーですが、1回あたり70g程度と考えるとカロリーは45kcal程度であり決して高カロリーではありません。
低脂肪無糖のカロリー
低脂肪無糖ヨーグルトのカロリーは100gあたり45kcalです。文字どおり脂肪分が2分の1程度に抑えられたヨーグルトであり、ダイエット中の人に好まれています。
低脂肪無糖ヨーグルトはヨーグルトの中でもカロリーがとりわけ低いのが特徴です。1回あたりの食べる量が70g程度と考えるとカロリーは32kcalとなります。
無脂肪無糖のカロリー
無脂肪無糖ヨーグルトのカロリーは100gあたり42kcalです。文字どおり脂肪分がゼロに抑えられたヨーグルトであり、まさにダイエット中の人に最適だといえます。
無脂肪無糖ヨーグルトは、無脂肪であるだけでなく無糖であることも特徴です。1回あたりの食べる量が70g程度と考えるとカロリーは29kcalとなります。
脱脂加糖のカロリー
脱脂加糖ヨーグルトのカロリーは100gあたり67kcalです。脱脂加糖ヨーグルトはいわゆる「甘みのあるヨーグルト」であり、脱脂乳を原料として砂糖、果糖等の糖類のほか、ゼラチン、寒天が加えられています。
脱脂加糖ヨーグルトは糖類が加えられていますが、1回あたりの食べる量が70g程度と考えるとカロリーは47kcalとなり、他のスイーツと比べれば低いといえるでしょう。
ドリンクタイプのカロリー
ドリンクタイプのヨーグルトのカロリーは100gあたり65kcalです。「飲むヨーグルト」として人気を集めたドリンクタイプは糖類が加えられており、ヨーグルトが苦手な人にも好評を得ています。
ドリンクタイプのヨーグルトは手軽に飲めるよう紙パックタイプやミニボトルなど様々なタイプが販売されているのが特徴です。1回あたりの分量は180g程度と考えるとカロリーは117kcalとなり、ダイエット中の人は1日の摂取カロリーで調整しましょう。
糖質
基本的にヨーグルトはカロリーともに糖質の低い食品だと認知されています。糖質といえば砂糖など甘いものをイメージしがちです。しかし、ごはんやいも類に含まれるデンプンも糖質になります。
糖質の役割は「エネルギー源」です。体内に吸収されると、血液とともに全身を駆け巡り、1gあたり4kcalのエネルギーになります。糖質を摂り過ぎるは肥満や生活習慣病の原因です。しかし適量を摂り入れないと、意識障害などの体調不良を起こします。
最近では無糖のヨーグルトが主流になりつつありますが、1日当たり糖質の摂取量内であれば加糖であっても問題ありません。
全脂無糖の糖質
全脂無糖ヨーグルトの糖質は100gあたり4.9gです。全脂無糖ヨーグルトは文字どおり糖類は含まれていませんから甘みは全くないのが特徴です。
そのためジャムやシロップをかける人も少なくありません。全脂無糖ヨーグルト1回あたりの分量を70g程度と考えると糖質は3.4g程度ですが、ジャムやシロップを加えると糖質も高くなりますから要注意です。
低脂肪無糖の糖質
低脂肪無糖ヨーグルトの糖質は100gあたり5.2gになります。低脂肪無糖ヨーグルトは糖類は加えられていませんが、糖質は高めなのが特徴です。
また、全脂無糖ヨーグルト同様にジャムやシロップをかける人も少なくありません。低脂肪無糖ヨーグルト1回あたりの分量を70g程度と考えると糖質は3.6gと多くなります。ダイエット中の人はジャムやシロップは抑えるのが賢明です。
無脂肪無糖の糖質
無脂肪無糖ヨーグルトの糖質は100gあたり5.7gになります。無脂肪無糖ヨーグルトは糖類は加えられていませんが、糖質は低脂肪無糖ヨーグルトよりも高いのが特徴です。
また、低脂肪ヨーグルト同様にジャムやシロップをかける人も多くいます。低脂肪無糖ヨーグルト1回あたりの分量を70g程度と考えると糖質は4.0gと高くなります。ダイエット中の人はジャムやシロップの代わりに蜂蜜などを少量加えるのもおすすめです。
脱脂加糖の糖質
脱脂加糖ヨーグルトの糖質は100gあたり11.9gになります。脱脂加糖ヨーグルトは糖類が加えられたヨーグルトですから必然的に糖質が高くなるのが特徴です。
脱脂加糖ヨーグルト1回あたりの分量を70g程度と考えると糖質は8.3gと非常に高くなります。ダイエット中の人には脱脂加糖ヨーグルトは避けるべきです。しかし1日の食事の中で糖質をコントロールするのであれば問題ありません。
ドリンクタイプの糖質
ドリンクタイプのヨーグルトの糖質は100gあたり12.2gとなります。ドリンクタイプのヨーグルトは飲みやすいように加工されたヨーグルトですから必然的に糖質が高くなるのが特徴です。
ドリンクタイプのヨーグルトだと1回あたりの分量は多いものだと180g程度となり糖質は22.0gと非常に高くなります。ダイエット中の人はドリンクタイプのヨーグルトを摂る場合は、1日の食事の中で糖質をコントロールすることが不可欠です。
ヨーグルトは他の食品と比べてカロリーが低い?
ヨーグルトはその種類によってカロリーや糖質が異なります。無脂肪や無糖のヨーグルトはカロリー、糖質とも低いのが特徴です。これらに比較すると甘みのある脱脂加糖ヨーグルトや飲むヨーグルトはカロリー、糖質とも高くなります。
しかし他の食品と比較すると、ヨーグルトのカロリーや糖質は低いのでしょうか。そこで代表的な食品とヨーグルトのカロリーを比較してみました。
穀類のカロリー
穀類は米やうどん、餅、そばなどでんぷん質の種子を原材料とする食品です。主食になり得る食品が大半であり、必然的にカロリーは高くなります。代表的な食品で100gあたりのカロリーを比較すると米が168kcal、ゆでうどん105kcal、餅235kcal、ゆでそば149kcalです。
ヨーグルトの中でもカロリーの高い脱脂加糖ヨーグルトのカロリーは67kcalですから、いかにヨーグルトのカロリーが低いかがわかります。
肉類のカロリー
肉類はタンパク質を多く含んだ食品であり、体を作る大切な栄養素です。肉の種類や部位によってカロリーは異なります。比較的低いカロリーの部位で100gあたりのカロリーを比較すると鶏肉ささみ105kcal、豚レバー128kcal、牛レバー132kcalです。
ヨーグルトの中でカロリーの高い脱脂加糖ヨーグルトのカロリーは67kcalですから、肉類は約2倍のカロリーを含んでいることがわかります。
卵類のカロリー
卵類はタンパク質をはじめバランスよく多くの栄養素を含んだ食品ですが、ダイエット中の人はコレステロールが気になるところです。卵の種類でカロリーを比較すると鶏の卵151kcal、うずらの卵182kcalです。
ヨーグルトの中でカロリーの高い脱脂加糖ヨーグルトのカロリーは67kcalですから、卵類は3倍近いカロリーを含んでいることがわかります。
ヨーグルトの栄養素
ヨーグルトは他の食品と比較しても低いカロリー、糖質の食品です。つまりダイエット中の人にも適した食品であるといえます。しかし、カロリーや糖類が低いだけでは健康食品だとはいえません。
ヨーグルトを健康食品と呼ぶなら、バランスよく栄養素が含まれていることが必須だといえるでしょう。そこで、ヨーグルトに含まれる栄養素について解説します。
カルシウム
ヨーグルトには牛乳同様にカルシウムが豊富に含まれています。カルシウムは骨や歯を形成する栄養素ですが、ヨーグルトは発酵食品であることから乳酸と結びつき乳酸カルシウムとなるのが特徴です。
乳酸カルシウムは腸から吸収されやすいのが特性となります。つまり、一般のカルシウムと比較すると効率的に摂り入れることができるのがメリットです。
たんぱく質
ヨーグルトは肉類同様にたんぱく質が豊富に含まれています。ヨーグルトに含まれるたんぱく質は乳酸菌によってペプチドやアミノ酸に分解されるのが特徴です。
ペプチドやアミノ酸の特性は、一般のたんぱく質と比較すると体内に吸収されやすいことになります。そのため鉄など無機質の栄養素の吸収を促し、血圧を抑制するといった効果が期待できるのがメリットです。
乳糖
ヨーグルトには乳糖と呼ばれる、炭水化物の一種である栄養素が含まれています。乳糖はエネルギーの源ですが、体内で消化されなければお腹がゴロゴロする原因となるのが特徴です。
ヨーグルトに含まれる乳糖は発酵されていることによって、すでに20~30%が分解されています。したがって、体内に吸収されやすく栄養素の効果を十分に発揮しているといえるでしょう。
ヨーグルトの効果・効能
ヨーグルトはバランスよく豊富な栄養素を含んでいる上、カロリー・糖質ともに低い食品です。また、ヨーグルトは発酵食品であることから、それぞれの栄養素が体内に吸収されやすいといった特性を持っています。
そのため、様々な効果・効能が期待されますが、具体的に知っている人は多くありません。そこで四^グルトの効果・効能につい説明します。
腸内環境を整える
ヨーグルトは腸内環境を整え、腸の働きを活性化します。ヨーグルトには乳酸菌が豊富に含まれているのが特徴です。乳酸菌は消化内容物を分解して乳酸を生成することで腸内活動を活発にします。
その結果、便秘を解消し腸内環境の改善を図ることが可能です。さらにヨーグルトに含まれるカリウムも腸の働きを活性化します。
生活習慣病の予防
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、生活習慣病の予防にも効果を発揮します。乳酸菌は腸内環境を整えることで、いわゆる悪玉菌を減らすことが可能です。その結果、動脈硬化や高血圧の改善効果が期待できるといえるでしょう。
さらに、ヨーグルトに含まれるたんぱく質はペプチドやアミノ酸に分解され、高血圧の改善が可能です。また、乳清には血糖値を下げる効果が認められており、糖尿病の予防に効果があるといえます。
ダイエット・美容
ヨーグルトはダイエットや美容にも非常に効果的な食品です。乳酸菌にはビタミンAやビタミンB2が豊富に含まれており、新陳代謝を活発にしますから老廃物を排出するデトックス効果を発揮します。
デトックス効果が発揮されれば、肌荒れやニキビ、毛穴トラブルの改善が可能です。さらに新陳代謝の活発化はエネルギーの消費を促しますからダイエットにも効果が高いといえるでしょう。
ヨーグルトのダイエットに効果的な食べ方
ヨーグルトは栄養価が高いだけでなく、体内に吸収しやすいのが特徴です。そのまま食しても、腸内環境の改善や生活習慣病の予防、ダイエットなどに効果・効能があります。
しかし、ヨーグルトには効果的な食べ方があることはあまり知られていません。そこで、ヨーグルトの効果・効能を最大限に発揮させる食べ方を紹介します。
玉ねぎヨーグルト
腸内環境の改善や便秘を解消したい人におすすめなのが「玉ねぎヨーグルト」です。薄くスライスした玉ねぎ(200g)と無糖ヨーグルト(400g)、食塩(5g)を混ぜ合わせます。
保存容器に移して冷蔵庫で1晩保存すれば完成です。玉ねぎの食物繊維と乳酸菌が相乗効果を生みだし、腸内環境をスッキリと整えてくれるのでダイエットにもおすすめの食べ方といえます。
ホットヨーグルト×バナナ
乳酸菌の効果・効能をさらに活性化させたい人におすすめなのが「ホットヨーグルト×バナナ」です。無糖ヨーグルト(150g)を電子レンジで人肌を目安に温めて、バナナ(2分の1)と混ぜ合わせます。
乳酸菌は適度に温めることでバナナの免疫力を高める効果と相まって、腸内環境の改善や新陳代謝を活性化してくれますので、ダイエットにもおすすめです。
ヨーグルトは他の食品よりカロリーが低くダイエットにおすすめ!
ヨーグルトはカロリー、糖質ともに低いだけでなくカルシウムやたんぱく質、乳糖、乳酸菌を豊富に含んだ健康食品です。とりわけ乳酸菌に含まれるビタミンAやビタミンB2は体の新陳代謝を活発にし、デトックス効果が期待できるといえるでしょう。
ヨーグルトは腸内環境の改善や生活習慣病の予防に加え、ダイエットや美肌にも効果・効能が認められています。また、玉ねぎやバナナを加えることでダイエットにも効果的です。つまりヨーグルトは、健康維持だけでなくダイエットにもおすすめの食品だといえるでしょう。