パックの時間は何分してる?
紫外線や日差しの強い時期、短時間で済む毎日のパックは欠かせません。1日の肌の疲れを癒してくれるパック。使うなら、しっかりと効果的な使い方をしたいところでしょう。
パックをしたはいいけど、いつ外して良いのか、時間のタイミングが分からないという方のために、パックの必要時間について詳しくご紹介します。ぜひ、フェイスパックのベストな使用方法や頻度、時間をチェックし、美肌を保って毎日を送ってみてはいかがでしょう。
パックの目的
そもそもパックとは何のためにするの?という方のためにパックをする目的から説明していきましょう。女性だけでなく、男性用も販売されているパック。
一見肌にトラブルのなさそうな、若い世代の方も多く使用しているのをSNSなどで目にします。パックをするそもそもの目的を3つのポイントで説明します。
スキンケアの一環
パックはシートやコットンにたっぷり染み込ませた美容液を肌に浸透させ、季節や体調などにより変化が激しい肌を潤すことを目的としています。また、肌の汚れを吸着して落とす効果もあり、いずれにしても、短時間でできる日々のスキンケアの一環と考えることができるでしょう。
効果は商品によって様々
パックの効果は商品によって様々で、普段は化粧水や乳液だけでケアをし、ここぞという時にパックを使うという人も多くいます。また、長時間外にいて紫外線をたっぷり浴びてしまった時や肌が強い刺激を受けた日に、保湿を目的に使うこともあります。
肌のくすみが目立ってきたという時に使うと効果的なパックもあり、いずれにしても商品によって効果は様々であると言えます。
何分すべきかもあいまい
パックの使い方で、多くの人が最も悩むのが何分つけていれば良いかという使用時間の問題です。パックの効果はしっかり感じたいけれど、長い時間していればそれだけ効果が上がるというものでもありません。
それぞれの商品で効果的な使用時間というのが何となく決まっていますが、肌の状態によって使用時間が変わることもありますし、一概に時間にして何分つければよいという規定がはっきりあるものではありません。時間に関しても規定はとてもあいまいです。
パックの種類
パックの種類は大きく3つに分けて考えることができます。どのパックも自宅で簡単にできるものばかりですが、パックをする頻度やコストを考えて選ぶのがおすすめです。また使う前には、種類だけでなく、パックの効果も忘れずにチェックしておきたいところです。
シート・パック
シートパックは、最もポピュラーなパックで、パックと言えばこのシートパックを思い浮かべる方も多いと思います。
シートパックには美容成分がたっぷり含まれていて、シートを直接肌に貼りつけて使います。顔の形をしているので、目元や鼻回り、口元はあらかじめ切込みが入っているのでそのまますぐに使うことができます。
クレイ・ジェルパック
クレイ・ジェルパックは、ミネラル成分を沢山含んだ泥パックの事です。クレイ・ジェルパックは吸収性、吸着性を利用して肌の汚れを取り除くことを目的としています。
クレイ・ジェルパック後は毛穴の汚れなどもしっかりと取れ、肌のくすみなどもなくなり、ツルツルの仕上がりになりますが通常のパックと違って、使用する時間が長いので、ゆっくりと時間のある時にしたいパックです。
コットンパック
コットンパックは、コットンに化粧水を含ませ、おでこや頬にピタッと貼り付ける種類のパックです。コットンパックに使う化粧水では、エタノールやアルコール成分が多く入っているものは避けた方が良いでしょう。その理由はアルコールやエタノールは蒸発しやすく、すぐに乾燥してしまいます。
できればアルコール成分が少ない化粧水でコットンパックするのがおすすめです。コットンパックは、コットンと化粧水があれば、思い立った時にすぐにできるので、最も手軽で実践しやすいパックで時間の無い時にもおすすめです。
普通に化粧水をつけるより効果も上がりますし、ぜひおすすめ。ただし、敏感肌の方などは、コットンにもこだわり、良い素材のものを選ぶのがおすすめです。
シートパックの時間は何分すべき?
パックには大きく3種類あり、使用の目的も違っていることをご紹介してきましたが、そのうちのシートパックは一体どのくらいの時間、何分するのが適切なのでしょう。
もちろん商品によって何分が最適な使用時間であるかについて多少違いがありますが、一般的なシートパックの目安の時間や、効果をあげるコツ、さらに使用頻度の目安について詳しくご紹介していきます。
一般的なシートパックの目安時間
一般的なシートパックの目安時間は、10分です。シートパックの効果を得たいがためにパックしたまま寝るという方もいるかもしれませんが、パックの使い方や使用時間として、それは間違いです。
水分はより乾燥した方へ移動する性質があり、一定時間が経過すると一度肌の中に入った水分が乾燥してしまったシート側に出ていき、逆効果になります。パックをしたまま寝るのはもってのほか!ぜひ寝る前にパックを行い、10分という時間を目安にしましょう。
また、商品によっては10分くらいで乾燥してくるパックもあります。シートパックは端からシートが乾燥してくるので、乾燥しだしたり、端の方がはがれてきだしたりしたら、パックを切り上げるサインです。
効果をあげるコツ
シートパックの効果を上げるコツは、お風呂上りに使うことです。良くお風呂の中で使用するといういう方もいますが、これはNG。お風呂の中では発汗し、せっかくの美容成分を肌に充分に浸透させることはできません。
お風呂上り、汗もひいて、毛穴が十分に開いている状態で使うのがおすすめです。肌も柔らかくなっているため、美容液もより浸透しやすくなっています。ぜひクールダウンしながらシートパックを使って下さい。
また、もう一つのコツとして、シートパックの上からさらにシリコンマスクをつけるのもおすすめです。シートパックの上からシリコンマスクをつけることで、シートパックの水分蒸発を防ぐことができます。
シリコンマスクは100円ショップでも販売されていて、手軽に購入することができます。経済的な負担も少ないので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。
さらに、商品によってはシートにたっぷりと美容液が染み込ませてあるものもあります。10分間のパックが終わってもシートに十分に美容液が残っているようなら、顔周辺の首や手など体のパーツに塗っていきましょう。特に首回りなど、顔続きのパーツに浸透させ、顔周り全体を保湿するのがおすすめです。
シリコンマスクについて
シリコンマスクは、もともとお風呂の中で汗をかくために使われるマスクです。より効果的にお風呂で汗をかくことによって、むくみを取り除き、小顔効果を目的にした商品です。
もともとは小顔効果を狙ったシリコンマスクですが、パックの効果を上げるために使うのも比較的一般的になっています。時間が経つと乾燥しやすいパックを最大限に有効活用するためにシリコンマスクはとても便利でおすすめです。
シリコンマスクをパックの上から使用する場合、パックに染み込んでいる美容液がついたり、クレアパックの時に使えば、泥の成分がついてしまうことがあります。そんな場合、そのまま放置しておくとカビなどの原因になり、とても不衛生です。
シリコンマスクは使用した後、しっかりと洗う習慣をつけておきましょう。石鹸やボディソープ、洗顔料などお風呂にある石鹸類で洗えば、簡単に汚れは落とすことができます。力を入れてゴシゴシ洗う必要はなく、サッと石鹸をつけて洗い流すだけでOKです。
洗い終わったシリコンマスクは乾きやすい場所に干します。サッと洗ってサッと乾かして、あまりスパンを開けずに次に使います。長期間保管する場合は、しっかりと乾かすことが重要です。
使用頻度の目安
シートパックの使用頻度の目安は週に1~2回ですが、商品によっては毎日使えるものもあります。美容成分といってもやはり少なからず肌には負荷がかかります。
低刺激のものは毎日でも使用することができるかもしれませんが、商品によってご自身の肌の状態を見ながら使うのがベストです。使いたいシートパックが決まっている場合、使用頻度は自分の肌との相談です。
クレイパックの時間は何分すべき?
クレイパックは毛穴の汚れや古い角質などを取り除くことを目的としたパックです。ミネラル成分がたっぷり入っていて、肌にミネラルが補給されターンオーバーが促進して美白ケアにも効果的です。
保湿とは目的の異なるパックをする場合の目安時間はどうなっているのでしょうか。時間にして何分間のパックが効果的か、また効果を上げるコツ、使用頻度の目安について詳しく説明していきます。
一般的なクレイパックの目安時間
一般的なクレイパックの目安時間は10~30分程です。ただし、気温や湿度によって多少その時間は変化します。クレイパックを取り除く目安としては、クレイが乾燥して泥全体が水を混ぜる前の色になった時です。
商品にはいずれも目安時間が記載してあります。その時間に従うのがベストですが、短いものは10分程、長いものでは30分程の時間をかけてパックする必要があります。
効果をあげるコツ
クレイパックの効果を上げるコツは、、しっかりと洗顔を終えた清潔な肌に使うことと、入浴中に実践することです。クレイパックはクレンジングで落としたい肌に使うことが大切です。汚れが残っている状態でクレイパックを使うと効果が半減してしまう場合もあります。
また、入浴中に実践するのも効果的です。お風呂で顔のメイクの汚れや余分な皮脂を落とし、その後クレイパックをします。クレイパックは塗布している間しっかり毛穴の汚れや余分な皮脂を吸収してくれます。
入浴中は毛穴が開きやすくなっているので、憂いパックの吸収効果も増大し、湯船から上がる蒸気によってパックが乾燥するまでの時間も長くなるのでより効果的です。
クレイパックの効果を上げるコツ以前の基本的な使い方も説明しておきましょう。まずパウダー状の泥パックから基本となるパックを作り、クリーム状になったクレイパックを顔に乗せていきます。時間にして数分間放置し、お風呂を上がる時には、再び水を馴染ませながら泥を溶かしていきます。
泥が溶けた後にはしっかりとすすぐのがポイント。クレイパックには保湿成分などが含まれていないのが一般的です。落とし切れなかった泥は、濡れたコットンで落とすなどしっかりとパックを落とすようにしましょう。お風呂上りには、化粧水で肌に潤いをプラスして完了です。
使用頻度の目安
クレイパックの使用頻度の目安は、シートパックと同じく週1~2回程度です。シートパックは商品によって毎日使えるものもありますが、クレイパックは週1~2回程度の頻度、時間にして10~30分に抑えるのがベストです。
泥は吸着力や洗浄力に優れています。泥パックを使う頻度が多すぎると、かえって肌の負担が大きくなり、刺激が強くなりすぎます。泥パックをスキンケアに取り入れる場合は、使う頻度に注意することが大切です。
コットンパックの時間は何分すべき?
最後は最も手軽にできるコットンパックについて説明していきましょう。コットンパックはコットンに化粧水を含ませて顔に貼りつけるだけのお手軽なパックです。簡単でお手軽ですが、コットンパックにも一応の目安時間と効果を上げるコツがあります。
コットンパックの使用の目安時間、効果を上げるコツ、使用頻度の目安についてそれぞれ詳しく説明していきます。コットンはぜひ肌に刺激の少ない良い素材のもので実践してみて下さい。
一般的なコットンパックの目安時間
一般的なコットンパックの目安時間は、約5~10分です。朝にする場合の時間は5分程度、夜にする場合の時間は10分程度が目安になります。
コットンパックは化粧水の染み込ませ方や、コットンの種類、さらにその日の気温や湿度で途中で乾いてしまう場合もあります。万が一パック必要時間の途中でコットンが渇いていきたら、パックの途中でも化粧水をプラスすることを忘れないようにしましょう。
効果をあげるコツ
コットンパックの効果を上げるコツは、頬の広い面だけのせてしまわずに、顔全体の隅々まで行うことです。コットン全体がひたひたになるまでたっぷりと化粧水を浸透させ、1つのコットンを3~4枚くらいに割き、肌にピタッと密着させるように貼りつけます。
さらなるコットンパックのコツとして、朝の忙しい時間帯には頬と顎、額、鼻筋に合計4枚を使ってのせますが、1日の肌の疲れをいやす夜はもう少し念入りに隅々まで化粧水を浸透させるのもおすすめです。頬はもちろん、顎、鼻の下、目じり、おでこなどくまなくコットンを乗せるようにします。
5分間待っている間は頭皮などをマッサージするのも顔周り全体の代謝が上がりおすすめです。使用するコットンにもこだわり、アルコール成分が少ない、もしくは使用していない化粧水を使うことで、より効果もアップします。
使用頻度の目安
コットンパックの使用頻度は毎日でもOKです。特に冬場など、空気の乾燥から肌を守る必要がある時期には朝晩行うのがおすすめです。ただし、毎日行うためには自分の肌に合った化粧水とコットンを選ぶのも重要なポイントになります。
コストを抑えるために価格の安い、刺激の強い化粧水を使うと肌への負担が高くなり、肌荒れの原因にもなりかねません。毎日という頻度で行う場合には、毎日使っても肌の負担にならない自分の肌にぴったりのものを選ぶようにしましょう。
美肌を作るコツ
最後はパックによって美肌を作るためのポイントをまとめてご紹介します。美肌を作るには、もちろんパックだけでは不十分で、他にも気を付けなければならないことも沢山あります。
例えば、日中の紫外線対策を日焼け止めだけに頼らないことやバランスのとれた食事も大切です。また寝不足は美肌を妨げる天敵です。
日焼け止めは紫外線を防ぐためにどうしても刺激的な成分が使われがちです。日焼け止めだけを使って日焼け対策をしようとすると、そのダメージはとても大きくなり、毎日パックをしてケアしてもフォローしきれなくなってしまいます。
日焼け止めの上にファンデーションを塗ったり、何度かファンデーションを塗りなおすなどして少しでも肌へのストレスを軽減させましょう。
肌を丈夫にして潤いを保つためにはしっかりと緑黄色野菜を採る必要があります。体を冷やしてしまう生野菜よりも温野菜を沢山食べるようにすると肌にはより効果があります。また、野菜ジュースでも市販品ではなく、フレッシュな野菜を使ったものを飲むように心がけることも大切です。
さらに、寝不足もお肌の天敵です。日をまたぐまで起きていないということは、肌の若さを保つためには必要最低限の条件です。肌の若さを保つ成長ホルモンが最も分泌されるのが時間にすると、22時~2時までの間と言われています。
ぜひこの時間帯はしっかりと睡眠をとり、6時間は寝るようにしましょう。美肌の天敵となるこれらの行動を避けた上で、日々のパックを行えば、無敵です。美肌を作るためのパックをする際の大切なポイントを3つご紹介します。
パックは何分するべきかの目安を守る
美肌を作るためのパックのポイントのひとつめは、パックは何分するべきかの時間の目安を守ることです。何度も説明していますが、パックは種類によって一応の目安時間はありますが、商品化されているものを使う場合、それぞれのパックには何分使用かの時間の目安がきちんと記載されています。
より効果を得るために長く使用するという考え方は絶対にNGです。商品説明にある時間をしっかり守ってパックを使用することがベストです!何分するべきなのか、あらかじめ使用時間をチェックし、その時間を守るようにしましょう。
商品ではなく、自宅の化粧水でコットンパックをする時には時間にして5~10分が目安です。パックが乾燥したら時間に関係なく即外す、もしくは化粧水を足してパックを続けるのも大切なポイントです。
ケアの順序を守る
美肌を作るためのパックのポイントの2つめは、ケアの順序を守るということです。パックを使うベストなケアの順序は、クレイパックの場合はクレンジング・洗顔、クレイパック、化粧水、乳液、クリームなどの順番です。
クレイパック以外のシートパック、コットンパックの場合は、クレンジング・洗顔ののち、化粧水でキメを整え、その後パックという順番。パックを時間通り行ったら、最後に乳液やクリームを塗って仕上げます。
これらの順番をしっかり守ることによってパックで効果的に美肌を作ることができます。くれぐれもパック前のクレンジング・洗顔とパック後の化粧水や乳液によるケアを忘れずに行いましょう。
お風呂上りにケアする
美肌を作るためのパックの方法3つめは、効果的にパックを行うということです。先にも説明していますが、パックはお風呂上りに行うのが最も効果的です。潤いの事を考えればお風呂に入っている時間が良さそうと思いがちですが、お風呂の中で効果があるのはクレイパックのみです。
肌の汚れや古い角質を落とすクレイパックはお風呂ですることによって効果アップが期待できますが、その他のシートパックやコットンパックは断然お風呂上りに効果的です。
時間短縮のためにお風呂で!と思い実践している方も、ぜひパックはそれほど長い時間する必要がありませんので、お風呂上がりのクールダウンで試してみてはいかがでしょう。保湿美容液の効果は、お風呂の中のパックより数倍アップすること間違いありません。
お風呂ではなく、シャワーの方も同様です。シャワーやお風呂でしっかり汚れを落とし、毛穴は開いているけど、発汗はしてない状態でシートパック、コットンパックを実践してみましょう。
パックの目安時間は何分か知っておこう!
いかがでしたでしょうか。パックには目的に応じた種類があり、それぞれの目安時間も違っています。美容のために行いたいパックですが、使用するパックの使用時間が何分かを正しく把握し、使い方をしっかり守って使うようにしましょう。ぜひパックの効果を上げる使い方と時間で美しい肌を!