レモンバームの効果・効能や使い方を紹介!
ガーデニングに人気のハーブ。一度植えれば、毎年増える「ミント」や優しい香りが人気のラベンダー、料理にも使える、ローズマリーなど、沢山の種類はあります。
この記事では、そんなハーブの中から「レモンバーム」にスポットをあてて紹介。古代ギリシャでは「長寿のハーブ」とも呼ばれ、レモンのようなさわかやな香りが大人気のハーブです。
ミントによく似た小ぶりの葉は、香りや見た目だけでなく、ハーブティーなどの使い道もたくさん。そして、心にも優しい作用もあります。それでは、レモンバームレモンバームの効果・効能や使い方を紹介していきます。
レモンバームとは
レモンバームは、ミントのような色と形をした葉が特徴のハーブ。レモンに似た香りがする「芳香(balm)」から、lemon balm(レモンバーム)という名前がつけられています。和名はコウスイハッカです。
葉っぱに注目されがちですがが、白くて小さい花が咲き、ミツバチがよく集ることから、地中海地方では、果物の木の受粉をしてくれるミツバチを集めるために栽培されていました。
レモンバームの由来
レモンバームの歴史は古く、1000年ほど前には、薬効があることをギリシャ人医師だったディオスコリデスが見つけ、現在でも、「鎮静効果」や「鎮痛効果」があるとされています。
ドイツでは「神経性不眠症および消化器系」に対し有効性が認められています。日本でも、リラックス効果を得られると、レモンバームのハーブティーは人気です。
レモンバームは、香りや作用のメインになる「精油」の量が少ないため、ドライハーブにすると香りが少なくなってしまい、品質を保つのが難しいと言われています。
レモンバームの効果・効能
ここからは、さらに「レモンバームの効果・効能」を見ていきます。ハーブには種類に応じて、様々な効果があります。特にレモンバームは。昔から「長寿のハーブ」としてたくさんの人々に親しまれてきたという歴史があります。
特に「女性」に多い身体や心の悩みを改善してくれるとも言われています。それでは、具体的に、レモンバームの効果・効能にはどのようなものがあるのかを、9の分野に分けて見ていきます。
抗うつ作用
レモンバーム1つ目の効果・効能は「抗うつ作用」です。現代病としてしばしば取り合えられる「うつ病」や「うつ状態」は、誰でも発症する可能性がある心の病。
うつ状態になるきっかけは、人それぞれですが「ストレス」が大きく関係しているされています。辛いことだけでなく、生活の大きな変化も引き金になることがあります。
レモンバームに含まれている「シトロネラール」や「シトラール」が弱った神経を落ち着かせてくれ、うつ状態の原因を抑えてくれると言われています。
鎮静作用
レモンバーム2つ目の効果・効能は「鎮静作用」です。レモンバームに含まれている精油成分がには、イライラや興奮状態を落ち着かせる働きがあります。
興奮状態の「気分」を鎮静させ、心を穏やかにしくれるので、うつ状態を改善してくれるだけでなく、「ヒステリー」や「パニック」「不眠」など、神経の緊張が原因とされる症状を改善する効果があるとされています。
冷え性の改善
レモンバーム3つ目の効果・効能は「冷え性の改善」です。冬に手先が冷えて、温まりにくいといった症状や、夏なのに、体が冷たいという状態が冷え性です。
様々な原因が考えられますが、主に、血液循環が上手にされていなかったり、筋肉量が少ない。また、皮膚間関の乱れなど、身体的な原因が一つ。
そして、ストレスや不規則な生活による、自律神経の乱れや女性ホルモンの乱れといった精神的な原因が一つです。レモンバームには、この精神的な原因を改善する働きがあります。
整腸作用
レモンバーム4つ目の効果・効能は「整腸作用」です。レモンバームに含まれる「苦味成分」には、消化に必要な「肝臓」や「胆嚢」を元気にする効果があります。
肝臓には、体に必要な蛋白の合成・栄養の貯蔵。有害物質の解毒・分解。食べ物の消化に必要な胆汁の合成・分泌という働きがあります。
この肝臓に作用することで、消化吸収を促進する効能があがり、腸内のガス溜まりによるお腹の張りにも効果があるとされています。
抗菌作用・抗ウイルス作用
レモンバーム5つ目の効果・効能は「抗菌作用・抗ウイルス作用」です。抗菌作用で、体内の毒素を無効化して、梅雨から夏の時期に発生しやすくなる「食中毒の防止」。
また、抗ウイルス作用もあり、風邪予防やインフルエンザ予防、気管支炎など呼吸器感染症の予防にも有効とされています。さらに、生のレモンバームをすり潰したものが、虫刺されや、口唇ヘルペスにも有効とされています。
アレルギー症状を抑える
レモンバーム6つ目の効果・効能は「アレルギー症状を抑える」です。アレルギーの代表格といえば、春の時期に多くの人が悩まされる「花粉症」です。
近年の研究で、ミントやシソなどの「シソ科のハーブ」に含まれるポリフェノールが、花粉症に有効であることが分かり、シソ科の仲間であるレモンバームには、抗アレルギー作用が非常に高いということも確認さています。
自律神経失調による不調を改善
レモンバーム7つ目の効果・効能は「自律神経失調による不調を改善」です。ここまでにも紹介していますが、レモンバームに多く含まれている「鎮静作用」と「抗うつ作用」によってストレスが軽減されます。
ストレスの軽減は、自律神経の乱れによって起きる不調を改善してくれます。さらに、動悸や不安、緊張、頭痛、めまい、耳鳴り、食欲異常など体の不調にも効能があるとされています。
ダイエット効果
レモンバーム8つ目の効果・効能は「ダイエット効果」です。レモンバームに含まれる「ロズマリン酸」は、ご飯やパンに多く含まれる「炭水化物」がブドウ糖へ分解されるのを抑える働きがあります。
それにより、「中性脂肪」として体内に蓄積されやすい。ブドウ糖を減らすことができるので、で脂肪がつきにくくなり、ダイエット効果が期待できます。
さらに、レモンバームには、「ポリフェノール」も豊富。ポリフェノールは、抗酸化作用がとても強く、活性酸素などの有害ば物質を、無害な物質に変換する働きや、動脈硬化など生活習慣病の予防にも役立ちます。
ホルモンバランスを整える
レモンバーム9つ目の効果・効能は「ホルモンバランスを整える」です。ストレスや疲れ、不規則な生活による睡眠不足などにより、ホルモンバランスは乱れがち。
レモンバームには、そんな乱れがちな「ホルモンバランス」を良い状態に保つ働きがある「β-カリオフィレン」が含まれており。ホルモンバランスの乱れが原因で起こりがちな「更年期障害」や「月経前症候群」などのトラブルに効果があるとサれています。
レモンバームのハーブティーの作り方
心と体に良いことがたくさんのレモンバームですが、地面から生えているレモンバームをそのまま生で食べるわけににはいきません。そこで、レモンバームのメジャーな使い方である「レモンバームのハーブティー」の作り方を紹介します、
ここで紹介するのは、3タイプのレモンバームのハーブティーの作り方です。レモンバームは、ガーデニング初心者でも育てやすいく、生のレモンバームの葉も手に入りやすく、ホットもアイスもおすすめ。
また、レモンバームが収穫できないときには、乾燥させたレモンバームを使ったレモンバームティーもおすすめです。
生のレモンバームのハーブティー
最初に紹介するのは、生のレモンバームのハーブティーの作り方です。カーデニングでレモンバームを育てている場合であれば、フレッシュなレモンバームを使って、水出しのレモンハーブティーを作ることもできます。
それでが、生のレモンバームを使ったハーブティーの作り方を、「お湯出し」と「水出し」に分けて紹介していきます。
お湯だし
生のレモンバームの葉っぱを使って「お湯出しのレモンバームのハーブティー」を作る場合、レモンバームの葉っぱ量は、1000ml作る場合で1gほど。
お湯出しでの作り方の場合、ポットに生のレモンバームの葉を入れてから、熱湯を注げば、だいたい3分くらいで抽出が完了します。このとき、フタをするのを忘れないようにしましょう。少し濃い目のレモンバームティーにしたいときには、お湯を少なめにして調整をするようにしましょう。
淡いグリーンの色が。お湯に溶け出すのも見ることができるので、眺めているだけでも癒やされます。少し濃い目のレモンバームティーにしたいときには、お湯を少なめにして調整をするようにしましょう。
長い時間を入れておけば、濃いレモンバームティーになるように感じますが、雑味もでてくるので注意が必要です。
水出し
生のレモンバームの葉っぱを使って「水出しのレモンバームのハーブティー」を作る場合、レモンバームの葉っぱ量は、お湯出しと同じく、1000ml作る場合で1gほど。作り方は簡単、1000mlの水を入れたポットに、生のレモンバームをを入れてから、常温で一晩置いておくだけです。
お湯出しと違い、レモンバームの成分をじっくりと抽出するので、色もほとんどつかずに透明に近く、香りも味もまろやか。葉っぱ感の香りで自然も感じられます。
ドライのレモンバームのハーブティー
生のレモンバームに続き、ドライのレモンバームをと使ったレモンバームティーの作り方も紹介します。ドライのレモンバームは生のレモンバームに比べて、成分も出やすいので、1gの葉っぱに対し300mlから400mlのハーブティーを作ることができます、
作り方は、一般的なハーブティーの作り方と同じで、温めたティーポットにドライのレモンバームをいれ、熱湯を注いだらフタをして3分。茶こしを通してティーカップに注げば完成です。
レモンバームの保存方法
ガーデニングでも簡単に育てられる「レモンバーム」は、株が20から30cmまで生長したら、株元から10cmほどを残して、葉っぱを茎ごと摘み取っていきます。収穫時は5月頃。わき芽を残して収穫すると、葉っぱが増えるので、その後も収穫ができ、収穫量も増します。
ただし、花が咲くと茎が固くなってしまい、葉の香りが落ちてしまうので注意をしましょう。摘み取ったレモンバームは。レモンバームティーやこの後に紹介する「アロマバス」などでも使いやすいように保存をしておくのがおすすめです。
湿ったキッチンペーパーに包んで保存
最初に紹介する保存は、「生の状態での保存方法」です。レモンバームティーなどで、生の状態で使う場合は、収穫してからすぐに使わないとレモンバーム特有の香りが、すぐになくなってしまいます。
そこで「湿らしたキッチンペーパー」に包んで保存をします。それでも、保存ができるのは、2~3日ほど。その期間の間に使いきるようししましょう。
乾燥させるのもおすすめ
次に、レモンバームを長期保存したいときには、乾燥させてから保存する方法もおすすめです。乾燥させるときは、レモンバームの茎の水気をしっかり拭きとってから、束ねて風通しのよい日陰に吊るしておけば、1週間ほどで長期保存ができるドライハーブになります。
もし、すぐに乾燥させて保存したい時には、レモンバームの葉をキッチンペーパーに敷きつめてから、電子レンジで加熱乾燥させて、長期保存ができる乾燥ハーブにするという方法もあります。
その他レモンバームの効果的な使い方
たくさんのレモンバームが収穫できて、レモンバームティーにするだけでは消費しきれないときには、さらに別の使い方もおすすめです。ここからは、さらに効果的な使い方として、レモンバームを「フェイシャルスチーム」「アロマバス」「かゆみ止め」の作り方を紹介します。
フェイシャルスチーム
その他レモンバームの効果的な使い方1つ目は、「フェイシャルスチーム」。生のレモンバームの葉を叩き、「香り」と「精油分」を出してから、洗面器に熱湯と一緒に入れます。
洗面器の上に顔をかざし蒸気を逃がさないように、頭の上からタオルをかけて、香りを楽しみながら蒸気を顔にあてます。使い終わった洗面器のレモンバーム水は、冷えてから顔につけたり、お風呂にいれるのもおすすめです。
アロマバス
その他レモンバームの効果的な使い方2つ目は、「アロマバス」。レモンバームの効果の中に、肌を清潔にやわらかく保つという美容効果もあります。レモンバームの爽やかな香りと共に楽しむのであれば、アロマバスにするのがおすすめ。
生のレモンバームを叩いてから入れても、乾燥させたレモンバームを入れても大丈夫です。レモンバームは事前に、布の袋などにいれておき、中身がお湯の中に散らばらないように注意しましょう。
かゆみ止め
その他レモンバームの効果的な使い方3つ目は、「かゆみ止め」。生のレモンバームの葉を、押しつぶしてから、蚊に刺された部分にあてると、肌がスッキリとし、かゆみを抑える効果があります。ガーデニングの作業中に、蚊に刺された時の応急処置として覚えておくと便利かもしれません。
効果・効能が多いレモンバームを活用しよう!
ここまで、レモンバームで得られる9つの効果・効能から、ハーブティーにする使い方や、アロマバスに利用する使い方なども見てきました、
簡単に栽培ができて、様々な使い方もできるレモンバームで、心にも体にも効く「リラックスタイム」を楽しんでみるのかいかがでしょうか?