玄米の糖質とカロリーはどのくらい?
玄米はダイエットに効果的とよく言われます。玄米がダイエットに効果的といわれるのは糖質が少なく、糖質やカロリーが他の食品よりも低カロリーだからダイエットに効果的なのでしょうか。
玄米の糖質やカロリーは実際のところどれくらいになるのでしょうか。また、白米と比較すると糖質が少なくカロリーは玄米の方が低いのでしょうか。また玄米をダイエットのために効果的に食べる方法はあるのでしょうか。詳しく紹介したいと思います。
玄米の糖質・カロリー
実際の玄米の糖質やカロリーはどのような数値になるのでしょうか。炊く前の玄米100g、150g(1合)の糖質やカロリーはどれくらいなのでしょうか。
また炊き上がった玄米の糖質やカロリーはどれくらいなのでしょうか。炊く前と炊いた後ではどれくらいカロリーや糖質が違うかについて詳しく紹介します。
炊く前の玄米100gの糖質・カロリー
炊く前の乾燥状態の玄米100gのカロリーは353キロカロリーです。糖質は約71.3gです。もっと低カロリーで糖質も低いイメージがあったかもしれません。玄米はかなり噛まないと甘みが出てこない分、余計に糖質は低いと誤解しがちです。
乾燥した状態でのカロリーや糖質なので実際に炊いたのちはカロリーや糖質が変化します。糖質もカロリーも少しだけ低くなります。
炊く前の玄米150g(1合)の糖質・カロリー
次に炊く前の1合の玄米の糖質とカロリーはどれくらいなのでしょうか。炊く前の玄米1合のカロリーは530キロカロリーで糖質は107gになります。こちらもかなりのカロリーと糖質と思いますが、炊飯したのちは1合でもカロリー、糖質とも少し減って変わってきます。
炊き上がった玄米100gの糖質・カロリー
炊き上がった玄米のカロリーは165キロカロリーで糖質は34.2gです。炊く前の玄米のカロリーよりは低くなっています。
けれど意外とカロリーがあり、糖質も少なくないので、よくダイエットにいい、という話も聞くのにカロリーや糖質の実際の数値を知ると不思議に感じるかもしれません。
玄米をダイエットに利用する良さは玄米のカロリーの低さではなく白米より栄養素が豊富で、少量で満腹感が得られるところなのです。
玄米は食べる時によく噛まないといけません。噛むことが満腹神経を刺激して満足感を得られ、食べる量も自然と減りカロリーダウンするためダイエットにいい理由です。
また豊富な食物繊維、ビタミン、ミネラルが身体の調子を整えて代謝がよくなり痩せやすい条件を揃えてくれます。
炊き上がった玄米(1膳)の糖質・カロリー
炊き上がった玄米1膳のカロリーは248キロカロリー、糖質は51.3g。白米であれば252キロカロリー、糖質は55.2g。意外なのが白米と玄米ではあまりカロリーも糖質もかわりません。
それでも玄米がダイエットに効果的と言われるのはやはり一膳分を食べなくても満腹感が得られるのと、食物繊維が豊富で便秘が解消したり、栄養素が豊富なので身体によいために代謝もよくなるためです。
玄米と白米の糖質・カロリーを比較
実際に白米と玄米では精白しているかどうかだけの違いです。けれどカロリーや糖質には違いがあります。具体的にカロリーや糖質は1膳、1合でどれくらいの違いがあるのでしょうか。
日ごろの食生活やダイエットに玄米や白米の食べ方を工夫できるよう糖質、カロリーの違いをしっかり把握して活用してください。
白米の1合・1膳の糖質・カロリー
炊飯したのちの白米1合のカロリーは554キロカロリーです。糖質は124.3g、1膳では252キロカロリー、糖質は55.2gになります。白米には食物繊維がほとんど含まれていません。そのため糖質が多めになってしまうのです。
玄米との糖質の違いは微量な程度ですが、玄米の方はかなり噛まないと、甘みを感じることができません。玄米は噛めば噛むほど甘みが出てくることでよく知られています。
玄米と白米の栄養素を比較
玄米と白米。精白しているかしていないかだけの違いですが、カロリーと糖質には多少ですが違いがありました。カロリー、糖質とも白米がやや高めでした。
玄米と白米では食感、味がだいぶ違います。また精米しているかしていないか、の違いだけですが栄養もかなり違いが出てきます。しかしどちらも美味しいお米です。
どちらも美味しく楽しむためにも、また食生活を通して玄米や白米を健康づくりに活かすためにも栄養の違いを知って、日々の食生活あるいはダイエットに活かしてください。
食物繊維
食物繊維は体に不要な物質を排出し、腸内細菌のバランスを整え、善玉菌を増やしてくれます。血糖値の急激な上昇を抑えたり、血液中のコレステロールを下げる働きもあると注目されています。
白米ごはん1膳(150g)に含まれる食物繊維は0.45g。玄米の方は1膳に含まれる2.1gになります。やはり食物繊維は玄米の方が圧倒的に多いです。この食物繊維がお通じをよくして、ダイエットにも貢献しています。
ミネラル
カルシウム、リン、カリウムなどに代表されるミネラルは体で作られない必須栄養素のひとつになります。身体に足りなくなると骨量が低下したり、貧血になったり、体の細胞がうまく働くなったりします。
重要不可欠なミネラルはどのような違いがあるのでしょうか。不足しやすいカルシウムは白米で3mg、玄米で7mg、骨や歯の生成に必要なマグネシウムは白米で7mg、玄米で49mg、細胞の再生に必要不可欠な亜鉛は白米で0.6mg、玄米0.8mgになります。
ミネラルも玄米の方が多く含まれており、玄米が栄養価的には非常に優秀な結果になっています。こうしてミネラル豊富な玄米を食べることで、自然に体の代謝が良好になり、体調が整ってくることもしばしばあります。
ビタミンE
ビタミンの中でも抗酸化作用があり身体のサビを取り除いてくれるビタミンE。実は白米にはビタミンEが含まれていません。しかし玄米には0.5mg含まれています。しかも妊婦さんにいいと言われている葉酸も含まれているほど。
白米に比べて栄養が豊富な玄米。食生活に取り入れることで健康的な体に近づいていきます。ビタミンBなども白米と比較すると格段に多く、栄養の宝庫といってもよいほど栄養満点の玄米です。
玄米のダイエットに効果的な食べ方
食物繊維が豊富でお腹の善玉菌を増やす上に、栄養が豊富なので身体の細胞の代謝もよくなるという玄米。この玄米を食べながら効果的なダイエットをする玄米の食べ方とはどんなものがあるのでしょうか。
ロウカット玄米を使用
玄米を主食として考えた時、白米との大きな時間は炊飯前に6~8時間の浸水が必要だということ。これがネックになり玄米食が続けられないということもしばしば。そんな悩みを解決してくれるのがロウカット玄米。
この玄米であれば1時間程度の浸水だけで済むうえに、炊飯器の通常モードで炊くこともでき、カロリーも約30%、糖質も約32%オフ、という糖質制限をする際にも非常に便利なのです。しかも1㎏から購入も可能なロウカット玄米があるのも便利です。
寝かせ玄米にすると食べやすい
ダイエットで玄米を食べる食べ方として効果的なのは寝かせ玄米を使用することになります。寝かせ玄米とは酵素玄米とよく呼ばれる玄米です。玄米は浸水しても水の吸収が悪く、食感がボソボソとしていたり、芯が残ったりしがちです。
そんな玄米を食べやすくできる方法はないか、と考えたときに非常にいい食べ方になるのが寝かせ玄米を利用した玄米の食べ方になります。
芯が残ったりボソボソすると食べにくかったり、消化も悪くなりがちだったりします。どうしたら食べやすい玄米になるだろう、と考えた時には寝かせ玄米がおススメ。もちもちの触感になります。
作り方は浸水した玄米に小豆と塩を加えて炊きます。炊き上がったら炊飯器の保温で3日から4日間寝かせます。すると栄養価もさらにアップしたモチモチの玄米に変わり、食べやすく消化もよくなるのでダイエットにも更に効果的な玄米になります。
白米と混ぜても◎
玄米をダイエットで食べる食べ方としておススメな食べ方は白米に混ぜて食べるという食べ方です。はじめて玄米を食べる人には特に無理なく玄米食へと移行してゆける食べ方になります。
白米に混ぜて食べる食べ方に変えただけで、食後の血糖値の急上昇をかなり抑えることができます。また栄養面も白米だけの時よりも格段に栄養価が高くなります。
白米と玄米ではかなり食感が違いますから、白米と混ぜて炊くことで無理なく玄米に馴染んでゆくことができます。もちろんカロリーも少しダウンするのでダイエットの第一歩にはおおススメになります。
ダイエット中は白米より玄米がおすすめ!
ダイエット中はカロリーは大きく変わりませんが、白米より栄養が豊富な玄米がおすすめです。玄米は細胞の代謝を高めるビタミンやミネラルが豊富で、体の中も不要なものを取り去ってくれる食物繊維も豊富です。
少量で満腹感が得られやすいので、ごはんは1膳より少な目でも充分に満腹感を得られます。玄米の食べ方として大切なのが、よく噛むということ。
玄米食は100回噛むのが大切、という言葉は有名です。よく噛むことで甘みも生まれ、噛むことで脳が刺激され満腹になりやすくなります。
白米では得られない玄米の栄養と体を内側から健康にして痩せる方向へともっていってくれます。ぜひ、玄米を利用して健康的にダイエットをしてください。