大和言葉とは?美しい単語や表現・言い換えの例文を詳しく紹介!

大和言葉とは?美しい単語や表現・言い換えの例文を詳しく紹介!

美しい日本語の代表にあげられることが多い「大和言葉」にはどのような特徴があるのか、大和言葉でない表現とはどのように違うのかを解説します。また、大和言葉の美しい響きが感じられる言葉を、日常、ビジネス、名付け、季節の情景の各シーンで一覧にまとめました。

記事の目次

  1. 1.大和言葉とは?
  2. 2.大和言葉の特徴
  3. 3.大和言葉の一覧【日常】
  4. 4.大和言葉の一覧【ビジネスシーン】
  5. 5.大和言葉の一覧【名付け・女の子】
  6. 6.大和言葉の一覧【名付け・男の子】
  7. 7.大和言葉の一覧【季節の情景】
  8. 8.日常で使いやすい大和言葉とは
  9. 9.大和言葉に言い換えしてみよう!

大和言葉とは?

私たちが普段から会話や文章で使用している日本語では、漢字や英語などあらゆる国の言葉がミックスされて使われています。

それらの中でも、漢字が入ってくるずっと前から存在し、使われている言葉を「大和言葉(やまとことば)」と言います。

日本語の種類の一つ

大和言葉は日本語を分類するときに使われる単語です。漢字の訓読みで作られる「漢語」、英語・外国語をカタカナで表記する「外来語」、漢字や外来語が入る前から日本で使われていた「大和言葉」の3つに分類します。

「月明り」「月光」「ムーンライト」はそれぞれ同じ事柄を言い換えたものです。これらを分類すると「月明り」は大和言葉、「月光」は漢語、「ムーンライト」は外来語になります。

漢語

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中国大陸から日本に伝わってきた漢字の単語の中で、日本でも定着した言葉のことを「漢語」と呼びます。

中国大陸から入ってきたため、「外来語」の分類でもありますが、日本と漢字との関わりはかなり深く密接なため、外来語と漢語は区別して扱われます。

外来語

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外来語は海外から日本に入ってきた言葉のことを指します。西洋から入ってきた言葉が多く、「洋語(ようご)」とも呼ばれています。

日本語や漢語にはない音を表現するために、カタカナで表記されることが多いのが外来語の特徴です。グローバルな印象が出るため、大和言葉や漢語でも表現できる言葉を、あえて外来語に言い換えることもできます。

和語

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「漢語」は漢で作られた言葉、「外来語」は外国で作られた言葉ですので、日本で作られた言葉(大和言葉)を「和語」と呼ぶこともあります。

ただし、「和語」という単語は、外来語の別の呼び方である「洋語」の対義語と捉えることもできるため、人によっては「洋語以外の日本語は全て和語」とする場合もあるでしょう。

大和言葉の特徴

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大和言葉を使うと、漢語や外来語と比べて響きがやわらかいため、上品に聞こえます。また、語彙が豊富で繊細な表現が出来たり、日本語の美しさや味わい深さがある点も大和言葉の特徴です。

ここからは、漢語や外来語にはあまり見られない大和言葉の特徴を、詳しく見ていきましょう。

響きがやわらかい

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大和言葉には、言語的な情報の伝達だけでなく、その音が持つイメージや雰囲気が脳裏に描かれ、余韻や味わいを残すような、やわらかい響きがあります。

一方、漢語や外来語は情報伝達としての機能的な役割に特化しており、大和言葉と比べると「直球」な表現です。そのため、漢語や外来語を多用すると、時に断定して切り捨てるような印象が目立つこともあるでしょう。よりマイルドな伝え方にするなら、大和言葉が適任です。

上品に聞こえる

「断定する言い方」は頑なさや厳しさなどの「シャットアウトする」ようなニュアンスに受け取られがちです。大和言葉は、伝えたいことをストレートな言葉で表現するのではなく、やんわりと伝えることができます。相手への配慮や気遣いを含む表現になるため、より上品な表現に聞こえるというわけです。

語彙が豊富

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漢語や外来語はほとんどが「名詞」ですが、大和言葉には「動詞」「形容詞」なども含まれるため、他と比べて大和言葉が圧倒的に語彙数が多いです。

また、動詞や形容詞などは、いくつも組み合わせた複雑な表現ができるので、漢語や外来語よりも繊細なニュアンスを表現しやすくなります。

美しい日本語の表現

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大和言葉は、美しい日本語の表現の代表格です。場面や情景を柔らかく表現したり、話し手の心模様やイメージ、感情を繊細に表現できるからです。

普段使っている言葉を大和言葉に言い換えて表現するだけでも、洗練された美しい日本語になります。

大和言葉の一覧【日常】

ここからは、大和言葉の代表的な表現を、シーンごとに紹介します。普段から使っている言葉や、日常で使える大和言葉、身近にある考え方などを表す大和言葉を一覧にしました。大和言葉とその意味、使い方などを併せて紹介しているので、まずは大和言葉の世界観に触れてみましょう。

大和言葉に変換するとやわらかい

漢語や外来語を使って表現していたものを大和言葉に変換すると、印象がやわらかくなります。優しく穏やか、落ち着いている、物腰がやわらかいなど、相手に受け入れられやすいメリットもあります。大和言葉を取り入れると角が立ちにくいため、コミュニケーションに活用していきましょう。

ひたむき

一途な性格や、ものごとに対して真摯に向き合う様子を意味しています。「仕事にひたむきな姿勢」「ひたむきに取り組む」など、相手の態度を評価する際の誉め言葉として使われることが多いです。また、その姿勢に好感を抱いているという「話し手の感情」が含まれるのも大和言葉の特徴です。

おおらか

細部にこだわらないゆったりとした心や言動、性格をあらわす単語です。「あの人はおおらかだ」「彼女は人の失敗におおらかだ」など、主に性格を表現する際に使われます。基本的に、好感を抱いているニュアンスを含みますが、「おおらかすぎる」という形でネガティブな表現をすることもできます。

奥ゆかしい

控え目で慎み深く、心遣いがあって魅力的な様子を意味します。一般的には女性に対して使われることが多い言葉です。表に出るのではなく陰の立役者に徹する様子や、「三歩下がって従う」「相手を立てる」などの貞淑なイメージがあり、人柄を肯定的に言い表す時に使われる大和言葉です。

おこがましい

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さしでがましい様子や出すぎた様子を表現しており、生意気に感じていたり、わずらわしさを感じているといった、ネガティブな意味合いが含まれます。誰かを言い表す時に使うよりも、「おこがましいかもしれませんが」と一言付け足すことで相手を立てる時などに使う方が、美しい表現となるでしょう。

おもてなす

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ごちそうする、歓待するといった意味の他、相手を喜ばせようと世話をする意味も持ちます。感謝の気持ちを持ち、相手に心地よく過ごしてもらえるよう尽くすイメージがあります。相手へくつろぎを提供する宿泊施設や飲食店、レジャー施設などでよく耳にする大和言葉です。

いとをかし

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「いと」は「とても、大変、非常に」など、程度が大きいことを表す語です。「をかし」は「趣があり、美しい」「すばらしい」「愛らしい、かわいらしい」などの、称賛の意味を持つ大和言葉です。「思わず頬が緩んでしまう」「ずっと見ていたいと感じる」といったイメージを持ちます。

ご遠慮なく

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気を遣わずに、こころ置きなく、という意味を持ち、相手を気遣う際に使われます。相手に対する敬意が含まれており、ビジネスシーンで耳にすることが多い大和言葉です。堅い印象になりがちなので、親しい間柄で使うのであれば、「分からないことがあったら遠慮なく、何でも聞いてください」といった形で使うのが良いでしょう。

うまずたゆまず

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真面目に努力を重ねる様子や、精進し、はげむ姿勢を表しており、耳慣れたものでは「一生懸命」という言葉に言い換えることができます。字面がやわらかく、手紙や文書に使用すると奥深い表現になります。声に出した時の音やリズムも美しいのですが、「生まず」と変換され不妊を連想させるので、結婚式のスピーチでは使用を避けましょう。

お膝送り(おひざおくり)

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あとから来た人の座る場所を作るために、既に座っている人が、座ったまま膝を動かして順に席をつめていくことをさします。あいさつやアナウンスで、「恐れ入りますが、お膝送りをお願いいたします」といった形で使われます。全体が協力的であるから成立する、日本らしい心遣いある表現と言えるでしょう。

大和言葉の一覧【ビジネスシーン】

ビジネスシーンでは緊張感のある簡潔な表現が好まれますが、時には相手に厳しい印象を持たれたり、心を開いてもらえなかったりと、誤解が生まれることがあります。

ビジネスシーンで大和言葉を使えると、相手への気遣いがより伝わりやすくなり、誠実な印象を与えることができます。

より丁寧な言葉で受け入れられやすい

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大和言葉は丁寧な言葉で受け入れやすいため、会話だけでなく、電話応対やメール、文書などの、相手の顔やリアクションが読みにくいやりとりでも活躍します。

また、話し手の心情をそれとなくうかがわせることができ、冷たい印象や無機質な印象を和らげることができると言えるでしょう。

なにとぞ

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相手に強くお願いする気持ちを表し、「どうにかして」や「どうか」という意味があります。深く頭を下げてお願いする誠実なイメージを与えることから、メール文や文書でよく見かける単語です。漢字で書く際は「何卒」と表記し、ひらがなで書くよりも堅い雰囲気を出します。

おかげさま

相手の親切や支援などに対して感謝の意を表す表現です。「あなたの力添えがあったからうまくいきました」という、相手や周囲の支えへの感謝が根底にあります。協力を得た際に「おかげさまで、無事終えることが出来ました」などの形で報告をすると、社会人らしい気遣いを表現できます。

賜る(たまわる)

「もらう」の謙譲語で、意味合いは「いただく」「頂戴する」と同じです。元々は、権威を持つ者が部下へ何かを与える際に使用された言葉でもあります。現在のビジネスシーンでは、お客様への挨拶文で「日頃よりご愛顧たまわり、誠にありがとうございます」といった形で使用されることが多いです。

与る(あずかる)

「あずかる」という読みには、「預かる」と「与る」の2つの表記があります。「預かる」は、依頼を受けて保管したり、「勝負を預かる」などの処置を保留にする意味があります。「与る」は「お褒めに与り、光栄に思います」のように使われ、「賜る」と同じく「相手から恩恵を受けた」という感謝の意が込められています。

いかんせん

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「どうしようにも」「残念ながら」などの言葉に言い換えることができ、なすすべがなく困った状態を強調する意味合いを持ちます。ビジネスシーンでは、「いかんせん人手が足りず」「いかんせん時間を捻出できず」など、相手の提案や依頼を断る場合によく見かける表現です。

心配り

気遣いや配慮のことを指し、あちこちへ気を配ることを意味します。気遣い、配慮、心配りは、ほとんど同じ意味で使われますが、ビジネスシーンではカッチリした表現である「配慮」が最も使用されています。これをあえて大和言葉に言い換えるだけでも、温かみのある表現になります。

お力添え

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力を添えて助けることから、援助や協力の意味をもちます。形式的な印象を与えがちな「援助」や「協力」と比べると人間味が感じられます。ありがたく感じている気持ちを暗に表現することができるため、ビジネスシーンでは、主に目上の人からの援助に対して使用することが多いです。

お手すきのときに

手が空いた時に、時間に余裕のある時に、と同じ意味を持つ表現です。「手が空いた時」「余裕がある時」という言い回しでは、暗に「相手には仕事がなく、暇な時間がある」というニュアンスに取られてしまう場合があるため、「手すき」という表現に言い換えることで、多忙な相手への配慮を滲ませることができます。

お引き立て

愛顧やひいきと同じ意味を持ちます。「何かと目をかけて、用がある時に引き合いに出して使っていただいている」という感謝を含んだ表現です。主には重要な顧客や目上の人に対して使用されますが、堅い業種や職種では、「全ての顧客が大切なお客様である」という誠意を示すために、実際の重要度に関わらず全員へ使用することもあります。

大和言葉の一覧【名付け・女の子】

大和言葉には、日本らしい「和」の響きや印象があるため、現在でも名付けに好んで使われることが多いです。最近では、大和言葉の単語が持つ音に、様々な漢字を当てはめる名付け方も増え、漢字の変換、漢字そのものが持つ意味、字面など、多面的な意味を持たせる個性的な名付けになります。

古風な響きや季節の単語を用いる

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名付けに大和言葉を用いる際は、古風な響きをもつ単語や、季節の単語を用いるのがベーシックです。特に、音の響きから情景が連想されるような、奥深い単語が人気です。名付けに使われる大和言葉にはどういった響きがあるのか、一覧にしてありますので見ていきましょう。

ほまれ

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「ほまれ」という単語は、もともとは「誉れ」と書き、人々から称賛されるような行いを指し、名誉や評判がある印象を与える響きを持っています。この響きを使った名付け方として、「帆」「穂」「歩」などの「前進、実り、成長」を意味する漢字や、「めったにない、希少、個性」を表す「稀(まれ)」という漢字に変換することが出来ます。

ちとせ

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「ちとせ」という単語は、「千歳」もしくは「千年」と変換します。日本では「千」という単位を「数えきれないほど」「気が遠くなるほど」という意味合いで使用することもあり、「ちとせ」には「数えきれないほど長い年月」という意味を持ち、色彩鮮やかで情緒があり、成長に思いはせるような響きを持ちます。

るり

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「るり」という読みは、本来は、漢字に変換すると「瑠璃」という字を持っていました。青に紫を足したような鮮やかな色のことを「瑠璃色」と呼び、美しい色の代名詞としても使われます。名付けの際に「るり」という響きを取り入れると、鮮やかで色彩あふれる印象を与えることが出来ます。

ちぐさ

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「千草」「千種」と変換し、様々な草(もしくは多くの草)を言います。また、俳句では秋の季語として使用され、いろいろな秋の草と、その情景を思わせる水色に緑を混ぜたような繊細な色彩を指すこともあります。名付けでは、多様な個性を植物の成長になぞらえた親心溢れる響きになります。

さくら

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さくらは古来から日本で最も愛されている花です。繊細な色彩を持ち、情緒があり、美しい情景を思わせる響きを持ちます。名付けの際は、ひらがなで書く場合や、ストレートに「桜」と表記する他、成長や開花をなぞらえた「咲」を代表に、様々な漢字に変換することも多いです。

大和言葉の一覧【名付け・男の子】

ここからは、男の子の名付けで代表的な大和言葉の一覧を紹介します。とはいえ、最近では「性別による役割」という固定観念が緩んできた流れを受けて、男の子に使われるものも女の子に名付けることも増えてきています。男の子の名付けの一覧は、女の子の名付けとしても参考になるでしょう。

自然や雄大さを感じる単語を用いる

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大和言葉を使った女の子の名付け一覧では、響きから連想される色彩の豊かさ、美しさなどが目立ちましたが、男の子の名付け一覧では、自然や雄大さを感じる単語を用いる傾向があります。女の子の名付けの傾向とは違い、力強くストレートな響きを持つ単語が目立つのも、男の子の名付けの特徴です。

そら

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「そら」という響きは、晴れ渡った気持ちのいい青空をイメージさせます。青空の雄大さはもちろん、自由を連想させることもあり、無限の可能性を感じさせる響きです。漢字の変換次第で「空」「昊」「天」「宙」など、それぞれの個性を印象づけることができ、特に平成以降で人気のある名前です。

あおい

「あおい」という響きには、「青い」「蒼い」などの青色を意味する場合と、植物の「葵」を意味する場合の2通りがありました。「葵」という植物は太陽に向かって成長する特徴を持つため、その性質をなぞらえて、まっすぐ素直に、夢に向かって突き進んで欲しいという願いが込められています。

つばさ

名付けに「つばさ」という読みを使う場合は、「翼」という漢字が一般的ですが、最近では「翼羽」「翼翔」など一文字足した変換も増えてきています。「つばさ」という響き自体には、夢に向かって飛び立つイメージや、しがらみにとらわれず伸び伸びと飛び回る自由なイメージがあります。

あらた

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「新」「改」などに変換することができ、新しい概念やオリジナリティ、世界を予感させる響きを持ちます。「新」「新太」「改」と変換するのがこれまでの主流でしたが、最近では「新多」「新汰」などの表記で「たくさんの新しいものに囲まれ満たされる」という意味を持たせる名付け方も増えてきています。

かなめ

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「かなめ」という単語は「要」と変換し、「重要な所」という意味を持ちます。音からは「まわりから必要とされる人」「キーマン」という活躍のイメージが広がります。最近では「奏」「叶」という字を使われることも増え、様々な変換で個性が表現されることが多いです。

大和言葉の一覧【季節の情景】

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日本では、古来より自然や風景を愛でることが多かったため、おのずと風景に関する言葉が沢山生まれ、特に季節を感じさせる情景を表現する語彙が豊富にあります。ここからは、季節ならではの情景を味わう単語の代表的なものを一覧で紹介していきます。日本語の味わい深さに触れていきましょう。

四季折々の風景を美しい言葉にする

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日本の四季は気温や天候の変化だけでなく、色彩の変化も豊かなため、季節ごとの風景の違いを繊細に感じ、味わう文化を持ちます。そのため、四季折々の風景を美しい言葉で表現した作品が長く愛され、現代まで多く残されており、日本語の美しさや奥深さが確立されたとも言えます。

花明かり

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花明かり(はなあかり)とは、満開に咲いた桜の花が、辺りの闇をほのかに明るくしている風景を表現しています。明かりがない夜の闇の中で、桜が浮かび上がるような、幻想的で美しい風景を表した語です。夜桜を思い描きたくなる味わい深い言葉で、俳句や短歌などでも好まれます。

夕映え

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夕映え(ゆうばえ)は、夕焼け、または、夕日の光を受けて物が美しく見えることを意味します。夕焼けは「景色」を表す表現で、夕映えは「人の心の働きを通して味わう景色(情景)」を表す表現です。夕焼けの景色を見て美しいと感じた心模様まで表現できる、奥深い表現と言えるでしょう。

星月夜(ほしづきよ)

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星月夜(ほしづきよ)とは、月がなく暗い夜に、星の光が月のように明るく見える夜の様子を指します。月がなく晴れ渡った夜空を見上げて、美しい星空に思わず心を奪われるような、趣のある言葉です。「星月夜」は秋の季語でもあり、「ほしづくよ」とも読むことができます。

細雪

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細雪(ささめゆき)とは、細かく降る雪、もしくはまばらに降る雪のことで、俳句では冬の季語として使用されます。地面についたらあっという間に溶けてなくなるような、細かい雪が降っている景色を連想させる表現です。大和言葉らしい繊細で美しい音の響きを持ちます。

待宵(まつよい)

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旧暦八月十四日の夜のことを指し、「翌日の十五夜の月を待ち望む」という情景を描く言葉です。日本では古くから月を愛でる風習があり、満月が最も美しく見える十五夜の月(中秋の名月)を心待ちにしていました。また、来るはずの恋人を待つ宵を意味することもあります。

春隣(はるどなり)

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春隣(はるどなり)とは、「春がもうすぐそこまで来ている」という意味でつかわれる言葉で、春の気配を感じられる際に使う表現です。俳句で使う際は「冬」の季語となります。春の訪れを感じられて嬉しく思う心情や、春を待ちわび期待が高まる気持ちを凝縮した単語と言えます。

遣らずの雨(やらずのあめ)

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 遣らずの雨(やらずのあめ)には、「帰ろうとする人をひきとめるかのように降ってくる雨」という意味があります。雨の情景に「もう少しとどまって居たい」心情を映し出す、人情味のある表現です。別れを惜しみむ気持ちや、楽しいひと時を過ごしたことで買えるのが名残惜しく感じるような気持ちを滲ませることができます。

草紅葉(くさもみじ)

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草紅葉(くさもみじ)とは、秋に入り、草が色づき紅葉した風景を切り取った表現です。夏には青々と茂っていた草原が、秋を迎えると黄金色や紅色に紅葉します。生命力を感じる夏の景色とは違い、やわらかい色調になった草原が、風にそよがれて金色に輝く美しい風景を連想させます。

日常で使いやすい大和言葉とは

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大和言葉は、古風な印象から、難しい言い回しのように捉えてしまうことも多いですが、実際には普段から耳にしたことのある言葉も沢山あります。

耳慣れないものや誰も知らないような言葉を覚えるだけではなく、日常で使いやすい大和言葉も見ていきましょう。

単語を大和言葉に言い換える

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大和言葉を増やしていくなら、漢字の単語を動詞に言い換えるところから意識してみるのがオススメです。「光栄」を「誇らしい」に、「体調不良」を「体調(気分)が優れない」にするだけでも響きが柔らかくなり、大和言葉の比率が上がります。

他にも、「問題点」を「困ったところ」に入れ替えるとネガティブな印象が和らぎますし、「継続」を「続ける」にすれば堅さが緩和されます。

大和言葉に言い換えしてみよう!

漢字やカタカナを使った表現はスマートですが、多用しすぎると堅く冷たい印象になりがちです。大和言葉に言い換えると、相手に伝わりやすいうえ、柔らかい印象や話し手の心情も伝えることが出来ます。もし「文章が冷たい」と言われることがある方は、普段使ってるメールの定型文や予測変換を、大和言葉に変えてみてください。

小和田
ライター

小和田

駆け出しの新人ライターです。良い記事がたくさん書けるよう精進していきますので、よろしくお願いします!

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