「ご清聴」と「ご静聴」の意味と違いは?正しい使い方や例文もチェック!

「ご清聴」と「ご静聴」の意味と違いは?正しい使い方や例文もチェック!

「ご清聴」と「ご静聴」の意味と違いをご存知ですか?ここでは、「ご清聴」と「ご静聴」の違いや由来などについて紹介します。また、「ご清聴」と「ご静聴」を正しく使い分けられるように例文も紹介します。「ご清聴」と「ご静聴」を正しく使い分けられるようになりましょう。

記事の目次

  1. 1.「ご清聴」と「ご静聴」の意味とは?
  2. 2.「ご清聴」と「ご静聴」の由来
  3. 3.「ご清聴」と「ご静聴」の特徴
  4. 4.「ご清聴」と「ご静聴」の英語
  5. 5.「ご清聴」と「ご静聴」の使い方
  6. 6.「ご清聴」と「ご静聴」は「静かに聞く」という意味

「ご清聴」と「ご静聴」の意味とは?

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「ご清聴」と「ご静聴」の意味の違いをご存知ですか?「ご清聴」と「ご静聴」はどちらも「ごせいちょう」と読みますが、使い方が違います。今回は、「ご清聴」と「ご静聴」の意味の違いや由来、使い方など「ご清聴」と「ご静聴」について詳しく解説します。

「ご清聴」と「ご静聴」の由来

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「ご清聴」と「ご静聴」の意味の違いを解説する前に、「ご清聴」と「ご静聴」の由来について紹介します。「ご清聴」と「ご静聴」の由来を知ることで、「ご清聴」と「ご静聴」の意味を深く理解することに繋がるでしょう。

「ご清聴」の由来

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まず、「ご清聴」の由来について紹介します。「ご清聴」の「清」は、音読みで「せい、しょう」で、訓読みで「きよい、きよまる、きよめる」と読みます。「清」は、「きよい、きよらか、けがれのない」という意味を持っています。

そして「ご清聴」の「聴」は、音読みで「ちょう」、訓読みで「きく」と読みます。「聴」は、「きく、注意してきく、ゆるす」という意味を持っています。「ご清聴」は、「ごせいちょう」と読み、「清聴」に「御」を付けて、尊敬を表した言葉です。

「清聴」は、「清」と「聴」の漢字の意味から、「きよらかな澄んだ状態で、しっかり聞く」となり、他人が自分の話を聞いてくれることを敬う言葉です。つまり「ご清聴」は、話を聞いてくれたことに対する感謝を表す言葉です。

「ご静聴」の由来

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続いて「ご静聴」の由来を紹介します。「ご静聴」の「静」は、音読みで「せい、じょう」、訓読みで「しずか、しずまる、しずめる」と読みます。「静」は、「しずめる、じっとして動かない、しずか、ひっそりとした」という意味を持っています。

「ご静聴」は、「ご清聴」と同じく「静聴」に「御」を付けて、尊敬を表した言葉になっています。そして「ご静聴」は、「静」と「聴」の漢字の意味から、「静かにしっかりと聞く」という意味があります。つまり「ご静聴」は、「他人の話などを静かに聞く」という意味を持っています。

「ご清聴」と「ご静聴」は、どちらも「ごせいちょう」と読み、どちらも「他人の話を聞く」という意味を持っていますが、使い方が異なります。「ご清聴」と「ご静聴」の違いについては、後ほど紹介します。

「ご清聴」と「ご静聴」の特徴

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「ご清聴」と「ご静聴」の由来で紹介した通り、どちらも「静かに話を聞く」という意味を持っています。しかし、「ご清聴」と「ご静聴」では使い方が全く異なります。そこで、「ご清聴」と「ご静聴」の使い方を理解するために、「ご清聴」と「ご静聴」の特徴を紹介します。

「ご清聴」の特徴

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「ご清聴」はどのようなシーンで使うのか、「ご清聴」の使い方を紹介します。「ご清聴」の由来のところでも紹介しましたが、「ご清聴」は話をしっかりと聞いてくれた方への感謝を表すことができる言葉です。

例えば、講演会や自己紹介、プレゼンテーションなどで、話し終えた後、締めの言葉として、「ご清聴ありがとうございました」という使い方をします。このように、つたない自分の話をしっかりと聞いてくれた方への感謝として、「ご清聴」を使うことができます。

「ご静聴」の特徴

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続いては、「ご静聴」の特徴を紹介します。「ご静聴」の由来のところでも紹介しましたが、「ご静聴」は「他人の話を静かに聞く」という意味を持っています。一見、「ご清聴」と同じ意味を持っているように感じますが、使い方が違います。

「ご清聴」の場合は、「話を聞いてくれて、ありがとう」という意味がありますが、「ご静聴」の場合は、「話を静かに聞いて欲しい」という意味を持っています。

つまり、「ご清聴」は話し終えた際に使う言葉ですが、「ご静聴」は話し始める前などで騒がしい際に「ご静聴下さい」と注意するときに使われる言葉になります。このように「ご清聴」と「ご静聴」では、使い方に違いがある言葉になります。

「ご清聴」と「ご静聴」の英語

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「ご清聴」と「ご静聴」の使い方の違いについて紹介しましたが、続いては「ご清聴」と「ご静聴」を英語では、どのように表現するのかについて解説します。「ご清聴」と「ご静聴」を英語で表現できるようになり、英語で使ってみましょう。

「ご清聴」は「Listening」

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「ご清聴」は英語で表現すると、「ご清聴」の「きよらかな状態でしっかりと聞く」という意味から、「意識をして聞く、耳を貸す」という意味を持つ英語である「Listen」の現在分詞である「Listening」で表されます。

また、「ご清聴」の例文として良く出てくる「ご清聴ありがとうございました」を英語で表現すると、「Thank you for your attention.」となり、「ご清聴」は英語で「attention」で表されます。

「attention」は注意という意味を持っている英語で、「Thank you for your attention.」を直訳すると、「あなたの注意をこちらに向けてくれて、ありがとう」となり、「ご清聴ありがとうございました」と類似した意味を持っています。

「ご静聴」は「Listening」

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「ご静聴」も「静かに聞く」という意味を持っているため、英語で表現すると「Listening」になります。更に「ご静聴」の例文として良く出てくる「ご静聴下さい」を英語で表現すると、「Please listen quietly.」となります。

「Please」は、丁寧にお願いする際に使われる言葉で、「quietly」は「静かに」という意味があります。つまり「Please listen quietly.」を直訳すると、「静かに聞いて下さい」となり、「ご静聴下さい」と訳すことができます。

このように「ご静聴」と「ご清聴」は英語で表現すると、どちらも「Listening」になります。しかし、英語を日本語に翻訳する際、「Please listen quietly.」を「ご清聴下さい」と誤った訳し方をしないように注意しましょう。

「ご清聴」と「ご静聴」の使い方

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「ご清聴」と「ご静聴」の違いを理解したところで、実際に日常で「ご清聴」と「ご静聴」はどのようなシーンで使われるのでしょうか?「ご清聴」と「ご静聴」の違いへの理解を深めるために、「ご清聴」と「ご静聴」の例文を紹介します。

例文①

Photo by Julian Bashore

まず始めに「ご清聴」の例文を紹介します。一つ目の例文は、「プレゼンテーションは以上となります。ご清聴ありがとうございました」です。「ご清聴」と言えば、やはり「ご清聴ありがとうございました」が最も使われるフレーズとなります。

プレゼンテーションだけでなく、結婚式や講演会など、話の締めくくりとして、話を聞いてくれた方への感謝の気持ちを込めて、「ご清聴ありがとうございました」を使ってみましょう。

例文②

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2つ目も「ご清聴」を使った例文を紹介します。「ご清聴」の例文は、「長々とご清聴いただき、心よりお礼申し上げます」です。「ご清聴」の時間が長い場合は、「長々と」を付けると良いでしょう。

また、「ありがとうございました」でも良いですが、「心よりお礼申し上げます」を使うことで、更に丁寧で相手に感謝する気持ちが、より伝わりやすくなるでしょう。

例文③

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3つ目は、「ご静聴」を使った例文を紹介します。「ご静聴」の例文は、「ご静聴願います」です。「ご静聴」は静かにして欲しいときに使います。しかし、「ご静聴願います」というフレーズを使うのは、講演会や結婚式などスピーチをする本人ではなく司会者です。

話をする本人が、「ご静聴願います」と自分の話を聞いて下さいと伝えるのは、失礼になります。つまり「ご静聴」は、司会者などの第三者が、「ご静聴願います」と注意を促す際に使うことができる言葉になります。

例文④

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4つ目は「ご静聴」の例文を紹介します。4つ目の例文は、「間もなく○○さんのプレゼンテーションが始まります。ご静聴下さい。」です。先ほども解説しましたが、「ご静聴」はプレゼンテーションを行う本人ではなく、司会者などの第三者が注意を促す言葉です。

プレゼンテーションが始まるので、静かにして欲しい場合などは、「静かにして下さい」ではなく、丁寧に「ご静聴下さい」を使ってみましょう。そうすることで、失礼なく、静かにして欲しいということを伝えることができるでしょう。

「ご清聴」と「ご静聴」は「静かに聞く」という意味

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「ご清聴」と「ご静聴」は、どちらも「静かに、きよらかに話を聞く」という意味を持っています。しかし、「ご清聴」と「ご静聴」は使い方が異なります。「ご清聴」と「ご静聴」の使い方の違いを理解して、「ご清聴」と「ご静聴」を正しく使い分けられるようにしましょう。

あやちゃん
ライター

あやちゃん

3歳のヤンチャな息子を育てる新米ママです。アパレル関係に勤めていたこともあり、オシャレが大好きです。3歳の息子に体力で負けないように、最近はお家でピラテスをして、体系維持と体力を付けようと努力しています。子育てに関しては、初めてなので毎日試行錯誤しながら、楽しく笑顔を心がけて生活しています。

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