プラ板作品の作り方が知りたい!
昔懐かしいプラ板工作。そんなプラ板工作が今、大人女子にも熱い視線を浴びています。100均やホームセンターで手に入るプラ板を使って、大人にも似合うかわいい作品が作れると評判です。
プラ板工作は簡単ですが、いろいろな素材と組み合わせることで、今までにはないおしゃれなアイテムを作ることもできます。そんな人気のプラ板の作り方をご紹介します。
プラ板とは
プラ板とは、文字通りプラスチックの板を使った工作です。プラスチックの板に熱を加えると縮む性質を利用して、かわいい小物やアクセサリーを作ることができます。
プラ板には、コンビニのお弁当の容器などにも使われている「ポリスチレン」が使われています。100均などでプラ板工作用の板が売っています。プラ板工作には適した厚さがあるので、プラ板工作用の板を購入するのが良いでしょう。
プラスチックの板を縮めて作る物
プラ板(プラバン)とはプラスチックの板に絵などを描いて、熱をかけて縮めたものです。作ったプラ板を使って、キーホルダーやアクセサリーを作ったりします。
熱をかけて縮むので、描いた柄が小さくなり、細かく見えるので縮む前とは大きく異なるのも魅力です。出来上がったプラ板は硬度も上がり、ストラップなどにしてもかわいいです。
扱いが簡単で楽しい
プラバンの魅力は何と言っても、その簡単さです。プラスチックの板に絵を描いて、熱をかけるだけという簡単な作り方で出来上がります。特別な道具や技はいりません。
プラ板は丈夫で、普通の温度では変形しません。特に乾燥などの心配もないので、プラ板を多めに買っておいて、気が向いたときに楽しむことができます。
大人でも楽しめる
簡単に誰でも楽しむことができるので、子供の工作と思われますが、プラ板は大人でも楽しむことができます。
プラ板では、他の素材と組み合わせたり、立体にしたりできます。大人に似合うストラップや、アクセサリーとしても十分おしゃれなものを、作ることができます。
プラ板の種類
昔は透明のプラ板1種類しかありませんでしたが、今は何種類ものプラ板が販売されています。100均やホームセンター、インターネットショッピングでも簡単に手に入れることができます。
代表的な4種類のプラ板についてご紹介します。それぞれのプラ板の特徴やおすすめな使い方もご紹介。プラ板選びの参考にしてください。
透明
昔からある無色透明なプラ板です。透明なので、下に気に入った絵を置いて写すのにも適しています。油性マジックで絵を描きます。
カラーの油性マジックを使って、色を付けるのもおすすめです。黒マジックで縁線だけ書き加熱します。縮めた後に、アクリル絵の具やマニキュアで色を付けると、おしゃれでかわいい仕上がりになります。
不透明
不透明な白いプラ板です。紙に書いたイラストを写したりするのには向きませんが、裏側に柄が透けないプラ板が出来上がります。
透明プラバンのつるつるした質感とは異なり、艶がなくマットに仕上がるのが特徴です。油性ペン一色でイラストを描いても、おしゃれで様になるので大人のプラバンにもおすすめです。
フロスト
透明のプラ板にやすり掛けをしたような質感にしてあるのが、フロストタイプのプラバンです。今まではプラ板に色鉛筆やクレヨンを使いたい場合は、表面をやすりで削ってから着色をする必要がありました。
その手間を省いて、あらかじめ色鉛筆やクレヨンでも色が乗るようにされているのが、フロストタイプのプラ板です。もちろん油性ペンやアクリル絵の具での着色も可能です。
油性ペンやアクリル絵の具、色鉛筆と組み合わせて使うことで、より立体感のあるプラバンを作ることもできます。
インクジェット印刷
イラストを描くのもかわいいけれど、写真をそのままプラ板にしたい!と思う方も多いのではないでしょうか。そんな希望を叶えてくれるのがインクジェットタイプのプラ板です。
気に入った写真やイラストを、プリントアウトしてプラ板にすることができます。手書きでは難しい複雑なイラストなども、プラ板にできるのがポイントです。
プラ板の基本の作り方
ここでは一番シンプルな、油性マジックを使ったプラ板の作り方についてご紹介します。小さいころに一度は作ったことがあるのではないでしょうか?
フロストタイプのプラ板では、色鉛筆やクレヨンを使うことができます。まずは、油性マジックを使った基本のプラ板の作り方をご紹介します。イメージを膨らませてみて下さい。
用意するもの
プラ板を作る際に必要なものに特別なものはありません。家にある材料や100均で揃うものばかりです。でも、せっかく始めたプラ板づくりをスムーズに行うためにも、きちんと準備をしておきましょう。
用意するものは、プラ板、はさみ、アルミホイル、トースター、クッキングシート、厚めの本、見本の絵(オリジナルで直接各場合は不要)、鉛筆、消しゴム、油性ペン、穴あけパンチです。
手順
プラ板の作り方は簡単です。プラ板にデザインを描く、色を塗る→切る→焼くの3stepで出来上がります。簡単なものなら10分もかからずにできるでしょう。
一番時間がかかり、時間が大きく変わるのは、デザインを描く部分です。細かい柄を写したり、自分でデザインを考えるのにどうしても時間がかかります。
「お気に入りの絵を描いたのに上手く焼けなかった」となってしまうと残念なので、簡単な絵で一度試してみると失敗なくできため、おすすめです。
カットして絵を描く
デザインを考えます。見本のイラストや透明プラ板を使う場合は、予め紙にイラストを描いて、上からなぞるといいでしょう。
四角や丸など、輪郭が決まっている場合は、先に好みの大きさに切ってからイラストを描くのもおすすめです。イラストに合わせた形にしたいときは、先に絵を描いてからカットしましょう。
プラ板に絵を描きます。プラ板のつるつるした方に油性ペンを使って描きます。文字を書く場合は特に表にしたい面に書きましょう。
描いた絵の輪郭に沿って、プラ板をカットします。無理に切るとプラ板が切れてしまうこともあるので、一気に切るのではなく、周りから少しずつ切るのがおすすめです。
切ったプラバンに色をつける場合は、裏から塗ると輪郭線がぼやけません。裏面にして色を塗っていきましょう。キーホルダーなどに付けるときは、ここで穴をあけておきましょう。
オーブンで焼く
トースターにアルミホイルを敷き、プラ板をセットして焼きます。熱を加える前に厚手の本にクッキングシートをセットしておきます。
プラ板をトースターから出すタイミングは重要です。グニャグニャとしていたプラ板が真っすぐになったら取り出すタイミング。取り出したら、素早く本に挟みます。プラ板によっては、加熱時間の目安が記載されています。それを参考にしてください。
固める
加熱したプラ板はまだ柔らかく、反っていたり、波を打った状態のことも多いです。そのままでは形がきれいではありません。本などに挟むことで、平らなきれいな形にすることができます。
本に挟む場合は、クッキングシートを敷かないと、油性マジックが本に移ってしまうこともあります。また、つるつるのクッキングシートを使うことで、表面が滑らかになります。
完成
粗熱が取れたら、ゆっくり本から取り出しましょう。お好みでマニキュアやレジンでコートすると仕上がりがぐんとよくなります。
キーホルダーやアクセサリーにする場合は、予め開けてあった穴に金具をつけて出来上がります。世界にたった一つのオリジナル作品の完成です。
綺麗に作るコツ
プラ板作り方のキモはオーブンでの加熱です。取り出すタイミングが早すぎると縮みが弱かったり、まだ厚みが薄く、本に挟むときにくっついてしまったりします。
縮むのが落ち着いてきたら、取り出すようにタイミングに注意してください。また、アルミホイルにプラ板がくっつくのを防ぐために、アルミホイルをいったんくしゃくしゃにしてから、広げて使うようにしましょう。
オーブントースターを予め予熱しておくと、庫内の温度が一定になり、きれいにできるので、ぜひ試してみて下さい。
プラ板のおしゃれでかわいいデザイン例
プラ板を作ってみたいけれど、どんなプラ板にしたらいいかイメージが沸かない。そんな方のためにおしゃれでかわいいプラ板のアイデアをいくつかご紹介します。
いずれも簡単で家にある材料でできるものを集めてみました。面倒さんもぶきっちょさんでもプラ板づくりが楽しめること間違いなしのデザインばかりです。
夜光キーホルダーの作り方
昼間の光を貯めて夜光る「蓄光タイプ」のプラ板を使えば、夜光キーホルダーを作ることができます。夜光タイプのキーホルダーは、お子様のキーホルダーやペットの首輪に着けておくのに最適です。
手順は基本のプラ板と同様です。柄が多かったり、色を塗り過ぎてしまうと、せっかくの蓄光スペースが減ってしまいます。星形や三角に英字などのシンプルなデザインにすると、かわいいです。
大人に似合うデザインの作り方
プラ板でも、デザインによっては、大人に似合うアクセサリーやキーホルダーを作ることができます。誰でも、おしゃれに作れる簡単なポイントは、油性マジックを極力使わないことです。
どうしても、縁線を描くと、イラストやキャラクターっぽい雰囲気になりがちです。油性マジックを使わずに作るプラ板は、大人かわいい仕上がりが期待できます。また、異素材と組み合わせることで高級感も増すので、ぜひ試してみて下さい。
卵型ピアスの作り方
大人かわいい「たまご型ピアス」の作り方をご紹介します。プラ板は先に色を塗っておきます。先に色を塗っておくことで、左右の統一感を出すことができます。絵具はアクリル絵の具や色鉛筆がおすすめです。
絵を描くというよりも、好きな絵の具で色を塗るという感覚が、おすすめです。はっきりとしたソリッドカラーが好きな人は、ポスターカラーを使っても良いでしょう。絵の具が乾いたら、好きなサイズのたまご型に切って、オーブントースターで加熱します。
ネイルを使った作り方
ネイルを使ってもおしゃれなアクセサリーを作ることができます。描いた絵やデザインを着色することもできます。簡単に大人っぽく仕上げたいときには、一つのモチーフの絵に絞るのがおすすめです。
蝶や花などです。ネイルを使った着色の場合は、プラ板を焼き上げてから着色します。焼く前のプラ板にネイルで色をつけてしまうと、ひび割れの原因になります。また、ネイルの成分によっては加熱時に発火してしまう危険性もあるので、おすすめできません。
ネイルを使った着色では、細かい色の塗り分けはとても難しいです。使う色は二色くらいに抑えた方がきれいに仕上げることができます。
二色使って塗り分けるときは、塗りたくない部分にマスキングテープを貼ってガードしましょう。ガードしてからネイルを塗ると、きれいに塗り分けることができます。ネイルを使ったプラ板を作り方を簡単にご紹介します。
プラ板にデザインを描き、好きな形に切って加熱します。本などに挟み形が整ったら、ネイルを塗ります。この時、プラ板を裏にして裏側から塗るのがおすすめです。
油性マジックで柄を描いた場合、油性マジックが滲んでしまう可能性が高いからです。ネイルが乾いたら金具をつけて出来上がりです。ラメの入ったネイルを使うと、キラキラして大人かわいいアクセサリーが出来上がります。
マステを使った作り方
絵やデザインをするのがあまり得意ではない…という人にはマスキングテープを使った作り方がおすすめです。マステを使うとシンプルですが、おしゃれなアクセサリーができます。
マスキングテープを使った作り方では、透明なマニキュアなどトップコートを利用するので、マスキングテープ以外に、マニキュアも用意しておきましょう。
プラ板を好きな形に切り、加熱します。本などに挟んで形を整えたら、マスキングテープを上から貼ります。その上から透明なマニキュアなどを塗り、乾いたら出来上がりです。
マスキングテープより大きい幅にしてしまうと、上手くテープが貼れません。プラ板は大体1/4位の大きさに縮みます。予めどんな風にテープを張るのかイメージしておくといいでしょう。
レジンと組み合わせたイヤリングの作り方
レジンを使うと、ぷっくりとしたかわいいアクセサリーが出来上がります。質感が出るので、プラ板アクセサリーのおしゃれ度がワンランクアップします。
プラ板をレジンに使うのはおすすめの方法ですが、いくつか注意点もあります。レジンと油性ペンは相性が悪く、せっかく油性ペンで書いたデザインを、滲ませてしまうことがあります。
デザインを描く場合は、ポスターカラーやアクリル絵の具、ネイルをつかうのがおすすめです。上でご紹介したマスキングテープを使ったプラ板の作り方で、マニキュアの代わりにレジンを使うのもおすすめです。
簡単に作れて失敗しにくいプラバンとレジンと組み合わせたイヤリングの作り方を簡単にご紹介します。
プラ板を好きな形に切り、色鉛筆やポスターカラー、アクリル絵の具で模様をつけます。加熱します。粗熱が取れたら、レジンを塗ります。(三角や四角で角が気になる場合は、レジンを塗る前に、やすりで角を丸くしておきます。)UVライトでレジンを硬化させるか、太陽光でレジンを硬化させます。
太陽光でレジンを硬化することもできますが、晴れた日でないとなかなかきれいに硬化しません。天気の良い日を選んで作業しましょう。
よりぷっくりとした感じに仕上げたい場合は、レジンを塗る→硬化を何回か繰り返します。好みの質感になったら、プラ板の裏にレジンを塗り、金具をつけて出来上がりです。
ネックレスやアクセサリーの作り方
プラ板は軽くて硬度もあるので、アクセサリーにはおすすめです。ネックレスやアクセサリー作るときには、どんなデザインにするかイメージしておくことが大切です。それによって準備する金具も変わってきます。
揺れるタイプのイヤリングには、吊るせるような穴がついている金具、耳にぴったりくっつくデザインのものには、平らな面のある金具が必要です。また、ネックレスや、吊るすタイプのイヤリングにしたい場合はプラ板を加熱する前に、金具を通す穴をあけておきましょう。
プラ板上級者になると固まる前に、立体に加工したパーツを作ることもできます。さらに完成度が上がるので是非興味のある人は調べてみて下さい。
プラ板の作り方を知ってハンドメイドに挑戦しよう!
子供の工作の代表ともいえるプラ板。幅広い作品作りが可能です。子供に自由に書いてもらったプラ板をキーホルダーにすれば、大切な宝物になります。
ネイルやレジンを使って、大人に似合うアクセサリーを作るのもおすすめです。好きなキャラクターを描いてオリジナルのネームプレートにするのも素敵です。簡単で幅広い楽しみ方のできるプラ板、ぜひ世界に一つだけのオリジナル作品に挑戦してみて下さい。