プラ板とレジンを使ってぷっくりなアクセサリーを作ろう!
ハンドメイド作品に人気の材料「プラ板」は、「レジン液」と組み合わせることで表面がぷっくりとかわいいアクセサリーを手作りすることができます。今回は、プラ板の基本の作り方とプラ板とUVレジンで作るアクセサリーについてご紹介します。
プラ板とは
プラ板は初めての方でも簡単に扱うことができ、100均などでも手軽に購入できます。近年ハンドメイドが人気で、プラ板を使ったアクセサリーを手作りする方も増えています。
そもそも「プラ板」とはどのようなものなのか、また、UVレジン液と組み合わせることでどのような魅力があるのかについて詳しくご紹介します。
簡単にアクセサリーやキーホルダーが作れる
プラ板とは、プラスチックで作られたシートのことです。一般的な透明タイプや不透明、白色、インジェクトプリンターで印刷できるタイプなどがあり、油性ペンや色鉛筆などで着色することができます。
オーブントースターなどで加熱するだけで、アクセサリーやキーホルダーなどを簡単に手作りすることができます。
プラ板+レジンの魅力
プラ板は加熱すると縮みますが、厚みが出るだけです。UVレジン液を乗せることで、表面がぷっくりとかわいいアクセサリーパーツを手作りすることができます。そのため、プラ板とUVレジンの組み合わせは、ハンドメイド作品に人気です。
プラ板の基本の作り方
プラ板とレジン液を使用してアクセサリーを作るためにも、まずはレジン液を使用しない「プラ板の基本の作り方」をマスターしましょう。今回はオーブントースターとエンボスヒーターでの作り方についてご紹介します。よりきれいに仕上げるために、注意点も参考にしてください。
オーブントースターでの作り方
まず、透明タイプのプラ板を使用する時は、保護フィルムを剥がしましょう。プラ板にデザインを描き、はさみでカットします。
予熱したオーブントースターに丸めてシワをつけたアルミホイルを敷き、プラ板を置いて加熱します。縁が歪みながら縮まり、平らに戻ったらピンセットなどで取り出し、クッキングシートで挟み、厚みのある本でプレスします。
エンボスヒーターでの作り方
紙皿や耐熱皿に丸めてシワをつけたアルミホイルを敷き、プラ板を置いて加熱します。縁が歪みながら縮まり、平らに戻ったらピンセットなどで取り出し、クッキングシートで挟み、厚みのある本でプレスします。
プラ板で作品を作る際の注意点
プラ板で作品を作る際は、縦横の収縮率と色の塗り方に注意が必要です。プラ板は簡単にかわいいアクセサリーなどを手作りできる材料ですが、注意点をしっかり把握しておかないと残念な仕上がりになる可能性もあります。それぞれの注意点を守り、かわいいアクセサリーを手作りしましょう。
縦横の伸縮率
プラ板をオーブントースターやエンボスヒーターで加熱すると、6分の1から8分の1程度まで縮みます。プラ板の縦と横では収縮率が異なり、設定温度や商品によっても変化があります。
収縮率が記載されているプラ板を購入するか、温度を変えて3枚程度のサンプル品を作っておくと、仕上がりのイメージができるでしょう。プラ板の縦横の収縮率が関係ないデザインであれば、気にせずそのまま使いましょう。
色の塗り方
プラ板に着色するものとして「油性ペン」「ポスカ」「パステル」「色鉛筆」「アクリル絵の具」などがあります。着色するものにより、色の出方が変わってきます。
先ほどお伝えしたように、プラ板は加熱すると6分の1から8分の1程度まで縮みます。プラ板が縮むことで、塗った時よりも仕上がりの色が濃くなったり、同じ色でべた塗りした場所はムラが出てしまいます。
そのため、色を塗る時は薄めに塗り、べた塗よりもグラデーションをおすすめします。パステルや色鉛筆などを使用すると、きれいなグラデーションを作ることができます。
プラ板の種類
プラ板の種類は、「透明タイプ」「半透明タイプ(フロスト)」「白色タイプ」「蓄光タイプ」「インジェクトプリンタータイプ」などがあります。
プラ板に着色するものは「油性ペン」「ポスカ」「パステル」「色鉛筆」「アクリル絵の具」などがあります。
透明プラ板は表面がつるつるしているため、色鉛筆やパステルなどは着色することができません。400番程度の紙やすりで縦横に傷をつけると、着色が可能になります。半透明タイプ(フロスト)プラ板は表面がざらッとした仕上がりのため、やすりで傷をつける手間はかかりません。
白色タイプは背景に色がついているため、広範囲を塗った時の色むらの心配がありません。また、背景が白色のため、文字や絵、色などが映えます。パステルや色鉛筆でも着色でき、モノクロ作品も簡単に手作りすることができます。マットタイプもあるようです。
インジェクトプリンタータイプは、その名前のとおりインジェクトプリンターで画像を印刷することができるプラ板です。お好きなキャラクターやペットの写真、文字などもプラ板に印刷することができます。
プラ板とUVレジンで作るアクセサリー①ピアス
プラ板とUVレジンで作るアクセサリーとして、手作りピアスの作り方をご紹介します。プラ板や着色するものは、お好きな商品をご用意してください。ピアスパーツをイヤリングパーツに変えたり、応用ができます。
用意する材料
プラ板、UVレジン液、オーブントースター、クッキングシート、アルミホイル、厚みのある本、着色するもの(油性ペン、ポスカ、色鉛筆、パステルなど)、はさみ、アクセサリーパーツ(今回はピアス)、接着剤、パンチ、ピンセットを用意しましょう。
その他、必要に応じてマスキングテープ、UV照射器(ない場合は太陽光で1時間ほど放置)、紙やすり、ヤットコなどを用意しましょう。
作り方・手順
まず、ピアスのデザインを決め、文字や絵、着色をします。用意したプラ板の種類に合わせて、使用できる材料で着色しましょう。
はさみでデザインをカットし、アクセサリーパーツに取り付けるためパンチで穴を開けておきます。オーブントースターを予熱しておき、クッキングシートまたは丸めてシワをつけたアルミホイルを広げて敷き、プラ板を乗せて加熱します。
縁が歪みながら縮まり、平らに戻った時が取り出すサインです。途中で取り出してしまうと歪みが取れなくなり、加熱しすぎると溶けてしまいます。加熱中は目を離さず、タイミングをしっかり見極めましょう。
作品が大きく端と端が引っ付いてしまう場合は、上にもクッキングシートを乗せると改善できます。ピンセットで取り出した後は、クッキングシートで挟み、厚みのある本などでプレスして平らに固めます。
プラ板の熱が取れたら、マスキングテープで裏面を固定し、表面にUVレジン液を乗せてぷくっと立体感を出します。パンチで開けた穴を潰さないように注意しましょう。
UV照射器でレジン液を硬化しパーツを取り付け、ぷっくりとかわいいピアスの完成です。台座のあるピアスパーツの場合は、プラ板の裏面に接着剤で取り付け、穴を開ける必要はありません。
プラ板とUVレジンで作るアクセサリー②ブローチ
プラ板とUVレジンで作るアクセサリーとして、手作りブローチの作り方をご紹介します。今回は、透明プラ板にアクリル絵の具とポスカを使用して着色します。もちろん、半透明タイプ(フロスト)や白色プラ板を使用しても構いません。
用意する材料
プラ板(透明0.4mm)、UVレジン液、オーブントースター、クッキングシート、アルミホイル、厚みのある本、着色するものポスカ(極細)、アクリル絵の具、はさみ、水性ニス、紙やすり、UV照射器、つまっようじ、接着剤、ブローチピン、平筆、図案、マスキングテープ、ピンセットを用意しましょう。
作り方・手順
まず、プラ板の縦横の収縮率を確認します。横への縮みが多い場合は、横の楕円形の図案を用意します。ポスカで外枠を書きハサミでカットし、ウェットティッシュなどで拭いてきれいにします。
図案とカットしたプラ板をマスキングテープで固定し、デザインの輪郭線をポスカで書きます。オーブントースターを予熱しておき、クッキングシートまたは丸めてシワをつけたアルミホイルを広げて敷き、プラ板を乗せて加熱します。
縁が歪みながら縮まり平らに戻ったら、ピンセットで取り出し、クッキングシートで挟み厚みのある本などでプレスして平らに固めます。プラ板の熱が取れたら、ポスカでデザインした裏面をアクリル絵の具の白色を塗ります。白いプラ板で代用することができます。
しっかり乾かし、水性ニスを塗りコーティングし、乾燥させます。マスキングテープで裏面を固定し、表面にUVレジン液を乗せてぷくっと立体感を出します。入った気泡は、つまようじで潰します。
UV照射器でレジン液を硬化し、側面を紙やすりで削り仕上げます。裏面に接着剤でパーツを取り付け、ぷっくりとかわいいブローチの完成です。
プラ板とレジンでかわいい手作りアクセサリーに挑戦しよう!
今回はプラ板とUVレジンを使った簡単手作りアクセサリーについてご紹介しました。用意する材料は、プラ板の種類やデザイン、加熱するものなどにより変わってきます。プラ板とレジンでかわいい手作りアクセサリーに挑戦しましょう。