シロツメクサの花言葉を覚えよう!
シロツメクサは私たちの身近にある花で、公園などで見かけることも多くあるでしょう。特に女の子は、子供の頃シロツメクサの冠を作って遊んだ方もいるのではないでしょうか。ここでは、そんな親しみのあるシロツメクサの花について詳しくご紹介していきます。
シロツメクサとはどんな花?
シロツメクサの花は白く、ほわっと丸い印象の可愛らしい花です。シロツメクサはマメ科のシャジグソウ属の仲間になります。公園や芝生で見かけることが多く、原産地はヨーロッパで1846年に日本に渡来してきました。アイルランドでは国花としてとても愛されています。
白いほわっとしてる花が一面に咲いていると、とてもキレイで癒される花でもあります。葉や茎はしなやかで、踏まれてもとても強いのが特徴的です。シロツメクサを見つけると、同時に四つ葉を探した記憶がある方も多いでしょう。花も葉もとても可愛らしい植物になります。
英名はクローバー
シロツメクサの英名は「クローバー」「ホワイトクローバー」であり、和名では「白詰草」と書きます。学名はTrifolium repens L.です。上記でもご紹介したようにシロツメクサはヨーロッパ原産なので、クローバーと呼ばれるのが親しまれているようです。
シロツメクサの特徴
シロツメクサの色は白が多いですが、薄っすらとしたピンク色のシロツメクサもあります。特徴として茎が地面を這っていて、葉は三つ葉や四つ葉のクローバーがあり、3〜4枚の葉で形成されています。花の特徴としては、蘭のような小さい花が集合して丸い形状に見えています。
花びらをルーペなので観察すると、薄いピンクのスジが入っていてとても美しく魅力的です。機会があれば是非花びらを観察してみてはどうでしょう。花の中央に蜜がたくさん入っているので、シロツメクサにはミツバチが集まってくるというわけです。
シロツメクサの花名の由来
シロツメクサの花名の由来は、1846年にオランダからガラス製品(献上品)と一緒にやって来たことから始まっています。ガラス製品が割れないように緩衝材として、シロツメクサが詰められていました。このことから詰草(ツメクサ)と言われるようになったそうです。
箱を開けてシロツメクサが詰まっていたら、なんだか素敵な光景に感じるのではないでしょうか。白い花を咲かせる・緩衝材として詰められるという2つのことから、「シロツメクサ」という花名の由来になりました。
シロツメクサの開花時期
シロツメクサは、どんな時期でもよく見かけると感じる方も多いのではないでしょうか。シロツメクサの開花時期は4月〜12月と、とても長い期間になります。開花時期が長いので春から秋にかけてシロツメクサが楽しめ、ガーデニングも長い間楽しむことができるのでおすすめです。
シロツメクサの花言葉
シロツメクサの花言葉は、1つではなく花や葉のクローバーによって花言葉の意味が違ってきます。見た目も可愛らしいシロツメクサですから素敵な花言葉もありますが、ちょっと怖い花言葉の意味もあるようです。ここでは、シロツメクサの花言葉の意味を詳しくご紹介していきます。
シロツメクサ全般の花言葉
シロツメクサ全般の花言葉として、「幸運・幸福・約束・私を思って」という幸せな花言葉の意味があります。そんな幸せな花言葉が揃っていますが「復讐」という、ちょっと怖い花言葉も存在します。幸せの花言葉の裏に、なぜ復讐という意味を持つ花言葉が存在するのでしょう。
もしかしたら、「約束を守ってくれなかった」「私を思ってくれなかった」なんてことから復讐という花言葉があるのかもしれません。ちょっと恐ろしい感じもありますが、全般の花言葉としては幸せな花言葉になるのではないでしょうか。
アカツメクサの花言葉
アカツメクサはレッドクローバーとも呼ばれ、シロツメクサに比べると花も葉も大きいのが特徴です。花言葉は「勤勉・豊かな愛・実直・善良で陽気」という意味があります。アカツメクサの花言葉「industria(勤勉)」は、フランス語で産業と訳されるそうです。
他にも事業などにも訳されることがあるようですが、行動として表す時には勤勉や丹精と訳されるようです。アカツメクサの印象から、わしゃわしゃと動くところが精力的に感じ取られて、このような花言葉が発祥したと言われています。
四つ葉の花言葉
四つ葉のクローバーを見つけると幸せになれると言われているように、四つ葉のクローバーの花言葉は「幸運」です。しかも1枚1枚に別の意味が込められているのをご存知でしょうか。「愛情・幸福・希望・信仰」と4枚の葉には、それぞれ意味が込められています。
幸運の他にも「私のものになって」なんて花言葉の意味もあるようです。四つ葉にはとても素敵な花言葉の意味が込められています。ちなみに四つ葉は1万分の1の発生率になるそうす。シロツメクサを見つけたら、ぜひ四つ葉を探してみてはどうでしょう。
その他葉の枚数別の花言葉
シロツメクサは、葉の枚数によって別の花言葉の意味を持っています。3枚は「復讐・約束」、4枚は「幸運」、5枚の葉は「財運」です。ただ5枚は縁起が悪いので「不幸」という意味も持ち合わせています。
6枚は「名誉」、7枚は「無限の幸福」、8枚は「家内安全」、9枚は「神の運」、10枚は「完成」です。6枚まではありそうな感じですが、それ以上もあるの?と思う方もいるでしょう。実際にはあるそうで、56枚という驚きのギネス記録も残っているようです。
シロツメクサの花言葉は少し怖い
シロツメクサの花言葉は、とても幸せな意味が込められていることが多くありました。ただ「復讐」という少し怖い花言葉もあるとご紹介したように、幸運の花言葉に比べると真逆な意味を持っています。ここでは、シロツメクサの花言葉の怖い理由についてご紹介していきます。
花言葉から想像できるシーン
シロツメクサの花言葉に「約束・私を思って」という意味があることから、子供の頃に結婚の約束をしたのに、大人になって忘れてしまっていた。結婚すると約束を信じていた相手は、約束を破られ復讐へと駆り立ててしまったなんてことが考えられるのではないでしょうか。
アイヌの伝説
アイヌの伝説には復讐という意味が繋がる物語が残っています。イルチアロというとても美しい娘が川のほとりに住んでおり、部落の酋長の娘でもありました。この部落の近くには沼があり、主が住んでいると言われていましたが誰も見たことがありません。
そんな沼の主がある時、イルチアロを偶然見かけ一目惚れし、2人は恋仲になりました。ただイルチアロはどんどん痩せていき、許嫁であったチタライが沼の主が原因だと突きとめました。酋長とチタライは沼の主を暗殺する計画を立て、成功させました。
ところが、毒矢で暗殺した直後、沼が大渦が起きて酋長とチタライは飲み込まれ、イルチアロも身を投げてしまいました。豊漁だった沼は魚が取れなくなってしまい、沼のほとりにシロツメクサが咲くようになったという物語です。登場人物の様々な復讐が感じ取れる伝説です。
シロツメクサの品種・花色
私たちが知っているシロツメクサの品種や花色は、公園などで見かける白いシロツメクサが代表です。シロツメクサは学名Trifoliumとご紹介しましたが、この学名が付く品種だけでも世界で300種類ほど存在しているそうです。
様々な品種のクローバーが世界にあるので、調べてみると面白いのではないでしょうか。ここでは、4つのシロツメクサの品種・花色や開花時期についてご紹介していきます。品種や色などの特徴を覚えておくと、シロツメクサを見かけたときに役立つかもしれません。
モモイロシロツメクサ
モモイロシロツメクサは見かけたことがある品種や花色ではないでしょうか。モモイロシロツメクサは育った環境によって桃色が濃かったり薄かったりする花色になります。花びらの根元部分に近くなるほど桃色が濃くなるのが特徴的です。開花時期は5月〜8月で、夏まで楽しめます。
ほんのり色づく桃色がとても可愛らしい品種で、名前の通りのシロツメクサです。白いシロツメクサとの違いは色だけで、特に変わったところはありません。シロツメクサの冠にワンポイントとしてモモイロシロツメクサを入れると素敵な冠になるのではないでしょうか。
ムラサキツメクサ
ムラサキツメクサの品種も知っている方も多くいるのではないでしょうか。花色は割と濃い黒みがかっているピンク色です。ヨーロッパから牧草として輸入され日本に定着しました。シロツメクサと似ていますが、ムラサキツメクサとは全く別の品種になります。
花は小花が密集して丸い球体になり、葉は長く楕円形の葉が3枚ついているのが特徴です。葉はV字の斑点があるので、ムラサキツメクサを見分ける時には、葉を見ると分かりやすいでしょう。花期も5月〜10月と長いので、長期間楽しむことができる品種です。
カトレアクローバー
カトレアクローバーはとても愛らしい品種で、ムラサキに近いピンクの花色です。花弁の先の方が白くなっているのが特徴的で、ムラサキと白のグラデーションになっているのが魅了的です。シロツメクサほど広がって育つことがないので、草丈もコンパクトになります。
カトレアクローバーは、寄せ植えやガーデニングに向いている品種と言えるでしょう。花をたくさん咲かせるので、5月〜6月の開花時期は多くの花を楽しめるでしょう。宿根草の特徴として毎年広がり増えていきますので、長く楽しめる種類になります。
ベニバナツメクサ
ベニバナツメクサは鮮やか赤い花色と、穂状の花姿が特徴的な花になります。茎がまっすぐに伸びて、長いものだと90cmまで伸びるものもあります。イチゴのようにも見えるので、ストロベリーキャンドルと可愛らしい名前もつけられています。
本来はとても寒さに強い花で多年草になるのですが、暑さに弱いため一年草として園芸用では扱われています。開花時期は4月〜6月になり赤い花が特徴的ですが、白い品種も流通しているようです。葉は三つ葉ですが、シロツメクサのように白い紋は入っていません。
シロツメクサの育て方
お庭やベランダなど自宅でシロツメクサを育て方を知って、ガーデニングを楽しんでみましょう。シロツメクサはどこでも育つイメージがあるので、育て方も簡単にできそうです。ここでは、シロツメクサの種まきから水やりなど育て方について詳しくご紹介していきます。
育て方のコツやポイントを知って、多くのシロツメクサを咲かせてみましょう。また、シロツメクサの増やし方もあるので、覚えておくと多くのシロツメクサを咲かせることができます。シロツメクサの育て方を知って、ガーデニングを楽しんでみましょう。
種まき・苗植えの仕方
シロツメクサの種まきの時期は4月〜5月、9月〜10月の2回あります。苗植えであれば4月〜5月に植えて育てます。種をまく場合、庭土を10cm程度掘り起こした場所、草花培養土や赤玉土を入れたプランタなどに直まきしていきます。
苗植えをする場合、20〜30cmほどの間隔で苗を植えていきます。乾燥気味な土地を好み、日当たりがよければバッチリです。シロツメクサは寒さにあたることで花を咲かせるので、屋外での育て方が適しています。夏の暑さに弱いため枯れますが、根があれば翌年も咲きます。
水やり・肥料の与え方
シロツメクサを鉢植えにした場合、苗のうちは表面の土が乾燥してきたら水やりを行いましょう。根付いてきたら、育て方のコツとしては乾燥気味に育てていきましょう。庭植えであれば、水やりは必要ありません。また肥料に関しては、マメ科の植物は必要ありません。
肥料に欠かせない窒素を根粒菌により作り上げるため、肥料は必要がないというわけです。ですから窒素が多い肥料を与えることで弱ってしまうことがあるので注意しましょう。どうしても元気がない場合は、液肥を2週間に1回与えて下さい。
開花時期には多くの花を咲かせるシロツメクサですから、開花時期が楽しみになることでしょう。肥料もいらないですし、育て方がとても簡単なので、ガーデニング初心者の方にもおすすめな花になります。シロツメクサの育て方を参考に育ててみましょう。
増やし方
シロツメクサの増やし方は2種類あり、株分けか挿し木により増やしていきます。どちらの方法も発根しやすいので、とても簡単に増やすことが可能です。株分けの方法は株の根元部分をハサミや手で分けて、土に植え付けていくだけです。
挿し木の方法は増やしていきたい株の中でも、元気がよいものを選び茎を切り取ります。挿し穂作って土に挿していく作業になります。ポイントは地面に横たわるように植えてあげることです。発根するまでの間は、こまめに水やりをすることもポイントになってきます。
シロツメクサの花言葉は幸せから怖い意味まである
シロツメクサの花言葉は素敵な意味が多くありましたが、幸せな意味からちょっと怖い意味まであることが分かりました。他にも四つ葉のクローバーは幸運の意味を持っていましたが、五つ葉は縁起が悪く不幸という意味もあり、幸せなイメージ以外にも不吉な部分も持ち合わせています。
ただシロツメクサはとても愛らしく、丸い花とクローバーの葉が素敵なお花です。育て方も簡単なので、自宅で育ててみるのもおすすめです。もしかしたら四つ葉のクローバーが育つかもしれません。開花時期には四つ葉のクローバーを探してみるのも楽しいでしょう。