B4サイズの大きさは何cm?身近な物や用紙規格・A4との違いについても解説!

B4サイズの大きさは何cm?身近な物や用紙規格・A4との違いについても解説!

紙を指定するときに使うB4サイズは何cmあるか知っていますか。B4のサイズはどうやって決まったのでしょうか。また、A4というのは何cmで、B4とA4はどう違うのでしょう。このような用紙の規格について調べてみました。B4の大きさを知る目安についても紹介します。

記事の目次

  1. 1.B4サイズの用紙とは
  2. 2.A4サイズとB4サイズ(cm)の違い
  3. 3.B4サイズの用紙規格
  4. 4.B4サイズ(cm)にピッタリの封筒
  5. 5.なぜチラシはB4(25.7cm×36.4cm) なのか?
  6. 6.B4サイズの用紙は「25.7cm×36.4cm」

B4サイズの用紙とは

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「これ、B4でコピーして。」普段、なにげなく会話をしているこの言葉ですが、B4の用紙サイズはどれくらいの大きさなのか知っていますか。「これはA4でコピーして。」そう言われた時、A4とB4の違いが分かりますか。

どちらが大きくてどれくらいの差があるのでしょう。寸法や規格にはどんな決まりがあるのでしょうか。今回はB4サイズの用紙について紹介します。

新聞の折込チラシが身近なサイズ

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いちばん身近なB4のサイズというと、新聞の折り込みチラシの大きさです。折り込みチラシがなぜB4サイズなのかというのはのちほど説明をします。当たり前ですが、いつも見慣れているチラシがB4だということを全く意識はしていません。今後、この寸法の場合はB4?A4?と迷ってしまった場合は新聞の折り込みチラシの大きさを思い出せば分かります。

A4サイズとB4サイズ(cm)の違い

次にB4とA4のサイズを比較してみましょう。最初に書いたようこれはA4で、そちらはB4でと急に言われてもとっさに、どちらがどの大きさなのか、すぐに判断できない時もあります。正しく覚えれば、急ぎの場合でもサイズを間違えないようになります。それではB4とA4、両方の寸法と合せてどのように違うのかなど、詳しく説明します。

A4サイズの大きさ・寸法(cm)

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A4サイズの規格は横が21cm、縦が29.7cmです。寸法だけではイメージがつかみにくいでしょう。A4サイズにはテレビや情報系の週刊誌が多いです。

書店のラックを思い浮かべてみてください。これらの週刊誌に関してはやや、他の月刊誌や週刊誌より大きくはないでしょうか。それはテレビや情報系の週刊誌以外の月刊誌や週刊誌はB4の半分、B5のものが多いからです。

B4サイズの大きさ・寸法(cm)

続いてB4サイズですが、大きさは横が25.7cm、縦が36.4cmです。先ほど説明したように新聞の折り込みチラシと同じ寸法になります。

これをインチに直すと、横が10.12インチ、縦が14.33インチとなります。アメリカが舞台のドラマや映画を観たり小説を読んでいると、インチ表記が出てくることが時々あります。B4サイズを覚えておけば、目安にすることができます。

B4サイズの用紙規格

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続いてはB4サイズの用紙規格です。規格表記には様々な単位があります。中には、デザインや印刷にかかわっている人にはなじみが深いかもしれませんが、一般的にはあまり見たことのない、使ったことがない表記も出てきます。紙の規格を表す数字にはいろいろな種類のあることが分かります。

B4サイズに関するデータ

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B4サイズのデータについて、センチ、インチ表記については先に説明をしました。この他に、B4サイズをポイント(pt)で表記すると横728ポイント、縦1032ポイントとなります。このポイントというのは、文字や図形のサイズを示す単位のことです。パソコンで文書を作成するとき、文字のポイント数を指定しますが、それがこの単位、ポイントです。

この他では、B4サイズの面積は935.48平方センチメートルで、横と縦の比率は1:1.414です。この1.414とは√2のことをさします。また、B4サイズの対角線の長さは44.56cmです。

B4サイズのピクセル数

ピクセルの説明の前に、関連するドットについてお話します。デジタルの画像は一般的にドットと呼ぶ点の集まりからできています。1インチにそのドットがどれぐらいあるかを示す数値が解像度です。"dot per inch"を略して"dpi"と表記されます。

1インチにドットが72ある場合を72dpiと表します。点が72しかないわけですからかなり荒い画像です。これが600dpi、1インチにドットが600ある場合は点が600もあるので鮮明になります。

次に、ピクセルとは1つのデータの中にある、ドットの数値を表していて、"px"と表記されます。カメラの説明時に「画素数」という言葉が出てきますが、これのことを指します。

B4サイズにおける解像度と必要なピクセルの関係についてです。例えば、解像度が72の場合は横729px、縦1032pxです。解像度が144の場合は横1457px、縦2064pxです。

B4サイズ(cm)にピッタリの封筒

B4サイズの書類が準備できました。それでは続いて書類を相手先へ郵送するため、封筒に入れる必要があります。どの寸法の封筒を選べば良いでしょうか。封筒にも規格があります。B4サイズをそのままおさめる封筒と半分、ないし三分の一に折っておさめる封筒のふたつの規格について紹介します。

角0封筒か角1封筒

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まず、B4の用紙を折らずに送付する場合ですが、いちばん適しているのは角0封筒もしくは角1封筒です。それぞれのサイズは角0が横28.7cm、縦38.2cmで、角1の場合は横27.0cm、縦38.2cmとなります。B4のサイズは横が25.7cm、縦が36.4cmですから、どちらも十分入ります。

では、角0と角1をどのように使い分けするのかと言うと、B4の用紙の厚さで選ぶことになります。厚みのあるB4の用紙の場合は横幅が大きい角0封筒を使いましょう。

折る時は「長1封筒」か「角4封筒」

次にB4サイズの用紙をそのままではなく、折って封筒に入れても可能な場合です。この時、どのように折るかによっても封筒のサイズは変わります。横二つ折りをする場合はサイズが横19.7cm、縦26.7cmの角4封筒を使います。

また、横三つ折りにする場合は横14.2cm、縦33.2cmの長1封筒を使います。個人の私信はどちらでも構いませんが、ビジネスレターの場合は横三つ折りにして長1封筒を使いましょう。

Bサイズのはじまり

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先ほどからB4、A4と当たり前のように書いていますが、そもそもこの「A」や「B」にはどのような意味があるのでしょう。

江戸時代、公用紙は美濃紙が使われていました。幕府の中でも身分によって使える大きさが決まっていて、幕府と御三家と呼ばれる尾張、紀州、水戸の徳川家だけが使えるものがありました。それが通称「美濃判」で大きさは横が9寸、縦が1尺3寸。現在の寸法で言うと横は約27.3cm、縦は約39.4cmでした。

A判の導入

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明治時代になると、高嶺の花だった美濃判が一般的に使われるようになりました。ところが、昭和になるとドイツの規格であるA判が入ってきて、そちらが使われるようになります。

A判は原紙のサイズを二等分していき、様々なサイズの規格を作るというものでした。この方法なら統一しやすいという点と、A5サイズが当時雑誌のサイズとして主流だった菊判(横15.2cm、縦21.8cm)に近いという点から、このA判が採用されることになりました。

しかし、日本では美濃判の方になじみがあるわけですから、これまで使っていた美濃判をドイツのA判に準じる形でB判とし、両方を紙の規格として起用することにしたのです。昭和6年のことでした。

なぜチラシはB4(25.7cm×36.4cm) なのか?

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皆さんがチラシを見る機会が多いのはどこで、どのような形ででしょうか。繁華街で配っているかもしれません。店頭でもらってくるかもしれません。しかし、いちどに大量に目にする場所は自宅、新聞の折り込み広告ではないでしょうか。そのチラシがB4サイズです。

なぜチラシがB4なのかというのは新聞の大きさに関わっています。折り込みチラシのほとんどが新聞の中にぴったりおさまって届きます。この新聞の見開き半分の大きさ、それがB4なのです。

現物のチラシはB4ではない

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チラシはB4だと説明したところなのに、実は厳密にいえばチラシはB4ではないという点を説明しなくてはいけません。というのも、チラシを見ると何か気づくことがあります。全てのチラシがそうなっているというわけではありませんが、チラシには何かかあるのです。

それは「白い枠」です。印刷物は普通、印刷をした後に正しいサイズ、月刊誌ならA4などの規格サイズに合うように、印刷した紙を裁断します。

しかしチラシの場合はその裁断をするコストや手間を惜しみ、そのままの状態で一般の家庭に届けます。つまり、その「白い枠」の内側こそが正しいB4の大きさということになります。

B4サイズの用紙は「25.7cm×36.4cm」

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以上、B4サイズの用紙は横が25.7cm、縦36.4cm、B4サイズの規格についての説明でした。新聞の折り込みチラシという身近なものがB4サイズというのは分かりやすい目安になります。また、B判というサイズが江戸時代からの流れを元にしていることに歴史を感じます。今回のことを覚えておいて、今後はA4とB4の迷いなく、コピーや印刷をしましょう。

とりほ
ライター

とりほ

2019年6月よりキュレーション記事や署名記事を書いております。趣味は手仕事と読書と映画・演劇鑑賞です。個人でもTwitterやBlogをして発信中です。

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