インスピレーションの意味は?正しい使い方や類語表現もご紹介!

インスピレーションの意味は?正しい使い方や類語表現もご紹介!

インスピレーションは日常の会話でよく使う言葉ですが、あまり意味は考えずにイメージで使うことが多いのではないでしょうか。ここではインスピレーションの正しい使い方、類語表現や例文を検証してインスピレーションの意味をさらに深く掘り下げてみましょう。

記事の目次

  1. 1.「インスピレーション」の意味
  2. 2.「インスピレーション」の類語
  3. 3.「インスピレーション」の使い方
  4. 4.「インスピレーション」の例文
  5. 5.「インスピレーション」の英語表現
  6. 6.「インスピレーション」はアイデアなどのひらめきを意味する

「インスピレーション」の意味

インスピレーション
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「インスピレーション」はふだん何気なく良く使う言葉です。また瞬間的に「そうだ!」とひらめきのような感覚を持ったことがある人は多いのではないでしょうか。その感覚のことを「インスピレーション」といいます。また、その感覚を具体的な言葉で表現したのが「インスピレーション」の意味です。

意味①瞬間的な思いつき

瞬間
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つまり「インスピレーション」とは「瞬間的な思いつき」という意味です。この感覚は特にクリエイティブな仕事や芸術関係に就いている人には「ひらめき」や「アイデア」を生みだす非常に大切な感覚です。

「瞬間的な思いつき」は、ただ単に待っていて湧いてくるものではありません。実は「インスピレーション」が多く湧く人とは、生まれつきの才能ではなく様々な経験値が多い人です。豊富な経験があるからこそ瞬間的に「思いつき」や「アイデア」がでてくるのです。

意味②直感的なひらめき

ひらめき
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「インスピレーション」には「直感的なひらめき」という意味もあります。直感が鋭く研ぎすまされていれば「ひらめき」というインスピレーションが多く湧いてきます。

直感が鋭いのは、生まれつきの才能と思っている方が多いと思いますが、実際はほとんど後天的なことから身に付くスキルです。直感は色々なことがらに対して、常に真剣に立ち向かうことから次第に鋭くなっていきます。

バーベキュー
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「常に真剣に立ち向かう」とは、仕事や勉強、遊び、趣味、どのようなことでも、何気ない惰性でやらないことです。「真剣に立ち向かう」と聞くと「仕事や勉強を真面目にやること」とすぐに考えがちですが、それだけではありません。

遊ぶ時には、徹底的に楽しむことで「楽しさ」に対する感性が生まれます。映画や絵画を観た時には、「素敵」「素晴らしい」と感じること。料理を食べる時には「楽しく美味しい」と感じることが「真剣に立ち向かう」ことです。

自然
Photo by TerryChen - Blooming Beauty 綻放美麗的力量

自然に触れた時には素直に「美しい」と感動すること。花を見た時には、美しさと香りに酔いしれること。このように何事に対しても五感を最大限に働かせて、たくさん感動することで感性が豊かになり直感力が鋭くなっていきます。

「そうだ!」というインスピレーション、「思いつき」や「ひらめき」「アイデア」をたくさん生むためには、何事にも真剣に向きあい、感性と直感力を鍛え豊富な経験を積むことです。

「インスピレーション」の類語

ワイン
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類語とは同じような意味を持ち、似たような使い方をする言葉のことです。「インスピレーション」の類語を検証することで、本来の意味や、今まで気がつかなかったような新たな意味を発見することが出来るかも知れません。

似たもの同士、つまり類語を並べて比較検討することで、インスピレーションの意味をさらに鮮明に浮き彫りにすることができます。

例えばワインの味を確かめる時に、2種類のワインを飲み比べたほうが味の特徴がよく分かります。類語を比較検討するのにはワインの味比べと似たような効果があります。それでは具体的に「インスピレーション」の類語を検証してみましょう。

第六感

第六感
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「インスピレーション」の類語のひとつに「第六感」があります。人の感覚は「視覚」「聴覚」「味覚」「臭覚」「触覚」の五感で成り立っているとされていますが、この五感では説明の付かない感覚を「第六感(シックスセンス)」と呼びます。

人間の脳には使われていない部分が沢山あり、その使われていない部分にこの「第六感」が関わっているとする説があります。なんとなく超能力じみていますが「インスピレーション」にも似かよったところがあります。

予知
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よく「胸騒ぎがする」とか「虫の知らせ」という話を聞きますが、これも「第六感(シックスセンス)」の一種といえます。「直感」や「ひらめき」「瞬間的な思いつき」などのインスピレーションも、類語の「第六感」と同じように普段使っていない脳の働きの一部なのかも知れません。

天啓

占い
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「インスピレーション」の類語に「天啓(てんけい)」という言葉があります。「天啓」とは「天の知らせ」という意味があり「霊感」や「お告げ」「神の声」なども類語になります。

つまり「天啓」とは科学や五感では説明がつかない不思議な感覚によって、自分のものとは思えない考えが、天から舞い降りたように浮かんでくることです。

「第六感」も「天啓」も過去に重ねてきた沢山の経験から得た何らかの感覚が、記憶としては残っていなくても、ふとした瞬間にあたかも天の啓示のように心に浮かぶのではないでしょうか。インスピレーションも同じように知られざる脳のメカニズムなのかも知れません。

「インスピレーション」の使い方

使い方
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「インスピレーション」の使い方とは、「インスピレーション」という直感力の働かせ方という意味と、「インスピレーション」という言葉の使い方という意味の2通りがあります。

直感力を働かせる「インスピレーション」の使い方は、仕事を進めていく時や創作活動をする上で非常に役に立ちます。

ピカソ
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素晴らしい芸術や音楽の作品の多くは「インスピレーション」で浮かんだ「ひらめき」や「アイデア」が創作の出発点になっています。成果を残した仕事や事業の多くも、同様に「インスピレーション」の恩恵を受けています。

「インスピレーション」という言葉の使い方に関しては2通りに分けることができます。1つ目は「ひらめき」「直感」「思いつき」という意味の使い方です。2つ目は類語のところで紹介した「天啓=神のお告げ」的な使い方です。

インスピレーションの濫用に注意

神
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インスピレーションの使い方で注意が必要なのは、前に紹介した2つ目の「天啓=神のお告げ」的な使い方です。

「神のささやきが聞こえた」「ひらめきが天から降ってきた」「夢の中でお告げがあった」などの意味でインスピレーションを濫用すると、少し現実離れした神がかりのように見えて、人によっては嫌味を感じてしまうことがあります。

能力
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インスピレーションは感性が豊かで洞察力の優れた人に多く現れ、超能力的な一面があります。超能力は魅力的ですが、超能力的な面を強調し過ぎて多用すると、あたかも自分が超能力者であるかのような自賛自称の表現になり、嫌味に感じて誤解されることがあります。

インスピレーションは超能力ではありません。積み重ねた努力と経験により、感性や直感力が鋭くなって初めて湧いてくるものです。決して非現実的なものではありません。神がかり的なインスピレーションの濫用には注意しましょう。

「インスピレーション」の例文

例文
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インスピレーションを表現する際によく使われる言葉に「湧く」「感じる」「与える」「高める」などがあります。インスピレーションの主な意味には「瞬間的な思いつき」「直感的なひらめき」「パット浮かんだアイデア」などがあります。インスピレーションの意味を表現する例文を、前述のよく使われる言葉ごとに紹介します。

インスピレーションが湧く

湧き水
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インスピレーションを表現するために「湧く」という言葉が使われます。「湧く」という言葉は「ひらめきが湧く」「アイデアが湧く」などにも使われます。

「課題が進まず困っていたとき、思い切ってベートーベンを聞いたらインスピレーションが湧いてきた」「インスピレーションがなかなか湧かなくて、仕事が進まず焦ってしまった」「創作活動には、インスピレーションが湧くことが欠かせない」などのように使います。

「湧く」という動詞には、他から加えられた力ではなく、自ら自然にわき起こるというニュアンスがあります。インスピレーションも同じように自然にわき起こる現象なのが「湧く」という言葉がよく使われる所以です。

インスピレーションを感じる

感覚
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人間の感覚は「視覚」「聴覚」「味覚」「臭覚」「触覚」の五感で感じ取りますが、インスピレーションは五感以外の「第六感」で感じるものです。ですから「感じる」という言葉をインスピレーションに使う場合は、感覚を超えた「第六感」的なイメージになります。

例えば「優れた芸術作品に触れると、神がかったインスピレーションを感じる」「静かに瞑想にふけるとインスピレーションを感じる」「インスピレーションを感じると、目に見えない何かに触れたような感覚におちいる」のように使います。

インスピレーションを与える

ゴッホ
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「インスピレーションを与える」とは、相手に何らかの刺激を起こして「ひらめき」や「アイデア」を与えることです。例えば音楽が聞く人の心に響く感動を与え「ひらめき」や「アイデア」が浮かぶキッカケになるという意味です。

例文の使い方としては「今日のプレゼンで相手に強いインスピレーションを与えられれば幸いです」「ゴッホの作品は画家を目指す若者達に、創作意欲をかき立てるインスピレーションを与えた」のように用います。

インスピレーションを高める

星空
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「インスピレーションを高める」とは、ひらめきやアイデアを瞬時に思いつく能力を高めるという意味です。クリエイティブな仕事や創作活動をしている人によっては、ぜひ身に付けたい能力です。

「私にとってインスピレーションが高まる時は、夜空の星を眺め雄大な宇宙を感じる時です」「洞察力を磨くことが、インスピレーションを高めることに繫がる」「僕にとってインスピレーションを高める方法は、大声で歌うことです」などのように使います。

落語
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また「仕事のことは一切忘れて、徹底的に楽しんで遊んだ後次の日には、インスピレーションが高まったような気がします」のような例もあります。

どんなシチュエーションでも真剣に徹底的に立ち向かう経験を積むことが、インスピレーション能力を高めることに繫がるのではないでしょうか。落語家や芸人はよく遊ぶといいます。「まじめに徹底的に遊ぶ」ということがインスピレーションの肥やしになっているのかも知れません。

「インスピレーション」の英語表現

英語
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「インスピレーション」は英語の「inspiration」をカタカナで表記したものです。「inspiration」は動詞の「inspire」の名詞形です。

「inspire」を英和辞典で引くと、「意欲を吹き込む」「ひらめきを与える」「〜を抱かせる」「〜を起こさせる」「〜を生じさせる」などの意味があります。では名詞形の「inspiration」にはどのような意味があるのでしょう。

「ひらめきを与える」の意味の名詞形

辞書
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「inspiration」は動詞「inspire(ひらめきを与える)」の名詞形なので、直訳すれば「ひらめきを与えるもの」「ひらめきを与えること」になります。また英語例文の中で表現と意味を考えると、日本語の「インスピレーション」とは微妙に意味や使い方が違います。では「inspiration」を使った英語例文を次に紹介します。

「inspiration」を使った英語例文

英文
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「Where do you get your inspiration from?(あなたのインスピレーションはどこから湧いてくるの?)」「a poem written at the moment of inspiration(心にふと浮かんだものをそのまま詠んだ詩)」

「I get a lot of inspiration from there.(私はそこからとても多くのインスピレーションを得た)」「Suddenly she had a brilliant inspiration.(彼女は突然素晴らしい霊感を得た)」これらは日本語とほとんど同じ意味で使われた例文です。

勇気
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「The captain was a constant inspiration to us.(キャプテンはいつも私たちを奮い立たせてくれた)」の場合は少し日本語とは違うニュアンスで、「inspiration」を「奮い立たせる」という意味で使われています。

「Her courage during her illness is an inspiration to us all.(彼女の病気に立ち向かう勇気は私たちの励みになる)」「He finds the inspiration to go on living through his writing.(彼は,執筆を通して生き続けることへの励みを見出す)」も「励み」という意味で日本語と少し違う例です。

アイデア
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「The inspiration gas volume is measured by a sensor 12 which is connected with the inspiratory circuit 2.(吸気ガス量は、吸気回路2に接続されたセンサー12によって計測される)」

この例文は「inspiration」を動詞「inspire(〜を吹き込む)」という意味で使われた例で、日本語のインスピレーションとは大分違う意味になっています。

日本語のインスピレーションは「ひらめき」「直感」「アイデア」などの意味で使われることがほとんどですが、英語の場合は動詞「inspire」の意味に基づく「inspiration」の使い方があるので、日本語の表現と少し違う例があるのです。

「インスピレーション」はアイデアなどのひらめきを意味する

サクセス
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インスピレーションとは、直感的なひらめきやアイデアが湧く源泉です。インスピレーションは、クリエイティブな創作活動だけでなく会社の仕事でも素晴らしいアイデアを生みだす原動力になります。

インスピレーションの意味、身につける方法、英語表現などを紹介してきました。これらを参考にして実社会でアイデアなどのひらめきを生みだす手助けにして下さい。

Eiji0601
ライター

Eiji0601

元ミュージッシャン&調理師。現在はフリーのコンサート企画やチラシ等のデザイナーをやっています。音楽のジャンルはクラシックからジャズ&ポップス、特に’60年代〜’80年代ポップスが大好きです。料理は和食が得意な年齢不詳の独身男性です。

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