ご健勝とはどんな意味?使い方・例文・類語やご多幸との違いも紹介!

ご健勝とはどんな意味?使い方・例文・類語やご多幸との違いも紹介!

ビジネスメールやスピーチなどでしばしば使われる「ご健勝」ですが、意味や使い方をしっかりマスターしているでしょうか?「ご健勝」には、相手に対して「健康ですこやかに過ごしてください」と願う意味が込められています。その気持を正しく伝えるため使い方や例文を紹介します。

記事の目次

  1. 1.ご健勝の意味とは?
  2. 2.ご健勝の類義語 
  3. 3.ご健勝の使い方・例文
  4. 4.ご健勝とご多幸の違い
  5. 5.ご健勝は「健康ですこやかに過ごしてください」という意味

ご健勝の意味とは?

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仕事や生活をしていると、ふとした瞬間に「そう言えば、この言葉ってどういう意味なんだろう?」と考える単語があります。そのひとつが、ビジネスでやり取りをする手紙やメール。そして、スピーチの締めによく使われる「ご健勝」です。もしかすると、テンプレートとし深く考えずに使っている方もいるかもしれません。

文字を見る限りでは「健康」とか「勝利」に関連するようにも見えるので「相手の幸せ」とか「成功」を祈を祈ったり期待している意味やイメージがあるかもしれません。しかし、似た言葉に「ご多幸を」とか「ご活躍を」という言葉もあります。

そこで、ここからは「ご健勝」の意味や使い方、また類語との違いなどをみていきます。しっかり意味を理解して正しく使っていきましょう。

「健康がすぐれてすこやかなこと」という意味がある

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まず「ご健勝」は「ごけんしょう」と読みます。日本語の意味を調べるにはそれぞれの単語の意味を調べるのが一番です。「ご健勝」の場合も「ご」「健」「勝」それぞれの意味を調べていくことで「ご健勝」の意味を知ることができます。

まずは「健」の意味を見ていきましょう。「健康」とか「健全」にも使われるこの「健」という文字には、体がしっかりとしていて力強い。また、じょうぶとか無病という意味があります。

次に「勝」の意味について見ていきましょう。「勝利」とか「勝機」にも使われるこの「勝」という文字には、勝つや優れるといった意味があります。ですので、「健勝」には「健康がすぐれて、すこやかに過ごしてください」という意味になります。

「ご」は相手を高める意味がある

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最初の「ご」は、相手を高める使い方をする接頭語です。「どうぞ、手にとってご覧ください」や「どうぞ、ご検討をよろしくお願いいたします」などで、しばしば使われます。「ご健勝」の類語のところでも見ますが「ご多幸」や「ご発展」といったシーンでも、接頭語として「ご」を使います。

しかし、なんでも「ご」をつける使い方をすると、おかしな日本語になってしまったり、相手より自分を高めてしまう場合もあるので注意が必要です。

ご健勝の類義語 

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「ご健勝」の意味が理解できたので、続いて「ご健勝」の「類義語」を見ていきましょう。類義語の意味や使い方もしっておくと、ビジネスやスピーチなどでも役に立ちます。

「ご健勝」には相手が健康で健やかに過ごして欲しいという願いが込められていました。同じような意味の言葉には「健やか」「健全」「強健」「達者」「無事」「無病息災」などがあります。どれも、相手の健康を祈る意味が含まれています。「どうぞ健やかに」や「達者で」というのは、見聞きしたこともあるかもしれません。

とはいっても、スピーチでは良いとしても実際にビジネスメールなどで「達者で」や「健やか」という単語を使うと違和感があるかもしれません。

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ビジネスや個人的な手紙で「ご健勝」の類季語を使うのであれば、相手の健康や繁栄を祝う「ご清栄(ごせいえい)」や、健康で幸せに暮らしていることを祝う「ご清祥(ごせいしょう)」を使うようにしましょう。

その際に相手によって使い方が変わるので注意が必要です。「ご清祥」は基本的に「個人」に対して。「ご清栄」は「会社」または「個人」に対して使います。会社に対して「健康」は願わないので「ご清祥」は使いません。言葉の意味を知っていると正しい使い方も自然とできるようになります。

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「ご健勝」の類語には「ご発展をお祈り申しあげます」というものもあります。これは「会社規模の拡大」や「仕事が軌道にのる」「相手からの良い知らせがあるように願う」という意味があり、「ご健勝」に意味とは少し違いがります。

しかし、相手が個人であっても会社であっても使えるフレーズなので、違いをおさえつつ、スピーチや文書の最後に使ってみましょう。

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ご健勝の使い方・例文

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ご健勝の意味と類義語がわかりました。送る相手の幸せを願って使う「ご健勝」ですが、ここからはいろいろなシーンでどのように「ご健勝」を使っていけば良いのか「ご健勝の使い方」や「ご健勝の例文」を紹介していきます。

最初に、スピーチなど口頭で「ご健勝」を使う場合の例文。続いて、ビジネスメールなどの手紙で「ご健勝」を使う例文について紹介しますので、使いたいシーンにあわせてチェックしてみましょう。また、どのような相手に「ご健勝」を使えるのかもここでしっかり押さえておきましょう。

例文①スピーチなどで「ご健勝」を使う場合

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まず、口頭で「ご健勝」を使う場合です。結婚式などのスピーチで「ご健勝」を使うときの例文を見てみましょう。

「みなさまの「ご健勝」をお祈りして、閉会のご挨拶とさせていただきます。」というように、「締めの挨拶」として「ご健勝」を使います。式の最初などで使わないように注意をしましょう。

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次に、結婚式やパーティーなどでおこなわれる「乾杯の挨拶」での使い方の例文をみてみます。

乾杯の挨拶などでは「みなさまの「ご健勝」をお祈りして、乾杯!」という場合にも使います。忘年会などのお酒の席でも意識して聞いていると「こういうときに使うのか」と勉強になります。

「ご健勝」を使える相手については、上司であっても部下であっても使うことができるので、使い方だけ間違えないように注意をすれば、相手にとって失礼になることはありません。

例文②メールなどで「ご健勝」を使う場合

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次にビジネスメールなどで「ご健勝」を使う注意点を例文から見ていきます。ビジネスメールで「ご健勝」を使う場合には、メールの最初に入れる場合と締めに入れる場合があります。

「ご健勝」を最初に入れる場合には「◯◯様におかれましては、益々ご健勝のこととと存じます。」や「時下、さらなるご健勝のことと存じ上げます。」のような使いた方をして、その後に本題へと入っていきます。

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締めで「ご健勝」を入れる場合には「皆さまのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。」や「末筆ながら、皆様のご健勝と貴社のご発展を祈念しております。」のように、メールの一番最後に入れます。

「ご健勝」の意味のところでも触れましたが、「ご健勝」は「個人」に対して使う言葉になります。そのため「貴社のご健勝をお祈り申し上げます。」のように会社や団体に対した使い方はしないので、違いに注意をしましょう。

「ご健勝」の英語表現は?

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英語のメールでは「ご健勝をお祈りしています」を最後に入れることができます。いくつかの例文を見てみましょう。例えば「We wish you continued success and prosperity」や「I pray that everyone’s good health and heartiness.」という文です。

また、会話で「ご健勝を・・・」を伝えたい場合には「I pray for your happiness and health.」というフレーズを覚えておくと便利です。

ご健勝とご多幸の違い

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「ご健勝」と同じように使われることが多い類語に「ご多幸」というものがあります。使い方も「みなさまの「ご多幸」をお祈りして」のように「ご健勝」と同じような使い方をしているのを聞いたり、読んだりしたことがあるかもしれません。

それでは「ご健勝」と「ご多幸」にはどのような意味の違いや使い方の違いがあるのかを見ていきましょう。

ご多幸の意味は?

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「ご健勝」には「健康がすぐれて、すこやかに過ごしてください」という意味が込められていれていましたた。類義語で使われることが多い「ご多幸」には、相手に「幸が多いことを願う」という意味が込められています。

そのため「ご健勝」と「ご多幸」は別々に使うことができますが、セットで使うこともできます。例えば「ご健勝ご多幸をお祈り申し上げます。」のような使い方です。そうすることでより丁寧な印象を相手に送ることができます。

注意点として、次似合うまでの期間や連絡をとるまでに期間がある場合には使うことが多い言葉です。

ご健勝は「健康ですこやかに過ごしてください」という意味

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ここまで「ご健勝」の使い方や類語、意味などを見てきました。普段しばしば使っている言葉ですが、改めて見てみると意味をしっかり理解していなかったり、類語と混同していることも多かったかもしれません。

ビジネスシーンやプライベートシーンでも使うことが多い「ご健勝」。類語や意味とあわせてここでしっかり覚えておいて、スマートな使い方をできるようにしておきましょう。

キブナ
ライター

キブナ

教員・事務員を経て、ライター歴は約5年。専門は旅行やコンピューター・ガジェット系のライターですが、アウトドアやライフ系まで、様々なジャンルの記事も執筆中。「中学生でもわかる」を目指して、知っているようでよく知らない情報や、知っていると周りにちょっと自慢したくなるような「お役立つ情報」をお伝えします!

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