ヨトウムシ(夜盗虫)の駆除方法
お家で家庭菜園やお花を育てることを趣味にしている方は多いでしょう。しかし大切に育ててきた植物を食い尽くしされてしまう被害にあった方も多いのではないでしょうか。そんな邪魔をするのはヨトウムシです。ここではヨトウムシの被害の予防対策としてヨトウムシの駆除方法についてご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
葉を切る・手で取り除く
ヨトウムシ(夜盗虫)の駆除方法一つ目は葉を切るまたは手で取り除くことです。この駆除方法は多くの方が実践しています。
ヨトウムシは密集して産卵することが知られています。ヨトウムシは活発に動き回るため最も駆除しやすい時期は卵の段階であると言われています。卵の段階で発見することができるとヨトウムシの被害も最小限に抑えられます。
ヨトウムシの卵を葉の裏に発見したら葉っぱごと取り除き駆除していきましょう。見分け方としては葉の表面が白くなっていたら裏を見てみてください。幼虫に孵化してしまったヨトウムシの場合は手段で活動していることが多いので葉っぱごと切ってしまったり手で取り除き被害を防ぎましょう。続いて二つ目の駆除対策をご紹介します。
殺虫剤
続いてご紹介するヨトウムシの駆除方法は殺虫剤で処分することです。害虫被害を防ぐためには欠かせないと言っても過言ではないアイテムです。
しかしポイントとしては殺虫剤であればなんでもヨトウムシに聴くわけではありません。ここは注意しておきましょう。ヨトウムシの駆除に使われる殺虫剤は「オルトラン水和剤」などの害虫殺虫剤を使ってヨトウムシの駆除を行いましょう。
なぜヨトウムシ対応の殺虫剤でなければならないのかというと強い殺虫剤を使ってしまうとヨトウムシ以外の益虫も一緒に殺してしまう可能性が大いに考えられるからです。益虫も殺してしまうと植物の成長が遅れてしまったり上手く育たなくなってしいまいます。その予防対策としてヨトウムシにあった殺虫剤をしっかり選びましょう。
米ぬかでおびき寄せる
最後にご紹介するヨトウムシ駆除方法は米ぬかでヨトウムシをおびき寄せる方法です。殺虫剤などの薬剤を使いたくない方におすすめです。
ヨトウムシは主に葉物の野菜や花、果樹に被害を及ぼします。それ以上にヨトウムシが好むものは米ぬかです。ヨトウムシを駆除したい場合は被害が大きい植物の近くに米ぬかを置いてヨトウムシをおびき寄せ植物の被害を減らしましょう。
米ぬかヨトウムシ駆除対策方法をご紹介します。準備するものは米ぬかと底が少し深めの容器を用意しましょう。容器に米ぬかを入れ被害にあっている植物の株元に容器の緑と土が同じくらいの高さになるように埋めていきます。このトラップは植物を狙っていたヨトウムシが米ぬかを食べに降りてくるので簡単にヨトウムシを駆除できます。
ヨトウムシ(夜盗虫)による被害
ヨトウムシの被害とはいったいどのようなものなのでしょうか。ヨトウムシは日本各地に生息しているため家庭菜園やガーデニングを趣味にしている方にとっては天敵といっても過言ではありません。ヨトウムシの被害について知っておくことでヨトウムシの予防対策を立てることや駆除対策を立てることができます。ぜひ参考にしてください。
100種類以上の植物に害を及ぼす
ヨトウムシが起こす被害はとても大きいものです。ヨトウムシの被害は家庭菜園やガーデニングをしているところに多く現れます。
その被害はおおよそ100種類以上の植物であると言われています。100種類以上ということは雑食でおおよそどんな植物でも食べてしまうということです。さらに食欲旺盛で集団で植物を食べるため野菜の場合は食用部分がなくなってしまします。
せっかく大切に育てた野菜が食べられなくなってしまいます。さらに被害の特徴としては表皮や葉脈を残して葉がすべて食べられてしまう被害です。新芽を好むのでせっかく芽が出た植物もヨトウムシの被害で育たなくなってしまう他枯れてしまいます。ヨトウムシの被害を防ぐためにも予防対策や駆除を徹底して行いましょう。
ヨトウムシの被害は花や野菜の葉、茎を好んで食べ葉脈だけ残すというものです。特に被害が多くみられるのものをご紹介します。
特にヨトウムシの被害が大きいのはヨトウムシの生態からキンセンカやプリムラ、ケイトウでは特に多くの被害が見受けられます。これらを育てている人または育てようと考えてる方は要注意が必要です。被害を受ける前に対策しましょう。
ヨトウムシには天敵もいます。ヨトウムシの天敵はカエルやヤモリ、小鳥、クモなどたくさんの天敵が存在します。生態的にはたくさんの天敵が存在しますが実際に畑やプランターにそう多く天敵がいるわけではありません。被害が大きい場合は薬剤で殺虫してしまうことが一番簡単で一番確実だと言えます。天敵もいますが確実な方法をとりましょう。
ヨトウムシ(夜盗虫)の予防や対策
ヨトウムシが厄介な害虫であることは上記でご説明してきました。続いてはそんな厄介なヨトウムシを予防するための対策をご紹介していきます。ヨトウムシを事前に予防し対策を立てることでヨトウムシの被害を最小限もしくは全く被害のない状態で家庭菜園やガーデニングを楽しむことができます。ぜひ参考にしてみてください。
畑やプランターをネットで囲う
ヨトウムシの予防対策方法としておすすめしたいのは畑やプランターをネットで囲んでしまうことです。なぜネットで囲うのかご説明します。
ヨトウムシを駆除する方法として最も有効なのは孵化する前の卵を取り除くことだとご紹介してきました。そこでプランターなどをネットで囲むことでヨトウムシの成虫が葉に卵を植え付けるの防ぐことができるので予防対策になります。
ヨトウムシの発生時期は春と秋になるのでその前からネットをかけることや春と秋にオルトラン水和剤などの殺虫剤を使いヨトウムシの繁殖を予防し対策を立てましょう。ネットでも防ぎきれなかったヨトウムシの幼虫は米ぬかや殺虫剤を駆使して被害を予防していきましょう。大切な菜園を自分自身で対策予防をしヨトウムシの被害から守りましょう。
ヨトウムシ(夜盗虫)の生態
そもそもヨトウムシ(夜盗虫)とはどのような虫なのでしょうか。その生態とはどのようなものなのかご紹介します。そしてなぜヨトウムシが夜盗虫と呼ばれているのかも合わせてご紹介します。ヨトウムシの生態を理解しヨトウムシにあった被害対策や予防方法を駆使して自分の家庭菜園やガーデニングを守っていきましょう。
ヨトウガという蛾の幼虫
そもそもヨトウムシとはヨトウガというガの幼虫です。他にもシロイチモンジヨトウやハスモンヨトウも同じヨトウムシと呼ばれています。
ヨトウムシの生態は体長は成虫にあると15~20mm程度で黒や灰色の体をしています。明るい緑色をしている幼虫の場合体長30~50mmで頭の後ろに暗い斑点があるものや体の両方にピンク色に近い色味の斑点を持つものもいます。
他にもヨトウムシの生態は日本各地に生息しているため珍しい虫とは言えません。ヨトウムシは成虫がよく物の葉の裏に卵を産んで孵化させます。成虫1匹あたり約1000~3000ほどの大量の卵を植え付けるため孵化してしまうと食欲も旺盛であることからとても大変な被害になります。その被害を防ぐためにもプランターなどにはネットを使います。
ヨトウムシの卵の特徴は直径は約0.6mmほどで楕円形の形をしています。卵から孵化した幼虫は昼間は土の中にいます。
夜になると一斉に植物の葉を食い荒らしてしまいます。ヨトウムシが漢字で夜盗虫と書かれる由縁がこれです。夜に活発に食害を起こすため夜盗虫と書かれます。つまり夜盗虫は昼間には姿を現しにくいため昼間の作業中には見つかりにくいです。
夜に出てくるため夜に駆除作業ができる場合はいいですが、できない場合は昼間にしっかりと対策予防をする必要があります。幼虫は約1か月ほどで蛹になり土の中で眠りやがて成虫になります。夜盗虫の生態をしり対策を考えていくことで繁殖を防ぎ被害を最小限にすることができます。他にも被害を及ぼす害虫はいますが夜盗虫には要注意です。
ヨトウムシ(夜盗虫)は早めの対策をしよう!
これから家庭菜園やガーデニングを趣味にと考えていた方や今ヨトウムシに悩まされている方はぜひ早めにヨトウムシに対する予防や対策を考えましょう。そして自分が大切に育てている植物を被害のないまま育てていきましょう。対策をとることで家庭菜園などの天敵であるヨトウムシも怖い存在ではなくなるはずです。参考にして予防対策してみてください。