ファンレターってどんな書き方をすればいいの?
大好きな歌手やアイドル、応援したいスポーツ選手にファンレターを送りたいという人は多いです。しかし、「ファンレターにもマナーってあるの?」「失礼のないファンレターの書き方は?」など疑問に思っている人もいるでしょう。
ファンレターは、好意をよせているスポーツ選手や芸能人などに出す手紙をいいます。つまり、「応援しています!」「ずっと好きでした!」などといった好意的な思いを伝える手紙ということです。
しかし、実際は相手から見るとあなたは知らない人になり、知らない人からくる厚意のある手紙ということになります。
手紙の内容などにマナーがなければ、相手もいい気持ちがしないかも知れません。そこで、ファンレターのマナーや書き方を身につけましょう。マナーが守られたファンレターは、受け取ると励みになるなど気持ちのいいものです。
例文と共に、どんな内容を書けばいいのか、書き方や注意点、使う封筒なども含めてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。正しい書き方とマナーを守ることで、自分の思いをストレートに相手に届けることができるはずです。
まず心得たいファンレターのマナー
まず、ファンレターとはどういったものなのか、あらためて理解しましょう。一般的にファンレターとは、芸能人などに対して応援や好意を伝えるための手段で、封筒と便箋やハガキを使って書く人が多い手紙です。
たとえば、あるミュージシャンの歌詞に励まされ難関を乗り越えられたとします。「ぜひお礼をいいたい!」と思っても、都合よくそのミュージシャンには会えませんし、重いを直接伝えることはできません。
そこで登場するのが、ファンレターです。ファンレターであれば、そのミュージシャンに思いが伝わると期待できます。しかし、自分勝手な書き方のファンレターでは、せっかくの気持ちの半分も伝わらない可能性があります。
相手は日本中から好意を寄せられる人です。知らない人から届くファンレターだからこそ、書き方はマナーを守ることが大切になります。まずは、ファンレターを送るときのマナーから確認していきましょう。
返事を期待した書き方をしない
ファンレターを出したとしても、相手から返信やリアクションを期待するのはやめた方がいいでしょう。ファンレターは、不特定多数の人から送られてくるものです。人気のある相手であれば、その数は膨大です。
人気のある人であればあるほど仕事で忙しく、ファンレターの一通一通に返事をすることは難しいでしょう。そのため、ファンレターを出したとしても返事があることを期待するのはやめましょう。
ファンレターはあくまでも、相手に応援しているなどといった気持ちを伝えるため手段なので、一方通行が普通だと思っておいてください。
返事の催促はNG
ファンレターの書き方で注意してほしいのが、返事の催促です。ファンレターの内容に、返事を催促するような内容や、返事が来ないからといって催促するファンレターを出すというのはNGになるので注意しましょう。
もう一度言いますが、人気のある人であればあるほど、時間的にも物理的にも全てのファンレターに返事をすることは難しいです。たとえ一方通行であっても、想いを伝えたいという場合に、ファンレターを書くようにしましょう。
郵送料が不足しないように
ファンレターを出すときに注意してほしいのが、郵送料です。郵便局の窓口でお金を払って郵送するのであれば問題はありません。しかし、自分で切手を貼ってポストへ投函する場合は、郵送料の不足がないようにしましょう。
よくあるのが、手紙の枚数が多すぎて予想よりも重さがオーバーしてしまい、郵送料が足りなかったケースです。もし、相手の方で送料不足によって受取拒否をした場合、送り返される可能性があるので注意が必要です。
せっかく書いたファンレターが戻ってきてしまうと、ガッカリします。面倒でも、郵便局の窓口で郵送するのがおすすめです。
ファンレターの書き方①書き出し
いざ、ファンレターを書こうと思ったときに、書き方がわからず書き出しでペンが止まってしまう人もいるでしょう。「伝えたいことが多くて困る」「何から書き出せばいいのかわからない」など、書き方迷ってしまうという人は多いです。
そこで、ファンレターの最初の書き出しの書き方についてお話しましょう。書き出すことができれば、意外と流れるように思いをつづることもできるということもあります。書き出しの言葉やポイント、例文などもご紹介するので参考にしてください。
書き出しの言葉
まずは書き出しの言葉です。あこがれる相手だからこそ、丁寧な書き出しをしたいところです。最初の一行に、相手の名前に「様」や「Dear〇さん」といった名前を書きましょう。
そして次に挨拶文です。「拝啓」や「前略」といった形式的な挨拶の書き出しから始めるか、少し親しみを込めて「こんにちは」や「はじめまして」の挨拶から始めるのか迷うという人も多いでしょう。
ファンレターの場合、どちらの書き方でも正解です。ファンレターは思いを伝えるための手段です。「拝啓」の書き出しを使って少し大人びた印象にするのもいいでしょう。また、「こんにちは」など少しフランクな印象で「応援してます!」という元気な印象を持たせる書き方もおすすめです。
あえて正解とするのであれば、送る相手によって書き出しを選択するのがベストといえます。たとえば、大御所ともいえるタレントや歌手で、ある程度権威もある人に出すファンレターであれば、「拝啓」や「前略」を選択しましょう。
もし相手が若く、マナーなどに厳しい印象がない人であれば「こんにちは」など挨拶の言葉から書き出してもいいでしょう。思いを伝える相手が、マナーに厳しいのか、世代はどうなのかなど考慮したうえで書き方を選ぶのがおすすめです。
書き出しのポイント
人気のある人であればあるほど、ファンレターは想像もつかないほど受け取る機会が多いはずです。そのため、膨大な数のファンレターにもしかしたら、全文に目を通すのは難しい可能性があります。
そこで重要なのが、書き出しから「この続きを読みたい!」と思わせるような書き方をするということです。印象的な書き出しをすることで、相手の気持ちをキャッチし気が付けば全文読んでいるということもあるでしょう。
そこで、ファンレターの書き出しのポイントをお話していきます。「こんにちは」や「はじめまして」などの挨拶のあと、どういった書き方をするのかが重要です。
活躍を絡めて
ファンレターを出すほどの相手であれば、日頃の活躍を把握しているでしょう。ドラマや映画、試合など最近の活躍を書き出しで伝え、いつも応援していますというアピールを込めた書き方をしてください。活躍を見てファンレターを書いてくれたと知ると、うれしいものです。
作品を絡めて
ファンレターを出す相手が、漫画家や映画監督、歌手など何か作りだすクリエイティブな活動をしている人であれば、その人の作品の内容などを書き出しに使うのがおすすめです。
歌手であれば、「〇という曲の、△という歌詞がとても印象的で」などといったように、その人の作品の中でもどの部分に魅かれたのかなど、細かく伝える書き方をしましょう。その方が信ぴょう性もありますし、相手も自分の作品が誰かに影響を与えていることを感じ、うれしく思うはずです。
書き出しの例文
ファンレターの書き出しの書き方は、次のような例文を参考にしてください。歌手や俳優など出す相手によって内容や書き方は異なりますが、基本的には先述した最近の活躍や作品についてふれていきましょう。
歌手に出す場合、「はじめまして。いつも心温まる歌をありがとうございます。特に、〇という曲の△というフレーズには、負けそうなときに辛いときにいつも頭に浮かび、励まされ立ち上がることができます」などといったような書き方がおすすめです。
俳優や女優に出す場合は、「こんにちは。いつもステキな作品を拝見させていただいています。作品によって、コロコロと表情や口調などガラリと変わる〇さんにいつも驚き、その実力に毎回次の作品が楽しみで仕方ありません」と、相手の活躍を褒める書き方がいいでしょう。
ファンレターの書き方②内容
始めの書き出しができたら、次はファンレターの内容の書き方です。ファンレターの内容は、ファンになったきっかけなど相手に伝えたいことを書きましょう。
しかし、伝えたいことがありすぎて、「何から伝えればいいのかわからない!」という人もいます。ここからは、ファンレターの内容の書き方についてお話します。
自己紹介
簡単なあいさつとなる書き出しをつづったら、次は簡単な自己紹介をしましょう。応援してくれている人がどんな人物なのか想像ができると、相手にとってそのあとの内容が心に届きやすくなります。
書き方としては、「〇県に住む高校2年生の△です」「〇県の△市で友人とバンド活動をしている△といいます」などといったように、何県の誰といったような簡単な自己紹介がおすすめです。
ただ注意点として、自己紹介文はあくまでも「簡単なもの」ということを意識してください。だらだらと自分の紹介をつづる書き方では、自分のことばかりのファンレターになってしまい、自己主張が強い印象を与えてしまいます。後述の「ファンレターの書き方の注意点」を参考にしてください。
ファンになったきっかけ
ファンレターの中心的内容ともいえるのが、ファンになったきっかけや相手に対する情熱を伝えることです。ファンレターを書くという原動力は、この相手に対する情熱の高さからきているはずです。
どうしてファンになったのか、きっかけから伝えるように書き方を意識しましょう。感情を言葉にするのは難しいと感じていても、ファンになったきっかけを思い出すことで、そのときの感情がよみがえり、スラスラと書けたという人も少なくありません。
「高校生のときに初めて〇さんの舞台を見て、その世界観と歌声がとても印象的で心を奪われ、すっかりミュージカルの世界にはまりました!」「失恋して、どうしようもなくもがいていたときに、〇さんの△を聴いて救われました」
書き方としては、ファンになったきっかけを元に、魅力的に感じている部分を伝えていくと、より相手にまっすぐ伝わりやすいのでおすすめです。
影響を受けていること
ファンになったきっかけも重要なポイントですが、相手が自分にどんな影響を与えてくれたのか、影響を受けていることを伝えるのもおすすめです。
芸能人やクリエイター、スポーツ選手など職業に関係なく、自分がしたことで知らない誰かにいい影響を与えることができていると知るのは、相手にとっても励みになるでしょう。
スポーツ選手であれば、「大けがをしたのにもかかわらず、復帰され活躍している姿を見て、勇気と気合をもらいました。自分も同じケガをして、競技復帰は難しいと思っていたので、〇さんの活躍する姿にあきらめるのは早いと思わせてくれます」といった書き方もあります。
また、「〇さんのあきらめない強さのある作品を見て、自分にもまだ頑張る力があると思わせてくれました」など、自分に起こった変化を伝えるようにしましょう。
応援の気持を伝えてまとめる
自分が伝えたかった内容をつづったら、最後には応援の気持ちを込めてファンレターを結びましょう。何度もいいますが、ファンレターは応援や感謝などプラスの感情を伝える手段です。
最後は、「あなたをいつも応援しているので、これからも頑張ってください」や「本当にありがとうございました。今後も応援をし続けます」などといった言葉で結ぶ書き方が望ましいでしょう。
ファンレターの書き方③住所・名前
ファンレターでも、手紙を出すうえでのマナーは大切です。自分の住所を記載しない、名前もイニシャルやニックネームだけといった書き方では、マナー違反として印象も悪くなってしまう可能性があります。ファンレターの書き方でも見落ちがちな、住所や名前についてお話しましょう。