パイナップルの熟し方
トロピカルフルーツの代表ともいえるパイナップルは、ビタミン、カリウムなどの栄養が豊富で、美容にも良いとされるフルーツです。スーパーなどで買えるものは国外からの輸入品がほとんどなので、一年中食べごろのものを買うことができます。
そんなパイナップルですが、一番おいしい食べごろの状態はどんな状態なのか、気になる人も多いでしょう。今回は、パイナップルの熟し方、食べごろの見分け方・選び方のほか、保存する方法や、初心者にもわかりやすい切り方までご紹介していきます。
食べごろのパイナップルについての知識を幅広く知ることで、買ったり頂いたりした時に困ることなく、一番食べごろの状態でパイナップルを食べられるようになるはずです。ぜひ最後までお読みください。
パイナップルは追熟しない
パイナップルの熟し方ですが、どれくらい熟した状態が食べごろなのか気になるでしょう。バナナや桃などは買ってきた状態からしばらく放置する「追熟」をすることで、甘みが更に増したり、果肉が柔らかくなったりします。しかし、パイナップルではこの追熟ができません。
他の果物のように放置しておいても傷んで、腐ってしまうだけなので、パイナップルは食べごろの時にいただきましょう。お店に並んでいるパイナップルはほぼ熟した状態で売られているので、買った時点で食べごろです。つまり、食べごろのパイナップルの選び方は買う時に決まってしまいます。
賞味期限の目安は常温で保存した場合4~5日
食べごろのパイナップルの賞味期限の目安ですが、丸ごと買ってきたものは、常温で保存した場合大体2〜3日ほどです。他の果物のように追熟できないパイナップルは、なるべく早く食べることをおすすめします。
パイナップルは湿気に弱いので、新聞紙などに包んで風通しの良い場所に置くか、野菜室で冷蔵すれば4〜5日ほど持ちます。とはいっても、傷みやすい果物であることに変わりはないので、食べごろのうちにいただくのが無難です。
冷凍ならば1~2か月保存できる
食べごろのパイナップルはカットしてしまうと2日ほどしか持ちませんが、長期保存したい場合はパイナップルを冷凍しましょう。食べやすい大きさにカットし、ジップロックやタッパーに入れて冷凍することで、1〜2ヶ月保存することができます。
解凍せずに冷凍パインとして食べてもいいですし、30分ほど冷蔵し半解凍状態で食べても、シャーベットのような感覚で夏にぴったりです。全解凍してしまうとパイナップルの味が溶け出てしまうので注意しましょう。
パイナップルの食べごろの見分け方・選び方
太陽の光をたっぷり浴びて育った、新鮮で食べごろのパイナップルはどんな特徴をしているのでしょうか。お店に行った時に、食べごろでおいしいパイナップルの見分け方・選び方で確認すべきポイントを「葉」「実」「色ツヤ」「香り」に分けてご説明していきます。
スーパーで硬くて甘くないハズレのパイナップルを買ってしまわないために、食べごろのパイナップルの見分け方・選び方をしっかり押さえておきましょう。
食べごろのパイナップルの葉の様子
食べごろのパイナップルの葉の様子をみていきましょう。パイナップルは実の色を見てしまいがちですが、葉を見るだけでも熟していて食べごろかどうかがわかるので、見分け方・選び方の基準になります。
食べごろのパイナップルの葉にはツヤがあり、濃い緑色をしていて、葉先までピシッと伸びているものが見分け方・選び方のポイントです。こういった特徴があるものは新鮮で食べごろのパイナップルの証拠です。
食べごろのパイナップルの実の様子
食べごろのパイナップルの実を見る時の見分け方・選び方をみていきましょう。実が詰まっている甘いパイナップルは下側が太くなっていて、ずっしりと重たいです。逆に、軽いものは中身が詰まっていない可能性が高いです。
また、パイナップルの実を見るときは同時に下側がカビていないかもチェックしましょう。時間が経過したパイナップルは傷んで、カビが生えてきてしまいます。
食べごろのパイナップルの色ツヤ
食べごろのパイナップルの色ツヤの目安をみていきましょう。まず、食べごろのパイナップルの色の目安ですが、実の色はオレンジや赤みのある色をしていたら完熟で甘いです。まだ青っぽい色のものは熟しておらず、酸味が強い可能性が高いので注意しましょう。
食べごろのパイナップルのツヤですが、表面に油がついたようにテカっていて、ツヤがあるものが新鮮で食べごろのパイナップルです。
また、パイナップルは一度だけでなく何回か収穫できる果物なのですが、1回目に収穫されたものが一番甘いです。最初に収穫されたパイナップルの目安は、網目が大きくて膨らんでいるものです。
食べごろのパイナップルの香り
食べごろのパイナップルは香りを嗅ぐと簡単に見分けることができます。熟している食べごろのパイナップルの目安として、カットしなくても甘い香りがします。特に甘みが下の方に集まるので、パイナップルのお尻側の匂いを嗅いでみましょう。
お店でパイナップルの匂いを嗅ぐのは気が引けるという方もいるでしょう。あまりじっくり嗅がずに、サッと嗅ぐだけで十分です。甘い香りがしていても、カビている可能性もあるので、下の方にカビが生えていないかもチェックすると、食べごろのパイナップルをスムーズに見分けられます。
パイナップルの食べごろのまま保存する方法
パイナップルを食べごろのまま保存する方法を見ていきましょう。パイナップルは追熟ができないので、基本的には保存せず早く食べるのがいいです。ですが、ある程度なら保存することもできます。
食べごろのパイナップルを保存する方法を、丸ごと常温で保存する方法と、カットして冷凍保存する方法に分けてみていきましょう。また、買ってきたパイナップルをすぐ食べずに少し置いておくことで、酸味が抜けるメリットがあることもご説明します。
丸ごと常温で保存する方法
食べごろのパイナップルを丸ごと常温で保存する方法を見ていきましょう。パイナップルは湿度に弱いので、新聞紙などに包んで冷蔵庫の野菜室に入れておくと良いでしょう。この時、葉を下に向けて置いておくと、パイナップルの底に溜まった甘みが全体に広がるメリットがあります。
野菜室に入らないという場合は、新聞紙などに包んで、風通しの良い冷暗所に置いておくことでも保存ができます。パイナップルは鮮度が落ちやすいので、買ってきてすぐ食べない場合は早めに保存しましょう。
酸っぱさが抜けるメリットがある
パイナップルは追熟ができない果物だとお伝えしましたが、時間が経つと甘く感じられるようになることがあります。これはパイナップルの糖度が増したわけではなく、単に酸味が抜けただけなのでそう感じられます。
パイナップルの酸味が苦手な人にとってはメリットになるので、少し置いて食べやすい甘さになってから食べるのもいいでしょう。
カットして冷凍で保存する方法
パイナップルは一度カットすると表面から傷んでしまいます。食べきれない場合は、ジップロックやタッパーに入れて冷凍保存することで、食べごろの甘みを維持できます。カットされた冷凍パインは、おやつ感覚で食べられて栄養豊富なので、暑い夏を乗り切るには最適です。
食べごろのパイナップルの切り方
食べごろのパイナップルの切り方をご説明していきます。初めてパイナップルをカットする人は、どういう手順で切ればいいのか、切り方がわからない人は多いでしょう。
丸ごとパイナップルを買うのが初めてだという人でもわかりやすいように、スタンダードな切り方を、手順を踏んでご説明していきますので、順番にお読みください。
葉を引き抜く
包丁を使う前に、まずはパイナップルの葉を引き抜きます。パイナップルの葉と実を手で持ち、ねじって葉を引き抜きましょう。女性の力でも簡単に抜けますが、手が痛くならないように、軍手などを着けることもおすすめします。
包丁を入れる
葉をねじり抜いたら、次は包丁を使ってカットします。切り方は、パイナップルを縦に置き半分に切りましょう。次は、真っ二つになったパイナップルをそれぞれもう一度縦半分に切り、4等分にします。それから、4等分した実の両端を切り落とします。
芯を落とす
4等分にして両端を切り落としたパイナップルの芯を切り落とします。芯の切り方のポイントは、まっすぐに包丁を入れて切ると簡単に切り落とすことができます。芯を切り落としたら、さらに縦半分に切って、8等分にします。
食べやすく切る
8等分にできたら、あとは食べやすいように2〜3cm幅の大きさに切って皮の上に盛りつけましょう。この手順通りに切れば、食べごろのパイナップルを綺麗に、簡単に切ることができます。初めての人でも5分程度でできますが、怪我しないよう十分注意して行いましょう。
パイナップルはスーパーで売っている状態が食べごろ
食べごろのパイナップルの見分け方や保存する方法、切り方までご紹介してきました。パイナップルは栄養満点で一年中買えるフルーツなので、積極的に食べていきたいフルーツです。いつでも食べごろの状態で食べられるよう、参考にしてください。