「是非」の意味・使い方・例文まとめ!類語や英語表現もチェック!

「是非」の意味・使い方・例文まとめ!類語や英語表現もチェック!

「是非」という言葉は日常生活の中でも意外に良く使われていますが、「是非」という言葉の意味とはどういう意味なのでしょうか。「是非」の意味や「是非」の類語、「是非」のビジネスでの使い方の例文や「是非」の英語表現についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.「是非」の意味
  2. 2.「是非」の類語
  3. 3.「是非」の使い方
  4. 4.「是非」のビジネスでの例文
  5. 5.「是非」の英語表現
  6. 6.「是非」は物事の良し悪しを意味する言葉

「是非」の意味

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「是非」という言葉は日常生活の中で意外に良く使われています。特にビジネスシーンなどではビジネス文書やビジネスメールの他、口頭でも良く使われていますので、「是非」という言葉は結構多くの人にとってなじみのある言葉だと言えます。

ですが、「是非」の正しい意味はどういう意味かと尋ねられた時、「是非」の正しい意味を迷わず答えられるという人は意外に少ないです。

「是非」という言葉にはいったいどういう意味があるのか、まずは「是非」の意味についてご紹介していきましょう。

意味①物事の良し悪し

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「是非」の意味の一つ目は、「物事の良し悪し(よしあし)」という意味です。「是非」という言葉は二つの漢字からできていますが、「是非」の「是」は「正しいこと、良いこと」という意味で、「非」の意味は「間違っていること、悪いこと」という意味です。

これらの二つの漢字が示す意味から、「是非」の意味は「物事の良し悪し」という意味になりますが、実は「是非」という言葉が日常生活で良く使われているのはこちらの意味だけではありません。

もちろん「物事の良し悪し」という意味でも「是非」は使われていますが、「是非」の使い方はもう一つの意味での使い方の方が多いと言えます。

意味②どうあっても・心を込めて

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「是非」の意味の二つ目は、「どうあっても」「心を込めて」という意味です。「是非」の一つ目の意味は「物事の良し悪し」という意味ですが、「是非」は一つ目の意味で使うより、二つ目の意味「どうあっても」「心を込めて」の意味での使い方が多いです。

「どうあっても」というのは「どんなことがあっても」という意味で、何かを成し遂げようという気持ちを表す意味があり、「心を込めて」には何かを心からお願いする気持ちを表す意味があります。

このように「是非」という言葉の二つ目の意味は、自分や相手に対する強い気持ちを表す意味を持っていると言えます。

「是非」の類語

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「是非」の意味についてご紹介しましたので、次は「是非」の類語についてご紹介します。「是非」の意味は先にご紹介した通り「物事の良し悪し」「どうあっても」「心を込めて」という意味ですので、「是非」の類語はこれらの意味に近い意味を持つ言葉になります。

「是非」には主に二つの意味があると言えますので、それらの意味のどちらかに当てはまれば「是非」の類語であると言えるでしょう。

「是非」という言葉の類語にはどのような言葉があるのか、「是非」の類語についてご紹介していきましょう。

有無

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「是非」の類語の一つ目は、「有無(うむ)」です。「有無」の意味は「物事の有る無し」「承諾することと断ること」「存在することとしないこと」という意味で、「是非」の意味「物事の良し悪し」「どうあっても」「心を込めて」の意味とはちょっと違います。

なのになぜ「有無」が「是非」の類語であるかというと、「是非」の意味「どうあっても」に近い使い方ができるからです。

類語というのは似た意味を持つ言葉だけではなく、似た使い方ができる言葉も類語だと言えますので、「有無」は「是非」の類語になります。

賛成反対

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「是非」の類語の二つ目は、「賛成反対」です。「賛成反対」の意味は文字通り「賛成か反対か」という意味で、これは「是非」の意味「物事の良し悪し」に近い意味を持つと言えます。なので「賛成反対」は「是非」の類語であると言えます。

「賛成反対」という言葉は、「是非」と同じような使い方ができるという点でも「是非」の類語だと言うことができます。

例えば議会の席などで「賛成反対」の決を採るといった場合に「是非を問う」といった言い方もできますので、「賛成反対」も「是非」の類語になります。

如何

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「是非」の類語の三つ目は、「如何」です。「如何」は「いか」「いかん」「いかが」という三つの読み方ができますが、「いか」の意味「どのよう」という意味が「是非」の類語に当たると言えます。それは「如何」の使い方です。

「如何」は「如何にしても」といった使い方ができますが、「是非」も同じような意味合いで「是非とも」といった使い方ができます。

「如何」の意味だけを見ると「如何」は「是非」の類語にはならないようですが、同じような使い方ができますので「如何」は「是非」の類語と言えます。

何が何でも

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「是非」の類語の四つ目は、「何が何でも」です。「何が何でも」の意味は「どんなことがあっても」「なんとしても」という意味ですので、「是非」の二つ目の意味「どうあっても」に極めて近い意味があると言えますので、「何が何でも」は「是非」の類語と言えます。

「何が何でも」という言葉は、とても強い気持ちを伝えることができる言葉ですので、「是非」の代わりに「何が何でも」という言葉を使うこともできます。

このように「何が何でも」は「是非」と同じような使い方ができますので、そういった点でも「何が何でも」は「是非」の類語であると言うことができます。

理が非でも

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「是非」の類語の五つ目は、「理が非でも」です。「理が非でも」の意味は「ぜひとも」「無理にでも」といった意味ですので、こちらも「是非」の二つ目の意味「どうあっても」と同じような意味があります。そのため「理が非でも」も「是非」の類語と言えます。

「理が非でも」の「理」の漢字の意味は文字通り「理(ことわり)」で、「理屈」や「理論」を表しますが、それに「非」がつくことで、「理屈などどうでも良い」というとても強い気持ちを表します。

また、「理が非でも」の意味の中には「ぜひとも」という意味もありますので、ストレートに「是非」という文字が入っています。そういった点でも「理が非でも」は「是非」の類語であると言うことができます。

「是非」の使い方

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「是非」の類語についてご紹介しましたので、次は「是非」の使い方についてご紹介します。「是非」という言葉をビジネス文書などで使う際には「是非」という漢字表記で使う場合と「ぜひ」という平仮名表記で使う場合があります。

実はこれにはちょっとした理由があります。「是非」という漢字表記を使う場合と「ぜひ」という平仮名表記を使う場合とでは、ニュアンスが違うということです。

「是非」という漢字表記を使う場合と「ぜひ」という平仮名表記を使う場合とではどのような違いがあるのか、「是非」の使い方についてご紹介しましょう。

是非とぜひは2つの意味で使い分け

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「是非」には先にご紹介したように「物事の良し悪し」「どうあっても」「心を込めて」という意味がありますが、「是非」を漢字で書くか平仮名で書くかによって、相手に対する気持ちの意味合いを変えるという使い方ができます。

「是非」と漢字で書くと「物事の良し悪し」の意味が強く感じられますので、「心を込めて」の意味で使う場合「ぜひ」という平仮名表記を選ぶことが多いです。

「是非」を優しく柔らかく伝えたい時には、「是非」という漢字表記ではなく「ぜひ」という平仮名表記を使うことが多いということです。

「是非」のビジネスでの例文

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「是非」の使い方についてご紹介しましたので、次は「是非」のビジネスでの例文についてご紹介します。「是非」という言葉は日常生活の中でも結構よく使われますが、そのほとんどがビジネスシーンでの使い方であると言えます。

ビジネス文書やビジネスメールなどでお願いをしたりお誘いをしたりする時など、ビジネスでの様々なシーンで「是非」という言葉はかなりの頻度で使われています。

「是非」という言葉がビジネスシーンでどのように使われているのか、「是非」のビジネスでの例文をご紹介しましょう。

是非に

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「是非」のビジネスでの例文の一つ目は、「是非に」を使った例文です。「是非に」を使った例文として「是非にお許しくださいますようお願い致します」という例文は「何としても許して下さることをお願いする」という意味です。

とんでもないミスをしてしまったりした時に、相手に何が何でも許してもらいたいといった気持ちを表したい場合にこのように「是非に」を使って許しを請うという例文です。

他に「是非にお越しくださいませ」という例文も挙げられますが、こちらでは「是非」は「何としても」という意味の他に「心を込めて」という意味で使われています。

是非とも

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「是非」のビジネスでの例文の二つ目は、「是非とも」を使った例文です。「是非とも」を使った例文として「今後共我が社を是非ともよろしくお願い申し上げます」という例文が挙げられます。こちらは「心を込めて」という意味で「是非」を使っています。

「是非」をビジネスメールなどで使う場合には「どうあっても」「心を込めて」という意味で使われることが多いですが、何かをお願いする時には「心を込めて」の意味で使われることが多いです。

「是非とも」という言い方は取引先の相手などに対してお願いをする場合に本当によく使われますので、ビジネス文書やビジネスメールなどの中でも頻繁に見ることができます。

是非是非

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「是非」のビジネスでの例文の三つ目は、「是非是非」を使った例文です。「是非是非」を使った例文として「是非是非お越しくださいませ」といった例文が挙げられます。この例文は「何としても来てください」という意味になります。

「是非是非」は「是非」が二つ重なった言い方ですが、これはかなり砕けた言い方になりますので、ビジネスにはある意味不向きであるとも言えます。

「是非」をビジネスで使う場合には「是非」一つで充分ですので、「是非是非」は仲の良い友達などに対して使うことが一般的です。

是非ともよろしく

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「是非」のビジネスでの例文の四つ目は、「是非ともよろしく」を使った例文です。「是非ともよろしく」を使った例文として「まだまだ未熟者ではございますが、今後も是非ともよろしくお願い申し上げます」という例文が挙げられます。

この例文での「是非」は「心を込めて」の意味で使われています。単に「よろしく」と言うのではなく、心を込めていることを強調して言っているという例文です。

「是非ともよろしく」という言い方は「是非ともよろしくお願い申し上げます」などというように、ビジネスシーンにおいて良く使われています。「是非ともよろしく」はビジネスにおいて普通に使われる言い方だということです。

是非を問う

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「是非」のビジネスでの例文の五つ目は、「是非を問う」を使った例文です。「是非を問う」を使った例文として「我が社の新商品の是非を問う会議だ」という例文が挙げられます。この例文では「是非」を「物事の良し悪し」という意味で使っています。

この例文は、新商品が良いか悪いかを見極めるための会議という意味で、「是非」は「どうあっても」「心を込めて」という意味以外にこのような意味でも使われます。

「是非を問う」という言い方は、国会議員選挙や市町村長や議員の選挙などにおいても時々使われていますので、聞いたことがある人は多いでしょう。

「是非」の英語表現

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「是非」のビジネスでの例文についてご紹介しましたので、次は「是非」の英語表現についてもご紹介します。「是非」には色々な意味がありますので、「是非」の英語表現に当たる英語はなさそうですが、実は意外にも「是非」に当たる英語表現はあります。

英語で「是非」と言う場合には意訳になったり、直接的に「是非」に当たる英語ではなく「是非」の意味に相当する英語を当てる場合が多いです。

「是非」という言葉を英語でどう表現すれば良いのか、「是非」に当たる英語とはどのような英語なのかについてご紹介しましょう。

「どうあっても」などの副詞の意味

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「是非」の英語表現は「どうあっても」など副詞的な意味で使われることが多いです。まず、「by all means」は「何かを喜んでする」という意味で使われる英語で、「是非そうさせて下さい」などという言い方を英語に訳する場合に使われることが多いです。

また「absolutely」の意味は「絶対に」という意味で「是非」を使う場合に使われます。他には「please」の後に動詞を付けることで「是非何かをしてください」という英語表現になります。

他に「もちろん」「必ず」という意味で「是非」と言いたい時には、「certainly」という英語を使うことができます。

「是非」は物事の良し悪しを意味する言葉

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「是非」という言葉の意味や使い方や「是非」の類語、「是非」の英語などについてご紹介してきましたが如何だったでしょうか。「是非」の本来の意味は「物事の良し悪し」ですが、それだけが「是非」の意味ではありません。

「どうあっても」「心を込めて」という意味でも使えますので、「是非」の意味を正しく知って「是非」という言葉を正しく使いましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

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