令嬢の意味とは?語源・使い方・類語やご息女との違いも解説!

令嬢の意味とは?語源・使い方・類語やご息女との違いも解説!

時々「令嬢」「ご令嬢」などという言葉を耳にすることがありますが、「令嬢」とはいったいどういう意味なのでしょうか。「令嬢」という言葉の意味や語源、「令嬢」の使い方や「ご息女」との違いなど、「令嬢」という言葉についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.「令嬢」の意味
  2. 2.「令嬢」の語源
  3. 3.「令嬢」の類語
  4. 4.「令嬢」の使い方と例文
  5. 5.「令嬢」とご息女の違い
  6. 6.「令嬢」は格式高い家の娘を敬った意味での言葉

「令嬢」の意味

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一般的な日常生活を送っている中であっても時々耳にすることがある「令嬢」という言葉がありますが、「令嬢」という言葉はいったいどういう意味を持つ言葉なのかと尋ねられたら、正確な意味は答えられないという人の方が多いでしょう。

「A家のご令嬢」などという言い方をすることは結構ありますが、その正確な意味を理解したうえで「令嬢」という言葉を使っている人は少ないと言えます。

「令嬢」という言葉にはいったいどういう意味があるのか、「令嬢」という言葉の意味についてご紹介しましょう。

意味:格式高い家の娘

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「令嬢」の意味の一つ目は、「格式高い家の娘」という意味です。格式高い家にも色々ありますが、一般的に良く使われるのが「社長令嬢」といった使い方です。社長と言えば地位もお金もありますので、社長の家は格式が高い家だと言えます。

また、社長などのように社会的地位やお金がある場合以外にも、格式が高いと言われる家もあり、そういった家の娘は「令嬢」と言われます。

「令嬢」という言葉の正確な意味を知らなくても、何となく「いいとこのお嬢さん」と把握している人も多いでしょう。それはそれで間違いではないということです。

「令」には美しいという意味も

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「令嬢」の意味の二つ目は、「令」には美しいという意味もあることから、「美しい娘」という意味にもなるということです。格式の高い家の娘ではなくても、美しい娘に対して「令嬢」という言葉を使っても間違いではありません。

「令」を美しいという意味で使って「令嬢」と言う場合には、その「令嬢」には美しさだけではなく品の良さも求められます。

美しく品があって、どこか格式の高い家の娘さんのように見えるような女性に対しても、「令嬢」という言葉を使うことができるということです。

「令」は「神のお告げ」が字義

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「令嬢」の意味の三つ目は、「令」という文字は「神のお告げ」が字義であることから、「良い娘さん」という意味で使ったり「立派な娘さん」という意味で「令嬢」という言葉を使うということです。実は「令」の文字には結構深い意味があります。

「令」という文字は、人々が集まって神のお告げを聞くというのを表した文字で、そのため「令」という文字の字義は「神のお告げ」になりました。

このため「令嬢」の意味は、正しい行いをする良い娘さんや立派な娘さんという意味になりますので、そういった意味でも「令嬢」という言葉を使うことができます。

「令嬢」の語源

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「令嬢」という言葉の意味についてご紹介しましたので、次は「令嬢」の語源についてご紹介します。「令嬢」の意味をご紹介する中で、「令」の文字には「美しい」という意味や「神のお告げ」という意味もあることをご紹介しましたがそれだけではありません。

「令嬢」の「令」の文字にはそれ以外にも意味があり、「美しい」「神のお告げ」とは違うもう一つの意味が「令嬢」の語源になりました。

「令嬢」という言葉の語源とはいったいどのような語源なのか、「令嬢」の語源についてもご紹介していきましょう。

敬称かつ相手を立てられる言葉

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「令嬢」の語源は、敬称かつ相手を立てられる言葉から来た語源です。「令嬢」の「令」の文字には「美しい」「神のお告げ」という意味の他に、「よその家の家族のことを尊敬して言う場合に使われる言葉」という意味があります。

「令嬢」の「令」の文字の意味はまさにその意味で、よそ様の家の家族に対する敬称として使われ、相手を立てる時に使い始めたというのが「令嬢」の語源です。

「令嬢」「ご令息」「令夫人」など、「令」を使って他人の家の家族のことを尊敬し、立てる言い方は色々ありますが、語源は皆同じで「令」の意味を「よそ様の家族のことを尊敬して言う」という意味で使っています。

「令嬢」の類語

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「令嬢」という言葉の語源についてご紹介しましたので、次は「令嬢」の類語についてご紹介します。「令嬢」の意味は「格式高い家の娘」「美しい娘」「立派な娘さん」などという意味ですので、それに近い意味を持つ言葉が「令嬢」の類語になります。

ですが「令嬢」の類語に当たる言葉には「美しい娘」や「立派な娘さん」という意味を持つ言葉はあまりなく、「格式高い家の娘」という意味の言葉が「令嬢」の類語として挙げられます。

「令嬢」という言葉の類語にはいったいどのような類語があるのか、「令嬢」という言葉の類語についてご紹介しましょう。

箱入り娘

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「令嬢」の類語の一つ目は、「箱入り娘」です。「箱入り娘」の意味は、「大切に育てられて世間の事を良く知らない娘」という意味です。「箱入り娘」と言われるのは格式高い家の娘さんである場合が多いので、「箱入り娘」は「令嬢」の類語だと言えます。

「令嬢」は褒め言葉で使われることがほとんどですが、「箱入り娘」の場合はからかいの意味を含めて使われることもありますので、その点では「令嬢」とは少し違います。

「箱入り娘」と誰かが誰かに対して言う場合には、「世間知らず」という意味での揶揄である場合もありますので、その点では使い方に注意が必要です。

プリンセス

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「令嬢」の類語の二つ目は、「プリンセス」です。海外の王族や日本の皇族などの女性のことを「プリンセス」と言うことが多いですが、この「プリンセス」の意味は「お姫様」です。日本では本来の意味以外でも「プリンセス」という言葉を使うことがあります。

英語での「プリンセス」とは違い、本物のお姫様に対して使うだけではなく、「お嬢様」などという意味で使われることもありますので、「プリンセス」も「令嬢」の類語だと言えます。

この「プリンセス」と同じように「プリンス」などの英語も、日本ではカタカナの日本語扱いされています。

お嬢様

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「令嬢」の類語の三つ目は、「お嬢様」です。「お嬢様」という言葉の意味は「いい家の娘さん」といった意味で、「いい家」には「格式の高い家」も含まれます。なので、「お嬢様」という言葉も「令嬢」の類語だと言うことができると言えます。

「お嬢様」という言葉は、いい家の娘さんを表す意味で単純に使われることが多いですが、「お嬢様」の使い方はそれだけではありません。

「箱入り娘」と同じように、「世間知らずな」「何もできない」といった意味で使われることもありますので、こちらも使い方には注意が必要です。

娘子

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「令嬢」の類語の四つ目は、「娘子(むすめご)」です。この言い方はかなり古い言い方で、日本の時代劇などの中で使われる程度ですが、「娘子」の意味は「お嬢さん」「お嬢様」などという意味ですので、「令嬢」の類語だと言えます。

ですが時代劇の中で使われる場合、「そちの娘子」などというように身分の高い人から身分の低い人に対して使われることが多いです。

なのでそういった意味では「娘子」という言葉は「令嬢」という言葉とは少し違った意味を持つと言えますが、それでも「娘子」は「令嬢」の類語に分類されています。

愛嬢

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「令嬢」の類語の五つ目は、「愛嬢(あいじょう)」です。「愛嬢」の意味は「かわいがっている娘」「まな娘」という意味ですので、自分の娘に対して使いそうな言葉ですが、この「愛嬢」という言葉は実は他人の娘さんに対して使われる言葉です。

「A家の愛嬢」などというように、他人の娘さんに対して使われる言葉ですので、「愛嬢」という言葉も「令嬢」に近い意味を持つ類語であると言えます。

「愛嬢」には他にも「大切に育てられた娘」という意味があり、育ちの良さが感じられる言葉ですので、そういった意味でも「令嬢」の類語だと言うことができます。

「令嬢」の使い方と例文

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「令嬢」の類語についてご紹介しましたので、次は「令嬢」の使い方と例文についてご紹介します。「令嬢」の意味は「格式高い家の娘」「美しい娘」「立派な娘さん」などといった意味ですので、使い方はそう難しくはありません。

「箱入り娘」や「お嬢様」のように揶揄に使われる言葉でもありませんので、「令嬢」という言葉の使い方を間違うということはそうそうないでしょう。

それでは、「令嬢」という言葉をどのように使えば良いのか、「令嬢」という言葉の使い方と例文についてご紹介しましょう。

他人の娘を敬って表現する場合

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「令嬢」の使い方と例文の一つ目は、他人の娘を敬って表現する場合に使うという使い方です。「令嬢」の意味は「格式高い家の娘」ですので、そのように格式の高い家の娘さんを敬って表現する場合に「令嬢」という言葉を使えば間違いはありません。

格式の高い家といっても、別に現在大きな力を持っている家でなくても構いません。地元の元有力者の家なども、格式の高い家だと言うことができます。

特に大金持ちではないけれど、古くからの名家として有名な家の娘さんなどに対しても「令嬢」という言葉を使うことができます。

社長令嬢

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「令嬢」の使い方と例文の二つ目は、「社長令嬢」です。「社長令嬢」を使った例文として「彼女は一般職で働いているけれど、実は社長令嬢だ」という例文が挙げられます。社長の娘さんなどに対して「社長令嬢」という言葉を使うことは結構多いです。

ですがこの「社長令嬢」という言葉はあまり乱用しない方が良いです。というのは、同じ社長でも大企業の社長から零細企業の社長まで様々だからです。

従業員が一桁の零細義侠の社長の娘さんに対して「社長令嬢」などと言ってしまうと、逆に嫌味に摂られてしまうこともありますので注意が必要です。

深窓の令嬢

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「令嬢」の使い方と例文の三つ目は、「深窓の令嬢」です。「深窓の令嬢」を使った例文として「たまにパーティに姿を現す美しい女性は、深窓の令嬢だ」という例文が挙げられます。「深窓の令嬢」というのは「箱入り娘」に近い意味を持つ言葉です。

格式高い家の娘さんで、滅多に人前に姿を現したりしないような女性に対して「深窓の令嬢」という言葉が使われますが、「箱入り娘」とは少し違います。

「深窓の令嬢」は「箱入り娘」に近い意味ですが、「箱入り娘」とは違い、揶揄する言い方として使われることはなく、むしろあこがれの存在への言葉として使われます。

伯爵令嬢

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「令嬢」の使い方と例文の四つ目は、「伯爵令嬢」です。元々「令嬢」という言葉は貴族などの娘さんに対して使われていた言葉ですので、「社長令嬢」より「伯爵令嬢」などというように爵位に「令嬢」をつけた使い方が一般的でした。

昨今の日本には爵位はありませんが、現代でもイギリスなどには爵位が存在していますので、イギリスなどで爵位を持つ家庭に生まれた女性のことを「令嬢」と称します。

爵位には他にも「男爵」「子爵」「侯爵」など色々とありますので、それぞれの爵位に「令嬢」をつけて使うことができます。

「令嬢」とご息女の違い

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「令嬢」の使い方と例文についてご紹介しましたので、次は「令嬢」と「ご息女」の違いについてご紹介します。「ご息女」は実は「令嬢」の類語として挙げられるのですが、「令嬢」と「ご息女」の違いがわからないという人も多いので別にご紹介します。

「令嬢」と「ご息女」にはいったいどのような違いがあるのか、「令嬢」と「ご息女」の違いについてもご紹介しましょう。

ご息女の意味は令嬢と同じ

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「令嬢」と「ご息女」の違いの一つ目は、「ご息女」の意味は「令嬢」と同じだということです。「令嬢」と「ご息女」の違いが分からないという人は多いですが、実は「令嬢」も「ご息女」も同じ意味で「格式高い家の娘」という意味です。

なので意味という点で言うなら、「令嬢」も「ご息女」も違いはありませんので、同じような場面で同じように使うことができると言えます。

意味は同じだが令嬢は更に敬う度合いが高い

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「令嬢」と「ご息女」の違いの二つ目は、「ご息女」も「令嬢」も意味は同じだけれど敬う度合いが「令嬢」の方が高いということです。一般的な日常生活の中では、「ご息女」より「令嬢」という言葉を使うことの方が圧倒的に多いです。

先に「令嬢」の使い方と例文の所で挙げたように「社長令嬢」などという言い方はかなり良く使われますが、「社長ご息女」という言葉はあまり使われません。

一般的には「ご息女」より「令嬢」という言葉の方が多く使われていますが、「ご息女」と言ったからといって「令嬢」より失礼な表現というわけでもありません。

ご息女は天皇家の女性にも使う

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「令嬢」と「ご息女」の違いの三つ目は、「ご息女」は天皇家の女性にも使うということです。社長という身分にある人は地位もお金もあって格式の高い家だと言えますが、それでも日本の象徴である天皇家と比べれば格式は下でしょう。

その天皇家の女性に対しては、「令嬢」という言葉ではなく「ご息女」という言葉が使われますが、それにはちゃんと理由があります。

「ご息女」という言葉は大昔から使われてきた「格式が高い家の娘」を表す言葉なので、天皇家の女性たちに対しては「ご息女」という表現を使う習慣があるということです。

「令嬢」は格式高い家の娘を敬った意味での言葉

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「令嬢」という言葉の意味や語源、「令嬢」の使い方と例文や「令嬢」と「ご息女」との違いなどについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。「令嬢」は格式高い家の娘を敬う意味での言葉ですので、間違った使い方をしないよう正しく使いましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

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