チューリップの花言葉と由来
花言葉という言葉をご存知ですか?全ての花や植物には花言葉があり、その花や植物を象徴するものなのです。ふんわりと咲いているチューリップにももちろん花言葉があります。
この花言葉は、雑学として披露すると周囲から「よく知っているんだな」と注目される材料となるので知識として覚えておいても損はありません。チューリップの花言葉はどのような意味があるのか想像しながらこの記事を読んでみてください。
道端に咲いているチューリップにはどのような思いが込められているのか、知識として覚えておくとチューリップを次に見たときに見方が変わってきます。
チューリップの花言葉、そして何故チューリップの花言葉にはこのような言葉が設定されたかの由来を紹介します。
全般の花言葉:思いやり
チューリップの花言葉、それはずばり「思いやり」です。では何故チューリップの花言葉は思いやりなのでしょうか。それは、オランダで作られた物語が由来しているのです。
ある村に3人の騎士がおり、3人とも村1番の美少女に恋をしていました。彼らは少女にそれぞれ黄金、冠、剣という贈り物を持って彼女にプロポーズをしたのです。
しかし心の優しい少女は誰のプロポーズを無下にすることもできず、花の女神フローラを訪ね、自分を花にしてほしいと頼みました。フローラは少女をチューリップに変え、そのチューリップは美しく咲いていました、という物語です。
美少女の誰も傷つけたくないという思いやりの心がそのままチューリップの花言葉の由来になりました。
英語の花言葉:理想の恋人・名声
チューリップの花言葉は日本語だと思いやりですが、英語だと「理想の恋人」や「名声」というものになります。日本では、チューリップの花言葉のもとになった物語の少女を軸とした花言葉ですが、英語だと美少女に恋をした3人の騎士を軸とした花言葉なのです。
騎士は弱い者を守るための強い肉体とそれなりの地位を持っているという、女性にとってまさに理想の恋人です。そして3人の騎士が少女に送った剣や黄金や王冠などは名声のシンボルです。
英語と日本語では視点が違うので、同じチューリップという花でも英語と日本語で花言葉が違うというのが興味深いです。日本語のチューリップの全般の花言葉は思いやり、そして英語でのチューリップの花言葉は理想の恋人や名声と覚えておきましょう。
チューリップの花言葉と意味【色別】
チューリップの全般の花言葉は思いやり、理想の恋人や名声というのが分かりました。しかしチューリップの色によっても花言葉は違うのです。チューリップにある色は赤、黄色、白、紫、ピンクです。
それぞれの色のチューリップの花言葉は違うので知識として覚えておいて皆の前で披露してみましょう。チューリップの色別でも花言葉を覚えておいて披露すると、周囲から一目置かれること間違いなしです。
色とりどりのチューリップの花言葉を覚えておくと、これからのチューリップを見る目も「綺麗だな」という視点から「このチューリップはこういう花言葉」という視点に変わります。
赤いチューリップ
赤いチューリップの花言葉は「真実の愛」です。情熱的な赤にぴったりの花言葉です。赤のチューリップの花言葉に何故このような花言葉がつけられたのかというと、これはトルコの物語が由来と言われています。ある村の青年が、村長の娘に恋をしていました。
その村は水不足に悩まされており、青年は村を救って彼女に認めてもらおうと水脈を探し当てるべく来る日も来る日も穴を掘り続けました。ようやく水脈は見つかりましたが、水不足で衰弱しきっていた娘は命を落としてしまいました。
愛する女性を失ってしまった青年は悲しみにくれ、崖から身を投げてしまったのです。その時青年の遺体から流れた赤い血は、一輪の赤いチューリップになって崖に咲いていたという話です。
黄色いチューリップ
さわやかな黄色が美しい黄色のチューリップの花言葉は「望みのない恋」などの悲しい花言葉です。なぜ黄色いチューリップがこのような切ない花言葉になったのかと言うと、ギリシャ神話をもとにした花言葉だからと言われています。
秋の神、バルツゥヌはチューリップという美しい娘に恋をしました。バルツゥヌはチューリップに自分の愛を伝えたのです。しかしチューリップはそれを断ることもできず、神に頼んで自分を花の姿に変えてもらったという話です。
チューリップの花言葉のもとになった物語と少し似ている物語です。バルツゥヌの報われない恋が、黄色いチューリップの花言葉の由来となっているというわけなのです。
白いチューリップ
白いチューリップの花言葉は「純粋」です。結婚式などで白いチューリップがブーケに使われているのを見たことがありませんか?何故白いチューリップの花言葉が純粋なのかというと、チューリップの全般の花言葉の由来となったオランダの少女の物語が関係しています。
3人の騎士にプロポーズされた少女は、純粋が故に彼らのプロポーズを断れなかったのです。純粋な少女の心を白いチューリップは表しているのです。純粋という花言葉の白いチューリップだからこそ結婚式で花嫁が持つブーケに使われています。
紫のチューリップ
紫のチューリップの花言葉は「不滅の愛」です。気高い紫のチューリップの花言葉にぴったりです。西洋には更に紫のチューリップの花言葉には「気高い」などのものがあります。
赤やピンク、白や黄色などのチューリップもとても可愛いですが、大人っぽい少しダークな色合いの紫のチューリップもとても素敵です。昔から日本では紫は高貴さを表す色として有名です。
昔の日本では紫の着物は貴族しか着てはいけないという話もあります。そのことからも紫のチューリップには「気高い」という花言葉がつけられているのです。
ピンクのチューリップ
ピンクのチューリップの花言葉は「愛が芽生える」です。ピンクはあたたかく、穏やかな色です。赤ほど情熱的な色ではありませんが、静かで穏やかな愛を表す色です。
チューリップ全般の花言葉である「思いやり」と静かで穏やかな愛を表すピンク色と相まって、ピンクのチューリップの花言葉は愛情を表すものとなっています。
チューリップの花言葉と意味【本数別】
チューリップの花言葉は色によって変化しますが、実はチューリップの本数によっても花言葉は変わってくるのです。バラの花などもそうですが、その花を何本持ってるかによって花言葉が変わる種類の花があるのです。
さらにその時どんな色のチューリップを持っているかによっても花言葉が変化するので、大切な人にチューリップの花束を贈る際は、チューリップの色や本数にどのような意味の花言葉があるのか勉強して、大切な人に伝えたい自分の気持ちをチューリップの花束に託しましょう。
本数の意味に合わせて色も組み合わせよう!
チューリップの花束を大切に贈る際は、色と本数に注意しましょう。色と本数によって花言葉は変わってきます。例えば、シンプルに1本のチューリップを大切な人に贈る場合、花言葉は「運命の人」というものになります。
1本から6本までの花言葉には、大切な人への情熱的な愛情を表す意味が込められています。6本以上から「あなたがいてくれて感謝しています」など大切な人への静かで深い愛情が込められている言葉が中心となってきます。
チューリップの花束でプロポーズをしたいという人は思い切って本数を増やして108本にしましょう。108本のチューリップの花言葉は「私と結婚してください」というダイレクトなものです。チューリップの色は真実の愛を表す赤がおすすめです。
チューリップの上手なプレゼント方法
チューリップの花束の上手なプレゼント方法を紹介します。大切な人にチューリップの花束を贈るのは少し恥ずかしいし、どのようにプレゼントすればいいのか分からないという人はぜひ参考にして大切な人にチューリップの花束を贈りましょう。
告白時
チューリップの花束を大切な人に贈って告白したい場合は、ピンクのチューリップを12本贈りましょう。12本のチューリップの花束には「恋人になってください」という意味が込められています。色がピンクというのもポイントです。
プロポーズ
プロポーズをする際のチューリップの花束の本数は108本で、色は紫か赤がおすすめです。紫のチューリップには高貴さがあり、大人っぽい雰囲気でプロポーズをしたいと考えている人におすすめです。赤のチューリップでプロポーズをすると情熱的なプロポーズになります。
チューリップの花言葉は愛の告白にぴったり!
チューリップは色や本数によって花言葉が変化するというのを初めて知ったという人は多いのではないでしょうか。英語と日本語では意味が違うというのも興味深い部分です。
大切な人にチューリップの花束を贈る際は、本数や色、そして日本語と英語ではどう異なるのかをあらかじめ勉強して贈ってみましょう。