「端緒」の意味・語源・類義語紹介!使い方の例文や英語表現もチェック!

「端緒」の意味・語源・類義語紹介!使い方の例文や英語表現もチェック!

「端緒」という言葉は一般的な日常生活の中ではあまり使われない言葉なので、「端緒」という言葉を見たり聞いたりしたことがあるという人は意外に少ないでしょう。「端緒」の意味や語源、「端緒」の使い方の例文や英語表現などについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.「端緒」の意味
  2. 2.「端緒」の語源
  3. 3.「端緒」の類義語
  4. 4.「端緒」の使い方と例文
  5. 5.「端緒」の英語表現
  6. 6.「端緒」は物事のきっかけを意味する言葉

「端緒」の意味

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一般的な日常生活の中では滅多に見たり聞いたりすることのない日本語は意外にたくさんありますが、その中に「端緒」という言葉があります。「端緒」という言葉を知っているという人はかなり少ないでしょう。

「端緒」という言葉があまり使われないのは、「端緒」という言葉は簡単な言葉で言い換えることができるからです。

「端緒」という言葉にはいったいどういう意味があるのか、まずは「端緒」の意味からご紹介しましょう。

意味:物事のきっかけ

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「端緒」の意味は「物事のきっかけ」という意味で、他には「糸口」といった意味でも使われます。「端緒」の「端」の文字は「はし」とも読みますが、この「端」には色々な意味があります。

「端」という文字には「はじめ」「きっかけ」といった意味があり、「端緒」の「緒」の文字にも同じように「はじめ」「物事の起こり」といった意味があります。

「端緒」は似たような意味を持つ二つの漢字が組み合わさることによって「物事のきっかけ」という意味になっています。

「端緒」の語源

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「端緒」の意味についてご紹介しましたので、次は「端緒」の語源についてご紹介します。日本語には色々な難しい言葉がありますが、それらの日本語には語源があるものが多いです。

「端緒」という言葉は二つの漢字から成る短い言葉ではありますが、「端緒」にも語源はちゃんとあります。

「端緒」という言葉の語源とはいったいどういう語源なのか、「端緒」の語源についてもご紹介しましょう。

端緒の構成漢字に4つの成り立ちがある

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「端緒」は「端緒」という言葉を構成する漢字に4つの成り立ちがある言葉で、それらが「端緒」の語源と言えます。

「端緒」は、目に見えるものを形にした象形文字と、概念などを形にした指示文字、二つ以上の漢字を組み合わせた会意文字、音を表す漢字と意味を表す漢字を組み合わせた形声文字からできています。

「端緒」という漢字には色々な意味がありますが、「はじめ」という意味が共通しているため、それが「端緒」の語源になります。

「端緒」という言葉は短い言葉ではありますが、意外に複雑な語源を持っている言葉だということです。

「端緒」の類義語

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「端緒」の語源についてご紹介しましたので、次は「端緒」の類義語についてご紹介します。「端緒」の意味は「物事のきっかけ」なので、これに似た意味を持つ言葉が「端緒」の類義語になります。

「端緒」という言葉はあまり頻繁に使われる言葉ではなく、一般的な日常生活の中ではほぼ使われないといっても過言ではありません。

「端緒」という言葉には言い換えができる類義語がたくさんありますので、「端緒」を使う場面で「端緒」の類義語を使うことが多いからです。

「端緒」を言い換えることができる「端緒」の類義語にはどのような言葉があるのか、「端緒」の類義語についてご紹介しましょう。

発端

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「端緒」の類義語の一つ目は、「発端」です。「発端」の読み方は「ほったん」で、「発端」の意味は「物事の始まり」という意味です。「発端」の意味は「端緒」に似ていますので、「発端」は「端緒」の類義語になります。

「端緒」という言葉を見たり聞いたりしたことがないという人でも、「発端」という言葉は知っているという人は多いでしょう。

「端緒」という言葉を使うべき時に「発端」という言葉が使われることが多いですので、「端緒」は知らなくても「発端」を知っているという人は結構多いと言えます。

「発端」は「端緒」と意味が似ているだけでなく使い方も似ていますので、そういった意味でも「発端」は「端緒」の類語になります。

嚆矢

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「端緒」の類義語の二つ目は、「嚆矢」で、「嚆矢」の読み方は「こうし」です。「嚆矢」の意味は「物事のはじめ」「最初」という意味ですので、「嚆矢」も「端緒」に似た意味を持っていると言えます。

「嚆矢」は「端緒」と似た意味を持っているので「端緒」の類義語になりますが、「嚆矢」という言葉は「端緒」以上にあまり使われません。

小説などの中では使われることが結構ありますが、日常生活の中では「嚆矢」という言葉はほとんど使われません。

「嚆矢」は意味が「端緒」と似ているという点だけでなく、あまり使われない言葉であるという点でも「端緒」に似ていると言えます。

起源

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「端緒」の類義語の三つ目は、「起源」です。「起源」の意味は「物事の起こるもと」という意味ですので、簡単に言えば「物事のきっかけ」という意味になり、「起源」という言葉も「端緒」の類義語だと言えます。

「起源」という言葉は「端緒」に比べると比較的良く使われる言葉ですが、同じ「端緒」の類義語である「発端」ほどは使われません。

「起源」という言葉が良く使われるのは歴史の教科書などの中なので、大人になるとあまり耳にすることがないでしょう。

「起源」は「端緒」の類義語ではありますが、「起源」を「端緒」の代わりに使うことはほぼないと言えます。

黎明

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「端緒」の類義語の四つ目は、「黎明」です。「黎明」の意味は「物事が始まろうとするとき」という意味で、「黎明」は「端緒」と似た意味があると言えますので、「黎明」も「端緒」の類義語と言えます。

ただ、「黎明」は「端緒」とは少しニュアンスが違います。「黎明」の意味は「物事が始まろうとするとき」という、ちょっと微妙なニュアンスを持っているため、「端緒」とは使い方が違います。

「黎明」という言葉は「黎明の時代」などというような使い方をしますが、「端緒の時代」とは言いません。

「黎明」は「端緒」の類義語ではありますが、「端緒」の言い換えには使えないという点で少し違います。

「端緒」の使い方と例文

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「端緒」の類義語についてご紹介しましたので、次は「端緒」の使い方と例文についてご紹介します。「端緒」という言葉はあまり使う機会がないので、「端緒」の使い方がわからない人も多いでしょう。

「端緒」という言葉は使う人は使うけれど、使わない人は使わないというように、使う人と使わない人が分かれる言葉です。

「端緒」を良く使うという人は良く使うけれど、使わない人は全く使わないというあたり、「端緒」は極端な言葉だと言えます。

「端緒」という言葉はどのように使えば良いのか、「端緒」の使い方と例文についてご紹介しましょう。

会話より文章でよく使う

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「端緒」という言葉は、知っている人と知らない人に分かれますが、それは「端緒」が会話より文章の方で良く使われる言葉だからです。「端緒」は口で言うことは少なく、文章として書かれることの方が多い言葉です。

「端緒」という言葉は小説などの文章の中で使われることが多いため、普段あまり本などを読まないという人にはあまりなじみがないでしょう。

「端緒」という言葉になじみがなく意味も知らなかったなら、「端緒」の使い方はわからなくても当然ですので、例文を挙げて「端緒」の使い方についてご紹介しましょう。

端緒に就く

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「端緒」の使い方の例文の一つ目は、「端緒に就く(つく)」です。「端緒に就く」を使った例文として「我が社の社運を賭けたプロジェクトだが、ようやく端緒に就いたばかりだ」という例文が挙げられます。

「端緒」という言葉は一般的な日常生活の中ではほぼ使われないと言えますが、このようなビジネス関係の文書の中では時折使われます。

「端緒」という言葉はちょっと難しい言葉なので、堅いイメージがあります。そのため、ビジネスシーンなどで使われると言えます。

「端緒」という言葉は定型的な使い方が多い言葉で、「端緒に就く」というのは「端緒」の定型的な使い方の一つになります。

端緒を開く

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「端緒」の使い方の例文の二つ目は、「端緒を開く」です。「端緒を開く」を使った例文として「外国との間の不平等条約を撤廃する端緒を開くため、政府は尽力した」という例文が挙げられます。

簡単に言えば「端緒を開く」は「きっかけを作るため」ですが、歴史の教科書などでは少しでも堅い言葉を使おうとする傾向があるため、「きっかけを作る」というのを「端緒を開く」というように書くことが多いです。

「端緒を開く」という「端緒」の使い方は歴史の教科書などだけではなく、小説などの中でも結構見られる使い方です。

小説家ではなくても文章を書くのが好きだという人の中には、このように「端緒」を使うという人もいるでしょう。

端緒となる

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「端緒」の使い方の例文の三つ目は、「端緒となる」です。「端緒となる」を使った例文として「第二次世界大戦の日米開戦の端緒となったのは、真珠湾攻撃だと言われている」という例文が挙げられます。

この場合の「端緒」も歴史的な出来事に対して使われていますが、「端緒となる」は歴史的な出来事だけに使うわけではありません。

「端緒となる」は「きっかけになる」を難しく言い換えているだけですので、ビジネスシーンなどでも使われます。

「端緒となる」という使い方も「端緒」の定型的な使い方ですので、色々な文章に使うことができます。

端緒をつかむ

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「端緒」の使い方の例文の四つ目は、「端緒をつかむ」という例文です。「端緒をつかむ」を使った例文として「犯人逮捕の端緒をつかむため、被害者の人間関係を徹底的に調べる」という例文が挙げられます。

「端緒」は「きっかけ」を表したい時に使われますので、このような文章の中でも使うことができます。

「端緒」は「きっかけ」を使う場合と同じように使われますが、「端緒に就く」などというちょっと変わった使い方もされます。

「端緒」は「きっかけ」という意味で使われることが多いですが、「きっかけ」とは少し違う使い方もするということを覚えておきましょう。

「端緒」の英語表現

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「端緒」の使い方の例文についてご紹介しましたので、次は「端緒」の英語表現についてご紹介します。日本語には複雑な意味を持つ言葉が多いため、英語に訳するのが難しく意訳することも多いです。

「端緒」の意味は「物事のきっかけ」ですので、ストレートに英語に訳するのはやや難しいと言えますが、似た表現の英語はあります。

意外なことに「端緒」の英語表現には、昨今の日本人が結構良く使う言葉もあります。「端緒」の英語表現にはどのような英語があるのか、「端緒」の英語表現についてご紹介しましょう。

origin

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「端緒」の英語表現としてまず「origin(オリジン)」が挙げられます。「オリジン」という言葉は昨今の日本でも良く使われる英語で、和製英語だと勘違いしている人もいますが、ちゃんとした英語です。

「origin」の意味は「物事が存在を始めた時点やその原因」という意味で、「端緒」よりさらに複雑な意味を持っています。

ですが「端緒」の英語と言えば「origin」というぐらい、「origin」は「端緒」を英語に訳する時に真っ先に挙がる言葉です。

ですが「origin」の他にも「端緒」を英語に訳することができる言葉もありますので、「origin」の使い方と合わせてご紹介します。

端緒とする

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「端緒」の英語表現の一つ目としてまず、「端緒とする」の英語表現「have one's origin」が挙げられます。「one's」の部分は「my」でもいいですし「your」でも「his」でも「her」でもOKです。

この場合の「端緒」は人が存在し始めた歴史の始まりとして「origin」が使われていますが、この文章の前後を色々と変えることでそれ以外の文章を作ることもできます。

基本的に「端緒」の英語表現は「origin」を使いますので、「origin」を使えば「端緒」を英語に訳することができるということになります。

端緒となる

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「端緒」の英語表現の二つ目は、「端緒となる」の英語表現で「make a dent」です。「make a dent」という言い回しで「端緒となる」を英語に訳することができますが、「dent」にはきっかけという意味はありません。

実は「dent」の意味は「くぼみ」「へこみ」「傷」「下落」「数量などの著しい減少」などという意味で、悪い意味がたくさんあります。

でも「dent」には「前進」「進展」という良い意味があり、「make a dent」はその良い意味で「dent」を使っているということです。

「make a dent」の本当の意味は「少しだけ前進する」ですが、意訳をして「端緒となる」という意味にもなっています。

「端緒」は物事のきっかけを意味する言葉

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「端緒」の意味や語源や類義語、「端緒」の使い方や例文など「端緒」について色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。「端緒」は物事のきっかけを意味しますので、「端緒」の正しい意味を知って正しく使いましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

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