インフラの意味とは?
日常の生活の中で、「インフラ」という言葉をよく耳にします。しかし、改めて「インフラ」という言葉の意味を考えてみることはあまりまりません。ここでは、そんな「インフラという言葉の意味を改めて考えてみます。
「インフラ」には、狭義の「インフラ」と広義の「インフラ」があります。狭義の意味で「インフラ」と言った場合には、電気、ガス、水道などと関連施設のことを指しますが、広義の意味で「インフラ」といった場合には、公共施設や社内ネットワークの構築なども含みます。
「インフラ」とは何か
通常、「インフラ」といったときには、私たちの生活に必要な電気、ガス、水道などを指すことが一番多いです。これらは「生活インフラ」と呼ばれています。このことからも分かるように、「インフラ」とは、私たちが生活していくうえで基盤になる施設などを意味します。
「インフラ」の中には、「生活インフラ」の他に、会社の中で社内設備の1つとして整備される「社内インフラ」や公園や病院などの「公共施設インフラ」などもあります。
「インフラ」という言葉の由来
「インフラ」という言葉は、元々「インフラストラクチャー」という言葉を省略して使用するようになったものです。この言葉は、「末端を下支えする構造」という意味です。そこから派生して「社会構造の基盤に欠かせないものや設備」を指すようになりました。
広義の「インフラ」と狭義の「インフラ」がある
前述したように、「インフラ」には、狭義の「インフラ」と広義の「インフラ」があります。狭義の「インフラ」としては、電気、ガス、水道、通信、交通などとその関連施設が含まれます。これらは日常生活に欠かせないもので、「生活インフラ」ともいわれます。
広義の「インフラ」には、会社などの組織が社内ネットワークを構築したりするときの「社内インフラ」や、病院や学校などの公共施設を整備するときに使う「公共施設インフラ」などがあります。
「インフラ」の特徴
「インフラ」といった場合には、その特徴として、生活に欠かせないものであること、特に公共性が強く、整備するのは個人ではなく、国や県、市町村、会社などの組織などが責任をもって行うことになります。
この特徴から、「インフラ」といったときにはまず、電気、ガス、水道など日常生活に欠かせないものを指すのですが、広義の意味で使う時には、病院や学校などの公共性が強い施設も指すことがあります。
「インフラ」の意味と種類は?
前述したように、「インフラ」にはいくつか種類があります。それでは、「インフラ」に含まれるものにはどのようなものがあるのかということをここでは説明します。意外に多くの種類が「インフラ」に含まれることが分かります。
狭義の意味で「インフラ」と言われるときには、電気、ガス、水道、通信、交通などとその関連施設を指すため、これらは「生活インフラ」と言われます。ここではまず、「生活インフラ」について説明します。
「生活インフラ」の意味と種類
私たちの生活に必ず欠かせない電気やガス、水道、通信、交通などや必要な施設は「生活インフラ」と呼ばれます。公共施設なども含むことがあります。れらは私たちの生活になくてはならないものばかりで、きちんと整備されていないと、生活に困ってしまいます。
そのような意味で「生活インフラ」は、狭義の「インフラ」ということができ、「インフラ」の中でも基本中の基本と言えます。
電気、ガス、水道
電気、ガス、水道や関連施設は生活に欠かせない基本的なもので、「生活インフラ」のうち、最も重要なものです。現代社会でこれらなしに生活していくことはできません。それだけに、安定した供給やそのための施設の整備が求められます。
このインフラの整備には、水道管や下水管、電線、ガス管などのの配置や保守点検、老朽化したものを新しくするなどがあります。
生活インフラの1つ「通信インフラ」
生活インフラの中の1つとして、「通信インフラ」があります。「通信インフラ」には、電話やインターネットなどがあり、いづれも社会生活をしていくうえで欠かせないものです。携帯電話や関連施設、インターネットのプロバイダーや通信網なども含まれます。
この「通信インフラ」は特にインターネットが発達し始めた1990年代後半から使われるようになりました。インターネットの発達とともに、「通信インフラ」が重要になってきたためです。
交通インフラ
交通インフラには、鉄道やバス、道路などと関連施設が含まれます。このどれもが、移動手段として欠かすことが出来ないものです。交通インフラがきちんと整備されていないと、移動がままならず、事故も多発するということになるため、非常に重要です。
交通インフラの整備といったときには、鉄道網やバス路線を発展させたり、道路を延長したりといったことの他に、線路や道路の保守点検、鉄道やバスなどの車両点検などが含まれます。
「社内インフラ」の意味
会社の中でも業務に必要ということで、社内のインターネット環境を整備したりする場合、「社内インフラ」という言い方がされることがあります。「社内インフラ」には、主に社内のインターネットネットワークの構築などが挙げられます。
「社内インフラ」は狭義の「インフラ」とは少し異なりますが、会社など組織を運営していくうえで必要で、組織が責任をもって整備するものですので、広義の「インフラ」に含まれます。
公共施設インフラの意味
病院や学校など非常に公共性の強い施設をまとめて「公共施設インフラ」ということがあります。狭義の「インフラ」とは少し性質が異なるものの、公共性が強く、なくてはならない施設ということで、広義では「インフラ」に含まれます。
テレビのニュースなどで発展途上国への支援で「インフラの整備」という言葉が使われたりしますが、この時の「インフラ」には公共施設も含まれます。
「インフラ」の使い方
「インフラ」の意味や種類を解説したところで、ここでは「インフラ」の使い方や例文などを紹介します。普段よく耳にする言葉ですので、「インフラ」の使い方を例文などで理解して正しい使い方をするようにしましょう。
「インフラ」と言っても、電気、ガス、水道などの狭義の「インフラ」と社内インフラなどの広義の「インフラ」とがありますので、両方の例文を説明します。
例文①
「インフラ」を使った例文をを挙げてみると、「災害の後のインフラ復旧が急務」といった使い方が挙げられます。これは、災害が起こった後は、生活に欠かせない電気、ガス、水道などインフラが壊れてしまっていることが多いので、急いで復旧する必要があるということです。
この場合の「インフラ」は、まさに、電気、ガス、水道などの狭義の「インフラ」を指し、日常生活に絶対に欠かせないものです。
例文②
2番目の例文は、下水道の設置工事など公共の設備を整えるときに使われる「インフラ整備が必要」という使い方です。他にも、病院や学校などの公共施設をつくったりするときにも使われます。前述したように、公共施設は、広義での「インフラ」になるからです。
この場合の「インフラ」は、電気、ガス、水道などの狭義の「インフラ」と公共施設などの広義の「インフラ」の両方を指していて、国や市町村などが責任をもって整備すべき公共のものすべてを含みます。
例文③
3番目の例文は「インフラの支援をする」という使い方です。この場合は、主に発展途上国への電気や水道などの設置支援をする時に使われます。この時の「インフラ」にも、病院や学校などの公共施設も含まれます。
この場合も、電気、ガス、水道などの狭義の「インフラ」と病院や学校などの公共施設など広義の「インフラ」の両方を指し、公共のものすべてが含まれます。
例文④
会社などの会議で「もっと社内インフラの整備が必要だ」というように使います。これは「社内のネットワークをもっと広げて部署間でのやり取りがしやすいように改善したい」などの時に使われる使い方で、社内での公共性を考えた使い方です。
この場合の「インフラ」は、私たちすべてが、日常生活をするうえで必要としているわけではないので、公共性は会社などの社内に限られ、広義での「インフラ」ということになります。
「インフラ」の指す意味と注意点
今まで述べてきたように、「インフラ」といっても、電気、ガス、水道などの狭義の「インフラ」から「社内インフラ」のように広義の「インフラ」まで様々で、使用される場面によってどれを指すのか異なります。どれを指すのか正しく理解して使う必要があります。
「インフラ」は日常生活に必要な公共のものという意味
「インフラ」という言葉には、電気、ガス、水道などの狭義の「インフラ」から、「社内インフラ」などの広義の「インフラ」まで、様々な公共の物が含まれています。ケースによって正しく使い分けをしましょう。