エンパイア(empire)の意味とは?
昨今「エンパイア(empire)」という言葉を目にしたり耳にしたりすることがありますが、「エンパイア(empire)」の正しい意味を知っているという人は意外に少ないです。
もちろん外国語が得意な人なら「エンパイア(empire)」の意味も知っていますが、日本人には外国語が得意だという人は少ない傾向にあるため、「エンパイア(empire)」の意味を知らない人も多いと言えます。
「エンパイア(empire)」という言葉にはいったいどのような意味があるのか、「エンパイア(empire)」の意味についてご紹介しましょう。
帝国という意味
「エンパイア(empire)」の意味の一つ目は、「帝国」という意味です。英語の「empire)」の意味の一つ目として「帝国」という言葉が挙げられ、イギリスのことも「the British Empire(大英帝国)」などと言います。
「エンパイア」に関連する言葉を検索すると、「大英帝国」「ムガール帝国」「ローマ帝国」といったように、「帝国」がつく言葉がずらっと並びます。
「エンパイア(empire)」の一つ目の意味は「帝国」ですので、しっかりと覚えておくことをおすすめします。
国以外に対しても使える
「エンパイア(empire)」の意味の一つ目は「帝国」だとご紹介しましたが、実は「エンパイア(empire)」は国だけに対して使う言葉ではなく、国以外に対しても使える言葉です。
国にも匹敵するような圧倒的な財力を持っている会社などに対しても「エンパイア(empire)」という言葉を使うことがあります。
「financial empire」という言葉は「金融帝国」という意味で、国の財源に優るとも劣らないほどの財力を持っている会社などに対してこのように言うこともあります。
帝政という意味
「エンパイア(empire)」の意味の二つ目は、「帝政」という意味です。「帝政」の意味は「帝王や皇帝が統治する政治」という意味で、帝王や皇帝に絶対的な権力があり、政治のすべてを帝王や皇帝が取り仕切る政治になります。
現代では帝王や皇帝が絶対的な権力を持っている国というのは非常に少なく、国会議員などの国民の代表者が話し合いで国に関する色々な事を決定する国の方が多くなっています。
なので「帝政」という意味で「エンパイア(empire)」を使うのは、主に歴史に関する書物などの中になると言えます。
エンパイア(empire)の由来
「エンパイア(empire)」の意味についてご紹介しましたので、次は「エンパイア(empire)」の由来についてご紹介します。
「エンパイア(empire)」の意味は「帝王」「帝政」という意味ですが、この意味に関連する由来が「エンパイア(empire)」にはあります。
「エンパイア(empire)」という言葉にはどのような由来があるのか、「エンパイア(empire)」の由来についてご紹介しましょう。
フランスの帝政時代の意味を持つEmpireが由来
「エンパイア(empire)」の由来は、フランスの帝政時代という意味を持つ「the Empire」です。最初の「e」の文字を大文字にするだけで、「empire」の意味は大きく変わってくるのですが、これが「エンパイア(empire)」の由来です。
「the Empire」はフランスの帝政時代を意味する英語ですが、それはかのナポレオンの帝政時代のことを限定的に指しています。
歴史上ではナポレオンは名君とも暴君とも伝えられていますが、はるかエジプトまで進攻するなどとても行動力があったことで有名です。
この「the Empire」が「エンパイア(empire)」の由来ですが、「エンパイア(empire)」になるとナポレオンに限定しなくなります。
エンパイア(empire)の特徴
「エンパイア(empire)」の由来についてご紹介しましたので、次は「エンパイア(empire)」の特徴についてご紹介します。
「エンパイア(empire)」という言葉は日本でも結構良く使われるようになりましたが、「エンパイア(empire)」という言葉にはとある特徴があります。
「エンパイア(empire)」という言葉にはどのような特徴があるのか、「エンパイア(empire)」の特徴についてもご紹介しましょう。
エンパイア(empire)はカタカナ語
「エンパイア(empire)」の特徴は、「エンパイア(empire)」はカタカナ語だということです。カタカナ語には色々ありますが、そのほとんどが和製英語です。
ですが「エンパイア(empire)」は珍しく和製英語ではないカタカナ語で、英語をそのままストレートにカタカナ語にしただけという特徴を持っています。
「エンパイア(empire)」は「エアコン」「アルバイト」「オードブル」「ズボン」などの和製英語とは違い、英語を英語の形のままカタカナ語にしています。
カタカナ語はとてもたくさん使われていますが、「エンパイア(empire)」のように英語の形のままカタカナ語にされているものは少ないと言えます。
カタカナ語は英語とは発音が違う
「エンパイア(empire)」の特徴は英語をそのまま使ったカタカナ語だとご紹介しましたが、発音はかなり違います。「エアコン」などの和製英語も日本語的な平らな発音ですが、「エンパイア(empire)」の発音も同様です。
「エンパイア(empire)」を英語で発音すると「ア」の部分がちょっと複雑な発音になりますが、カタカナ語として日本人が「エンパイア(empire)」と言う場合には日本語っぽい発音になります。
もちろん英語が得意だという人は「エンパイア(empire)」も英語特有の発音で言うことができますが、そうでない人の場合は日本語っぽいカタカナ語の発音で「エンパイア(empire)」と言うことが多いと言えます。
エンパイア(empire)の使い方
「エンパイア(empire)」の特徴についてご紹介しましたので、次は「エンパイア(empire)」の使い方についてご紹介します。
「エンパイア(empire)」という言葉は日本ではなじみのない言葉のようですが、「エンパイア(empire)」のついた言葉は結構あり、とても有名な建物の名前などもあります。
「エンパイア(empire)」という言葉の使い方とはいったいどういう使い方なのか、「エンパイア(empire)」の使い方について例文を挙げてご紹介しましょう。
例文①
「エンパイア(empire)」の使い方の例文の一つ目は、「エンパイア・ステート・ビルが世界で一番高いビルに返り咲いた」という例文です。
日本で「エンパイア(empire)」が最もよく知られているのは、「エンパイア・ステート・ビル」で、このビルの名前での「エンパイア・ステート」とはこのビルがあるニューヨーク州のニックネームです。
「エンパイア・ステート・ビル」は世界一高いビルでしたが、後にできたワールドトレーディングセンターに世界一の座を奪われました。
ワールドトレーディングセンターが同時多発テロによって破壊されたため、「エンパイア・ステート・ビル」はまた世界一に返り咲きました。
例文②
「エンパイア(empire)」の使い方の例文の二つ目は、「憧れのエンパイアドレスを着てみたい」という例文です。「エンパイア(empire)」という言葉は意外なことにこのような言葉にも使われています。
「エンパイアドレス」というドレスは胸の下で身頃とスカート部分が切り替わっているため、下半身が長く見えるという特徴を持っています。
「エンパイアドレス」は背が小さい女性でも頭身が高くスマートに見えるので、背の小さい日本人女性に好まれています。
ローマ神話などの女神もこのようなドレスを着ていて、そこからヒントを得て作り出されたのが「エンパイアドレス」です。
例文③
「エンパイア(empire)」の使い方の例文の三つ目は、「エンパイアラインのドレスが素敵だ」という例文です。先にご紹介した「エンパイアドレス」の胸から下のスカート部分のラインを「エンパイアライン」と言います。
「エンパイアライン」は直線的に床にのびるようなラインのことを言い、「エンパイアドレス」のスカート部分はとてもスマートに見えます。
「エンパイアドレス」は胸の部分で女性らしいふくらみを強調しつつ、胸から下は「エンパイアライン」で細身なので、女性の魅力を引き立たせると言えます。
例文④
「エンパイア(empire)」の使い方の例文の四つ目は、「ウェディングドレスはエンパイアドレスにしたい」という例文です。実は「エンパイアドレス」はウェディングドレスの中で人気が高いデザインの一つです。
前の二つの例文も「エンパイアドレス」に関する例文でしたが、日本で「エンパイア」と言えば「エンパイアドレス」というほど、ウェディング業界では結構知られています。
日本における「エンパイア(empire)」は、「エンパイア・ステート・ビル」と「エンパイアドレス」「エンパイアライン」などが主な使い方だと言えます。
エンパイア(empire)とインペリアルの違い
「エンパイア(empire)」の使い方の例文についてご紹介しましたので、次は「エンパイア(empire)」と「インペリアル」の違いについてご紹介します。
「エンパイア(empire)」と間違われやすい言葉の一つとして、「インペリアル」という言葉がありますが、実は「エンパイア(empire)」と「インペリアル」は違います。
横文字が苦手な人の中にはカタカナ語を何でもかんでもごっちゃにしてしまう人もいて、「エンパイア(empire)」と「インペリアル」を混同することも多いです。
「エンパイア(empire)」と「インペリアル」はどう違うのか、「エンパイア(empire)」と「インペリアル」の違いについてご紹介しましょう。
インペリアルは主に女帝という意味
「インペリアル」には「女帝」という意味があり、「帝王」という意味を持つ「エンパイア(empire)」とは異なります。通常「帝王」と言うと男性の王のことを指しますので、その点で全く違うと言えます。
ですが「インペリアル」は「女帝」だけではなく「皇帝」という意味でも使えます。「エンパイア(empire)」は男性限定であるのに対して、「インペリアル」は女性でも男性でも使える言葉になります。
男性の帝王や皇帝には「エンパイア(empire)」を使い、女帝には「インペリアル」を使うというように使い分けが必要だということです。
インペリアルはエンパイア(empire)より意味が幅広い
「エンパイア(empire)」と「インペリアル」にはまだ他にも違いがあります。「エンパイア(empire)」の意味は「帝王」「帝政」という意味ですが、「インペリアル」には「皇帝」「女帝」以外にも色々な意味があります。
「インペリアル」には「最高権力を有する」「壮麗な」といった意味もありますが、それ以外にも「サイズや品質において抜きん出た」という意味もあります。
「インペリアル」という言葉は、とても大きくて品質の良い品物などに対しても使うことができるという点でも、「エンパイア(empire)」とは大きく違う言葉だと言えます。
エンパイア(empire)の注意点
「エンパイア(empire)」と「インペリアル」の違いについてご紹介しましたので、次は「エンパイア(empire)」の注意点についてご紹介します。
実は「エンパイア(empire)」には「インペリアル」の他にも間違って使われがちな言葉があり、その言葉は「エンパイア(empire)」とは全く違う意味を持っていますので、間違って使うと訳の分からない文章になります。
「エンパイア(empire)」という言葉を使う際にはどのような点に注意すれば良いのか、「エンパイア(empire)」の注意点についてご紹介しましょう。
インスパイアと間違わないよう注意
「エンパイア(empire)」の注意点として、「インスパイア」と間違わないように注意するということが挙げられます。「エンパイア(empire)」と間違えて「インスパイア」と言う人が時々います。
「パイア」しか共通点はないのですが、横文字に弱い人はちょっと似ているだけでごっちゃにしてしまい、間違った使い方をする場合があります。
「インスパイア」は「インスピレーション」の動詞形で、「ひらめきや刺激を与えること」という意味で、「エンパイア(empire)」とは全く違います。「エンパイア(empire)」と「インスパイア」を間違わないよう注意しましょう。
エンパイア(empire)は帝国という意味
「エンパイア(empire)」という言葉の意味や語源、「エンパイア(empire)」の使い方などについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。
「エンパイア(empire)」の意味は「帝王」「帝政」といった意味ですので、正しい意味を理解して似た言葉と間違って使わないよう気をつけましょう。