「折角(せっかく)」の意味とは?
「折角(せっかく)」という言葉は、だれしも使ったことがあるでしょう。ではどういう意味なのかと問われて、正確に答えられるでしょうか?「せっかくですから」とか「せっかくなのに」など、よく使う言葉ではありますが、英語で意味を説明できるでしょうか?
日本語で意味をはっきり述べることができなければ、英語でなんと言うかもわかりません。職場や社会で英語を使う機会が増えてきました。何気なく使っている「折角(せっかく)」を英語で言い替えることができれば、表現力は広がります。
英語で「折角(せっかく)」をなんと言うかも大事ですが、英語の前に日本語での意味を知っておくことが重要です。「折角(せっかく)」の日本語での意味をきちんと理解出来たらおのずと、英語表現もできるでしょう。
また、「折角(せっかく)」の語源についても知りたいところではないでしょうか?「折角」の語源は何なのでしょうか?「折」と「角」という漢字を使うところから、語源の参考になるかもしれません。よく中国の故事が語源の場合、漢字が使われます。
語源についても知っておくと、「折角」の意味をより深く知ることができます。ではさっそく、「折角(せっかく)」の意味を見ていきましょう。
まず、「折角(せっかく)」という言葉には、名詞として使う使い方と、副詞として使う使い方があります。それぞれにどのような意味なのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。
名詞での使い方をする「折角(せっかく)」の意味
「折角(せっかく)」を名詞での使い方をする時、どういう意味になるのでしょうか?この場合の意味は、「困難」「面倒」「苦労をすること」というものになります。「困難」には「お手数」といった類語があります。「ごたごた」といった類語もあります。
また他「折角(せっかく)」の意味として、「手を尽くすこと」や「尽力すること」といった意味もあります。「折角(せっかく)」は「困難であること」の意味もありますが、「大切であること」や「特別」といった意味もあります。
副詞での使い方をする「折角(せっかく)」の意味
「折角(せっかく)」を副詞で使う場合、どういった意味になるのでしょうか?この場合の「せっかく」は、「充分に気を付けて」といった意味があります。また、「努力したことや期待していたことがうまくいかず、残念な気持ちを表す」意味もあります。
「折角(せっかく)」はネガティブな意味もある
せっかくは名詞の使い方をすると、「滅多になく大切なこと」や「特別」といったプラスのイメージを与える意味になります。しかし、副詞で使う時は、「せっかくですが」や「せっかくしていただいたのに」といった、ネガティブな意味になってしまうことがあります。
しかし謝罪の言葉に「せっかく〇〇してくれたのに」といった言葉を添えると、相手に対して「申し訳ない思い」をきちんと伝えることができます。仕事の上で、上司や取引相手などにお詫びする時、「せっかく」という言葉を使うと、相手に不快感を与えません。
「せっかく精進」の意味
「せっかく精進」という言葉を聞いたことはありますか?あまり聞き慣れない言葉なのではないでしょうか?国語辞書の中には、「折角(せっかく)」の例文として「せっかく勉強するように」といったものが出ています。古い言い方の例文なので、主に年配者が使うようです。
しかし知っておいて損はありません。たとえば伝統芸能の師匠が弟子に向けて、「せっかく精進なさいませ」と励ます使い方もあるでしょう。また、同じ意味合いで、年賀状に一筆添える使い方もされます。
「折角(せっかく)」の類語
「折角(せっかく)」は、よく使う言葉ではありますが、その類語は何かと問われると、案外と難しいのではないでしょうか?「せっかく」には3つのニュアンスがあります。それによって類語は変わってきます。どういった種類の類語があるのでしょうか?
1つ目は、「困難」という類語に言い替えられたように、その時間や労力を費やしたことの意味の類語です。もう1つの類語は、苦労してその状況に辿り着いた様を指す類語です。
さらにもう1つの意味として、謝ったり、何か良くない状況を説明するために使う使い方をすることができます。この3つの意味に類語を大きく分け、説明していきましょう。
類語①わざわざ
「折角(せっかく」の類語の1つ目は、「わざわざ」です。この「わざわざ」という類語は、その時間や労力を費やしたことの意味になります。この意味の類語は他にもあります。「汗水たらして」「手間暇かけて」という類語もあります。「骨折って」「遠路はるばる」という類語もあります。
類語②どうにかこうにか
「折角(せっかく)」の類語の2つ目は、「どうにかこうにか」です。この類語は、苦労してその状況になんとか到達したという意味があります。この意味の類語は他にどんなものがあるでしょうか?
「やっとこさ」や「なんとか」もこの意味の類語です。「苦労の末」や「ようやく」もこの種の「折角(せっかく)」の類語になります。
類語③あいにくですが
「折角(せっかく)」の類語の3つ目は、「あいにくですが」です。この「あいにく」という類語は、「期待に外れて、都合の悪いさま」を意味します。「あいにくですが」という言葉は、何かを断る時や、よくない状況を説明する時に使う言葉です。
断りの言葉、相手にとって悪い知らせを伝えるという使い方をします。「あいにくですが」という言葉を加えると、「残念ですが」といった意味を相手に伝えることができるでしょう。丁寧な表現なので、目上の人にも使うことができます。
「折角(せっかく)」の使い方・例文
「せっかく」という言葉の意味と類語がわかったところで、いざ使うとなるとどういう使い方をしていけばいいのでしょうか?いろいろな意味がある「せっかく」という言葉なので、例文があるとわかりやすいのではないでしょうか?
「せっかく」という言葉は目上の人に使う機会の多い言葉です。例文があると、例文の中の単語を変えるだけで使えるので、何かと便利です。どのようなシチュエーションで、どのように「せっかく」の使い方をしたらいいかを例文を挙げながら説明していきましょう。
「せっかく」の使い方として、相手を敬う意味で用いる時は注意が必要です。職場で上司や取引先の相手に敬意を払って使う場合、相手の行為に対して、「せっかく」を使います。「せっかく」は自分の行為に対する使い方はしません。
間違った例文として挙げると、「せっかくお茶を淹れたので、寄って行ってください」といった使い方はしません。お茶を淹れたのはあなたであり、相手ではないからです。
正しい例文としは「せっかく起こし下さったのですから、寄って行ってください」となります。来てくれたのは相手なので、「せっかく」が「遠路はるばる」や「時間をかけてくれて」という意味になります。
例文①「せっかくですが」
「せっかく」の使い方と例文の1つ目は、「せっかくですが」というものです。この場合、「せっかくの〇〇〇にも関わらず」といった意味になります。「せっかくですが」は相手が好意で何か行動を起こしてくれたこと、くれそうになっていることを認めながらも断る場合によく使います。
「せっかくですが」という言葉の使い方をすることによって、残念に思っている気持ちを相手に、不快な思いにさせないで伝えることができます。この「せっかくですが」を「せっかくのお誘いですが」という言葉にすることもできるでしょう。
この場合、「あなたのお誘いはとてもうれしく、できることならお誘いに乗りたい」といった意味になります。職場の上司や、目上の人に誘われて参加できない時など、「行きたい気持ちはやまやまですが」の意味になります。
例文は次のようになります。「せっかくお誘いいただきましたが、あいにくその日はすでに予定が入っておりますので、今回は遠慮させていただきたく存じます」といったものです。
またこうした例文もあります。「せっかくですが、諸事情により参加が難しくなってしまいました。またの機会がありましたら是非よろしくお願いします」といったものです。
例文②「せっかく」が名詞になる場合
「せっかく」の使い方と意味の2つ目は、名詞としての使い方です。例文①の「せっかくですが」は副詞としての使い方ですが、「せっかく」を名詞で使う場合、どのような使い方をすればいいのでしょうか?
名詞として使う場合は、「せっかくの機会」といった使い方をします。意味は「またとない機会」になります。「せっかくの〇〇」といった使い方は、良い意味で使う場合が多いです。
また逆に、「せっかくの機会ですが」といった断る意味の文章でも使うことができる、幅の広い言葉です。例文は以下になります。「せっかくの機会をいただきましたが、本日は帰らせていただきます」この場合、断りの意味の言い方になります。
また別の例文を見てみましょう。「せっかくのご好意ですから、無駄にしないようにしたいと思います」この場合はお礼の意味になります。
例文③「せっかく」のカジュアルな使い方
「せっかく」の使い方と例文の3つ目は、カジュアルな使い方です。これまでかしこまったシーンでの例文を見てきました。しかし「せっかく」は日常会話で使う場合もあります。この場合、「相手の労をねぎらう」意味は低くなります。
「ちょうどよい機会だから」とか「よいタイミングだから」といった程度の意味で使用することが多いでしょう。例文は以下の通りです。「せっかくの休みだから、今日は出かけてみない?」また別の例文もあります。
「せっかくここまで来たから、少し足を伸ばしてみようか」「せっかくなので遠慮しないでいただきます」「せっかく作ってくれたのに申し訳ないけれど、食べきれないよ」などがあります。
例文④「せっかく〇〇にも関わらず」
「せっかく」の使い方と例文の4つ目は、「せっかくの〇〇にも関わらず」です。「せっかく〇〇なのに」「せっかくの〇〇にも関わらず」は、謝罪の意味での使い方をします。「せっかくなのに」は「あなたがしてくれたことに応えることができないで申し訳ない」という意味になります。
謝罪の言葉の前に「せっかくなのに」という言葉を付けると、相手の労をねぎらう意味を伝えることができます。相手を不快にさせずに謝ることができるので、ぜひ使ってみてください。以下が例文となります。
「先日はせっかくお越しいただいたのに、私が不在で大変申し訳ありませんでした」「せっかくお声をかけていただいたのに、お役に立てずに申し訳ありません」「せっかくお時間いただいたのに、こちらの都合がつかず申し訳ありません」
「折角(せっかく)だから」は誤用?
「せっかく」という言葉はよく使われていますが、「せっかくだから」という言い方もよくするのではないでしょうか?「せっかくだからもらうよ」とか「せっかくだから会おうか」といった時によく使われています。しかしこの言葉は文法的には間違いだと知っていましたか?
「せっかくだから」は本来、「せっかく」と「だから」を別々に分けて使うのが正しい使い方です。「せっかく〇〇だから」というのが正確な使い方です。この意味の言葉を省略して使ううちに「せっかくだから」という言葉が一般的になったと言われています。
一般に使われている言葉ではありますが、誤用ではあるので、ビジネスの場面ではなるべく避けるようにしましょう。しかし違和感を感じる人はほとんどいないので、あまり気にしなくてもいい問題ではあります。
「せっかくだから」のニュアンス
「せっかくだから」はどういった意味で使うのでしょうか?「せっかくだから」は自分の行動に対して使用する言葉です。相手から物を送られて、何度か辞退したものの、相手が引き下がらないので、「では、せっかくだからいただきます」といった場合に使います。
これはどのような意味で使われているのでしょうか?「自分がもらうのは申し訳ないけれど、わざわざ持ってきてくれたからいただきます」といった謙虚な気持ちの意味合いがあります。
「せっかくだから」は文法的には誤用です。しかし相手に悪い印象を与えない言葉です。文法的に間違っているということにこだわる必要はあまりないと言っていいでしょう。
「せっかくだから」をなるべく使わないようにするために、何かちょうどいい言い換えの言葉はないのでしょうか?残念ながら「せっかくだから」と同じ意味の違う言葉はありません。ただし、「せっかくだから」をなるべく使わないようにする気づかいはできます。
ただ「せっかくだから行こうよ」などといった使い方ではなく、「せっかく誘っていただいたのだから行こうよ」などといった、相手に敬意を払ったものの言い方を考えるようにしましょう。「せっかくだから」と言うより、相手も気分が良くなることでしょう。
「せっかくなのに」も文法的に誤用
「せっかくだから」と同じように、「せっかくなのに」も文法的には誤用です。本来、文法の通りなら、「せっかく〇〇なのに」といった使い方が正解です。いつの間にか「せっかくなのに」と省略されて、一般的に使われるようになった言葉です。
「せっかくの休日なのに、家でゴロゴロしている」とか「せっかくのお誘いなのに、断ってしまった」といった使い方が正解です。「なのに」という言葉は、断定の助動詞「な」と接続助詞の「のに」がつながった言葉です。
「なのに」は前の言葉に対して、あとの言葉が矛盾していることを意味しています。「せっかくなのにすみません」という言葉の意味は「せっかく」イコール「困難なこと」なので「困難なことをしてくれたのにすみません」という謝罪の意味になります。
「せっかくなので」も文法的には誤用
「せっかくだから」と「せっかくなのに」と同じように、「せっかくなので」も文法的には間違っています。「せっかく〇〇なので」を省略した形になります。「なので」は断定の助動詞「だ」の連体形の「な」に、理由を示す接続助詞の「ので」がつながった形になります。
「私は肥満体なので、すぐに疲れます」や「今日は雨なので、早く帰ります」といった使い方が一般的です。最近は「仕事が終わった。なので帰ります」と言った接続助詞の意味で使うことも増えてきています。
「折角(せっかく)」と「わざわざ」の違い
ここで「せっかく」という言葉と「わざわざ」という言葉の違いについて見ていきましょう。「わざわざ」は、「せっかく」の類語の項で、類語の1つとして例に出した言葉です。しかし、「せっかく」を意味する場合の全てで「わざわざ」が使えるわけではありません。
「せっかく」と「わざわざ」の間には、どんな違いがあるのでしょうか?まず、どちらにも使える表現方法について見ていきましょう。「せっかく」も「わざわざ」も、意図的に、あえて何かをする時に使う表現です。
たとえば「せっかく来てもらったのにお構いもしませんで」を「わざわざ来てもらったのにお構いもしませんで」と言い換えることができます。「せっかく教えてやったのに、全然聞いていなかったな」を「わざわざ教えてやったのに、全然聞いていなかったな」にできます。
しかし「せっかく」と「わざわざ」には違いもあります。「せっかく」は後に続く言葉が、望ましいものであるとされていることです。「わざわざ」は後に続く言葉が困難、労力を必要とするもので、本来なら必要ないと思われていることです。
そのため、言い換えができない例文もあります。「せっかく来たのだから、足を伸ばそう」は「わざわざ来たのだから、足を伸ばそう」にはなりません。「わざわざのお出で、いたみいります」は「せっかくのお出で、いたみいります」にはなりません。
また「せっかくの休みなんだから、のんびりしよう」は、「わざわざの休みなんだから、のんびりしよう」にはなりません。「せっかくのご親切を無にして申し訳ありません」は「わざわざのご親切を無にして申し訳ありません」にはなりません。
「わざわざ」の意味
「わざわざ」の意味は、「そのことだけのために、特に行うさま」です。「特別に」や「取り立てて」「故意に」「わざと」といった意味になります。「わざわざ」を漢字で書くと「態態」になります。「態」は音読みでは「たい」ですが、訓読みでは「わざ」や「さま」になります。
「態」は「身体の構え方」や「心の構え方」といった意味があります。さらに「広く」や「ありさま」といった意味にもなります。「わざわざ」はどういう時に使ったらいいのでしょうか?「わざわざ」は何かのついでとかではなく、この目的のために行うことです。
さらに「やっていただく」というニュアンスもあります。そのため「わざわざ」は基本的に相手がした行動に対して使う言葉です。しかし、自分の行動のために使うこともできます。この場合、自分に対して「やっていただく」というのはおかしな意味になります。
自分に対して「わざわざ」を使う時は、それをする時に苦労した、大変だったといった意味になります。つまり、かなりマイナスな表現になってしまいます。自分に対して使うことはできますが、あまり使わないほうがいい使い方でもあります。
「わざわざ」は相手のしたことに対して、プラスの意味で使うことが多いです。しかし、もし「わざわざしていただかなくてもいいです」といった言い方をすると、嫌味な意味に捉えられてしまいます。「わざわざ」を使う時は、注意をするようにしましょう。
「折角(せっかく)」を使う際の注意点
なかなか使い方が難しい「せっかく」ですが、使う上で、何か注意することはあるでしょうか?ビジネスシーンで使う時、使い方に注意が必要です。なぜなら、使い方によっては、相手に対して失礼に当たることがあるからです。「せっかく」を使うと時は、以下のことに注意しましょう。
「せっかくだから」は失礼になる
「せっかくだから」は文法的には間違いだと、先の項で述べました。しかし「せっかくだから」はよく使われている表現なので、間違いだと神経質になる必要はありません。しかしビジネスシーンでは注意が必要です。部下に対して使うことは問題ありません。
しかし会社の上司や取引先の相手など、目上の人に使うことは避けましょう。目上の人に「せっかくだから」と言うと、好意の押し付けになってしまいます。「せっかくだから」を使う場合、その相手と自分がどういう関係性にあるのかを注意していきましょう。
「せっかく」の敬語表現
「せっかく」の使い方の注意点のもう1つは、敬語で使う場合です。「せっかく」を自分に対して使わないようにすることです。間違った例文として「せっかくご用意したので、お召し上がりください」というものです。この例文では「せっかく」を自分に使っています。
「せっかくだから」の項でも説明しましたが、自分と相手の立場がどちらが上かをよく考えましょう。正しい使い方としてまず「せっかく」に逆接の言葉を繋げて断る方法があります。「せっかくのお話ですが、お断りさせていただきます」というものです。
さらに「せっかくのお誘いですが、あいにくすでに先約がございまして」といった言い方もあるでしょう。また、「せっかく」を使った謝罪の文もあります。
「せっかくのご好意を無にして申し訳ありません」といった使い方です。「せっかくご足労いただいたのに、席を外していて申し訳ありません」といった使い方をしていきましょう。
「折角(せっかく)」の語源
せっかくはどういう語源なのでしょうか?せっかくは「折角」と書くので、この漢字から語源が探れるのではないでしょうか?「折」は「おること」「くじける」という意味です。「角」は1つの点から出る2つの半直線が作る図形」のことです。
「折角(せっかく)」の語源①鹿の角の意味
この「折角」の語源を知ると、「せっかく」を間違えて「切角」と書くことはなくなるでしょう。「せっかく」の語源と言われているものは1つではありません。
1つ目の語源は、漢書「朱雲伝」から来ています。朱雲という人が高慢な有識者を論破し、人々が「立派な鹿の角を折ったように見事だ」と噂したことが語源だと言われています。
折角(せっかく)の語源②頭巾の角を折る
また「わざわざ」「特別に」という意味の語源は別にあります。ではどういった語源なのでしょうか?その語源は敦泰という人物が被った頭巾の角が、雨に濡れて折れていたことだということです。
それを見た敦宗を慕う人々が、真似て頭巾の角を折ったことから「折角」という言葉の語源になったと言われています。どちらの語源も中国の故事から来ています。
「折角(せっかく)」の英語表記
日本語としてもなかなかに使い方が難しい「せっかく」ですが、英語で言い換える場合、どういった英語を使えばいいのでしょうか?「せっかく」を英語で直訳すると、どうなるでしょうか?英語で「せっかく」は「great」や「special」と言います。
まず「せっかくの機会」を英語で表現してみましょう。「せっかくの機会ですが、お気持ちだけいただきます」を英語で言うと」「It is a great opportunity, but this time I will be contempt only with your intention.」となります。
つまり「せっかくの機会」は英語で「great opportunity」となります。この英語を使って、次に謝罪をしてみましょう。「せっかくの機会ですがご期待にお応えできません」は「It is a great opportunity, I can't respond to your expectation.」になります。
次に少しカジュアルな意味での「せっかく」を英語で言ってみましょう。「せっかく誘ってくれたのに」という言い回しを英語にしてみましょう。
まず「せっかく誘ってくれたのに、ごめんなさい」は「You invited me with great difficulty, so I apologize.」となります。また「great」を使わない英語の言い回しもあります。
「せっかく誘ってくれたのに、行けなくて済みません」は「Even though you took the trouble to invite me, I couldn't come.」となります。「せっかく」を1つの英語で言い換えるのではなく、全体の意味やニュアンスで「せっかく」を表現することもできます。
例えば「せっかくですからご一緒しましょう」は英語で「We might as well go together.」となります。「せっかく購入したのに使わなかった」は英語で「I bought it, but I didn't use it.」となります。「せっかくだからね」は「Might as well.」となります。
「折角(せっかく)」とは「力を尽くす」の意味
「折角(せっかく)」は、お詫びの言葉や断りの言葉を述べる時に使う機会が多い言葉です。そのため、ネガティブなイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかししっかり意味を知り、使い方を間違えなければ、相手が不快になることなく、断りの言葉を言うことできます。便利な言葉なので、上手に使っていきましょう。人間関係も円滑になっていきます。