「ことづける」の意味とは?
「ことづける」の意味はどんな意味があるのでしょうか。今回は、「ことづける」の意味についてご説明していきます。「ことづける」の意味や使い方、例文、類語、語源についても網羅していくので、しっかりと正しく理解していきましょう。
「ことづける」を使う場面として、担当者が不在の場合に、「ことづけてもらえますか?」というような使い方をします。普段何気なく使っている「ことづける」とは、どんな意味があり、正しい使い方や類語、注意点にはどんなものがあるのか分かります。
ビジネスの場面でも「ことづける」を使うことはあるので、しっかりと正しく理解していくようにして下さい。それでは、「ことづける」の意味について詳しくご説明していきましょう。
意味「人に頼んで伝言する」「かこつける」
「ことづける」の意味には、人に頼んで伝言するという意味があります。「ことづける」の漢字表記として「言付ける」「託ける」といった漢字表記をする場合があります。それぞれの「ことづける」の意味や使い方についてご説明していきましょう。
託ける
「ことづける」の漢字表記で「託ける」を表す場合の意味には、「口実を作る」「関係ない事にかこつける」という意味になります。自分が失敗してしまったことを誰かになすりつける場合に使う使い方の言葉でもあるのです。
「託ける」の読み方として「かこつける」という読み方をする場合もあります。「彼は、仕事と託けて、不倫していたんだよ」「忘年会続きになってしまってね。忘年会に託けてダイエットはやめてしまおうかな」
「○○さんは、自分のミスを○○君のせいと託けていたんだよ」という使い方例文となるのです。もしも、「ことづける」ことを依頼された場合、「託ける」という漢字の方を使ってしまうことがないように十分注意しておきましょう。
言付ける
「ことづける」の漢字での表記として「言付ける」があります。「言付ける」の意味は「伝言を伝えてもらう」という意味になります。使い方としては「○○さんに言付けをお願いします」「専務!○○様より言付けを預かっております」という使い方とします。
この「言付ける」の場合は、品物を特定の誰かさんに届けてもらう」という意味もあって、誰かに間にはいってもらって、間接的なやり取りをする場合も「言付ける」を使うことがあります。
「ことづける」の類義語
「ことづける」の類語をご紹介していきましょう。「ことづける」の類語というのは、「ことづける」と同じ意味合いのある言葉ということとなります。「ことづける」の同じ意味合いをもつ言葉を知ることでより「ことづける」について理解を深めていくことができるのです。
「ことづける」の類語と意味
「ことづける」の類語として「言付ける」の類語として「言いつける」「託す」「メッセージを残す」「伝言を残す」という類語があります。また、「託ける」の類語として「便乗する」「口実にする」「言い訳する」という類語があります。
「託ける」の類語の場合は、あまりいい意味の言葉がないのが特徴になっています。それぞれの使い方をご紹介していきましょう。「彼女は、メッセージを残しました」「彼女にしっかりと言いつけます」
「ダイエットをやめる口実にしているな」「彼に便乗していいかな」「言い訳するな」という使い方になります。
「ことづける」の使い方・例文
それでは、「ことづける」の使い方について例文を4つご紹介していきましょう。「ことづける」の使い方例文を知ることで正しい「ことづける」の使い方をしていくことができます。ちなみに「ことづける」は、敬語表現となります。
「ことづける」を使う場合は、上司や取引先といった敬語を使うべき人に対して尊敬の気持ちを表して使う敬語としてつかいましょう。それでは「ことづける」の例文①からご紹介していきましょう。
例文①
「ことづける」の敬語表現をご紹介します。上司や取引先といった目上の方に使う場合敬語として「ことづける」を使っていくこととなり、「ことづけ」という名詞に「お」をつけることで「おことづけ」という敬語表現があります。
例文として「○○をことづけてもよろしいでしょうか?」という場合、敬語としてはあまりよくありません。正しい敬語表現としては、「○○をおことづけしてもよろしいでしょうか?」が正しい敬語表現となるので覚えておきましょう。
例文②
「ことづける」は仕事でもよく使う言葉でもあります。例えば、取引先に電話をかけて担当者が不在である場合もあるでしょう。そうした場合、「○○とことづけて下さい」という使い方があります。
もしも目上の方や取引先であるのであれば「○○をおことづけ下さい」とする方がより正しい敬語表現になります。
例文③
「ことづける」の受け身での表現もあります。自分が他の人に対して使う場合の使い方になります。ですので。自分が他の人に伝言や頼まれごとをされた場合は「ことづかる」を使った使い方をします。使い方の例文として「専務から、この品をことづかって参りました」という使い方例文となります。
例文④
「ことづける」の受け身での使い方として、「ことづかってきた」という使い方ができます。例文として「社長より伝言をことづかってきました」という使い方ができるので使ってみましょう。自分が何か頼まれた時に「ことづかる」という受け身表現ができるのです。
「ことづける」と「かこつける」の違い
「ことづける」と同じような意味合いの言葉として、「かこつける」があります。「ことづける」と「かこつける」の違いはなかなか難しくなっているので、整理していきましょう。「ことづける」と「かこつける」の違いをしっかりと理解して使えるようにしていくことができます。
「かこつける」は「都合よく口実にする」という意味
「かこつける」の意味には、「都合のいい口実にする」という意味や「関係がない物ごとのせいにする」「便乗する」「他人を利用する」「言い訳する」という意味があります。
使い方としては、「仕事にかこつけて、遊んでたんだよ」「知人の悲しい席にかこつけて酒を飲んでいたなんて信じられない」という使い方ができます。
「ことづける」を使う際の注意点
敬語で「ことづける」を使う場合、「ことづける」では敬語表現ではありません。「ことづける」に「お」をつけて敬語表現にする必要があるのです。ビジネスでも「ことづける」を敬語表現として使う場合もあるのしっかりと確認しておきましょう。
「ことづける」は敬語では使えない
「ことづける」を敬語表現にする場合は、「ことづけ」の頭に「お」をつけて「おことづけ」とすることで敬語表現にすることができます。
使い方として、「先方への書類を○○さんにおことづけします」「こちらお兄様にお渡ししたいのですが、お姉さまにおことづけしてよろしいでしょうか?」となります。
「ことづける」の由来・歴史
「ことづける」の由来にはどういった由来があるのでしょうか。「ことづける」の由来について解説していきます。「ことづける」は古くは「ことつく」という表現をしていました。「ことづける」の由来についてみていきましょう。
由来
「ことづける」の由来は「ことつく」にあるとされています。「ことつく」が変化して今のような「ことづける」という使い方になったとされているのです。「ことづける」の由来が分かったところで「ことづける」の英語表現もみていきましょう。
「ことづける」の英語表記
「ことづける」の英語表現は、「message」となります。意味としては伝言やメッセージという意味の英語表現です。文章では、「message for」「take a message」という使い方をする英語表現で誰からの伝言であるか、分かりやすくなっています。
使い方例文をご紹介します。「○○から伝言があります」という英語表現は、「I have a message for you from ○○.」となります。
「ことづける」は「伝言する」「かこつける」という意味
「ことづける」の意味について解説してきました。「ことづける」の漢字として「言付ける」と「託ける」の意味には違う意味があります。
「言付ける」は伝言するといった意味の言葉であって、「託ける」は、口実にする、言い訳するといった意味の言葉になっているのです。また、「ことづける」の英語表現についてもご紹介しました。
英語で「ことづける」は日本語よりも直球で表す印象のある言葉になっているのです。「ことづける」はビジネスでもよく使う言葉になっていて、敬語表現もあります。注意して使うようにしましょう。