「御意」の意味と使い方まとめ!語源・類義語・英語表現も詳しくチェック!

「御意」の意味と使い方まとめ!語源・類義語・英語表現も詳しくチェック!

「御意」の意味にはどんな意味があるのかご存知でしょうか。「御意」の意味や使い方をまとめました。「御意」の語源や類義語、英語表現についても解説していくので、最後までしっかり読んでチェックしてみて下さい。「御意」の意味について紹介します。

記事の目次

  1. 1.「御意」の意味とは?
  2. 2.「御意」の語源
  3. 3.「御意」の特徴
  4. 4.「御意」の類義語
  5. 5.「御意」の使い方
  6. 6.「御意」の英語表現
  7. 7.「御意」は「ごもっとも」という意味

「御意」の意味とは?

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「御意」の読み方は「ぎょい」という読み方をします。テレビや映画、小説、漫画などで「御意」を使う場合があります。「御意」を使う場面としては、お殿様に命令された人が「御意」と返事している場面を聞いたことがある人も少なくないでしょう。

今回は「御意」について詳しくご説明していきます。「御意」の意味には、どんな意味があるのでしょうか。「御意」の意味、使い方、類義語、英語表現、注意点について解説していきます。

意味「ごもっとも」「おっしゃるとおりでございます」

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「御意」の意味には、身分の高い人や目上の人を敬う表現でもあります。その人の考えや意向を意味しているのです。「御意にかなう」の意味には「お心にかなう」「思し召しに沿う」という意味があります。

「御意の通り」の意味には「その考えに同意」「命令に従います」という意味があるのです。「御意」には「御意の通り」という意味もあって、身分の高い方や目上の方に対して同意や肯定を表す意味がある返事でもあるのです。

「御意」の語源

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「御意」の語源についてみていきましょう。「御意」の語源は、鎌倉時代から江戸時代に使われていたことが語源となった言葉です。今の使い方よりも絶対的に服従関係があった時代に使われていました。

その時代に目上の方の意見や命令に対して「おっしゃる通りでございます」「承知いたしました」という使い方の意味がありました。

かなり主従関係が厳しい時代に語源があることが分かります。時代劇でもよく使われる言葉でもあるので、語源として親しみやすい語源と言えるでしょう。

「御意」の語源・意味

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「御意」の語源でもある鎌倉時代から江戸時代というのは、目上の方の意見に反対することは、一族全てが殺されてしまうくらい重大なことでもありました。今の感覚では考えられないくらい重たい「承知いたしました」という意味だったのです。

もしも主君に無理難題を押し付けられたとしても、家臣は反対することはできません。「御意」としかいいようがないのです。それくらい厳しい主従関係の時代が「御意」の語源になっているのです。

「御意」の「御」の字の意味は、「尊敬の意味を表す」意味があります。名詞の前につけることで、尊敬を意味したのです。

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「御意」の「意」の意味には、「心に思っていること」「心に思っている気持ち」「心に思っている意見」を意味する言葉です。

その2つの言葉が合わさって「御意」になりました。そして「御意」の意味には「目上の尊敬している方が心に思っている」という意味があります。

「御意」の特徴

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「御意」と似たような言葉として「了解」「承知」があります。ここで「御意」の特徴と「了解」「承知」に違いについて解説していきましょう。「御意」の特徴にはどんなものがあるのか知り、「了解」と「承知」とは違う意味があることを理解していきましょう。

「了解」「承知」意味との違い

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「了解」を使う場合は、「自分と同等か自分より下の身分の人に使う同意の気持ちの言葉」という意味があります。そして、「承知」は、相手への同意を示す意味の言葉であるので「了解」と同じ意味になります。

ですが、「御意」には、「目上の相手に対して使う同意」の意味があるのです。現代のビジネスマンであれば、社長や先輩に対して「承知しました」が正しい同意の返答方法になるのです。

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「御意」の類義語

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「御意」の類義語についてご説明していきましょう。「類義語」の意味は、同じ意味合いの言葉ということになります。ですので、「御意」の類義語とは、「「御意」と同じ意味の言葉」ということになるのです。「御意」の類義語には、どんな類義語があるのかみていきましょう。

「御意」の類義語と意味

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「御意」の類義語には、いくつかの類義語があります。今回は、「御意」の類義語として「分かりました」「承知しました」「その通り」「仰せの通りに」をご紹介していきましょう。

それぞれの類義語の意味と使い方を例文でご説明していきます。「御意」の類義語についてしっかりと理解を深めていきましょう。

分かりました

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「御意」の類義語として「分かりました」があります。「御意」の類義語「分かりました」の意味は、「理解、承知、承諾、納得、得心などを表明する表現」という意味があります。

「御意」の類義語「分かりました」の使い方として、「分かりました。すぐにしておきます」という使い方ができるのです。

承知しました

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「御意」の類義語として「承知しました」の意味と使い方をご説明していきます。「御意」の類義語「承知しました」の意味は「内容を理解する」「お引き受けする」という2つの意味がある言葉です。

ビジネスのシーンでよく使う表現でもあります。使い方としては「納期の変更の件、承知しました」「10個の追加納品、承知したしました」という使い方ができます。

その通り

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「御意」の類義語として「その通り」があります。「御意」の類義語「その通り」の意味は、「相手の見解を承けて、その内容が正しく、的をいていることを表明する」という意味があるのです。

「御意」の類義語「その通り」の使い方をして「その通り!よくできたね」「その通り!正解です」という使い方ができます。

仰せの通りに

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「御意」の類義語として「仰せの通りに」があります。他の表記の仕方として「仰せのとおり」という表記をすることがあります。「御意」の類義語「仰せの通りに」の意味には「その通り、あなたの言う通り」という意味の相手のことを敬っての使い方になります。

「仰せ」の意味には、「発言」「命令」という意味があるのです。使い方としては「仰せの通りに」といって命令を了解した場合に使う使い方があります。時代劇でよく聞く表現にもあるでしょう。

「御意」の対義語

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「御意」には対義語もあります。「対義語」とは、「反対の意味の言葉」という意味があるので「御意の対義語」とは「御意と反対の意味の言葉」となるのです。

「御意」の対義語には「叛意」という言葉があります。あまり聞いたことがない「叛意」の意味や読み方、使い方をご紹介していきましょう。

叛意

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「御意」の対義語として「叛意」があります。「御意」の対義語「叛意」の読み方は「はんい」という読み方をします。「御意」と反対の意味である対義語でもあるのです。

「叛意」の意味には、「国家、主君の意思に反発しようとする気持ち」「国家や主君の意思に反発しようとする考え方」という意味の言葉になっています。

「御意」は、「国家や主君の意思に従う」という意味があるので反対の意味の対義語になるのです。現代での使い方としては、国家や主君に限定した使い方をするわけではありません。

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現代の使い方としては自分に関わっている相手の意思にも関係している言葉として使う使い方がされています。「叛意」の使い方としては「叛意を抱く」「叛意をもつ」という使い方があります。

「私は、社長に対して叛意を抱いていました」「私の夫は叛意をもっていたのです」という使い方ができます。「叛意」の意味には、ただ単に相手の気持ちや考えといったものに、背くという意味だけではありません。

それまでしたがっていた相手に対して、その相手の考えや気持ちに従えなくなってしまって、仕方なく、相手に背くという意味合いのある言葉になっているのです。

「御意」の四文字熟語

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「御意」を使った四文字熟語があります。「御意」を使った四文字熟語には、「御意見番」という四文字熟語になるのです。「御意見番」の読み方は「ごいけんばん」という読み方をします。

「御意見番」の読み方は「ぎょいけんばん」にはならないので注意して下さい。「御意」の四文字熟語「御意見番」の意味には、「物事について深い知識や経験があり、相手の立場によらず自分で意見を述べる人」という意味がある四文字熟語になります。

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「御意見番」の中には「御意」という言葉が入っているので「位の高い人であったり、目上の人であったりの考え方に、自分の意見をぶつけるような人という意味合いがあるのです。

最近では、「御意見番」は、かなりフランクな使われ方をしている言葉でもあります。使い方としては「この件に関しては、我が家の御意見番に聞いてみないとなんともいえません」「我が家の御意見番はお母さんです」

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「御意見番としてありがたい意見を聞きたいと思って参りました。是非○○さんの意見を教えて下さい」という使い方ができます。御意見番とは、最近では芸能人でも挙がっている人がいます。

この場合「政治・芸能・スポーツなど色々な分野において、おおきな出来事や事件が起こった場合、記者やレポーターたちが必ず意見を聞きに行ったり、発言がニュースとして取りあげられたりする大物のこと」で「御意見番」を使うことがあります。

「御意」の使い方

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それでは、「御意」の使い方について詳しく解説していきましょう。「御意」の使い方を知るに当たって4つの例文をご紹介していきます。

それぞれの使い方を正しく理解することができれば、「御意」の使い方をマスターすることができるのです。それでは、「御意」の使い方例文①からご紹介していきましょう。

例文①

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「御意」の使い方例文①「御意のままに」があります。「御意」の意味には「目上の人の意見や考え」という意味があり、「御意のままに」の意味は「あなたの考えている通りに」という意味があるのです。

使い方としては、「社長の御意のままに、計画を進めてまいります」という使い方をします。「御意」を使う場合は、かなり立場の高い人に使うことになるのです。

例文②

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「御意」の使い方例文②「御意を得たい」があります。「御意を得たい」の意味には、「指示を得たい」という意味と「会いたい」という2つの意味がある使い方になります。

使い方としては、「この件につきましては、先生の御意を得たいと存じます」「急な訪問で失礼は承知しております。社長に御意を得たく参りました」という使い方ができます。

例文③

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「御意」の使い方例文③として「御意にかなう」があります。この場合の意味には、「貴人や目上の人などを敬って、その考え・意向」という意味があります。

「お心」「おぼしめし」という意味がかなうという意味の使い方例文となるのです。「派手好きな将軍の御意にかなうため、各地から職人が集められた」という使い方になります。

例文④

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「御意」の使い方例文④として「御意に入る」があります。「御意に入る」の意味には「お気に入る」「おぼしめしにかなう」「御意に召す」という意味があります。使い方には「是が又禿の御意に入る」という使い方をします。また、「御意に入った処で」という使い方もするのです。

「御意」の英語表現

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「御意」の英語表現についてもご紹介していきます。「御意」を英語で表現する場合英語の「All right.」か「I got it.」を使うことになります。日本語でも英語の「オーライ」という英語表現を使った言葉もあるくらいよく使う言葉でもあります。

英語表現「All right.」の意味には、「承知しました」「問題ありません」という意味があります。一方英語「I got it」の意味には、「理解しました」「分かりました」という意味になるのです。

どちらの英語表現も「御意」と同じ意味で使うことができる言葉になっています。「御意」を表す英語表現はまだまだたくさんあります。「御意」の英語表現をご紹介していきましょう。「御意の通り」の英語表現は「You are right.」となります。

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「御意のままに」の英語表現は「as you please○○at your pleasure」となります。「御意のまにまに」の英語表現は「Do as you please!」となり、「御意に叶いましたか」の英語表現は「Does it please you?」となります。

「どうぞ御意のままに」は「Do as you please!」という英語表現になるのです。「御意」には、色々な英語表現があるので、是非参考にしてみて下さい。

「御意」は「ごもっとも」という意味

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「御意」の意味や語源、使い方例文、類義語、対義語、四文字熟語についてご紹介してきました。「御意」の使い方として「御意にかなう」「御意のままに」「御意に入る」「御意を得たい」という使い方をご紹介してきました。

「御意」の意味には「ごもっとも」「おっしゃる通り」という意味があり、昔は、とても位の高い人に対して使う言葉でもあったのです。現代では「御意見番」という四文字熟語のように、かなりフランクな意味で使う言葉になっているのです。

「御意」の語源は鎌倉時代から江戸時代という大変厳しい主従関係の中で使われていた言葉でもありました。現代では、「御意」という言葉はあまり聞くことはありませんが、時代劇などできくこともあるので、しっかりと理解しておきたい言葉でもあります。

大原 悦子
ライター

大原 悦子

食べることと、貯金が大好きです。最近は、断捨離をするのにはまり、本当に必要なもので暮らす生活に憧れる毎日です。断捨離のお陰で、生活のなかに「面白い」「楽しい」と思えることを発見することができるようになりました。

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