フェミニンの意味とは?
フェミニン(Feminine)とは~”女性記号♀のこと。性別による象徴や身体的な違いに由来した、男性目線による母性を強調した表現(対:マスキュリン)”、”女性らしさ、もしくは女性らしいさま”というのがフェミニンの言葉上の意味となっています。
またファッション用語としてのフェミニンの意味には「女性らしさを意識したコーデ」「ゴテゴテしていないシンプルなファッションコーデ」などの女性らしさをイメージしたコーデやファッションアイテムなどがフェミニンとして扱われています。
類語としてガーリー(girly)がありますが、こちらはもう少し子供っぽい印象を意味する言葉です。直訳した場合は「少女のような」「少女風」といった意味合いになります。
フェミニンの由来
フェミニンという言葉の由来は、ラテン語から来ています。ラテン語にある「femininity」という言葉が他割ることによって偏移して、現在のfeminineへと移り変わってきたと言われています。feminineはfemale(女性)という言葉を形容詞としての使い方です。
フェミニンの特徴
フェミニンは男性と女性の性差を感じさせる言葉であると同時に、ファッションにおけるワードのひとつです。服装や靴などのファッションコーデまたは髪型などから女性らしさを演出したコーデといった特徴をフェミニンとして定義しています。
しかし女性らしさが必ずしも女性と男性の性差を意味するわけではありません。女性を前面に押し出すことがファッションにおけるフェミニンという特徴を表す言葉ではありません。むしろ、あくまでも雰囲気を表現することを指します。
男性が男性らしさを求められる時に、落ち着いたダーク系のカラーでまとめたすっきりとした印象の服装であったり、スーツのような社会性を感じさせる服であったりと、そういった男性を象徴するような服装こそが男性らしさとされる傾向があるように、フェミニンであることは、過激さとは無縁なのです。
ファッションの意味とコーデの意味
ファッションと言われて果たしてあなたはその深い意味まで理解されているでしょうか。」なんとなく服装のことかな?」「お化粧のことかな?」といったごくごく漠然としたイメージでの意味しかわからないのではないでしょうか。
実はファッションという言葉は、基本的には服装の形や流行について指し示す言葉です。特に今現在の、服装の流行を意味する言葉として用いられると定義されています。さらに「コーデ」というのはコーディネートの略称です。
コーディネートには二種類の意味があり、一つは二人の間に立って物事を調整すること。そしてもう一つは衣類やアクセサリーなどの組み合わせを考えて全体の調和、トーナリティを図ること。と定義されています。服装全体の組み合わせを考えることをコーデと言うのです。
フェミニンなファッションの意味
さて、それではフェミニンなファッションというのは一体どういう意味になるのでしょうか。ファッションが最先端の流行の服装のことを意味しますから、フェミニンなファッションというのは、最先端の女性らしい服装のことを意味するということになります。
ということは「これこそが定番のフェミニンなファッションだ」というものは時代によって移り変わるので、フェミニンなファッションというものが常に高い流動性に満ちた特徴を持っているということがわかります。
女性らしいとは
さて続いてはフェミニンな、と言い表される服装やコーディネートにはどのようにして女らしさや女性らしさを表現すれば良いのでしょうか。そしてその女性らしさというのは一体どういう所に感じ取れるものなのでしょうか。
女性のボディラインをそのまま強調するような衣類やアクセサリーは必ずしもフェミニンとは呼ばれません。あくまでも雰囲気としてフェミニンなものを表現しなければフェミニンとは呼ばれないのです。それでは女性らしさとは何でしょうか。
女性らしさとは象徴的なものです。トイレに書かれているマークのような極めて抽象的な、そしてイメージとしての女性らしさがフェミニンの元になっています。そしてそうした女性が女性であるための定義は必ずしも同じであり続けるわけではありません。
このような観念的な問題が、ジェンダーフリーを提唱する人々にとって大きな懸念事項としてひっそりと根付いています。時代や社会的背景によって女性らしさは移り変わります。そうしたバックグラウンドを考慮した上で、フェミニンを理解する必要があります。
男性らしいとは
では変わって男らしいとはどういうことでしょうか。言葉として男らしい、もしくは男性らしいと表される言葉の多くには、忍耐強さの象徴であったり、諦めの良さの象徴であったり、切り替えの早さの象徴であったり、力強さの象徴であったりします。
また男らしい姿やファッションのイメージとしては、素朴で白色や黒色などのハッキリとした色調の服装などが近年では好まれています。なお、かなり古い時代背景が影響しているためか、黒色が男性を象徴する色として日本では親しまれている傾向があります。
また男らしいと表現される印象や観念として、暴力的であることも男らしさの象徴として語られることがあります。狩猟的な側面を持つ男性のイメージが、そのような男らしさを象徴させる印象へとつながっていると考えられています。
フェミニンなコーデとは
それではフェミニンなコーデ(コーディネート)というのはどのようなファッションの組み合わせのことをさすのでしょうか。最近のフェミニンなコーデの流行はシンプルなワンピーススタイルや、シフォン生地のブラウスを主体とした柔らかな印象のコーデが人気です。
また、コーデのワンポイントを女性らしいもので表現するのもフェミニンスタイルとして認知されているファッションコーデといえます。可愛らしさではなく大人の女性らしさを表現することをがフェミニンなコーデと呼ばれています。
フェミニンとガーリーのコーデの違い
フェミニンと似たような表現にガーリーという表現があります。冒頭でも少し説明していますが、フェミニンの大人っぽい女性らしい服装に対して、ガーリーは少女的なもしくは少女風のを意味する言葉になっています。それぞれのコーデの違いや、具体的な意味はどのようなものなのでしょうか。
また、おしゃれなフェミニンなコーデを演出するためのコツについてご紹介します。女性らしい服装を演出するポイントがあるので、使い方さえ覚えておけば便利です。
フェミニンなコーデのコツ
フェミニンさを上手にコーデするならアイテムの使い方がポイントになってきます。例えばスニーカーではなくヒールやパンプスを組み合わせる。また、スカートを普通に選ぶよりはタイトスカートのような少し体のラインが出るようなスカートの方がフェミニンな印象が作れます。
柄物の使い方もポイントになります。少し色鮮やかな花がらを選ぶなど、柄の使い方や、アクセサリーの使い方でフェミニンさをより上品に取り入れることができます。暖かい季節ならブラウスは一枚ですぐにフェミニンな印象を与えてくれる使い方を選ばないアイテムです。
胸元にレースがあしらわれているような花柄デザインもおすすめです。フェミニンなコーデのコツは何と言っても大人可愛いコーデを目指すことです。
ガーリーの意味とは?
前述していますが、より詳しいガーリーの意味について説明します。ガーリーは少女らしいという意味を持ちますが、より現代風に言葉を言い換えると女の子らしさや可愛らしさなどの甘めの雰囲気を意味します。フリルや可愛らしい花柄模様、リボンをふんだんに使ったデザインなどが特徴的です。
フェミニンに比べてより現代が低い女性のファッションなどについて言及する言葉と言えます。使い方としては「ガーリーファッション」などとして表現されることが多い言葉です。
ガーリーなコーデ
ガーリーなコーデの最大の特徴といえば何といってもその可愛らしさにあります。全体的にピンク色を中心にしたカラーコーディネートや、服の所々にピンク色が数多く配色されているのもポイントです。またリボンなども好んでコーディネートするのがガーリーなコーデの特徴です。
しかし、フェミニンにも時代的な背景が関係してくるように、ガーリーなコーデに関しても時代的な背景が深く関係してきます。そのため今現在はガーリーなファッションとして人気の高い服装も時代が変わればガーリーとは言えない状態ということもあり得るのです。
ガーリーなコーデの基本的なポイントとなってくるのは、その時代の女の子の服装で可愛いと呼ばれてるものがどういったものなのかということが大きく関係してきます。
フェミニンの使い方
ここではフェミニンという言葉の使い方についていくつか例文を交えながら説明をご紹介します。フェミニンという言葉が実際の文学の世界でどのようにして扱われているのか、またファッション業界においてフェミニンはどういった扱いになるのか。
フェミニンという言葉が持つ意味や響きだけではなく、使い方から考えるフェミニンの立ち位置や概念についても一つ一つ例文を交えながら考察を紹介します。またフェミニンという考え方や概念と少し違ってしまっているような解釈についてもご紹介します。
何がどのように違うのか、フェミニンとガーリーの考え方の違いとはどういったことになっているのかなどについてもあわせて紹介します。
例文①
「その仕草はとってもフェミニンだね、すごく魅力的に感じられるよ」フェミニンという言葉は形容詞になりますので突発的に相手に対して良い印象を表現する時に用いられることも多々あります。この場合は仕草に女性らしさを感じたことに対して魅力的だという評価を伝えている例文です。
使い方としてはごく一般的な使い方で、この場合はジェンダーを意識した使い方といえます。近年では男性でもフェミニンな雰囲気をあえて表現する男性も増えていますが、基本的には女性への褒め言葉としての使い方としてチョイスされることが多いです。
例文②
「ふとを歩いていると急にはす向かいにいる女性が何気ない雰囲気で歩いているのが見えた。すると隣を歩いていた友人が同じ女性を見て”なんてフェミニンなんだ、素敵すぎる”と、率直な意見を述べている姿が目に入ってきた。私は思わず彼の頭を叩いた」
思わず声に出てしまうほど女性らしさを感じてしまったということに対して、ツッコミを入れるという例文です。こちらも使い方としてはさきほどの例文に似ています。他にも「フェミニンな雰囲気」などと表すこともあります。
例文③
「よーし決めたぞ、今日から私はフェミニンスタイルを貫き通すから、あなたはあなたでガーリースタイルを貫き通しましょう。これで男どもの自然は全部私たちがいただきよ」
この使い方は他の言葉と組み合わせることで一つの言葉にしてしまういわゆる造語的な使い方になります。フェミニンとスタイルを組み合わせてフェミニンスタイルとして定義する使い方になっています。
例文④
「それにしてもなかなか人生はままならないもので、あのこがフェミニンにスタイルを変更してからそれはもう可愛くなったって言うから、私もいっちょ奮起してガーリースタイルを極めようと思ってガーリーガーリーに痩せてみた、でもみんなは間違ってるって言うの、なんで?」
女の子らしいスタイルがガーリースタイルなんですが、彼女は何を間違ったのか痩せていくことをガーリースタイルかと勘違いした模様です。当然ですがただ痩せるだけでは何の意味もありません。
フェミニンの注意点
フェミニンなスタイルは確かに大人可愛くて色々なおしゃれなコーデが色々な人から提案されていますけれども、必ずしもあなたに似合うものなのかどうかというところには注意が必要です。自分の体形なども考慮した上でフェミニンスタイルを考えて適用していきましょう。
また、フェミニンスタイルの中でよくありがちな髪型の「ゆるふわパーマ」はあえてきつくかけずにゆるくパーマをかけることで大人可愛さを表現するパーマですので、時間が経つとパーマがゆるくなってしまうという欠点があります。ある程度緩くなっても可愛く見えるスタイルが必要になります。
フェミニンは女性らしいという意味
フェミニンという言葉には「女性らしさ」「男性から見た基準による女性というものの概念」という言葉としての意味と「女性っぽいファッション」「女性らしい大人可愛いスタイル」というようなファッション用語としての意味があるということがご理解いただけたことでしょう。
基本的にはその多くがファッションとしての意味で使われることが多いので、友人同士の会話の中で「フェミ系」などのファッションスタイルが話題に上った時は女性らしいファッションということを意味しているとつなげられるようになりましょう。