足立区は一部の地域は治安が悪い
足立区は2006~2009年まで23区内での犯罪認知件数が連続でワースト1位となったことで、治安が悪い、犯罪が多いなどネガティブなイメージをもっている方も多いのではないでしょうか?
以前と比べて治安がよくなった、住みやすくなった、といわれる一方で昔と変わらず治安が悪いままといったさまざまな評判があります。
家族で住まいを探している人にとっても、1人暮らしで住まい探しをしている人にとっても、足立区の治安はとても気になるところでしょう。
足立区にはどのような人が暮らしているのでしょうか?足立区は一部の治安が悪いといわれています。その一部の地域にはどのような人が暮らしているのでしょうか?
足立区はホームレスや生活保護者がダントツに多いといわれています。そういった方たちが多く住んでいる地域や、集まる場所の犯罪発生率は高くなる傾向にあり、治安が悪くなる原因として考えられています。
治安が悪いのは繁華街周辺
足立区で治安の悪さが目立つ場所は繁華街周辺です。足立区は北先住を中心として区内随一の繁華街として賑わっています。人の出入りが多く、いろいろな人が集まりやすいため犯罪やトラブルが発生しやすい場所となっています。
実際に足立区の犯罪の多くは、繁華街周辺で集中して起きています。暴行や傷害等の粗暴も多いのも特徴です。人が多いことも要因のひとつですが、お酒が入ってしまうことでささいなことでも揉め事が起きてしまうようです。
いろいろな人には外国人も含まれています。近年、国内外国人が増加傾向にありますが、足立区も年々在留外国人が増えています。文化の違いから、互いに理解することが難しい場面もあるでしょう。
日本人同士なら話し合いで解決できることでも、言葉が通じなかったり考え方の違いで、外国人相手では通用しないこともあります。
国籍によって喧嘩っぱやいお国柄の外国人もおり、些細なことから口論や殴り合いの喧嘩に発展することもあるようです。彼らは仲間意識が非常に強くお互いに守ろうとする習性があるため少人数でも物怖じせずに立ち向かってきます。
足立区の犯罪データ
足立区は2006~2009年まで23区内での犯罪認知件数が連続でワースト1位となっています。こちらをさかいに足立区は治安が悪いと世間から認知される要因となりました。
現在の足立区の犯罪認知件数はどのようになっているのでしょうか。足立区の平成30年の犯罪認知件数は5,230件となり東京23区内では5番目に犯罪が多発している区になります。
犯罪認知件数件数を見ると犯罪が多いように思えますが、足立区に住む人口一人当たりに換算すると犯罪率は11位まで向上し、一概に治安が悪いとはいえません。人が多く住んでいる分、犯罪が起こる可能性が高くなるためです。
オートバイや自動車の盗難の発生率が多い
足立区はオートバイや自転車の盗難の発生率が非常に高いのが特徴といえるでしょう。平成30年に起きた犯罪認知件数の5,230件の内、自転車の窃盗だけで1,761件となっており、足立区で発生した犯罪の約34%を占める結果となっています。
盗難にあうのは駐輪場や路上だけではありません。自転車の盗難被害は自宅やマンションの敷地内でも多く発生しています。足立区では施錠の徹底や呼びかけをおこなっていますが、それでも自転車やオートバイの盗難が相次いで発生しています。
足立区ではなぜこれほど多くの自転車やオートバイの盗難被害が発生するのでしょうか?その理由は、土地柄なのか自転車の施錠をめんどくさがる人がとても多いようです。
施錠をしても盗難が発生する可能性はありますが、足立区で起きている自転車盗難の約6割は無施錠によるものだそうです。盗難する人はもちろん悪いですが、住民の防犯への意識も関係しています。
足立区では自転車の盗難多いことはわかっているため、短時間でも自転車から離れる場合は施錠をする、2重ロックをかけるなどめんどくさがらずに防犯対策するようにしましょう。
足立区の治安が悪い場所
足立区の治安の悪い場所はどこなのでしょうか。足立区は犯罪が一部の場所に集中して犯罪が起こりやすい傾向にあります。
足立区の一部では日常茶飯事のように犯罪が起きている地域もあり、地元の方でも近づかないエリアもあるといわれています。
しかし足立区で治安が悪い場所は限定的です。逆をいえば治安の悪い場所を事前に把握することで安全に生活することができるといえます。住まい探しをする場合はそのエリアを避けて選ぶといいでしょう。
千住旭の北千住駅
千住旭の北先住駅は治安が悪い有名な場所です。その理由は犯罪件数がとても多いことが挙げられます。暴行、傷害、恐喝などの粗暴の合計は平成30年に51件も発生しています。足立区ではもっとも犯罪発生率が高くなっています。
千住旭の北千住駅には24時間営業の安い居酒屋がたくさんあります。そのため、お金のない若者や大学生が多く集まります。中にはお酒に酔って、周囲を気にせず大きな声で騒ぎだす人、たむろして通行の妨げになる人もいます。
また、お酒に酔った人が公園や路上で寝ている姿を目にすることもあります。生活保護者やホームレスも多く、意味もなく奇声を発していることもあるようです。危害を加えられることがなくても怖いと感じる方も多いでしょう。
朝まで夜通し飲んでいるサラリーマンなどもいて、朝から小競り合いの喧嘩をしている姿もみかけることがあるといいます。道端に嘔吐物も多く衛生的にもよくありません。
竹ノ塚の住宅街
竹ノ塚の駅前は北千住と並んで傷害事件や暴行事件が多いことで有名な場所です。では住宅街の治安はどうなのでしょうか?駅から15分程度歩くと飲み屋が連なる騒がしい雰囲気から一変して閑静な住宅街が広がっています。
竹ノ塚の住宅街の周辺には公園がたくさんあります。すべり台をはじめやシーソー、砂場、ブランコ、鉄棒、ジャングルジムなど遊具が豊富に揃っていて昼間は子供たちの遊び場となっています。
しかし、夜になると一変して不良のたまり場へと変わるため、決して治安の良い場所とはいえません。いたずら目的で公園内のトイレが壊されていたりたくさんの落書きがされています。住宅街だからといって安心というわけではありません。
千住の北千住駅西口
千住の北先住駅の西口も治安が悪いといわれる場所です。居酒屋や風俗店が所狭しと連なっている歓楽街です。人が多く集まるせいかこのエリアだけで暴行、傷害、恐喝などの粗暴犯罪が平成30年には21件も発生しています。
薄暗くなると、見た目がいかにも怖い人や不良もあふれかえります。北先住駅の西口にはそういった輩がたくさんいるため粗暴犯罪が絶えることがないようです。
昼間はそこまで治安が悪いわけではないですが、夜になると一変して街の雰囲気がガラリと変わります。水商売やキャバクラのキャッチがぞろぞろと集まってきてキャッチ行為がいたるところでおこなわれます。
水商売や風俗のスカウト目的で声をかけてくるキャッチもたくさんいるため女性の一人歩きは避けたほうがいいでしょう。
足立区の治安が良い場所
足立区の治安が良い場所はどこになるのでしょうか?足立区は治安が悪いといわれますが治安が良いといわれる場所もたくさんあります。治安が良い場所はどのような特徴がありどのような人が住んでいるのでしょうか?
千住龍田町
足立区でもっとも治安が良い場所は千住龍田町です。千住龍田町は北千住駅の西側にあり、歩いて10分程度の場所です。千住龍田町は暴行や粗暴等の犯罪はめったに発生することはありません。
車上荒らしや詐欺被害といった軽犯罪はあるようですが年間通して3件程度となっていて、足立区で一番犯罪が少なく治安の良い場所です。
千住龍田町の特徴は住宅街に一軒家が多いことです。このエリアを気に入り、腰をすえて長く住みたいと思う人が多くいるためです。治安が良く町全体が穏やかで落ち着いた雰囲気がある住宅街で穴場のスポットとなっています。
千住東
千住東も千住龍田町に並んで治安が良い場所です。千住東は北千住駅の東側に歩いて10分程度の場所です。千住東も、暴行や粗暴等の犯罪はめったに発生することはありません。
自転車の盗難などの犯罪は10件ほどありますが、他の地区と比較しても発生率はとても少ない治安が良い場所になっています。
千住東ではパトカーでのパトロールも頻繁におこなわれていて、治安の良さにつながっているという声があります。閑静な住宅街で犯罪発生率も低いとなればとても安心して住むことができる場所となるでしょう。
日ノ出町
日ノ出町も大きな事件や犯罪がなく治安が良い場所です。駅から徒歩5分と立地も抜群です。エリアによっては女性や子供の一人歩きを控えたほうがいい場所もあります。
しかし、大部分の場所はきちんと整備された道が続いており、治安もよく綺麗な住宅街が広がっています。
日ノ出町はファミリー層や富裕層が多いため比較的に住民の民度が高い地域というのが特徴です。町全体が綺麗でその多くの人がルールを守って暮らしている様子がうかがえます。治安がよく、利便性がある日ノ出町はとても人気があります。
足立区の治安回復対策
2006~2009年の犯罪認知件数が23区内で連続ワースト1位となり、治安が悪いイメージが定着してしまった足立区ですが、汚名を返上するべく治安回復対策に積極的に取り組んでいます。
2008年に治安回復対策を強化してから2010年にワースト1位を脱却しました。それ以降も犯罪認知件数は年々減少傾向にあります。
足立区の治安は順調に回復しているようですが、具体的にどのような取り組みがされているのでしょうか。足立区が今後安心して生活できる場所なのかとても気になるところでしょう。
防犯パトロールの強化
足立区の犯罪認知件数で多いのがひったくりや空き巣、車上荒らし等の窃盗や盗難です。しかしこれらの犯罪も年々少なくなっています。どのような治安回復対策が行なわれているのでしょうか?
足立区では防犯パトロールを積極的におこなっています。警察官はもちろんですが、ボランティアとして住民も見回り活動に協力しています。青パトと呼ばれる青色回転灯をつけたパトロール車や徒歩パトロールで巡回し、治安を守っています。
児童が通る通学路は特に力を入れて巡回警備をおこなっています。PTAや町会自治会が結束して子供たちの安全を守るためパトロールに取り組んでいます。
自転車の盗難犯罪への取り組み
足立区で発生している犯罪で特に問題視されているのは自転車盗難です。そのため行政と地域住民が協力して治安回復対策をおこなっています。
足立区は自転車盗難被害を減らすための予算を多く計上していて、無料でワイヤ鍵を配布するなどたくさんのキャンペーンを施策しています。
行政や地域住民のこういった取り組みにより、2008年に3,704件あった自転車盗難件数は、2018年には1,761件まで減少しました。今後も緩やかではありますが犯罪件数は減少し、治安も良くなるといわれています。
警察署に危険管理アドバイザーがいる
足立区が取り組んでいる治安対策として危険管理アドバイザーが配置されています。警視庁OBが民間の企業や事業者に対して防犯対策等のアドバイスを行い、治安の向上に取り組んでいます。
また学校や施設にも定期的に訪問をおこない、防犯や防災活動に関する知識や情報を、講演会や実践教育を通じて児童や施設内の方に指導しています。
防犯カメラが多い
足立区には現在70台ほどの監視カメラがあり、駅周辺や繁華街など犯罪が発生しやすい場所に多く設置されています。
足立区は治安回復対策として、防犯カメラの設置を積極的に呼びかけています。監視カメラを設置することで、犯罪の抑制や治安向上を高める狙いがあり、導入してから事件発生後の検挙率も向上しました。
監視カメラの目があることから、犯罪自体も減少したといわれていて足立区全体の治安が良くなっています。住宅街にも設置する働きかけもあるため、今後も足立区の治安は向上していくでしょう。
足立区は一部の繁華街の治安が悪い
足立区は一部の繁華街で犯罪が多く発生しています。その一部の繁華街が原因で足立区全体の治安が悪いイメージがついてしまいました。
しかし、一部の繁華街を除けば足立区はたくさんの公園や緑が多い自然に囲まれたとても過ごしやすい場所です。足立区のすべてが危険なわけではなく治安が良い場所と治安悪い場所が極端にわかれています。
足立区は犯罪データを見ても発生率は減少しており東京都で治安改善に向けてもっとも積極的に取り組んでいる地域といわれています。
とはいえ、足立区の一部の繁華街では毎日のように犯罪が起こっているのも事実です。しっかりリサーチして犯罪に巻き込まれる可能性が高いエリアには近寄らないようにしましょう。