初心者でも簡単に机のDIYができる!
お店で買ってくる机にはそれなりの良さがありますが、自分でDIYで作るのも楽しいものだし、その机に愛着もわきます。しかし、その作り方が難しいのではと思っている人もいるでしょう。そこで、初心者でもできる簡単な机のDIYでの作り方を紹介します。
机のDIYに必要な道具・材料
机のDIYでの作り方を見る前に、準備しなければいけない道具や材料があるのでそちらから取り上げてみましょう。その必要な材料には机を作る時に欠かせない天板や脚、作業するのに役立つ電動ドライバーやねじ、金具などがあります。
天板
机をDIYするにあたって、まずはデスクの天板を用意します。天板はホームセンターや通販などで売っていますが、カットしてくれるサービスがある場合があります。その天板ですが、集成材なら安く購入できます。
天板はDIYデスクの最も重要な部分を構成するもので、この選び方次第で満足できる机になるかどうかの分かれ目となります。したがって、天板を選ぶ場合はその外観、質感、材質、サイズ、厚さなどをよく検討する必要があります。
天板の厚さはこれからDIYで作るデスクの強度に直結します。薄めの天板を使うと、しなる場合があるので、できれば30mm以上の厚さのあるものにするといいです。これくらいならしっかりした天板で、机を使う場合も安心できます。
脚
デスクの天板が用意できたら、今度はその天板を支える脚の番です。特にこれはいいという材質があるわけではありませんが、丈夫なものがおすすめです。天板をしっかり支えてもらわないと、机の上での作業も思うように進みません。
デスクの足の材質には、木材とアイアンなどがあります。どちらを選ぶのも自由ですが、木材ならカットの必要が出てくるでしょう。アイアン素材の場合はあらかじめDIYの机用と決められているので、そのような形態になっています。
アイアン素材の机の脚だと、伸縮調節ができるものがあります。DIYで作る机の高さの具合は人によって合う合わないがあるので、調節ができるものなら後で手直しができて便利です。
塗料
天板、脚と揃えたら、次は塗料を用意しましょう。天板を購入時の状態で机として使用するよりも塗料を塗った方が見た目も良く、快適に使えます。その塗料ですが、塗料と言うとペンキを思い出す人も多いでしょう。
ペンキでDIYで作成した机を塗っていってもいいのですが、ペンキだと使用した天板の木目が隠れてしまいます。せっかく質のいい天板を買ったのなら、そのナチュラル感をうまく活かしたいところです。
そのおすすめの塗料としてオイルステインがあります。オイルステインなら木目が浮かび上がり、木の質感がそのまま維持できます。オイルステインにもいろいろなカラーバリエーションがあり、お好きなようにDIYでおしゃれなデスクカラーを展開できます。
刷毛も用意しておく
塗料をDIYで天板に塗る場合は、刷毛を使いますが、その刷毛にも選び方のポイントがあります。形状や塗料のタイプ別の種類などです。特に水性塗料にはそれ専用の刷毛を使い、油性塗料には油性用の刷毛を使うと、きれいに塗料が塗れます。
また万能タイプと言って、両方の塗料に使えるものもあります。塗りやすさは水性専用や油性専用の刷毛よりは落ちますが、DIYでの机の作り方はそれほど専門性を必要とする作業ではないので、万能タイプで十分用を足します。
研磨剤
天板として購入した木材は、そのままの状態だと少しざらざらしています。それでは塗料の乗りも悪くなるし、机として完成したのちも気持ち良く使えません。そこで研磨剤を用意して、DIYでせっせと磨いておきます。
研磨剤とは何かというと、サンドペーパーのことです。サンドペーパーで天板の表面をDIYで磨いて、つるつるの状態にしておきましょう。なお、サンドペーパーは、1回目の塗装前と2回目の塗装後の2度使います。
1回目の塗装前には通常のサンドペーパーでいいですが、2回目の塗装後には塗料が塗られた後なので、耐水塗面用という商品がおすすめです。これでしっかり天板が磨ければ、出来栄えのいいデスクが完成します。
ネジや金具
机の天板をDIYで脚とつなげる場合にはねじや金具が必要になります。アイアン製の脚なら、ねじや金具が同封されているのでそれを使うこともできますが、ねじが長すぎると天板を突き抜けてしまいます。そうなると、机の表面に目障りなでっぱりが出てしまいます。
それは困るでしょうから、ねじが机の天板の厚さに合わないと思ったら、別途購入しましょう。ねじの値段など高くはないので、心配の必要はありません。100均にもねじや金具はあります。
木材製の脚の場合は、ねじや金具は付いていないでしょうから、自分で購入しなければいけません。木材の脚と天板の厚さに合うねじを見つけて購入するのですが、ぴったり合うものを探すか一式揃っているものを見つけるといいでしょう。
電動ドライバー
ねじをデスクの天板にDIYでねじ込んでいくと言っても、手作業でやるのは大変だし、無茶です。相当な力が必要になり、結局はDIY自体をやめてしまうでしょう。ではどうするのかというと、電動ドライバーというものを使用します。
電動ドライバーは主に作業員が使うものですが、硬い材質にねじをはめ込む場合にはとても便利な道具なので、家庭に用意しておくといいでしょう。DIYで机を作る場合も、電動ドライバーで天板にねじをねじ込んでいきます。
机DIYの基本の作り方
机のDIYに必要な道具と材料がわかったところで、今度はその基本の作り方を見てみましょう。作り方と言っても手順自体は簡単で、それほど複雑な工程があるわけではありません。ただ、手間が掛かりますから、十分に時間の余裕がある時にDIYをしてください。
①天板と脚を用意する
まず、机の天板を用意しますが、その天板のサイズをどうするか決めなければいけません。部屋の大きさと使う目的によってもそのサイズは変わってくるでしょう。サイズが決まったら、そのサイズに合わせるようにDIYでカットしていきます。
その際、丸鋸でカットしていくのがいいですが、危険な部分もあるので十分注意しながら使いましょう。もし自分でDIYでカットするのが大変と思われる場合は、すでに紹介したカットサービスもあるので、それを利用するといいです。
パソコンデスクとしてDIY机を利用したい場合は、コード穴も開けておきます。どこにコード穴を設置するのかは、パソコンを置く位置、コンセントの場所、どのようにパソコンを使うかで違ってくるので、よく考えて決めましょう。
天板の角に丸みを付けたい場合は、そのように加工する必要があります。これは比較的簡単なDIY作業ですが、スプレー缶などのように丸くなっているものを角に押し当てて、曲線を描き、ジグソーや糸鋸で丸くカットします。あとはサンドペーパーで仕上げをします。
アイアン性の机の脚の場合は、それを電動ドライバーを使って天板にねじや金具で取り付けますが、木製の脚の場合はカットの必要があります。設計した通りにうまくカットしましょう。これ自体は簡単なDIY作業でしょう。
②天板を磨く・整える
机のDIYで使う天板の準備が整ったら、それをサンドペーパーで磨いていきます。ガシガシと木目に沿うように磨きましょう。このDIY作業がうまくできれば、塗料の乗りも良くなるし、机の作り方もはかどります。ただ、簡単な作業とは言うものの、丁寧さが求められます。
サンドペーパーできれいに机の天板が磨き終わったら、今度はオイルを塗っていきます、これも簡単なDIY作業ですが、工程にかなり時間を要しますからそのつもりでいてください。ここではペンキではなくオイルの塗り方を紹介しましょう。
オイルなら木材の木目が感じられるような塗装になるので、木の風合いをそのまま活かせます。その塗り方はと言うと、まず1度天板全体に塗ります。そして、1時間ほど待機して乾かし、もう一度重ね塗りをしますが、これで終わりではありません。
次に2度目のオイルが乾燥しきらないうちにサンドペーパーで磨きます。それが済んだら乾いた布で余分なオイル分を拭き取ります。あとは24時間乾燥させます。オイルを使った場合、塗る前後で色の感じが変化し、おしゃれな風合いのデスク天板になります。
③足を取り付ける
最後の机のDIY工程は脚を取り付けることです。アイアン製の脚と木材の脚では取り付け方法が違います。アイアン製の脚の方は、天板の適当な位置に印を付けてそこに電動ドライバーを使ってねじ込んでいくだけなので、比較的作り方は簡単です。
一方、木材の脚の場合は、ダボ接合というもので脚の形を組み合立てることもできます。小さい机をDIYで作る場合は、その必要もなく脚と天板を接合させればいいですが、やや大きめデスクをDIYで作る場合は、脚の構造をしっかりとさせなければいけません。
その際にダボ接合をすると、丈夫な構造が出来上がります。ダボ接合自体は簡単ですが、やり方を覚えておきましょう。まず接合する木材に印をつけて、電動ドリルで穴をあけます。その際ダボと同じサイズのピットをセットして行います。
そして、穴にボンドを入れ、木ダボを押し込み、貼り付け部分にもボンドを塗り、木材同士を合わせて乾かします。これで脚と脚との間の横木などの接合が行われ、かなり丈夫な構造の土台が完成します。
脚のダボ接合が終わったら、ねじとか金具で脚を天板に取り付けます。この作業自体はアイアン製の脚の場合と変わりなく、電動ドライバーでねじをねじ込んでいきます。これが済めばDIY机の出来上がりです。
DIYでパソコンデスクを作る場合
基本的なDIY机の作り方はこれで完了ですが、パソコンデスクを作ることを考えている場合は、電源タップやケーブルトレーもDIYで天板裏側に一緒に装着しておくといいでしょう。電源が取れる位置が近ければ、パソコンも使いやすくなります。
机DIYの費用を抑えるコツ
机DIYには手間は掛かりますが、簡単な作業ではあります。しかし、DIYのやり方や作り方によっては費用がかさむ場合があります。その費用をできるだけ抑えたいというのが本音でしょうから、そのためのいい方法がないか考えてみましょう。
ソーホースブラケットを活用する
ソーホーストは馬脚という意味ですが、ソーホースブラケットを使うと、手ごろな価格でしっかりとした机の脚がDIYで簡単に作れます。使用する材料は脚部分を構成する2×2材5本、ソーホースブラケット2個です。机に取り付ける場合は、この材料を2倍用意します。
作り方に必要な道具は、定規、プラスドライバー、のこぎりなどです。その具体的なDIYでの作り方はというと、まずデスクの脚となる木材をカットします。それが済んだらその木材をブラケットにねじではめ込みます。簡単な作業です。
次にブラケットを挟む木材を準備し、その木材を天板にねじと金具で固定させます。木材は天板の幅と同じサイズになるようにしておくといいでしょう。そして、ブラケットをその木材に挟み付け、ねじ止めします。ねじ止めせずに挟むだけにすると、足の着脱がしやすくなります。
ねじ止めしない場合は、机をコンパクトに収納することができます。机を出しっぱなしにせずしまいながら使うという場合は、このようにすればいいでしょう。以上で完成ですが、これで安上がりなDIY机となり、費用が抑えられます。
ミニ机なら100均アイテムで揃える
机DIYに掛かる費用を何としてでも抑えたいというのなら、100均アイテムで作ることもできます。大きなデスクは無理ですが、ミニデスクなら可能です。用意するものは、ダイソーの「積み重ね収納棚」とすのこ2枚です。道具は木工用ボンドと結束バンドを使います。
そのDIY方法ですが、まず「積み重ね収納棚」をラッカースプレーで塗装します。塗装したほうがきれいな机になります。次にすのこ1枚をばらし、残ったほうと一緒にサンドペーパーで角を磨きます。
そして、両方のすのこにプライワックスを塗るのですが、色違いにするとおしゃれになります。続いて、ばらしていないすのこを「積み重ね収納棚」に結束バンドでしっかる結び付けます。3か所ほど固定します。
最後にばらしたすのこをばらしていないすのこの間に木工ボンドでくっつけて完了です。これで100均アイテムを使った簡単机DIYの完成ですが、スタンプやステンシルなどでデコするのもおすすめです。おしゃれで美しい机になります。
ホームセンターで安い材料を見繕う
ミニデスクをDIYで作る場合は、100均アイテムでもいいですが、少し大きめの机なら100均アイテムでは不十分です。ではどうやってDIY費用を抑えるかというと、ホームセンターで安い材料を仕入れてみましょう。
木材については、SPF材や集成材なら価格が抑えられます。SPF材とは、スプルース(トウヒ)、パイン(松)、ファー(もみの木)のことで、それぞれの英語の頭文字を取ってSPFと呼ばれています。このSPF材ならホームセンターで大量に売られていて、価格も安いです。
集成材は小さな木材を接着させたもので、その中では松、杉、ヒノキなどの価格がリーズナブルです。これらの集成材には価格が安いという特徴だけではなく、割れや反りが出にくいというメリットがあります。集成材もホームセンターで手に入ります。
金属製の脚を使う場合は、アイアン製のものは少し価格が高いです。むしろスチール製の方が安く入手できます。スチール製だからと言って、特に見劣りがする脚になるわけではありませんから、価格重視の人はこちらを選べばいいです。
いらない木材を使用する
机DIYの費用を抑える最もいい方法は、いらない木材を使ったりもらったりすることです。廃材利用ということであれば、材料費はほとんど掛かりません。DIY作業に必要な小物の準備に必要な費用だけで済みますから、とても安上がりです。
DIY机をおしゃれに見せるコツ
机のDIYでの作り方はもうおわかりになったでしょうが、どうせDIYするなら少しでもおしゃれに作りたいものです。ではどのようにおしゃれな机にすればいいのか、その方法を紹介しますから、ぜひ取り入れて自分好みの机を作ってください。
研磨を丁寧にする
DIY机をおしゃれにしたいということなら、研磨を丁寧にしましょう。研磨が不十分だと、塗料の乗りも悪くなるし、ざらついた仕上がりになり、おしゃれとは言えない机になってしまいます。研磨を丁寧に行うだけで、DIY机の見た目も手触りも非常に良くなります。
PCデスクならアイアン素材の脚がおしゃれ
DIY机に使用する脚の素材は、木材でもアイアンでもスチールでもいいので、自由に選べますが、PCデスク(パソコンデスク)をDIYするというのなら、アイアン製を使うとおしゃれな感じになります。
パソコンの外観とアイアン製の脚は雰囲気がうまくマッチします。まさに現代的な感じになり、作業効率もはかどるというものです。もちろん木材製の脚を使ってはいけないということはないですが、アイアン製の方が相性がよさそうです。
木材を組み合わせて天板にする
大きな木材を買ってきて、それを天板にするのもいいですが、小さめのサイズの木材を組み合わせてオリジナルデザインの天板を作るとぐっとおしゃれ度が増します。木材の組み合わせは簡単ではありませんが、おしゃれな机をDIYで作ろうと思ったら、その手間を掛ける価値はあります。
1タイルなら簡単かつおしゃれ
DIYで作る机の天板をそのまま使うのもありですが、タイルを貼ってみるとよりおしゃれになります。タイルにはいろいろなデザインや色があるので、その選び方で雰囲気も変わってくるでしょう。
そのタイルのDIYでの貼り方ですが、天板にモルタルを塗り、シート状のタイルを貼っていきます。天板の側面に貼ってもいいでしょう。貼り終わったら、モルタルが乾燥するまで1~2日置いておきます。
完全に接着ができているようなら、目地を塗っていきます。また一晩待ち、目地を拭き取ります。これで机の天板へのタイル貼りが完成し、おしゃれな机に変身です。
超簡単な初心者向け机DIYアイデア
机のDIYによる作り方自体は難しくなく誰でもできますが、時間と手間がかなり掛かります。できればもっと簡単にDIYしてみたいという人もいるでしょうから、超簡単なDIY術を紹介します。これならよりやりやすくなって、早く机が作れます。
すでにある机を塗料でリメイクする
机を一からDIYで作るのは大変です。いくら簡単な作業とは言え、すぐに終わるわけではありません。したがって、人によってこのDIY作業が面倒だと感じる場合もあるでしょう。それならすでに家庭にある机をリメイクする方が楽です。
その方法はいくつかありますが、塗料で色を塗り直してみることもできます。それによって雰囲気も大きく変わります。色が剥げ掛かっていた机なら、新たによみがえって、気分良く使えるようになります。
机に塗料を塗るDIYをする場合は、その机をきれいに掃除しておきましょう。汚れた状態のままだと、塗料の乗りも悪くなり、美しい机によみがえらせることはできませんから、よく水拭きして乾かしてから塗料を塗ってください。
すでにある机をシートでリメイクする
すでにある机をリメイクシートでリメイクするという方法もあります。このDIY方法なら超簡単に傷んだ机や剥げかかった机を生まれ変わらせることができます。いろいろなデザインのリメイクシートがありますから、お好きなものを選んで貼るだけでいいです。
すでにある机に引き出しを付ける
引き出しがない机や引き出しの数が不十分な机には、引き出しを付け加えることができます。このDIY術なら、すでにある机をより使いやすくできます。引き出しは右側に付けても左側に付けても中央の天板裏に付けても構いませんが、一番使いやすい場所がいいでしょう。
机のDIYなら手軽に挑戦できる!
ここまで、机のDIYでの作り方について解説しました。お店で売られている机を買うのもいいですが、自分でDIYしてみればより気に入った机ができます。机DIYは手軽にできる行為なので、ぜひチャレンジしてみてください。