柔らかいじゃがいもは古い?食べられるの?
じゃがいもを使おうと手にしたら、なんとなく柔らかい、切ってみたら柔らかいなんて経験をしたことはありませんか。本来じゃがいもは固くて柔らかい状態ではありません。古い状態のじゃがいもは柔らかいのでしょうか。また柔らかいじゃがいもは食べられるのかも気になります。
柔らかくても切ってみて大丈夫そうなじゃがいもの場合、食べている方は多くいるのかと思います。ここでは、柔らかいじゃがいもは本来食べられるのか、柔らかいじゃがいもは古いのかをご紹介していきます。
じゃがいもが柔らかいのは腐ってるから?
じゃがいもが柔らかいのは古い状態で腐ってるのでしょうか。柔らかいだけで、見た目は食べられる感じなので、腐ってるわけではなさそうです。でもどうしてじゃがいもが柔らかくなってしまうのでしょう。もし古い状態で腐っているならばどのような状態になるのでしょう。
じゃがいもが柔らかいのは水分が抜けているから
じゃがいもが柔らかいのは腐ってるわけではありませんでした。じゃがいもが柔らかくなっているのは、じゃがいもの水分が抜けている状態です。じゃがいもは保存している間も少しずつ水分が抜けていくため、固いじゃがいもから柔らかいじゃがいもに変化していってしまいます。
腐ってるじゃがいもとの違いは?
古い状態で腐ってるじゃがいもの状態とは、切った時に茶色い汁が出てきたり、色も茶色や黒っぽい状態になってきます。腐ると異臭もするため見た目や臭いからも腐ってる状態が分かります。このような状態になったじゃがいもは食べることはできません。
柔らかいじゃがいもは食べられるの?
柔らかいじゃがいもは古い状態で腐っているわけではありませんでしたが、食べられるのか気になります。柔らかいだけのじゃがいもなら食べられそうですが、とりあえず中身を切って確認してみましょう。どのような状態であれば、食べてられるのかをご紹介していきます。
皮を剥いて白っぽいクリーム色なら大丈夫
柔らかいじゃがいもが食べれるか判断するには、皮を剥いた状態をチェックしましょう。皮を剥いてじゃがいもが白っぽいクリーム色であれば、食べられることができます。キレイなクリーム色であれば問題なく食べられます。ただ、柔らかいじゃがいもはとにかく皮が剥きにくいです。
水に浸すと皮も剥きやすくなる
上記で紹介したように柔らかいじゃがいもは皮が剥きにくい状態です。柔らかいじゃがいもをピーラーや包丁で皮を剥く時には注意して行いましょう。どうしても剥きにくい場合は、じゃがいもの水分が減っている状態なので、水にしばらく浸しておくと水分を吸って剥きやすくなります。
じゃがいもから芽が出てる場合は注意!
腐ってしまったじゃがいもは食べられませんが、じゃがいもから芽が出ている場合はとても危険なので注意が必要です。じゃがいもが腐る前に芽が出てしまったなんてことはありませんか。じゃがいもから芽が出るということは、芽に栄養が吸い取られている状態です。
芽が出ていてもじゃがいもの芽をしっかり取り除いてあげれば、じゃがいもは食べらる状態になります。ただし、このじゃがいもの芽をしっかり取り除かないで食べてしまうと危険です。この芽には毒素が含まれており、食べると食中毒を引き起こすとも言われています。
じゃがいもの芽にはソラニンとチャコニンという天然毒素が含まれています。芽が出てしまったじゃがいもを食べる時には、芽を根元からしっかり取り除くことが大切で、緑色になってしまっている皮も分厚く剥いてあげることがポイントです。
柔らかいじゃがいもにしない為の正しい保存方法
柔らかいじゃがいもは食べられるとのことでしたが、できれば美味しい状態でじゃがいもを頂くのがベストです。では、どうすれば柔らかいじゃがいもにならないように保存すればいいのでしょうか。柔らかいじゃがいもにならないための正しい保存方法をご紹介していきます。
風通しの良い場所で常温保存
基本的にじゃがいもは冷蔵庫に入れずに、常温保存で7〜14度ぐらいが一番適している温度になります。風通しが良く、暗くて涼しい場所が、じゃがいもを保存する場所に適しています。やはり風通しが悪いと湿気がこもりがちになり、じゃがいもが早く古い状態になってしまいます。
夏は冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめ
夏場の暑い時期は常温保存だと、じゃがいもがすぐに痛んでしまう可能性もあるため冷蔵庫の野菜室保存がおすすめです。じゃがいもの乾燥を防ぐために新聞紙などで包んで、さらに袋に入れて保存すると日持ちします。野菜室の保存で1ヶ月ぐらいは長持ちします。
100均では野菜を入れる専用の紙袋や麻袋が販売しているので、上手に活用してみてはどうでしょうか。キレイに野菜を収納することもできて便利と話題です。冷蔵庫の野菜室保存をする場合は、とにかくじゃがいもを乾燥させないことがポイントです。
じゃがいもの日持ち期間
そもそもじゃがいもの日持ち期間はどのぐらいなのでしょう。もちろん保存方法によってじゃがいもの日持ち期間は変わってくると思います。涼しくて風通しが良く、暗くて湿気が少ない場所がベストな保存状態です。しかし、なかなかベストな保存方法をするのは難しいかもしれません。
じゃがいもをベストな保存状態で保管すると、4〜6ヶ月ほど保管できるということです。こんなに長い期間保管することができるのは驚きですが、購入してから通常の日持ち期間は一体どのぐらいなのでしょう。
常温保存の場合
自宅の涼しい場所、乾燥させないようにじゃがいもを包んで常温保管した場合、夏場なら1週間〜10日ほど日持ちします。冬場は3〜4週間ほど日持ちがするとのことです。やはり風通しが良く直射日光が当たらない場所におくことで、じゃがいもの日持ち期間が変わってきます。
じゃがいもを保存する際に一緒にりんごを入れておくと、りんごからエチレンガスが発生します。このエチレンガスがじゃがいもの芽の発芽を抑制させてくれる効果があるのです。エチレンガスは他の果物等には熟成させてしまうことがありますが、じゃがいもにはいい効果を発揮します。
冷蔵保存の場合
上記でもご紹介したように、夏場は冷蔵庫の野菜室での保存がいいでしょう。じゃがいもは温度が5度以下で保存をすると、デンプン質が低温障害を起こしてしまい早く劣化してしまう可能性があります。ですから、じゃがいもは野菜室での保存をおすすめします。
野菜室で保存する場合、じゃがいもを新聞紙などで包み、袋に入れてしっかり乾燥から防ぐことが大切です。このように保存することで夏場でも1ヶ月は日持ちがしますので、少し面倒ですが手間をかけてあげると長持ちします。
柔らかいじゃがいもを使った3種類のレシピを紹介
基本的には柔らかくなったじゃがいもは、潰したり焼いたりする種類のレシピがおすすめです。柔らかくなってしまったじゃがいもを美味しく食べるレシピがありますので、ここでは3種類のレシピをご紹介していきます。
柔らかくなったじゃがいもは食べられないと思い、捨ててしまわずに上手に活用できるレシピが3種類あるので参考にしてみましょう。他にもじゃがいもの柔らかさを利用した役立つ種類のレシピがあると思いますので、検索してみてもいいのではないでしょうか。
明太チーズいももち
いももちはじゃがいもを潰して使うので、柔らかいじゃがいもを使うのに適した種類のレシピです。材料は8個分のレシピで、じゃがいも3個、片栗粉大3、塩・白コショウ少々、明太子40g、スライスチーズ2枚、サラダ油大2、パセリ、マヨネーズを準備します。
下準備は芽が出ているじゃがいもは処理して、明太子は皮を取り、スライスチーズ共に8等分にしておきます。耐熱容器にじゃがいもを入れて、濡らしたキッチンペーパーをかけふんわりラップをして600Wで5分レンチンします。次に裏返してさらに600Wで4分レンチンします。
温かい状態のうちに片栗粉を入れて、じゃがいもを潰して塩コショウします。8等分にしてスライスチーズと明太子を包み丸い形に整えます。中火で熱したフライパンに油をき、両面焼き色がつくまで焼いて中まで火が通ったら出来上がりです。パセリを散らしてマヨネーズを添えて完成です。
じゃがいもとチーズの簡単ガレット
柔らかくなってしまったじゃがいもがたくさんある時は、大量に消費できるレシピです。ビールのおつまみにもなりそうなレシピなので、パーティーなどでも使えそうな種類のレシピです。2人分でじゃがいも3個、塩コショウ、小麦粉大1、オリーブオイル、ピザ用チーズを準備します。
作り方はじゃがいもの皮をむいて千切りにしボールに入れます。その中に塩コショウと小麦粉を入れて混ぜ合わせます。フライパンにオリーブオイルを適量入れて、じゃがいもの半分の量を入れて中火で5分ほど熱します。その上にピザ用チーズを入れて、残りのじゃがいもを投入します。
投入したらフライ返しでぎゅっと抑えてひっくり返し、さらに5分ほど焼けば完成です。ベーコンを入れてアレンジして作ってみるのもおすすめです。簡単にできるので、子供のおやつにも役立つレシピになります。
洋風きんぴら
洋風きんぴらは副菜に役立ちそうな種類のレシピです。冷めても美味しいのでお弁当にもぴったりです。4人分のレシピでじゃがいも4個、オリーブオイル大2、ニンニクチューブ少々、塩コショウ少々、コンソメ、お好みでマキシマム、バター、パセリ、ブラックペッパーを準備します。
じゃがいもは千切りにして水に浸します。フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて、香りが出てきたら水を切ったじゃがいもを投入して炒めます。基本的には調味料は塩コショウとコンソメですが、お好みで万能スパイスのマキシマムを入れるのもおすすめです。
じゃがいもに火が通れば完成です。お好みでバターとパセリ、ブラックペッパーを加えるとさらに美味しい仕上がりになります。炒める加減を調整すると、食感が変わって楽しめます。人参と炒めると彩よくできるのでおすすめです。
柔らかい状態より芽が出たじゃがいもに注意しよう!
柔らかいじゃがいもは水分が減っている状態で、基本的には食べることができることが分かりました。柔らかい状態のじゃがいもより、芽が出てしまっているじゃがいもの方が注意が必要でした。芽が出てしまったじゃがいもを使う際には、しっかりと芽の処理をしてあげましょう。