椅子の数え方を覚えよう!
椅子の数え方・単位は「脚」や「台」、「卓」、「基」、「個」などいろいろあり、種類やデザインなどにより違います。
この記事では基本的な椅子の数え方だけでなく、椅子の種類別の数え方・単位、椅子と他の家具の数え方・単位の違い、海外の椅子の数え方について紹介します。椅子の正しい椅子の数え方・単位をマスターし、使えるようにしておきましょう。
椅子の数え方・単位
大まかな椅子の数え方・単位は「脚がある」か「脚がない」かで判断することができます。脚がある椅子の数え方・単位は「脚(きゃく)」、脚がない椅子の数え方・単位は「台(だい)」または「個(こ)」になります。
それぞれの数え方・単位について詳しく見ていきましょう。ここからは、椅子の数え方・単位について紹介します。
脚のある椅子は「脚」
1番目に紹介する椅子の数え方・単位は「脚のある椅子は『脚』」です。先に紹介したように、脚のある椅子の数え方・単位は「脚(きゃく)」を使います。これは、単純に椅子に脚が付いているからという理由です。
ただし、脚がある椅子でも、種類やデザインによっては違う数え方・単位を使う場合も少なくありません。詳しい説明については、次の「椅子の種類別の数え方・単位」の項で紹介します。
脚のない椅子は「台」「個」
2番目に紹介する椅子の数え方・単位は「脚のない椅子は『台』または『個』」です。脚のない椅子の数え方・単位は「台」または「個」を使います。脚がない椅子とは、座椅子のように座る部分が床に直についているような椅子のことです。
椅子の種類別の数え方・単位
脚のある椅子の数え方・単位は「脚」です。ただし、紹介したように椅子の種類により数え方・単位は違ってきます。この記事では5種類の椅子をピックアップしました。「席(せき)」を使って数える場合についても見ていきましょう。ここからは、椅子の種類別の数え方・単位について紹介します。
ソファ
1番目に紹介する椅子の種類別の数え方・単位は「ソファ」です。ソファは背もたれがあり、リビングなどに置き、リラックスタイムに使われることが多いです。肘置きが付いているタイプもあり、脚があるタイプとないタイプもあります。
一般的には、脚のないソファは1台・2台で、脚のあるソファは1脚・2脚という数え方・単位になります。1人掛けのソファは「脚」、3人掛けのソファは「台」と数えることが多いです。
ソファはサイズやデザインなどさまざまなバリエーションがあるので、タイプごとに「脚」や「台」、「個」と使い分けて数えましょう。
座椅子
2番目に紹介する椅子の種類別の数え方・単位は「座椅子」です。座椅子は、和室で使う椅子として商品化されたものです。座布団に背もたれがついたようなデザインで、脚はありません。
最近では洋室にもマッチするおしゃれなデザインがあり、数え方・単位は様々です。家具店で表示されている数え方・単位は「台」が多いです。脚のない椅子という分類においても、数え方・単位は「台」で間違いないでしょう。
商品という概念から、家具店などでは座椅子を1点・2点と「点(てん)」での数え方・単位を使うこともあるので注意しましょう。
マッサージチェア
3番目に紹介する椅子の種類別の数え方・単位は「マッサージチェア」です。マッサージチェアは、家具というより家電として家電量販店などで「台」という数え方・単位で販売されています。
マッサージチェアは脚がないため、脚のない椅子という分類においても、数え方・単位は「台」で間違いないでしょう。
ベンチ
4番目に紹介する椅子の種類別の数え方・単位は「ベンチ」です。ベンチ(長椅子)とは、複数人が座れるように長く作られた椅子のことです。ソファも長椅子に含まれる場合があります。ソファの数え方・単位はサイズやデザインにより「脚」や「台」を使います。
公園や駅のホーム、ショッピングセンターなど、公共施設などに設置されているベンチ(長椅子)は、移動ができないように固定されているタイプと移動できるタイプがあります。
移動ができないように固定されたベンチ(長椅子)は「基(き)」という数え方・単位を使います。一方、移動できるベンチや単体の場合は「脚」や「台」のほか、長いタイプは「本(ほん)」という数え方・単位を使います。
折り畳み椅子
5番目に紹介する椅子の種類別の数え方・単位は「折り畳み椅子」です。アウトドアで活躍する折り畳み椅子のほか、体育館などで使うパイプ椅子も折り畳み椅子に該当します。折り畳み椅子は脚が付いているため、数え方・単位は「脚」を使います。
「席」を使って数える場合とは
6番目に紹介する椅子の種類別の数え方・単位は「『席』を使って数える場合とは」です。椅子単体を数えるのではなく、人が座るもの・場所として数える場合は「席」という数え方・単位を使います。
学校で先生などに「席に着きなさい」や「皆さん席に着きましょう」といわれたことがあるでしょう。これは、生徒が座るもの・場所として椅子を数えているからです。
席順に並びましょう、という意味も、教室で椅子に座った時の順番に並ぶということです。つまり「席」は座るもの・場所として椅子を表していることが分かります。
映画館や飛行機、競技場など椅子がずらりとたくさん並んでいる場所でも、椅子の数え方・単位は「席」となります。チケットに座席番号が〇〇番と記載されているのは、椅子の番号のことを表しています。
椅子と他の家具の数え方・単位の違い
椅子の数え方・単位は「脚」や「台」、「卓」など種類やでざいんにより違うことが分かりました。では、椅子と他の家具の数え方・単位はどのような関りがあるのか見ていきましょう。ここからは、椅子と他の家具の数え方・単位の違いについて紹介します。
テーブル
1番目に紹介する椅子と他の家具の数え方・単位の違いは「テーブル」です。食事をする時に使うダイニングテーブルやリビングに置くリビングテーブル、雑誌や小物などを置くセンターテーブルなどの家具には、脚が付いています。そのため、テーブルの数え方・単位は「脚」を使います。
テーブルは「脚」のほかにも数え方・単位として「卓(たく)」や「台」を使います。食卓台や卓袱台(ちゃぶだい)など、名称に「卓」が入っているテーブルは、数え方・単位に「卓」を使います。一般的には脚が太くて短く、丸い台が乗っているデザインになります。
また、席を囲むようなレストランの丸いテーブルも「卓」を使います。麻雀卓も席を囲んで座ることから「卓」を使います。
「台」はテーブルの数え方・単位として一番ポピュラーです。「台」とは、本来「食べ物を乗せる平らなもの」の数え方・単位です。テーブルは食べ物を乗せる平らなものに該当するため、数え方・単位は「台」が当てはまります。
このほかにも、移動できないテーブルの数え方・単位は、ベンチと同じく「基」を使い、文化財に指定されていたり展示物などのテーブルも「基」を使い数えます。
商品という概念から、家具店などではテーブルを1点・2点と「点」での数え方・単位を使うこともあるので注意しましょう。
また、折り畳みテーブルは「枚(まい)」という数え方・単位を使います。これは、折り畳んだ状態のテーブルに対して使う数え方・単位になります。
机
2番目に紹介する椅子と他の家具の数え方・単位の違いは「机」です。机は脚のあるタイプとないタイプがあります。脚のあるタイプの机は「脚」という数え方・単位を使うことが一般的です。
ただし、学校での机の数え方・単位は「台」になります。現在の学校の机の脚はパイプが使われているものが多いですが、昔は太い木で作られていました。食卓台や卓袱台のように、太い脚で作られたものは「台」という数え方・単位を使うことから、学校の机は「台」が正解となります。
学校の先生などが使う教壇や会社で使う事務机のほか、勉強机など大きな平らな面で台を支えているタイプの机もあります。これらは台を支えている机ということで、数え方・単位は「台」を使うという考え方もあります。
その他に、文化財や移動できない机は「基」、囲んで使う机は「卓」が使われます。また、書く時に使う机や読経をする時に教文を置く机、脇息(きょうそく)などは「前(ぜん)」という数え方・単位を使います。
商品という概念から、家具店などでは机を1点・2点と「点」での数え方・単位を使うこともあるので注意しましょう。
テーブルと机は、使う目的によっても数え方・単位を使い分ける場合もあります。日常的に使うダイニングテーブルや勉強机は、一般的に「台」が使われます。
戸棚
3番目に紹介する椅子と他の家具の数え方・単位の違いは「戸棚」です。戸棚の数え方・単位は、一般的に「台」や「架(か)」、「本」を使います。
「架」という数え方・単位はあまり聞かない単語でしょうが、「台」や「棚」を意味する言葉です。本棚のことを「書架」ともいうことから、戸棚だけでなく本棚も「台」や「架(か)」、「本」を使います。「本」は一般的な数え方・単位ではなく、主に家具店が使います。
ベッド
4番目に紹介する椅子と他の家具の数え方・単位の違いは「ベッド」です。ベッドの数え方・単位は「台」や「基」を使います。ベッドは脚が付いているタイプもありますが、数え方・単位で「脚」を使うことはありません。
家具店では、ベッドを含め家具全般の数え方・単位に「本」を使います。また、病院のベッドの数え方・単位は「床(しょう)」を使います。
ちなみに、布団やマットレスの数え方・単位は「枚」や「台」、「点」を使います。そして、布団のセットの数え方・単位は「揃い」や「組」、「重ね」などを使います。
海外の椅子の数え方も覚えよう!
海外の椅子の数え方として、この記事では「アメリカ」と「中国」、「韓国」と3つの国をピックアップしました。実際に海外へ行く機会がなくても、豆知識として覚えておくと何かの役に立つかもしれません。ここからは、海外の椅子の数え方も覚えよう!について紹介します。
アメリカでの椅子の数え方
1番目に紹介する海外の椅子の数え方も覚えよう!は「アメリカでの椅子の数え方」です。脚のある椅子であれば1脚・2脚、脚のない椅子であれば1台・2台や1個・2個と数えるように、日本語では、椅子を含めて物を数えるときには「量詞」を使います。
英語には「量詞」という概念がなく、数えられる名詞(可算名詞)と数えられない名詞(不可算名詞)の2つに分類されます。椅子は家具に含まれる集合体としてまとめて考えられているので、家具「furniture」となります。
椅子は数えられない名詞(不可算名詞)に分類され、具体的な数え方・単位はありません。単体の場合は「a/an」という冠詞を付けたり、2つ以上の複数の場合は名詞の語尾を複数形にして表します。
日本語でいう1脚は、英語では「a chair」となります。2脚は「chairs」または「two chairs」と、椅子「chair」に「s」を付けて複数形にしたり「two」を付けて数字で具体的に数を表します。
中国での椅子の数え方
2番目に紹介する海外の椅子の数え方も覚えよう!は「中国での椅子の数え方」です。中国では、日本語と同じように「量詞」という概念があります。日本語と同じように漢字を使う文化があり、使い方も「数量+量詞+名詞」と同じ語順となります。
中国での椅子の数え方・単位は「把」を使い、読み方は「ba」となります。日本語でいう椅子1脚は、中国では「1把椅子」となります。
日本と中国は漢字を使う文化としては同じですが、数え方・単位が違います。中国での椅子の数え方・単位の「把」は、「握る部分があるもの・柄があるもの」に対して使われています。
「把」は「~つ」や「~本」という意味があり、傘やナイフなどにも使われている数え方・単位です。日本と同じ漢字の「脚」は使われていません。
韓国での椅子の数え方
3番目に紹介する海外の椅子の数え方も覚えよう!は「韓国での椅子の数え方」です。韓国でも、日本語と同じように「量詞」という概念があります。韓国では椅子のことを1個・2個というように「個」で数えます。
ただし、個を韓国語で書くと「개(げ・け)」となります。数を数える時の「ひとつ」は「하나」と書きますが、1個は「한개(はんげ)」と書きます。韓国語で椅子は「의자(うじゃ)」です。日本語でいう椅子1脚は、韓国語では「의자한개」となります。
椅子は種類によって数え方・単位が違う!
椅子は種類やデザインによって数え方・単位が違います。大きく分けて、脚のある椅子は「脚」、脚のない椅子は「台」または「個」と覚えておけば間違いないでしょう。家具の数え方・単位と共に、豆知識として覚えておきましょう。