気になる脇汗の黄ばみの原因や落とし方を紹介!
暑くなりたくさん汗をかくようになると、洗濯物の脇汗の黄ばみが気になってしまう人が多いのではないでしょうか。脇汗の黄ばみは何度洗濯してもなかなか落ちないので、困っている人がたくさんいます。
今回はそんな脇汗の黄ばみについて、黄ばみの原因や落とし方、対策方法などについて詳しく解説しましょう。脇汗の黄ばみは頑固な汚れと思われがちですが、実は家庭にあるもので簡単に落とすことができるので試してみてください。
脇汗の黄ばみの原因は?
最初に脇汗の黄ばみができる原因について紹介します。脇汗の黄ばみの主な原因は「皮脂による汚れ」ですが、実は「制汗剤・デオドラント剤」が黄ばみの原因となることもあります。「皮脂」「制汗剤・デオドラント剤」が黄ばみとなる仕組みについても詳しくみていきましょう。
皮脂による汚れ
脇汗の黄ばみの主な原因は「皮脂」です。汗には水分はもちろんのこと、皮脂もたくさん含まれています。汗は見た目は透明な色をしていますが、時間が経つにつれて空気に触れ酸化することで黄色に変色していきます。脇の黄ばみが目立つのは、身体のなかで脇が一番汗をかく場所だからです。
皮脂には水に溶けにくい性質があるので、普通に洗濯しただけではなかなか綺麗に落とすことができません。そのため最初は黄ばみが気にならなくても、少しずつ蓄積することで黄ばみが目立つようになってしまいます。
脇汗の黄ばみは頑固な汚れというイメージがありますが、汗・皮脂は分解することが可能なので簡単に落とすことができます。脇汗の黄ばみの落とし方については後ほど紹介しましょう。
黄ばみを作る色素とは
汗の成分は70%以上が水分ですが、汗のなかには「リポフスチン」と呼ばれる少量の色素が混じっています。リポフスチンはアポクリン汗腺から出る汗に多く含まれていて、アポクリン汗腺は脇の下や乳首周辺、耳の中、下腹部にあります。
アポクリン汗腺から出た汗にはリポフスチンが含まれていて、これが脇汗の黄ばみの原因となります。リポフスチンは人種によって色が異なり、日本人は薄い黄色や茶褐色をしていますが欧米人は黒色をしているので衣類が黒くなることがあります。
ちなみに汗の成分のほとんどが水分なので汗には本来臭いがありません。しかしアポクリン汗腺から出る成分を求めて細菌が繁殖することで雑菌臭が発生し、汗臭くなってしまいます。
制汗剤が原因となる場合も
脇汗の黄ばみは皮脂の他にも制汗剤やトライデント剤が原因となることもあります。制汗剤には衣類を変色させる成分は入っていません。しかし汗やホコリと制汗剤に入っている成分が混ざって蓄積し、それらが酸化することで黄色く変色してしまいます。
制汗剤にも色々な種類があり、個々それぞれの汗との相性で黄ばみが出たり出なかったりします。そのため制汗剤が脇汗の黄ばみの原因となっている場合は、他の制汗剤を使うことで黄ばみを予防できる可能性があります。
脇汗の黄ばみの落とし方①洗剤で落とす
続いては皮脂や制汗剤によってできた脇汗の黄ばみの落とし方を紹介しましょう。脇汗の黄ばみの落とし方は洗剤を使った落とし方と重曹を使った落とし方の2種類あります。
まずは洗剤を使った脇汗の黄ばみの落とし方について、用意が必要なものと落とし方の手順について詳しく解説していきましょう。普段の洗濯に少し手を加えるだけで、脇汗の黄ばみを簡単に落とすことができます。
用意するもの
洗剤で脇汗の黄ばみを落とすときに用意するものは洗濯用の液体洗剤(例:アタックやアリエールなど)と酸素系漂白剤(例:オキシクリーンやブライトWなど)です。また、衣類を浸け置きするときのために洗面器を用意しましょう。
もし仕上がりをふんわりとした肌触りにしたい人は洗濯用柔軟剤も用意しとおくことをおすすめします。このように洗剤で脇汗の黄ばみを落としたいときには自宅にあるものでまかなうことができます。
おすすめの洗剤
脇汗の黄ばみを落とす洗濯用洗剤は普段使用しているものでも問題ないですが、特に洗濯用洗剤の中でも黄ばみを落とすのにおすすめの洗剤をいくつか紹介します。
「エリそで泡スプレー (ミヨシ石鹸)」は襟や袖の部分洗い洗剤で、重曹をベースにして作られています。皮脂汚れに特化した洗剤なので脇汗の黄ばみを落とすのに有効的です。
「ウタマロリキッド(東邦)」はおしゃれ着などを洗いたい時におすすめの洗剤で素材に優しい成分が含まれています。部分洗い用の洗剤としても有能で多くの家庭でも使用されています。
その他にも掃除でも大活躍する「オキシクリーン(グラフィコ)」もおすすめです。酸素の力で汚れを分解してくれ、脇汗の黄ばみも落とすことができます。
落とし方手順
洗剤を使って脇汗の黄ばみを落とすときには、まずは衣類の黄ばみが気になる部分に洗濯洗剤を塗りましょう。直接脇の部分に洗濯洗剤をかけて、軽く揉みこむようにして洗います。洗濯洗剤を揉みこむことで皮脂汚れをゆるませる効果があります。
次に洗面器に浸け置き用の漂白液を作ります。40度くらいのぬるま湯に酸素系漂白剤を10ml程度入れて漂白液を作ったら、そこに衣類を入れ10~20分程度浸け置きしましょう。20分経たなくても黄ばみが取れたと思ったら取り出して大丈夫です。
浸け置きをしたら漂白液ごと洗濯機へ入れて、普段通り1度洗濯をします。衣類を漂白液に浸けると繊維が少し硬くなるので、このときに洗濯用柔軟剤を入れることをおすすめします。洗濯が終了したら作業は完了です。
汚れがなかなか落ちないときには
長年着用している衣服は黄ばみがしつこく、なかなか1回の洗濯では落ちないことがあります。黄ばみがしつこいときには、漂白液に浸け置きする時間を長めにしたり漂白液に入れる漂白剤を多めにしたりすることで、さらに黄ばみを落とす効果を高くすることができます。
洗剤で黄ばみを落とすときの注意点
洗剤で黄ばみを落とすときの注意点があります。衣服の種類によっては水洗いできないものもあり、水洗いすることで色落ちやサイズが縮む、シワがつくといったリスクがあります。
普段からよく洗濯をしている衣服であれば問題ないですが、洗剤で脇汗の黄ばみを落とすときには事前に水洗い可の衣服か確認しておきようにしましょう。
脇汗の黄ばみの落とし方②重曹で落とす
脇汗の黄ばみは洗剤だけではなく重曹でも落とすことができます。ここ最近は便利なお掃除アイテムとして人気のある重曹ですが、洗濯をするときにもとても役に立ちます。
続いては重曹で脇汗の黄ばみを落とすときの手順等について説明しましょう。ただし洗剤を使った落とし方と同じように、必ず事前に水洗い可の衣類かは確認しておくようにしてください。
用意するもの
重曹を使って脇汗の黄ばみを落とすときに用意するものは重曹のみで大丈夫です。環境に優しく安心して使用できるお掃除グッズとしても人気のある重曹にはタンパク質を分解する効果があります。そのため身体から出た分泌液によってできたシミを落とすのにとても効果的です。
また、重曹には油汚れを浮かす効果もあるので、皮脂によってできた黄ばみを落とすのにとても高い効果があります。重曹の使い方は色々ありますが、今回は脇汗の黄ばみを落とすのにより効果的な重曹ペーストを使った落とし方を紹介しましょう。
落とし方手順
では、重曹を使った脇汗の黄ばみの落とし方を紹介します。まずは重曹ペーストを作りましょう。重曹と水を2:1の割合でよく混ぜてください。重曹ペーストを作ったら黄ばみが気になる部分に直接塗りこんでいきます。
重曹とお湯に浸け置きする方法もありますが、直接重曹ペーストを塗りこんでいくことで重曹と皮脂汚れがしっかりと密着するので脇汗の黄ばみが落ちやすくなります。
重曹ペーストをしっかり揉みこんでなじませたら、そのまま30分程度放置しておきましょう。放置したら最後に洗濯をして重曹ペーストを落としたら作業は完了です。
汚れがなかなか落ちないときには
脇汗の黄ばみがなかなか落ちないときには、重曹ペーストを作るときに水ではなく食器用洗剤を使って重曹ペーストを作ることをおすすめします。食器用洗剤には油を溶かしだす力があるので、食器用洗剤と重曹を混ぜることでより脇汗の黄ばみを落としやすくなります。
食器用洗剤で重曹ペーストを作るときには、重曹と食器用洗剤を1:1の割合で混ぜてください。擦るときにスポンジなどを使用することでより黄ばみが取れやすくなるでしょう。
その他にもお湯と重曹、酸素系漂白剤を混ぜて浸け置きすることでも、より頑固な脇汗の黄ばみを落とすことができます。一度で黄ばみが落ちない場合でも諦めずに何度か試してみてください。
重曹と酸素系漂白剤で浸け置きする方法
頑固な脇汗の黄ばみを落としたい時には重曹と酸素系漂白剤を使って浸け置きすることで落とすことができます。
洗面器もしくは洗面台に約40度のお湯をはり、水量にあった酸素系漂白剤と重曹を入れて混ぜます。そこに衣類を入れて1時間程度浸け置きしておきましょう。浸けるのは黄ばみが気になる部分だけでもOKです。
浸け置きが終わったらそのまま洗濯をして作業は完了です。酸素系漂白剤は色柄物の衣類にも使うことができるので安心してください。
脇汗の黄ばみを予防する対策
最後に脇汗の黄ばみの対策方法を紹介しましょう。脇汗の黄ばみはそのまま放置しておくと、より黄ばみが濃くなり頑固な汚れになってしまいます。脇汗の黄ばみがひどくならないよう、日頃から対策をとっておきましょう。
汚れた衣類を放置しない
脇汗の黄ばみ対策として、普段から汚れた衣類はそのまま放置しないようにしましょう。脇汗の黄ばみの原因のひとつである皮脂汚れは、時間が経てば経つほど衣類の繊維に絡みつくので落ちにくくなってしまいます。
そのため洗濯物は放置せずになるべく早くに洗濯をするようにしてください。汗をかくのは仕方ないので、汗をかいてしまったあとは衣類をそのままにせず、早めに洗濯をして皮脂汚れが蓄積しないように心掛けましょう。
毎回洗わない服には
衣類のなかには毎回洗濯しないものもあるでしょう。そんなときには重曹スプレーを作って黄ばみを予防しましょう。黄ばみが気になるところに吹きかけることで、皮脂汚れが分解され、臭いの防止にもなります。
重曹スプレーは重曹小さじ2杯に対して水200mlを混ぜるだけで簡単に作ることができます。重曹スプレーを作っておけば黄ばみ防止だけではなく、掃除など色々な用途でも使えるので便利です。
その他にも普段の洗濯のときから重曹を入れることでも脇汗の黄ばみを予防することができます。規定量の洗剤・柔軟剤と併せて重曹を1カップ入れて洗濯するだけと簡単に黄ばみを予防することができるので試してみてください。
脇汗対策をする
暑くなり汗をかくようになると制汗剤や汗脇パッドを使って脇汗対策をする人がほとんどだと思いますが、脇汗対策をすることで脇汗の黄ばみを予防することもできます。
脇汗の黄ばみは脇汗が衣類に染み込んで皮脂汚れが蓄積することでできてしまいます。そのため単純に衣類に吸収される脇汗の量を減らすことで黄ばみの予防になります。
制汗剤
制汗剤は脇汗対策をするときに一番使用されている対策方法です。制汗剤にはシートタイプやスプレータイプ、ロールオンタイプなどがあり、色々な場面や用途で使用することができます。
脇汗の量を減らしたいときには、ロールオンタイプかスティックタイプの制汗剤を使用することをおすすめします。ロールオンタイプかスティックタイプの制汗剤には汗を止める効果があるので脇汗の黄ばみの予防ができます。
汗脇パッド
脇汗対策として汗脇パッドもよく使用されています。汗脇パッドには汗を素早く吸収してくれる効果があるので脇汗の黄ばみの予防だけではなく、汗の臭いや汗染み対策としても有効的です。
汗脇パッドには服に直接貼る使い捨てタイプと脇に貼るタイプ、洗濯して繰り返し使用するタイプのものがあります。服に直接貼るタイプの汗脇パッドはドラッグストアなどで気軽に手に入れることができます。
脇に貼るタイプの汗脇パッドは服に貼るタイプのものと比べると付けているのが分かりにくく、薄手の服でも目立ちにくいというメリットがあります。また洗濯して繰り返し使用できるものは一番吸収力が高く、コスパがいい汗脇パッドです。
脇汗を予防して黄ばみを防ごう!
脇汗の黄ばみは時間が経つにつれて皮脂汚れが蓄積するので徐々に濃くなり落としにくくなります。汚れた洗濯物はそのまま放置しない、普段から汗脇パッドや制汗剤を使って脇汗対策をするなど日頃から脇汗対策をして脇汗の黄ばみを予防するようにしましょう。
もし脇汗の黄ばみが気になるときには酸素系漂白剤や重曹など家庭にあるアイテムで簡単に落とすことができるので、ぜひ試してみてください。