七回忌の服装はどうしたらいいの?
七回忌の際、どのような服装で参列すれば良いか、正しい服装をご存じでしょうか。七回忌の服装は、一周忌や三回忌の服装のように喪服ではないことがあるのです。女性、男性、子供でも七回忌に参列する際の服装での注意点は異なります。
正しいマナーをしっかり理解し、七回忌に参列しても恥ずかしくない服装でい行きたいものです。今回は、七回忌のマナーに適した服装についてご紹介していきます。七回忌の参列予定のある方は、ぜひ参考にしてください。
七回忌とは
一周忌や三回忌という言葉は聞きなれた言葉ですが、七回忌はなかなか聞きなれない方もいるかもしれません。これには、それぞれ行われる法要の規模も関係しているでしょう。
「七回忌」とはどのようなことを指すのか、いまいちイメージがつかない方へ、七回忌の内容や規模などを初めにご紹介していきます。
亡くなって満6年で行われる法要
「七回忌」は、読み方としては「しちかいき」と読みます。「七回忌」の意味は、故人が亡くなって満六年経過した命日に行われる法要のことです。七回忌は、一周忌、三回忌に続いて行われる三回目の法要となります。
一周忌は故人が亡くなってから満一年、三回忌は故人が亡くなってから満二年と期間が短くなっていますが、七回忌は、満六年に行われる法要のため、期間が開くことになります。
そのため、規模的には、一周忌、三回忌は身内、親族、友人などを含めて大きめな規模で行われることが多いですが、七回忌は、身内のみの小さい規模で行われることが多いようです。
七回忌の参列者側の服装
七回忌の案内が届いた際、気になるのが着て行く服装です。いくら七回忌が身内のみで行われる規模の小さい法要でも、やはり参列者として七回忌に招かれた場合はマナーはしっかり守り、大切にしなければなりません。
では、七回忌の参列者としての服装のマナーとはどのようなものがあるのでしょうか。七回忌の参列者の服装での注意点も一緒にご紹介していきます。
男性の服装
男性参列者の七回忌での正しい服装についてです。一周忌、三回忌に参列者として出席する場合では、喪服できちっと正した服装で出席することが望ましいとされています。
「平服でお越しください」と案内に記載があった場合は、その指示に従った服装で参列しましょう。しかし、規模の小さい七回忌の参列者の場合では、一周忌や三回忌のような服装から、多少簡略化された服装でも可能である場合が多いです。
平服での参列が可能
七回忌参列者として出席する場合では、「平服」での参列が可能とされています。「平服」とは、一般的に、日常の衣服のことを指しますが、法事、法要などにおいては、礼服、喪服ほど、かしこまりのない服装のことを指します。
男性の法事、法要に参列者として出席する場合の平服とは、基本的には「黒のスーツに黒ネクタイ」となります。ただし、黒のスーツは、背広部分に切れ目がなく、光沢がないものがマナーとされているので、注意が必要です。
シャツ・ネクタイ・靴の選び方
七回忌での男性参列者で出席の場合、服装の注意点は他にも、シャツやネクタイ、靴について注意点がいくつかありますのでご紹介していきます。
まずは、シャツについてです。七回忌の男性の服装として「シャツ」の注意点としては、胸元があいた形の肌の露出が多いシャツは避けることです。
また、夏場の七回忌では、半袖のワイシャツを着ても良いのですが、半袖のワイシャツのまま式に出ることはできないので、式の最中に着るジャケットを必ず持って行きましょう。
シャツの色については、「無地の白」が基本となっています。織り柄のあるのもや、光沢のあるものは避けましょう。
七回忌の男性参列者として出席の場合、服装として「ネクタイ」は色は特に指定がありませんが、黒の無地のものを着用することが基本となっています。
色の指定がないので、黒以外の色でも可能ですが、派手なものは避け、地味で目立たないグレーや紺などのものを着用するよう注意しましょう。さらに、ネクタイピンは七回忌などの席では、避けましょう。必ずネクタイピンは外して参列してください。
七回忌の男性参列者として出席の場合、服装として正しい「靴」選びについてです。履いて行く靴については、基本的につま先に横一文字のラインが入った内羽根ストレートチップか、つま先部分になにも装飾がないストレートチップの革靴です。色は基本的に地味でシンプルな黒を選びましょう。
女性の服装
七回忌に女性参列者として出席する場合の正しい服装についてです。女性は男性より注意点が多く複雑なイメージを持っている方が多いかもしれません。パンツスタイルは良いのか、ストッキングはどれが良いのかなど考えだすと、様々な疑問が出てくるでしょう。
では、女性の七回忌の服装としては、どのような注意点がマナーがあるのでしょうか。七回忌の服装で悩まれている女性の方、ぜひ参考にしてみてください。
平服での参列が可能
女性も男性と同様に、七回忌に参列者として出席する場合は「平服」での参加が可能です。しかし、露出が多いノースリー部などの服装や、派手な服装はマナー的に良くないので、特に夏などの暑い時期は、そのような服装は避けるように注意しましょう。
女性の平服とは、具体的には、黒や紺などの派手ではない色味のワンピースやスーツのことを指します。スーツについては、スカートでもパンツスーツでもどちらでも着用可能になっています。
インナー・ストッキング・靴の選び方
七回忌の女性参列者としての服装の注意点は他にもいくつかあります。正しい服装で参列するためにも、しっかり確認しておきましょう。まずは、女性参列者の服装での「インナー」選びについてです。
女性のインナーは、上着に合わせてシンプルな黒に統一するのが良いでしょう。法事や法要などに参列者として出席する場合は、目立たない地味な色が基本です。
七回忌の女性参列者としての服装での「ストッキング」の選び方です。平服であっても、法事などの場面に出席する場合はストッキングの着用が基本です。夏などの暑い日に素足で出席することは、マナー違反なので、必ずストッキングは着用していきましょう。
ストッキングは、シンプルは黒であるものを選ぶのが基本です。冬など寒い日は、ストッキングより厚手のタイツやレギンスを着用しても大丈夫です。
また、ストッキングは伝線てしまうので、注意が必要です。もし伝線してしまった場合に備えて、履き替えることができる替えのストッキングを持っていても良いでしょう。
七回忌の参列者としての服装での「靴」の選び方についてです。法事などの場面では、平服が可能となっていても、高いヒールのものや、ブーツはふさわしくありません。装飾のないシンプルなデザインで、光沢ななく色は派手ではない黒などの色のものが好ましいです。
天気が悪かったり、あまりにも気温が低い場合は、会場で履くことができる替えの靴を持参していれば、移動時にブーツなどを履くことは問題ありません。
子供の服装
七回忌に子供が参列者として出席する場合はどのような服装が望ましいかご存じでしょうか。子供の場合は、就学中であるか、未就学であるかによっても服装が異なります。子供が就学中である場合、制服があれば制服を着用して参列することが基本となります。
靴に関しても、学校指定のものがあれば、そちらを履いて行きましょう。未就学の子供や就学中だけれど、制服がない子供の場合は、あった服装を準備する必要があります。男の子であれば、上は、黒などの地味な色のブレザーと白のシャツ、下は、黒のズボンが良いでしょう。
女の子であれば、黒などのワンピースに白のブラウスのような服装が良いでしょう。どちらにせよ、大人と同じように地味で暗めの色の服装が基本です。靴に関しては、紺や黒のシンプルなスニーカーで大丈夫です。
妊婦さんの服装
子供がお腹の中にいる妊婦さんも七回忌に参列者として出席する場合があるかもしれません。子供がお腹の中にいる際は、お腹が締められる服装は避けたいものです。また、お腹が大きい場合は、普段使っている平服を使うことができません。
妊婦さんの場合は、マタニティ喪服やワンピースを着用していくのが良いでしょう。ワンピースはもちろん黒系の暗めの色でゆったりとしたものを選びましょう。また、妊婦さんでも素足を見せるのはマナー違反なので、ストッキングをはかなければなりません。
ストッキングでお腹が締めつけられてしまわないよう注意が必要です。マタニティ用や大きめのストッキングを着用するのがおすすめです。また、あらかじめ喪主などに妊婦であることを伝えておくと安心して出席することができるでしょう。
妊婦さんは体調が変化しやすいので、自分の体調を第一に考え、安心できる環境で参列するようにしましょう。また、昔からの言い伝えで「妊婦さんが法事に参列する際は、あれ鏡を持参すると良い」という話があります。
鏡をお腹に当てておくことで、悪いものを跳ね返しいてくれるとされているようです。迷信であるという人もいるので、気になる方は鏡を持って行くのも良いかもしれません。
七回忌の喪主側の服装
ここまで、参列者側で出席する場合の服装について注意点やマナーについてご紹介してきました。ここからは、喪主側で出席する場合の服装についてご紹介していきます。
喪主を任された時、なかなか喪主の経験することがないので、どのような服装をすれば良いか悩む人は多いでしょう。喪主を任された場合でも、マナーをしっかり守って、正しい服装をするためにも、前もって確認しておきましょう。
男性の服装
喪主側の男性の服装の場合です。男性には和服の正式礼服や洋装の正式礼服など決まったものがあります。しかし、喪主側の服装も故人が亡くなってから時間が経つにつれて簡略化されます。
七回忌のお服装も簡略化されたもので黒のスーツが基本になります。注意点などは参列者側と大差なく同じマナーとなります。
女性の服装
喪主側の女性の服装の場合です。通夜や告別式などは、女性も正式礼服を着用するのが基本となりますが、時間が経った七回忌などの法要は、参列者側の女性の服装である平服で問題ありません。注意点やマナーも基本的に参列者側の女性と変わりはありません。
七回忌の服装でのアクセサリーの注意点
七回忌の服装では、身に付けるアクセサリーについてもいくつかマナーや注意点があります。特に女性の方は、アクセサリーを身に付けるのにそのようなアクセサリーが良くて、どれがマナー違反なのか悩んだことのある人は多いのではないでしょうか。
もし、七回忌でアクセサリーを身に付けて出席することを考えている場合は、以下にご紹介することについて、注意しましょう。
結婚指輪以外はつけないのがマナー
七回忌に付けていくアクセサリーの注意点1つ目は「結婚指輪以外のアクセサリーは付けない」です。結婚指輪以外のアクセサリーは基本的にマナー違反です。
アクセサリーを身に付けていく場合は控えめであることが重要です。「法要にはアクセサリーが必要ない」と考える方も多いので、注意しましょう。
パールは一連のものを選ぶ
七回忌に付けていくアクセサリーの注意点2つ目は「パールは一連のものを選ぶ」ことです。パールは涙の象徴とされ、「お悔やみ」「悲しみ」の場で使用されるアクセサリーで付けて七回忌に参列して問題ありません。
しかし、パールがニ蓮のものは「不幸を重ねる」という意味があり、法要などの席にはふさわしくないとされています。七回忌には、一連のパールを選びましょう。
金具のあるものを避ける
七回忌に付けていくアクセサリーの注意点3つ目は「金具があるのもは避ける」ことです。法要などの場面においては、光に反射するようなものはマナー違反とされています。
そのため、金具を身に付けていくのは避けなければなりません。アクセサリーだけではなく、靴などを選ぶ際も金具は要注意です。
ワニやヘビなどの革製品は控える
七回忌に付けていくアクセサリーの注意点4つ目は「ワニや蛇などの爬虫類の革製品を避ける」ことです。革製品は「殺生」を連想させてしまう可能性があります。そのため、本来なら革製品を身に付けるのは避けるのが基本です。
アクセサリーの他にも靴やベルトなども革製品は避けた方が良いです。しかし、革製品を使用している人は多くいます。革製品を使用するにしても「光沢のない目立たないもの」を選ぶようにしましょう。相手への配慮や故人へのお悔やみの気持ちを大切にすることが重要です。
七回忌を身内だけでする場合の服装
一周忌、三回忌は身内や親族、知人などを含めて行うのが一般的ですが、七回忌は親族、身内のみで行う小さな規模で行うのが一般的です。
出席者が身内だけの場合、服装はどのようなものを着て参列するのが良いのでしょうか。最後に身内のみで行う七回忌の服装マナーについてご紹介します。
身内だけでもカジュアルな服装はNG
身内のみに縮小された七回忌であっても服装には注意が必要です。身内だけだからといってカジュアルな服装で参列するのはマナー違反となります。
七回忌は故人が死後6年目の命日に故人の冥福を願う法要の日のことです。これがどのような場面であるか考え、それにあった服装を心がけましょう。
法要の場に相応しい身なりにする
先ほどお伝えしたように、七回忌とは、故人の冥福を願う日です。身内のみであっても、このような法要の場にふさわしい服装をすることが必要です。
男性はスーツ、女性は平服など法要の場に相応しい服装で参列しましょう。また、どのような服装をするのが良いか、喪主側の方や他の参列者と相談し、決めておくのも良いでしょう。
きちんとした服装で7回忌の法要に参列しよう
今回は、七回忌に参列者側と喪主側での服装についてご紹介してきました。法要などの場面では、様々なマナーや注意点があり、大人である人は、これを理解していることが前提で見られてしまいます。
きちんとマナーを守った服装でないと、恥をかいてしまうかもしれません。服装は前もってマナーを確認し、きちんとした服装で出席できるように心がけましょう。