日光浴の効果とは?どのくらいの時間浴びるのが良いかやり方もチェック!

日光浴の効果とは?どのくらいの時間浴びるのが良いかやり方もチェック!

日光浴は果たしてどの程度効果があるのでしょうか。その時間はどうなのでしょうか。何となく日光浴は健康にいいという印象がありますが、効果の正しい知識や浴びる時間など具体的なやり方は意外と知られていません。今回は日光浴の効果や正しいやり方に迫ります。

記事の目次

  1. 1.日光浴にはどんな効果があるの?
  2. 2.日光浴の効果
  3. 3.日光浴をせず日光不足になるとどうなる?
  4. 4.日光浴の効果的なやり方
  5. 5.日光浴の時間
  6. 6.日光浴をして健康効果を得よう!

日光浴にはどんな効果があるの?

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比較的温暖で日射量に恵まれている日本では欧米ほどには日光浴が注目されていません。むしろ紫外線を浴びることによるマイナス面である肌のシワやシミ、皮膚がんなどが注目されがちです。

しかしながら、日光浴には想像以上に多くの素晴らしい効果があることを忘れてはいけません。そもそも地球上の全ての生物は太陽の恵みによって生存を許され、今日まで育まれてきました。日光浴の効果を見直すことによって、より健康的な毎日を過ごすことが可能になるはずです。

日光浴の効果

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では、具体的に日光浴にはどのような効果が期待できるのでしょうか。日光を浴びると何となく気持ちがスッキリして、爽やかな感じになります。これは決してそんな気がするだけではなく、科学的に明確な根拠があることがこれまでの研究成果で明らかになっています。

子供の頃親などから「子供は外で遊びなさい。」とよく言われますが、これはあながち大人が子供を邪魔にして言っているだけではなく、科学的に理にかなっているのかも知れません。

主な日光浴の効果としては、精神の安定、骨の健康維持、体内時計のリセットの三つがあるとされています。どれも我々の健康維持には不可欠な要素です。それでは個別に見ていきましょう。

効果①精神が安定

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現代人はストレスと共存しなくてはいけません。ストレスが避けられないのであれば、何らかの方法でそれを軽減させるための方策が必要です。

日光浴をすると脳内にセロトニンという物質が分泌されることがわかっています。セロトニンは神経伝達物質で、これによってセロトニン神経が活性化されます。

セロトニン神経の活性化は精神の安定に寄与することがわかっており、ストレスを軽減し、メンタル面の不調を整える効果が期待されます。適度な運動もセロトニン神経を活性化するとされており、日光を浴びながらの散歩やジョギング、サイクリングは特におすすめです。

効果②骨の健康を維持

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日光浴には精神的な効果のほかに骨の健康維持という物理的な効果もあります。太陽光には可視光のほかに赤外線や紫外線が含まれていますが、この中の紫外線が骨の健康維持に大きな役割を担っています。

日光浴によって紫外線を浴びると皮膚でビタミンDが合成されることがわかっています。ビタミンDは小腸においてカルシウムの吸収を促進することはよく知られています。カルシウムと一緒にビタミンDが多く含まれている魚介類やキノコを一緒に採ることがすすめられるのはそのためです。

紫外線はお肌トラブルの大敵と敵視されがちですが、骨の健康を維持するために必要なビタミンD生成効果もあることを今一度しっかり再認識しましょう。

効果③体内時計を調整

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人間の一日のリズムは24時間周期で刻む必要があります。地球の自転周期が24時間であるためです。ホルモンの分泌などによる人間の基本機能が24時間周期で働く必要があるのです。

しかしながら、人間の生物的な体内時計は24時間より少し長く25時間に近いとされています。これには諸説ありますが、かつて地球の自転周期が現在より長かったたためともいわれています。

体が認識する一日の周期と実際の周期がずれていると、様々な不具合が生じることは容易に理解できます。朝の強い日光にはこの体内時計をリセットする驚くべき効果があるとされています。日光の刺激が目の網膜から脳を刺激し、少し長すぎる体内時計をスタート位置に戻してくれるのです。

日光浴をせず日光不足になるとどうなる?

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日光浴による効果を見てきました。もし、日光浴をしないで日光不足になると人間にはどのような悪影響が出てくるのでしょうか。日光不足は想像以上に深刻な影響を人間にもたらす可能性があります。

特に勤務時間が不規則で夜勤勤務が多かったりすると、日差しのある日中はベッドの中ということが起こりがちです。そのような人はどうしても日光不足になることが避けられません。

最近どうも体調が優れず、精神的にもイライラして落ち着かない、よく眠れないなどのいわゆる不定愁訴の症状があれば、まずは日光浴不足も疑ってみましょう。

ビタミンDが減少

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日光浴をしないで日光不足になって、まず影響が出るのがビタミンD不足です。ビタミンDは人間の健康維持に重要なカルシウムの吸収を促進する効果があります。もちろんビタミンDは食べ物からもとることができますが、日光浴によって皮膚で生成される量は無視できません。

特に気をつけたいのが高齢者です。ビタミンDの生成力は年齢を重ねるほど低下していくことがわかっています。ビタミンDが不足するとまず骨の健康被害が起こり、骨粗しょう症や骨折が心配されます。

以外と知られていませんが、ビタミンDの欠乏によるカルシウム不足は高血圧や動脈硬化などの成人病にも大きな影響を与えるだけでなく、細胞の免疫力を低下させ、がんの原因にもなることがわかっています。

睡眠の質に影響

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日光浴は体内時計をリセットし、一日24時間のリズムを安定させる効果がありますので、日光浴をしないとこのリズムが狂ってきます。

睡眠の質は生体の安定したリズムが前提です。リズムが狂ってくると、入眠がスムースに訪れず深い眠りも得にくくなります。場合によっては目覚めも悪くなりがちです。

睡眠の質が悪くなると朝スッキリ起きることができず、昼間睡魔に襲われることもあります。当然仕事や勉強の効率にも大きな影響が出ることが避けられません。

ストレスやイライラ感も

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冬場日照量が少ない季節に何となく気分が重くなるのは決して気のせいではありません。日光浴にはセロトニン神経を刺激する効果があり、いわゆる脳内の幸せホルモンを多くする重要な効果があります。

日光浴をせずこのセロトニン神経の刺激が十分行われないと、ストレスが解消されずイライラ感が増します。日照量の少ない季節は特に気をつけましょう。

日光浴の効果的なやり方

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日光浴の効果が理解できたところで、その効果的なやり方を見てみましょう。日光浴はどのようなタイミングでどれくらいの時間やればいいのでしょうか。季節によって日光浴のやり方を変える必要はないのでしょうか。特に女性の中には日光浴による日焼けを気にする方がいますが、どうなのでしょうか。

朝起きたらすぐ太陽の光を浴びる

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狂いがちな人体の体内時計をリセットするためには、朝起きたら直ぐカーテンを開けて太陽の光を浴びる日光浴のやり方が重要です。朝日が網膜を強く刺激し、朝が来たことを脳を知らせます。これによって体内時計がリセットされ新しい24時間のリズムを取り戻すことができるのです。

全体として日光浴によるセロトニン神経への刺激効果は午前中の方が効果が大きいとされています。幸せホルモンによる精神安定のためにも午前中、特に朝の日光浴がやり方としておすすめです。

夏は日陰で日光浴

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暑い夏の日光浴はどのようなやり方にしたらいいのでしょうか。熱中症も気になるところです。やはり真夏の日差しは強く、炎天下にさらされると体への負担は大きくなります。

そのため、夏の日光浴のやり方は日陰が基本です。日陰でも十分な効果は期待できます。夏は日焼けを考えて日焼け止めクリームなどの使用を考えてしまいますが、日焼け止めは日光をブロックする効果があるため、夏であっても日光浴の際は顔などを除いて日焼け止めは使わないのがやり方として適切です。

肌はできるだけ露出させた方が効果的なことから、女性であればタンクトップやショートパンツといった服装が理想です。水分補給に努め、くれぐれも熱中症に注意した日光浴のやり方を考えましょう。

日光浴はガラス越しでも効果的?

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どうしても屋外に出たくない場合、ガラス越しに屋内で日光浴をしても効果はあるのでしょうか。結論からいえば、ガラスは紫外線を通さないため、日光浴によるビタミンD合成効果は期待できません。

屋内で日光浴をしたい場合は、ガラス戸を思い切り開けて直接日光を浴びるようにしましょう。なお、セロトニン生成は可視光でも起こりますので、ガラス越しの日光浴でも一定の効果があることも覚えておきましょう

時間がない人は手のひらの日光浴

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手のひら日光浴は意外と知られていません。実は手のひらだけでも日光浴の効果は十分にあります。体全体で日光浴となるとそれなりに場所を選びますし、服装などの準備も必要です。何より日光浴の時間を確保するのが大変です。

日光浴は骨を丈夫にし、美容や健康によいことはわかっていても、どうしても日焼けによるお肌のトラブルも気になるところです。その点手のひら日光浴は手軽に行えますし、手のひらにはメラニン色素が少ないことから体のほかの部分に比べて日焼けリスクが少ないのです。

何かのついでに日光に手のひらをさらせば十分効果があります。歩きながらでも、ガーデニングしながらでも手のひら日光浴を意識しながら気軽にやりましょう。

手のひら日光浴の時間は夏であれば15分、冬場であれば30分程度が適切です。日焼けが気になる場合は、手のひら以外を衣類などでしっかりガードすれば大丈夫です。

日焼けが気になる場合は紫外線対策を!

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日光浴はできるだけ日光への肌の露出が多い方が効果的なことは間違いありませんが、一定の紫外線対策も念頭に置いておく必要があります。過剰な紫外線による刺激は肌を乾燥させることにもつながります。

お肌が過敏で赤みやかゆみが出やすい人だけでなく、特に顔などの日焼けによるお肌のトラブルはどうしても避けたいところです。

このため日光浴をするにあたっては、顔などの日焼けが気になる所には日焼け止め対策を忘れないようにしましょう。紫外線の強さは季節や一日の時間帯でも変化します。紫外線が強い夏場は短めに、逆に冬場は長めにと臨機応変に日光浴の時間を調整するようにします。

ローションを塗るなどのアフターケアも重要です。うっかり紫外線を浴びすぎてヒリヒリするようなときは、冷やしたタオルをあてるなどの対策が必要です。

日光浴の時間

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日光浴をする際に気をつけたいことはいくつかありますが、最も重要なのは日光浴の時間です。日光浴は一日のどの時間帯にすればよいのでしょうか。

また、日光浴をする頻度や一回の時間の長さはどのように考えればいいのでしょうか。「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉もあります。適切な日光浴の時間を見てみましょう。

午前中の早い時間がおすすめ

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なんといっても日光浴は朝が理想的です。できれば朝起床してから30分位まで日光浴をするようにしましょう。午後は紫外線が強すぎてお肌のトラブルのもとになる可能性があります。

朝一番に網膜に日光の刺激を与えることは体内時計をリセットすることに効果的です。また午前中の日光浴の方がセロトニンをより増やすこともわかっています。

日光浴の時間・頻度

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日光浴の頻度と時間は迷うところです。長すぎず短すぎない適切な時間を見てみましょう。もちろん適切な日光浴の頻度や時間は季節や地域によっても異なりますが、一般的に日光浴の頻度は週三回程度が適切とされています。また、一日の日光浴時間は15分程度を目安にします。

日陰での日光浴の時間

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夏場の強い日差しがあるときは日焼け防止や体への負担軽減のため、無理をしないで日陰で日光浴をすることが懸命です。日陰で日光浴する場合はどうしても浴びる日光の量が少なくなりますので、日光浴時間は通常の倍の30分程度と考えましょう。

手のひらの日光浴の時間

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手のひら日光浴はその手軽さで非常に効果的な日光浴です。手のひらはメラニン色素が少ないことから日焼けなどのお肌トラブルにもさほど気を遣う必要はありません。

手のひら日光浴の効果的な日光浴時間は通常の日光浴と同程度と考えます。夏場であれば15分程度、冬場であれば30分程度で十分な効果が期待できます。

冬場の日光浴の時間

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冬場は紫外線の量が少なくなります。このため、より日光浴の効果を高めるためには一日1時間程度日光を浴びるように努めます。また、緯度が高い地域でも日射量は弱くなりますので、通常よりも多めの時間設定が必要です。

日光浴をして健康効果を得よう!

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欧米人に比べて日本人は日光浴を軽視しがちですが、日光浴は骨を丈夫にし、美容や健康に非常に効果的です。日光浴は太陽の恵みによる重要な健康法と考えましょう。

日光浴には科学的に証明されたいくつかの効果がわかっています。体内時計のリセットやビタミンDの生成によるカルシウム吸収量の増大だけでなく、セロトニン神経への刺激効果によるいわゆる幸せホルモンの効果も見逃せません。

これを期に我々も日光浴による様々な健康効果を今一度改めて見直し、日々の健康管理に役立てましょう。もちろん体への過度な負担や熱中症予防には十分な配慮が必要なことはいうまでもありません。

あまり難しく考えないで、気分転換を兼ねて外に出て背伸びをしながら手のひらを太陽にかざすだけでも、十分な日光浴効果が期待できます。

土居
ライター

土居

公務員、大学教員をリタイヤ後ライターをやり始めました。これまでの山歩きと日帰り温泉に加えて、今は孫と過ごすことが楽しい毎日です。ビジネスや経済関係に強いと自負していますが、最近はエンタメや生活関連のような柔らかいものにもチャレンジしています。宜しくお願いします

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