春巻きを冷凍保存する方法を紹介!
春巻きを冷凍保存する方法をご存じでしょうか。正しい冷凍の保存方法をマスターすれば、忙しい日でも手軽に美味しい春巻きを楽しむことができます。
この記事では、揚げる前と揚げる後の春巻き、皮、具材と、それぞれの冷凍保存方法について詳しく紹介します。また、冷凍保存する際のポイントや解凍方法、美味しい揚げ方、保存期間などもまとめました。
春巻きを冷凍保存したけど美味しく調理することができなかった、春巻きは面倒だから食べたいけどあまり作らない、という人も、ぜひ参考にしてください。
春巻きを冷凍することの良い点
春巻きは「食材を切る」「具を炒める」「具を包む」「春巻きを揚げる」と、工程が多い手間のかかるレシピです。そのため、時間に余裕のある日しか作らないという人も多いでしょう。一から作るのは面倒なので、冷凍食品を活用している人もいるかもしれません。
ここからは、春巻きを冷凍することの良い点について紹介します。春巻きを冷凍するメリットを感じていただき、チャレンジしてみようと思っていただけるのではないでしょうか。
時短料理ができる
春巻きを冷凍保存しておけば、冷凍食品と同じように時短料理が可能になります。当日は冷凍しておいた春巻きを揚げるだけでOKです。手間がかかる具を炒めて包む作業は終わっているので、忙しい日でも揚げたての美味しい春巻きを食べることができるでしょう。
冷凍保存した春巻きは、解凍する手間がありません。冷凍庫から出した状態ですぐに揚げることができるので、思い立ったらすぐに調理できることも、冷凍保存の良い点です。
冷凍保存する時も、いつもと同じように作り、冷凍するだけです。少し注意したいポイントと、ラップで包み冷凍する手間はありますが、手軽に調理できるメリットの方が大きいはずです。
お弁当のおかずやおつまみになる
春巻きを冷凍保存しておけば、好きな時に好きな量だけ調理することができます。そのため、お弁当のおかずやおつまみなど、もう1品欲しい時に便利です。
また、春巻きの皮は1袋に10枚程度入っているので、一人暮らしの場合は1回での消費が難しいでしょう。そんな時、食べきれない量は冷凍保存しておくことで、夕食のおかずとして次回手軽に調理して食べることができるでしょう。
春巻きの冷凍保存方法
春巻きの冷凍保存方法として、この記事では4つの項目をピックアップしました。春巻きは、揚げる前と揚げた後のどちらでも冷凍保存することができます。また、春巻きの皮や具についても、冷凍保存の方法についてまとめました。
ここからは、揚げる前と揚げた後の春巻き、春巻きの皮と具の冷凍保存方法について詳しく紹介します。
揚げる前の冷凍保存方法
揚げる前の春巻きを冷凍保存する場合は、1本ずつ空気を抜いてラップでしっかり包みます。包んだ春巻きを金属トレーに重ならないように並べ、冷凍庫へ入れて急速冷凍します。春巻きが冷凍出来たら一度取り出し、保存袋に重ならないように入れます。空気をしっかり抜いて、再度冷凍保存します。
揚げた後の冷凍保存方法
揚げた後の春巻きを冷凍保存する場合は、まず粗熱をしっかりとります。冷めた春巻きを使用する本数分にまとめ、空気を抜いてラップでしっかり包みます。ここからは、揚げる前の春巻きの冷凍保存方法と同じです。
包んだ春巻きを金属トレーに重ならないように並べ、冷凍庫へ入れて急速冷凍します。春巻きが凍ったら一度取り出し、保存袋に重ならないように入れます。空気をしっかり抜いて、再度冷凍保存します。
揚げた後の春巻きを冷凍保存すると、揚げたてのようにパリッとした皮に仕上げることは難しいです。揚げ方や加熱方法を工夫することで多少は食感が良くなりますが、揚げる前の春巻きを冷凍保存した方が、パリッと美味しく調理することができます。
揚げた後の春巻きを冷凍保存する場合は、冷凍保存した春巻きの解凍方法の項で紹介する調理方法を参考にして下さい。
春巻きの皮の冷凍保存方法
余った春巻きの皮は、1枚ずつラップで包むか、クッキングシートを挟み、皮同士がひっつかないようにすることがポイントです。春巻きの皮を折り曲げないで入れることができるサイズの保存袋を用意し、包んだラップなどが剥がれないようそっと入れ、空気をしっかり抜いて冷凍保存します。
冷凍保存する時は表面を乾燥させないことがポイントなので、はみ出る部分がないようしっかり覆い、冷凍前に再度確認しましょう。
冷凍庫で保存している間、皮は硬くなり欠けやすくなっています。衝撃に弱くなっているので、割れてしまう可能性も含めて注意して保存しましょう。
冷凍した春巻きの皮の保存期間は、1か月程度が目安となります。解凍する時は、調理する2時間前程度に冷蔵庫へ移し、自然解凍しましょう。春巻きの皮は、春巻き以外にも活用できるアレンジレシピがたくさんあります。残った春巻きの皮も、上手に活用して消費しましょう。
春巻きの具の保存方法
春巻きの具も、もちろん冷凍保存することができます。ただし、冷凍保存した具を使用して春巻きを作る場合は、解凍する必要があります。
解凍する手間を考えると、具を包んで揚げる前の春巻きを冷凍保存した方が効率が良いため、具だけを冷凍保存するメリットは感じられません。
皮を包む時間がなかったり、どうしても具だけ先に作り置きしたい時などは、冷蔵保存をおすすめします。保存袋やタッパーなどに入れ、空気をしっかり抜いて保存しましょう。保存期間の目安は2日程度です。それまでに皮に包んで春巻きを作り食べましょう。
余った春巻きの具をそのままお弁当に入れたりお酒のおつまみにしたい場合などは、出来るだけ空気を抜いて冷凍保存しましょう。
春巻きを冷凍保存する際のポイント
揚げる前の春巻きを冷凍保存する際のポイントとして、この記事では3つの項目をピックアップしました。冷凍した春巻きを解凍して美味しく食べるためにも、正しい保存方法をマスターしましょう。ここからは、春巻きを冷凍保存する際のポイントについても紹介します。
具は冷まして包む
揚げる前の春巻きを冷凍保存する時は、具をしっかり冷ましてから包みましょう。冷凍保存する際は、春巻きに関わらず、冷ますことが重要なポイントになります。
熱を持った状態の具を包み春巻きを作ると、冷凍庫へ入れるために冷ます必要があります。その間に皮が水分を吸収し、べちゃっとなってしまいます。一度水分を吸収した皮は揚げてもパリッとしずらいので、美味しい春巻きを作ることが難しくなります。
春巻きの皮をパリッと美味しく揚げるためにも、包む具はしっかり冷まし、春巻きを作ったらすぐに冷凍保存しましょう。
具を入れ過ぎない
揚げる前の春巻きを冷凍保存する時は、具の入れすぎに注意しましょう。具がたっぷり入った春巻きは食べ応え十分で美味しいですが、冷凍保存には不向きです。春巻きは冷凍中に膨張するため、調理する時に皮が破れたり爆発する恐れがあります。
冷凍した春巻きを安全に調理するためにも、具を包んですぐ調理する時より、若干少なめの具を包むようにしましょう。
皮はしっかり閉じておく
揚げる前の春巻きを冷凍保存する時は、皮をしっかり閉じましょう。隙間があると調理中に敗れたり爆発する恐れがあるため、きれいに包むことも重要です。
皮を閉じるときは、小麦粉を水で溶いたものを使いましょう。少し硬いくらいのテクスチャーの方が、しっかりと皮がくっつきます。角だけ水溶き小麦粉をつけて閉じるのではなく、端から端まできれいにつけて、ぴったり閉じましょう。
冷凍保存した春巻きの解凍方法
冷凍保存した揚げる前の春巻きの解凍方法・揚げ方として、この記事では2つの項目をピックアップしました。春巻きを冷凍保存する際のポイントをしっかり守って作っても、揚げ方を間違えては台無しです。
美味しい春巻きを作るためにも、揚げ方をしっかりマスターしましょう。ここからは、冷凍保存した春巻きの解凍方法・揚げ方についても紹介します。
冷凍した状態で調理
冷凍保存した春巻きは、解凍すると皮がべちゃっとします。この状態で揚げると皮が破れたり爆発する恐れがあるため危険です。また、皮をパリッと揚げることができないため、春巻き本来の美味しさが味わえなくなってしまいます。おすすめできる揚げ方とはいえません。
冷凍保存した春巻きは、正しい揚げ方で調理することがポイントになります。次の項では、冷凍保存した春巻きの揚げ方を紹介します。
冷凍した春巻きの揚げ方
冷凍保存した春巻きの揚げ方は、温度がポイントです。通常揚げ物の温度は180℃ですが、冷凍状態の春巻きを揚げる時は160℃からスタートします。
春巻きは中までしっかり凍っているため、180℃で揚げると皮が破れてしまう可能性があります。また、中まで火が通る前に皮がきつね色になり、焦げてしまうこともあるでしょう。
また、冷凍期間が長くなると、霜がつきやすくなります。霜がついた状態のまま油で揚げると、油跳ねの原因となります。やけどの危険性が高くなるため、しっかり霜を取り除きましょう。
冷凍保存した春巻きのおすすめの揚げ方は、まず霜を取り除き、160℃の油できつね色になるまでじっくり揚げます。裏返して同じようにきつね色になったら一度取り出し、170~180℃に温度をあげます。再度油で揚げ、カリッと仕上げましょう。
揚げた後の冷凍した春巻き
揚げた後に冷凍保存した春巻きは、調理する前日に冷蔵庫へ移して自然解凍します。冷凍保存した食材を解凍する時は、冷蔵庫での自然解凍が一番おすすめの方法です。
解凍できた揚げた後の春巻きは、電子レンジで加熱して食べることができます。ただし、揚げた後のように皮がパリッとした状態にすることは難しいです。
少しでも揚げた後の状態に近づけたい場合は、電子レンジで加熱後、アルミホイルをくしゃくしゃに丸めて広げたオーブントースターで加熱します。焦げないように注意しながら温め、最後に少量の油を加熱したフライパンで揚げ焼きにします。もちろん、ただ油で揚げなおすだけでもOKです。
いずれの場合も、出来立ての春巻きのように、パリッとした美味しい食感の皮に仕上げることは難しく、ふにゃふにゃの状態になる可能性が高いことは念頭に置いておきましょう。
春巻きの保存期間
春巻きの保存期間は、冷凍保存したものと常温保存したものとでは変わってきます。いずれの場合もなるべく早めに食べた方が美味しいことに変わりありませんが、保存の目安として参考にしてください。ここからは、春巻きの保存期間について紹介します。
冷凍での保存期間
揚げる前の春巻きを冷凍保存する場合、保存期間の目安は1か月程度となります。冷凍してから徐々に劣化は進むので、なるべく早く消費した方が美味しく食べることができます。
正しい冷凍の保存方法が守られていない場合は、1か月未満でも美味しさを損ねてしまう場合があります。乾燥から守るため空気に触れないようしっかり抜き、美味しさを逃がさないためにも急速冷凍で凍らせましょう。
冷凍保存は食材や調理済みの料理を日持ちさせる便利な方法ですが、食べきれず廃棄することになっては意味がありません。食べきれる量を計画的に冷凍することをおすすめします。
常温での保存期間
揚げる前の春巻きは、常温での保存はおすすめしません。具を包んだ皮が水分を吸収し、3時間程度でべちゃっとしてしまいます。作り置きした春巻きをお皿に乗せておくと、張り付いて皮が破れてしまうこともあります。また、揚げる時に破裂する恐れもあります。
揚げた後の春巻きは、常温での保存が可能です。しかし、徐々に酸化するため、日持ちはしません。揚げた日に食べきることをおすすめします。
このように、春巻きの常温での保存は適しておらず、おすすめできません。保存する場合は、冷凍することをおすすめします。
春巻きを冷凍保存して上手に活用しよう!
春巻きを冷凍保存する時は、揚げる前の状態がおすすめです。パリッとした食感に調理するためには、具をしっかり冷まし、包む具材の量をいつもより控え、硬めの水溶き小麦粉で端から端までしっかりと閉じて作ることが大切です。
また、冷凍保存する時にはラップで1本ずつ空気を抜いて丁寧に包み、金属トレーを使い急速冷凍することがポイントです。保存袋に空気を抜いて入れることで、乾燥から守り長期保存が可能になります。
揚げる前に冷凍保存した春巻きは、解凍する必要はありません。冷凍庫から出した状態ですぐに低温でじっくり揚げ、中までしっかり火を通しましょう。
春巻きを冷凍保存することで、食べたい時に食べたい本数だけ手軽に調理することができます。時間に余裕がある時に揚げる前までの工程を済ませ、冷凍保存しておきましょう。春巻きを冷凍保存して上手に活用し、1か月程度を目安に使い切りましょう。