A4サイズ用紙はどんな時に使う?
210mm×297mmサイズの長方形の用紙であるA4用紙は、子供や大人の年齢を問わず様々な世代が触れる機会の多い用紙です。A4用紙1ページのみで使用する場合もあれば、A4用紙を何ページも重ねて使用する等、使い方も様々です。A4用紙は使い方も様々であれば、使うシーンも様々です。それによりA4用紙に触れる機会も多くなるのです。
A4用紙を封筒に入れる際、折らずに入れるには角2、角0、角1、角A3サイズの定形外となる封筒を使用しましょう。又、A4を三つ折りにしていれる際は長3、若しくは定形外となる長1、長2サイズの封筒を使用しましょう。郵便として送る際は封筒が定型なのか定形外なのかにも気を付けましょう。
様々なシーンで使うA4用紙
様々なシーンで使用されるA4用紙は例えばどのような場所で多く見かけるでしょうか。A4用紙が使用されるシーンを紹介しましょう。普段何気なく使用しているA4用紙ですが、普段使用しているあの用紙もこの用紙もA4サイズの用紙ということがあります。具体的なA4用紙の使用シーンをいくつか見てみましょう。
チラシやフライヤー
A4サイズの用紙がよく使用される場面の1つはチラシやフライヤーです。店の宣伝チラシや、旅行代理店に置かれている旅のチラシ、新聞に折り込みをされているチラシもA4サイズの用紙が使われていることが多いです。街にあふれるチラシの多くがA4サイズである為、日本で最もポピュラーな用紙サイズがA4であると言われています。
ビジネス文書
会社で使用される資料や文書と言ったビジネス文書にはA4サイズの用紙が使用されることが基本です。
これに関しては1993年に厚生労働省からルール化をされたことが理由です。公文書を扱う際に、街に溢れる民間企業の作業の効率化と負担軽減を考え、用紙サイズに関するルールが審議されました。それにより、行政文書の規格はA4とすることがルールとなりました。
あくまでこれは法律化されたものではなくルールである為、他のサイズの用紙を使っているからといって罰せられること等はありません。相手の企業が他のサイズの用紙を使っているのであれば、取引の際にはそのサイズに合わせて文書を作ることもビジネスの上では大切な気遣いです。ちなみに、このルールでは地図や写真、許可証等は対象外とされています。
ノート
学校等で使われるノートは主にB5サイズがですが、実はB5サイズよりもA4サイズのノートの方が使い勝手が良い場合があります。なぜなら、資料を折らずにそのまま挟めるからです。先述した通り、A4は最もポピュラーな用紙サイズの為、資料としてよく配布されます。その際にA4サイズのノートであればファイルがなくてもそのまま挟むことができます。
A4用紙の文字数
紹介してきた通り、A4用紙は様々な場面で使用される用紙です。では、そのA4用紙の中に一体何文字の文字数を書くことができるのでしょうか。パソコンでWord等を使用して打つ場合と、手書きで書いていく場合とでも文字数は異なります。Wordを使用する場合も余白等の設定で変わります。ですが、ある程度文字数が分かれば文書作成の際に便利です。
Wordで1ページ最大1800文字
結論から言うと、Wordを使用し横書きで余白を標準に、そしてフォントサイズを10.5ポイントにした場合、びっしり書いてA4用紙1ページに1,800文字が文字数の最大です。
しかしこの通りにA4用紙1ページ内にびっしりと文字を埋めてしまうと読み辛く、相手に渡す場合等には不親切な文書です。実際には、1ページ内に見出しを付けたり段落を変えたり行を空けたり、文字サイズやフォントも文書に合わせて設定を変えます。
その為、それらの設定を踏まえた上での平均的なA4用紙1枚に入る文字数は1ページあたり1,000〜1,200文字です。これもあくまで平均的な文字数の為、フォントや文字サイズ、設定によりこの文字数よりも多くなったり、少なくなったりします。ですから、だいたいのA4用紙1ページに入る目安の文字数として覚えておきましょう。
大学のレポートではA4サイズ指定が一般的
A4サイズの用紙が使用される様々な場面を初めに紹介しましたが、紹介した以外にもまだまだ使用場面があります。その一つが大学等のレポート作成時です。大学生であれば様々な研究結果や成果を提出する為にレポートを書きます。又、社会人であっても業務に関する資料としてレポートを書くことがあります。
用紙・文字数・提出枚数の指定がない場合
大学でレポートを提出する際に用紙や文字数、枚数の指定がない場合は、用紙はA4サイズで余白は標準に設定し横書きで書きましょう。そして1列に40文字、それを40行書く形で文字数が1,600文字程度の文字数になるようにします。そこに画像や表、グラフ等の資料となる画像を組み込んでだいたい3〜4枚に収めるようにしましょう。
学生レポートの場合
大学生がレポートを提出する際に重要となるのが、授業内容や自分が研究した内容についてしっかりと理解をしているかという点です。そして更に具体的な分析をし、次に繋がるような考察ができているかが重要となります。そういった点を大前提に踏まえながら、次に紹介するポイントも抑えておきましょう。
綺麗なレポートにする
中身がいくら良くてもレポートが汚れていたり、順番がバラバラになっているようなレポートは読む気にも採点をする気にもなれません。
レポートを綺麗にする為にはまず表紙を付けます。表紙にはタイトルや自分の名前、学科名、講義名等を記載します。次にレポートの左上にホッチキス留めをします。この際、ページの順番が間違っていないか中身を確認してから留めましょう。
そして、汚れやシワ、破れは御法度です。印刷による汚れは再度コピーし直しましょう。シワや汚れ等が付かないようにできあがったレポートは提出するまでファイルにしまう等して汚れ等から守ります。最後にレポート作成時に参考にした文献等は記しておくようにしましょう。書籍名やインターネットであればサイト名とURL等を記します。
お題にする内容は狭い範囲で深堀する
レポートのお題となる内容は大きなテーマから持ってくるのではなく、ピンポイントな部分に絞り、そのお題について深堀して書くことがポイントです。大きなテーマにすると、膨大な資料を用意するか上辺だけなぞったレポートになることが多いです。その為、なるべく限定的な内容に絞ることで理解度も評価も高まります。
図や表の挿入
レポートに図や表を挿入する場合は単純に分かりやすいものにするのがポイントです。図や表そのものの大きさや図中で使用する文字等、分かりやすくしようと思いフォントや文字の色を様々な形に変えてしまうと却って見辛く又、分かりにくいものになってしまいます。簡単にパッと見ただけで理解ができるような単純なものにするよう心がけましょう。
A4サイズの用紙に手書きで書く場合
ここまで述べてきたのはパソコンでWord等を使用して作成する文書に関してです。では、Word等を使用せず手書きで書く場合はA4用紙1ページの中にどれくらいの文字数を書くことができるのでしょうか。手書きで書くとWord等よりもより自由に余白やフォント等を変えることが可能です。パソコンが苦手な方等の資料制作時の文字数の参考にして下さい。
1枚の文字数は1000文字程度
手書きでA4の用紙に文字を書く際に、無地のA4用紙の他に罫線やマス目が入ったもの等、A4用紙の種類がいくつかあります。
マス目が入っているA4用紙であれば、400文字、無地や罫線が入ったA4用紙であれば1ページあたり1,000文字を目安に書くことがほとんどです。マス目のA4用紙の場合はマスにより行間や文字の大きさを気にする必要はほとんどありません。
しかし、無地や罫線のA4用紙であれば行間や文字の大きさ、文字と文字のを気にして書かなければいけません。A4用紙1ページあたり1,000文字という文字数が目安ではありますが、それを気にするあまりA4の1ページ内にぎゅうぎゅうに文字を詰め込みすぎたり、行間や文字と文字の間に変な間を空けて書いたりすること等は良しとされません。
文字数にとらわれず読みやすく書くのもコツ
A4用紙1ページあたり1,000文字という文字数を気にして書くよりも、いかに読み手となる人が読みやすく感じるかが手書きをする際の大きなポイントです。
文字数を気にするあまり、文字数を稼ぐ為に簡単な漢字までひらがなやカタカナにしたり、無理にアルファベットや数字を大きく書いたりすることは良くありません。反対にたくさん書こうとして小さい字でずらずらと書いてしまうことも良くありません。
手書きでも又、Word等を使用する際でも大事なことは読み手の人がいかに読みやすい文書かということです。要点が分かりやすく、全体的な内容もスラスラと読みやすい文書を心がけましょう。又、手書きであっても文字ばかりではなく図やイラスト等を入れることも大切です。それにより文字数は減りますが、中身の分かりやすさは上がります。
又、自分は汚い字だからとか大きな字だからということも気にする必要はありません。大事なことは手書きであってもWord等パソコンを使用した際でも読み手のことを考える気持ちです。手書きで文字を綺麗に書くことが苦手な人も相手が読みやすいようにと意識して書くだけでも読みやすさは変わります。
A4用紙の限られた空間・文字数に情報を詰め込むコツ
A4用紙に書くことができる文字数はWordであれば最大1,800文字、手書きであれば1,000文字程度が目安です。たくさん入るように見えますが、使い勝手の良いA4と言えども空間には限りがあります。その限られた空間にうまく文字数や情報を入れ込むにはどうすればいいのでしょうか。もちろん大前提として読みやすいということがポイントです。
「序論・本論・結論」を意識して作成
まずA4用紙の中にうまく文字数を入れ、且つ読みやすくする為に重要となるのが、序論、本論、結論を意識することです。
物語等を制作する上では「起承転結」を意識して書くようにします。物語が始まる「起」、その物語の始まりの続き「承」、物語に転機や逆転が起こる「転」、結論の「結」、これら起承転結を意識するのが物語を作る上でのポイントです。
ですがレポートの際は起承転結ではなく、序論、本論、結論を意識し、その順番で書き進めます。まず序論では問題を提起したり、意見を提示しレポートの導入部を書きます。次に本論で理由や根拠、例証と言ったレポートで書く内容を展開していきます。最後に結論としてまとめや書いた内容に対する対策や解決策を提示しレポートを締めます。
レポートの導入となる序論は全体の10〜20%、内容を展開させる本論は全体の60〜80%、結論では全体の10〜20%程度にするのがポイントです。例えば1,200文字という指定がある場合は、序論で100〜200文字、本論で800〜1,000文字、結論で100〜200文字にすると収まります。Word等を使った場合だとA4用紙1枚に収めることも可能です。
フォントや書式
A4用紙の中に文字数等をうまく入れ込む方法としてフォントや書式の設定も重要となります。それぞれの設定によってもA4用紙の中に効率良く埋め込めるかが変わります。
まずフォントは10.5、大きくても11にしましょう。10.5だと小さく感じるかもしれませんが、A4用紙にうまく文字数を入れるにはこの大きさが適切です。又、キャプションや脚注、図中の文字は9ポイント程度にしましょう。
次にフォントは明朝体若しくはゴシック体にします。ただし、ゴシック体は少し文字が濃く感じることがある為、日本後の場合は明朝体の方が望ましいです。又、Macを使用して書く際はMS明朝等を使用するよりも「ヒラギノ」を使用する方が綺麗です。現在とても多くの魅力的なフォントがありますが、レポートの際にはこれらのフォントを使用しましょう。
また1文はだいたい1行半から2行の間に収めます。2行以上となると長くなる為、文章として読み辛いものになります。そして1文あたり80文字あたりの文字数を意識して書きます。文字数に関してはもっと少なくとされる場合もありますが、平均的な文字数を見てだいたい80文字程度です。英語等はもっと長くなることがありますので、気を付けましょう。
A4サイズの文字数は最大1800文字
A4用紙の中に収まる文字数はWord等を使用すれば1,800文字が最大で、手書きであれば1,000文字が目安です。ですが、どのような書き方をしても読み手が読みやすい文書であるかということが大事です。A4の用紙にびっしり詰め込んだり、文字数稼ぎをしているような文書ではいけません。文字数に捕われすぎず相手のことを考えた文章を心がけましょう。