ポップコーンの糖質やカロリーとは?ダイエットには何味が良いのか紹介!

ポップコーンの糖質やカロリーとは?ダイエットには何味が良いのか紹介!

ポップコーンは映画館やスポーツ観戦でよく食べます。市販されているポップコーンには色々な味が付けられています。味により糖質やカロリーに違いはあるのでしょうか。そもそも糖質とは何?ダイエットには何味が良い?そんな疑問をひとつずつ丁寧に解き明かしていきます。

記事の目次

  1. 1.ポップコーンの糖質とカロリー
  2. 2.ポップコーンの味別の糖質・カロリー
  3. 3.ダイエットにおすすめのポップコーンの味
  4. 4.ポップコーンに含まれる栄養
  5. 5.手作りのポップコーンに含まれる糖質・カロリー
  6. 6.手作りポップコーンの作り方
  7. 7.ポップコーンはダイエットにもおすすめ
  8. 8.ポップコーンでダイエットをするときの注意
  9. 9.ポップコーンは味付けに注意すれば糖質・カロリーは抑えられる

ポップコーンの糖質とカロリー

ポップコーン
Photo bystevepb

ポップコーンは映画館などでよく食べられる食品です。原料は乾燥したトウモロコシで、それを油やバターで炒って大きく膨らませたもので、含まれる栄養の主成分は糖質です。

人間の身体に必要な栄養は「糖質」「タンパク質」「脂質」の三大栄養素に「ビタミン」と「ミネラル」を加えた五大栄養素と言われています。

ダイエットをしている人はよくカロリーを気にします。ではポップコーンに含まれる糖質とはどのような栄養素で、カロリーとはどのようなものなのでしょう。

糖質とはなんなのか

パン
Photo byTiBine

糖質とは身体の主要なエネルギー源となる栄養素で、そのエネルギーの量を表すのがカロリーです。糖質は甘いものや、米・パンなどの穀類、イモ類などに多く含まれています。

食品の入ったパッケージには成分表が印刷されていて、糖質などの栄養素は「g(グラム)」で表示されています。これはその食品100gまたはパッケージ中に含まれる量を表しています。カロリー(熱量)は「kcal(キロカロリー)」という単位で表示されます。

ちなみに糖質「1g」が身体の中で消化されると「4kcal」のエネルギーになります。平均的な成人の1日に必要なカロリーは約1,800〜2,200kcalといわれています。

ジョギング
Photo byCapri23auto

これを糖質に換算すると450g〜550gになりますが、糖質から摂取するカロリーは60%が理想といわれています。もちろんスポーツ選手や運動量の多い人は沢山のエネルギーを消費するので、平均以上に糖質の摂取が必要となります。

また糖質は消費する量以上に摂取すると、体内で脂肪として蓄積され肥満や生活習慣病を招きます。また糖質が不足すると体力の低下や疲れやすくなります。そのためダイエットには適度な運動と、摂取不足に注意する必要があります。

とうもろこしに含まれる糖質

トウモロコシ
Photo byCouleur

ダイエットでは「炭水化物」と「カロリー」の摂取量と運動量などがよくとりあげられます。「炭水化物」とは糖質と食物繊維を含む栄養素のことです。

トウモロコシは糖質と食物繊維を含む「炭水化物」が主成分の食べ物で、150gくらいの生のトウモロコシ1本には約20gの糖質が含まれています。

カロリー
Photo bystevepb

カロリーの多い糖質のとり過ぎはダイエットの敵なのですが、食物繊維はダイエットの味方です。ポップコーンはトウモロコシを10倍〜20倍に膨らませた食品だから、糖質の量は10分の1〜20分の1と考えるのは早計です。

何故ならポップコーンは乾燥トウモロコシを膨らませているので、乾燥トウモロコシの糖質の含有量を基準にして計算しなければなりません。一般的な塩味のポップコーン50gに含まれる糖質は約25gなので、ゆでたトウモロコシ1本より糖質は少し多めになります。

ポップコーンは味で糖質とカロリーが違う

ポップコーン
Photo byJillWellington

市販されているポップコーンには、様々な味付けがされています。糖質の量(g)はキャラメル味を除いては、どれも前述の塩味同様にポップコーン50gあたり25g前後と変りませんが、カロリーは味付けによりかなり差があります。

カロリーを左右するのは「糖質」だけでなく、グラムあたりのカロリーが高いバターの「脂質」や甘味のあるキャラメルなどが影響しています。

「脂質」は「1g」で「9kcal」のエネルギーを発生し、糖質の「1g=4kcal」の2倍以上のカロリーがあります。脂質は使っている量が少なくてもカロリー量にかなり影響を与えます。

ポップコーンに含まれる「糖質」以外の栄養素

栄養素
Photo bystevepb

ポップコーンには糖質以外に「タンパク質」「脂質」「食物繊維」「ビタミン」「ミネラル」が含まれています。

「タンパク質」は筋肉や臓器などを作る栄養素で、カロリーはあまりありませんが人の身体を作るには欠かせない重要な成分です。肉や魚、大豆などに多く含まれる栄養素で、20種類のアミノ酸によって構成されています。

消化器
Photo byOpenClipart-Vectors

「脂質」は糖質と同じようにエネルギーを作り出す栄養素です。またポップコーンに多く含まれる「食物繊維」は整腸作用で便秘を抑え、不要な老廃物を取り去る効果があります。ダイエットには欠かせない栄養素でコレステロールや血糖値の改善にも貢献する成分です。

ビタミンやミネラルの中でポップコーンには「ビタミンE」「ポリフェノール」「鉄分」が多く含まれています。ビタミンEやポリフェノールは、全身の皮膚や血管を若々しく保つ効果があり、生活習慣病やむくみ、冷え性の改善に効果があります。

ポパイ
Photo byClker-Free-Vector-Images

「鉄分」は血液の赤血球の中にあるヘモグロビンの成分材料です。ヘモグロビンは酸素を体中の各器官に送り届ける大事な役目があります。つまり鉄分が不足すると身体が酸欠状態になり、貧血を起こして動けなくなってしまいます。

ポップコーンの他に鉄分を多く含む食品は、レバーやほうれん草が有名です。アニメの「ポパイ」がほうれん草を食べてパワーアップするのは「鉄分」の効果を応用しています。栄養学的に見るとポップコーンは非常にバランスのとれた食品と言えるのではないでしょうか。

ポップコーンの味別の糖質・カロリー

ポップコーン
Photo byVictoria_Borodinova

市販されているポップコーンは、味付けによって含まれる糖質やカロリーの量が違うことは前に紹介しました。糖質やカロリーは、ダイエットや性格習慣病を心配している人にとっては特に気になる栄養素です。

糖質は摂取し過ぎると肥満の原因や血糖値に変調をきたします。市販のポップコーンは1袋50g入が一般的なので、50gを基準にポップコーンの味別に、糖質とカロリーをチェックしてみましょう。

塩味

塩
Photo byonefox

塩味のポップコーンといってもメーカーにより多少違いますが、一般的な塩味の目安として市販の「アセンド・ポップコーン塩味50g」を例にとってチェックします。炭水化物は39.2g、タンパク質は4.6g、脂質は4.0gとなっています。

糖質の表示はありませんが、炭水化物は糖質と食物繊維を合せたものなので、一般的な塩味の糖質に換算すると、糖質約25g、食物繊維約14gに相当します。カロリーは211kcalで、塩分その他のカロリーはゼロです。

塩味は白米1杯よりカロリーが少ない

ごはん
Photo byjuemi

ポップコーンとご飯のカロリーを比べてみましょう。白米のごはん普通盛りの茶碗1杯(約140g)のカロリーは約235kcalです。

ポップコーンを1袋食べるとかなりの食べ応えがあります。つまり茶碗1杯のご飯より、塩味のポップコーン50g1袋(211kcal)のほうがカロリーが少ないことになります。

バターしょうゆ味

バター
Photo byrodeopix

バターしょうゆ味のポップコーンは、市販のフリトレー「マイクポップコーン・バターしょうゆ味/50g」を例にチェックします。糖質は25.4g、タンパク質は4.3g、脂質は13.1gとなっています。

バターを使っているだけに脂質が塩味の3倍強あります。脂質が多いのでカロリーも247kcalとかなり塩味より多い数値になっています。

メーカーの製造方法によりバターの使用料は違います。ダイエットを気にする方が、バターしょうゆ味のポップコーンを購入する際には、成分表の脂質やカロリー表示をチェックすると良いでしょう。

しょうゆ味

しょう油
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しょう油味のポップコーンは、フリトレー「マイクポップコーン九州しょうゆ味/50g」の成分表を参考にして紹介します。糖質は24.7g、タンパク質は4.7g、脂質は12.5gとなっています。

糖質は「塩味」「バターしょう油味」とほとんど変わりはないのですが、カロリーは240kcalと塩味より高め、バターしょう油味よりは低めになっています。

しょう油味のポップコーンが塩味よりカロリーが多いのは、塩はカロリーゼロなのに対して、しょう油は大さじ1杯(18g)で13kcalもあるからです。それでも塩味より30kcalほど多いのは、この商品の場合しょう油以外の調味料や原材料が入っている可能性があります。

塩バター味

ポップコーン
Photo byCouleur

塩バター味のポップコーンは、セブンプレミアムの「ポップコーン濃厚風味の塩バター味/90g」の例でチェックします。炭水化物56.6g、タンパク質8.2g、脂質20.1g、カロリー440kcalとかなり高い数値になっていますが、これは90gあたりの表示です。

これを50gに置換えてみると、炭水化物31.5g(糖質約22g、食物繊維約9.5g)、タンパク質4.6g、脂質11.2g、カロリーは244kcalとなります。塩にはカロリーがない分、バターしょう油味より微量ですが下回っています。

キャラメル味

キャラメル味
Photo byWokandapix

キャラメル味のポップコーンは、セブンプレミアムの「キャラメル&メイプルポップコーン/50g」の成分表を参考にします。

炭水化物は32.3g、タンパク質は1.8g、脂質は15.1g、カロリーは272kcalとなっていて、脂質とカロリーが異常に高い数値を示しています。

キャラメル
Photo byWikimediaImages

炭水化物やタンパク質のグラム数がさほど高くないのに対し、脂質とカロリーがダントツに高くなる理由は2つあります。1つ目はキャンディーのキャラメルは1粒で22kcalあるように、キャラメルはもともと高カロリーの食品だからです。

2つ目の理由は他の調味料に比べてキャラメルは重量があり、1袋50g中の原材料のポップコーンと、味付け材料(調味料)の重量バランスでは、キャラメルの比率が他の調味料より圧倒的に多く使用されているからです。これが塩味より61kcalもカロリーが高い理由です。

キャラメル
Photo byRitaE

これまでの味別ポップコーンの成分比較は、実際に市販されているメーカーのデータです。メーカーによっては原材料のコーンの種類や調味料の使用料に違いがあります。

商品によっては成分比率やグラム数に多少の差があります。紹介したデータは、味付けによる違いの一般的な参考目安と考えて下さい。

ダイエット中の人が一番気になるカロリーの多さで見ると、キャラメル味→バターしょう油味→塩バター味→しょう油味→塩味の順になり、キャラメル味のポップコーンがカロリー量ではダントツのトップです。

ダイエットにおすすめのポップコーンの味

ダイエット
Photo byTeroVesalainen

ダイエットと聞くと最初に「食事制限」が頭に浮かぶ方が多いのではないでしょうか。しかし無理な食事制限は、拒食症やリバウンドの原因にもなりかねません。

ダイエットにおすすめ、また身体に良い効果がある食品をネットで検索すると次から次と出てきます。しかしこれらの食品は栄養学的なデータに基づいたものです。

ダイエット食品
Photo bydbreen

ところが生物学的見地からすると、ダイエットに良いとされる食品が必ずしも効果があるとは言い切れません。人間の栄養を吸収する能力には個人差があって、嫌いなものを無理に食べてもほとんどその栄養は吸収されないという説があります。

つまりダイエットや身体に良いからといって、嫌いな食品を無理に食べても効果のある栄養素を体内にうまく吸収できないかも知れません。

いつも野菜中心の食生活をしているのに痩せないという人は、無理に嫌いな野菜を食べているので効果が出ないのかも知れません。逆に好きな食品は少量でもほぼ100%近く吸収されるという説もあります。

ポップコーン
Photo byJillWellington

ポップコーンは非常に栄養バランスのとれた食品と前に紹介しました。ポップコーンの味付けによって糖質やカロリー量が違うことも紹介しました。また映画館で販売されるポップコーンはカロリーが高いとも言われています。

しかしこれは栄養学的データです。ダイエットには、自分の食品の好み、普段の運動量など生物学的な個人差を考える必要があります。これを頭に置いてこれからの記事を読むことをおすすめします。

キャラメル味はカロリーが高い

カロリー
Photo byanalogicus

キャラメル味のポップコーンは、50gで272kcalと他の味付けと比べると、異常にカロリーが高いポップコーンです。キャラメルの成分の80%が糖質なのでカロリーが高くなります。

運動などで消費し切れなかった糖質は体内で脂肪にかわり、皮下脂肪としてたまってしまい肥満の原因になります。つまり糖質の取り過ぎはダイエットの最大の敵です。またキャラメル味は甘いのでついつい食べ過ぎてしまいます。

ダイエットのために少量にすれば良いだろうとひかえても、1日の運動量が不足していれば、やはり脂肪としてたまってしまいます。キャラメル味はダイエットにはふさわしくないポップコーンと言えます。

キャラメル以外の味は大きな差はない

天秤
Photo byOpenClipart-Vectors

キャラメル味以外のポップコーン50gのカロリーを味別で比較してみましょう。塩味(211kcal)、しょう油味(240kcal)、塩バター味(244kcal)、バターしょう油味(247kcal)となっていて、塩味の他はさほど大きな差がないことが分かります。

キャラメル味(272kcal)のカロリーが、いかに飛び抜けているか目に見えて分かります。つまりダイエットにはキャラメル味を除けば、どの味のポップコーンを食べても大きな差がないということです。

ただ塩味(211kcal)は他と比べると30kcalほど、キャラメル味と比べれば61kcalも低いので、ダイエットに一番おすすめのポップコーンと言えるでしょう。

映画館のポップコーンはカロリーが高い

ポップコーン
Photo bydbreen

映画館でポップコーンはよく食べます。映画館のポップコーンはカロリーが一般的に高いと言われています。映画館のポップコーンは市販の袋入りと違って紙のカップなどに入れて販売される場合が多いようです。

内容量のグラム表示がないので正式なデータではないのですが、映画館で販売されているMサイズの塩味で約500kcal、キャラメル味ではなんと約700kcalもあるといいます。

しかし、映画館のポップコーンは市販のものと比べるとカロリーはかなり高いのですが、映画館だからといってポップコーン自体の成分に違いがあるとは考えにくいです。おそらく単純に内容量の差なのではないでしょうか。

映画
Photo by Dick Thomas Johnson

映画館では、通常客席で映画を見ながら食べます。映画の上映時間は1時間半〜2時間です。市販の50gでは、途中で無くなってしまう可能性があります。そのために映画館で販売するポップコーンは量を多めに設定していると考えられます。

また映画館では映画を見ながら食べるので、無意識のうちに沢山食べることも考えられます。つまり映画館で販売しているポップコーンのカロリーが高いのは、映画館で食べるポップコーンの量が多いからではないでしょうか。

映画館で食べるポップコーンの栄養の吸収率

ポップコーンと映画
Photo byOpenClipart-Vectors

映画館では映画に集中しているので「食べるぞ」という意識がないままに、ポップコーンを口に運んでいる場合が多いのではないでしょうか。映画館以外でポップコーンを食べる場合は、ポップコーンを食べているという意識を持って口に運びます。

映画館の場合のように無意識で食べた場合と、意識を持って食べた場合とでは、栄養(カロリー)の吸収率にどれだけの差があるかは生物学的な検証データがないので分かりません。

しかし仮に映画館のように無意識で食べた時の栄養吸収率が低ければ、多めのポップコーンを食べても高カロリーを摂取したことにはならないのかも知れません。

ポップコーンのカロリー吸収率の違い

消化
Photo byClker-Free-Vector-Images

映画館という特定の場所に限らず、一般的な場所でポップコーンを食べた場合のカロリーの吸収率を生物学的に考えてみましょう。

人間は食品を食べた時に、その食品が持っている栄養を100%吸収することは出来ません。仮に好きな味を美味しいと思って食べた場合の栄養吸収率を90%、嫌いな味を食べた場合の吸収率を60%としてみます。

ポップコーン
Photo byGadini

例えば塩味は苦手だけどキャラメル味が大好きな人が、ダイエットを考えて量を控え30gにすると栄養学的なカロリーは163kcalで、塩味50gの211kcalより少ないカロリーです。

この人の生物学的吸収率を考えると、キャラメル味30gを食べた時は「163×90%」=147kcalを摂取したことになります。

同じ人が苦手な塩味50gを食べた時は「211×60%」=127kcalを吸収したことになり、30gの少量でもキャラメル味を食べた方が多くのカロリーを取ったことになります。

また逆に塩味が大好きでキャラメル味が苦手な人が同じ量の50gを食べた場合、塩味は「211×90%」=190kcal、キャラメル味は「272×60%」=163kcalと塩味のほうがかなり多くのカロリーを摂取したことになってしまいます。

カロリー
Photo byfancycrave1

但しこれらは仮のデータで正しい数値ではありません。何故ならば人の好みや嫌いの度合いは千差万別で、データ化することは不可能です。吸収率も同様に正しいデータを出すことが出来ません。

ただ1つ言えることは、塩味のポップコーンが一番カロリーが低いからと、栄養学的な数値だけでダイエットに向いていると決めるのには、生物学的な個人差のリスクがあるということです。

また映画館で食べる場合のように無意識で食べる場合や、ひとりで食べる時、仲間と楽しく食べる時などの環境の違い、食べた時の体調によりカロリーの吸収率は変るかも知れません。

ポップコーンに含まれる栄養

コーン
Photo bykeem1201

ポップコーンには「糖質」「脂質」「タンパク質」「ビタミン類」「ミネラル」「食物繊維」などの栄養が含まれています。

三大栄養素の中の「糖質」と「脂質」は身体に吸収消化されてエネルギーを作り出します。「タンパク質」は身体の筋肉や臓器を作る栄養素です。それではポップコーンに含まれる「ビタミン類」「ミネラル」「食物繊維」にはどのような働きがあるのでしょう。

ビタミン類

ナッツ
Photo bySecurity

ビタミンとは、三大栄養素のようにエネルギーや身体を作る成分ではありませんが、三大栄養素の吸収を助け栄養が上手く身体に作用するように潤滑油的な働きを持っています。

糖質やタンパク質、脂質だけを摂取してもビタミンがなければ体内で代謝がスムーズにいきません。ビタミンは微量でも効果があり健康を維持するために非常に重要な栄養素です。

またビタミンには水溶性(水に溶ける)と脂溶性(油に溶ける)があり、水溶性ビタミンは体外に尿などと一緒に排泄されやすいので少量ずつ何度も摂取する必要があります。また脂溶性のビタミンは油と一緒にとると吸収がが良くなります。

ポップコーンに含まれるビタミン類はビタミンA(脂溶性)ビタミンB2(水溶性)ビタミンE(脂溶性)などです。これを見ても分かるようにポップコーンのビタミン類は脂溶性が多いので、油やバターで炒めて調理することでより吸収効果が上がります。

ポップコーン
Photo bysentraldigital

ビタミンAは、レチノール(野菜類に含まれるビタミンA)とも呼ばれ、目の神経伝達に作用し不足すると暗いところでの視力低下を招きます。またレチノールは動脈硬化を防ぐ効果や免疫力を高めたり、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きがあります。

ビタミンB2は脂肪の代謝を助ける働きがあるので、体内に糖質や脂質が蓄積されるのを防ぎダイエットに効果があります。

またビタミンEはトコフェノールとも呼ばれ、脂質の抗酸化作用により、肌荒れの原因による過剰化脂質の発生を防ぎ、皮膚の角化を促進する作用があるので肌荒れ防止に効果があります。このようにポップコーンには有益なビタミン類が豊富に含まれています。

カルシウム以外のミネラル

ミネラル
Photo bysilviarita

ポップコーンはカルシュウム以外にも多くのミネラルを含んでいます。ミネラルは人の体内でビタミンと同様に、微量でも臓器や組織を円滑に働かせる重要な栄養素で、人体に必要なミネラル(必須ミネラル)は16種類とされています。

必須ミネラルは、主要ミネラル(カルシウム・リン・カリウム・硫黄・塩素・ナトリウム・マグネシウム)の7種類に、微量ミネラル(鉄・亜鉛・銅・マンガン・クロム・ヨウ素・セレン・モリブデン・コバルト)の9種類があります。

ポップコーンに含まれる主なミネラルは、ナトリウム(塩)、リン、鉄、カリウムがあります。ナトリウム(塩)は身体に必要なミネラルですが、多くとり過ぎると高血圧を招くなどの弊害があります。ただ水分と塩分の補給は熱中症対策に効果があります。

歯
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人の体内に最も多く存在するミネラルは「カルシュウム」で次に多いのが「リン」で、80%は骨や歯などの堅い組織を形成していて、残りの20%は有機リン酸化合物としてすべての細胞に存在します。

リンはカルシュウムの代謝と深く関係していて、リンの過剰摂取は骨を弱くする原因にもなります。カルシウムとリンのバランスが大切なのです。

ミネラルの「鉄」は主に血液の赤血球をつくるのに必要な栄養素です。不足すると貧血を起こし、体内に酸素を上手く運べないので酸欠状態になり頭痛、疲労感、どうき、息切れなどを引き起こします。

特に成人女性は月経や妊娠・出産により鉄分が不足しがちなので、男性より多く摂取する必要があります。

カリウム

カリウム
Photo bysilviarita

カリウムは、ポップコーン100g中に300mgと豊富に含まれるミネラルです。カリウムは体内のほとんどの細胞の中にあり、ナトリウムとのバランスで高血圧を防ぐ働きをします。

ナトリウムを過剰に取ると高血圧を招きますが、その場合にカリウムを適切に取ることにより、汗や尿として余分なナトリウムを体外に排泄し高血圧になることをおさえます。

食物繊維

牛蒡
Photo by Kakei.R

食物繊維は、ダイエットを気にかけている人にはおなじみの栄養素です。ポップコーンには種類豊富な食物繊維が含まれています。

食物繊維は消化されない栄養素ですが、人体に悪影響を及ぼすコレステロールのもとになる悪玉脂肪や余分なナトリウム、糖質などを吸着させて排泄します。糖尿病や動脈硬化を予防し、便秘や肥満を防ぎ、大腸ガンの予防にもなる非常に優れた栄養素です。

手作りのポップコーンに含まれる糖質・カロリー

手作り
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市販のポップコーンには、何らかの添加物が必ずといってよいほど使われています。また味付けには糖質やカロリーの高い、バターやキャラメルなどの調味料が使われています。

添加物や糖質・カロリーを気にする方には手作りのポップコーンがおすすめです。手作りをすれば無添加で味付けも好みで調整することができます。

手作りの味なしポップコーンのカロリー

オリーブオイル
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市販のポップコーンの50gの平均的なカロリーは、240kcal〜250kcal前後です。手作りで味なしにすれば220kcal前後におさえることができます。テフロン加工のフライパンで油を一切使用せずに炒れば、さらにカロリーを下げることができます。

またコーンを炒る時の油を、自分の好みで選べるのが手作りの良いところです。カロリーや健康面を考慮するのなら、動物性油(ラード、ヘット、バター)を使わずに植物性油(サラダ油、ごま油、大豆油、オリーブオイル)を使うと良いでしょう。

とくにオレイン酸を多く含む「オリーブオイル」は血液をさらさらにし内臓脂肪を落とすと同時に、便秘やむくみなどの解消に効果があり、ダイエットにも良いとされています。

手作りポップコーンの作り方

フライパン
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手作りポップコーンの作り方はとても簡単で、深めのフライパンに油を引き、乾燥したトウモロコシの粒を入れて炒るだけです。炒り方のコツは重めの蓋をしてはじめは強火にします。

軽く揺すりながら最初のはじける音がしたら、火を中火または中強火におとし揺すりながら数分間待つと、「ポンポン」とはじける音が連発します。音が小さくなれば出来上がりです。蓋を取ってはじけていない粒があるようなら、もう少し炒って下さい。

手作りの際の材料

調味料
Photo bystevepb

手作りの際の材料は、まずポップコーンの原料になるトウモロコシの粒で、皮の硬いポップ種や爆裂種を選びます。

次にフライパンに引く油ですが、コクのある旨味を好む方には動物性油(ラード、バター)を、健康面に配慮する方ならオリーブオイル、ココナッツ油などの植物性油を選ぶと良いでしょう。

後は味付けの調味料です。調味料は、塩、しょう油、コショウ、バター、チーズ、甘いのが好みならキャラメルやチョコレートと好きな材料で味付けでき、しかも添加物なしに出来るのが手作りのメリットです。

手作りの際の手順

炒る
Photo bystevepb

ポップコーンを手作りする際の手順で大切なのは、調理をはじめる前に調理道具、コーン粒、油、調味料を確認して揃えておくことです。

火にかけてから蓋を探したり、調味料を揃えていないと慌てて失敗してしまいます。調理道具は深めのフライパンと重めの蓋だけでOKです。まな板や包丁は必要ありません。蓋は耐熱ガラス製が中身が見えるので便利です。

次に油を引くのですが、うっかり忘れるとテフロン加工していないフライパンの場合は、ポップコーンが黒こげになってしまいます。

仕上げの味付けは、コーン粒が全部はじけてから、調味料を入れ全体に良くからめるようにして完成です。キャラメルやチョコレートの場合は熱で溶かしてからからめることが大切です。

ポップコーンはダイエットにもおすすめ

トースト
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ポップコーンは栄養バランスのとれた良質の食べ物で、ダイエットに最適な食物繊維が豊富ですが、糖質も多いので一概にダイエットにおすすめの食品とは言い切れません。

しかし食べ方や量などの工夫次第では、ダイエットにおすすめにもなります。例えば朝食にポップコーンとサラダの組合せにすれば、パンやご飯に比べ糖質やカロリーが少ないのでダイエット向きになります。

手作りなら糖質・カロリーを抑えられる

カロリー
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ポップコーンを手作りすれば、さらに糖質やカロリーをおさえることができます。メニューを工夫して手作りのポップコーンをパンやご飯、麺類の替わりに朝食や昼食に野菜と一緒に食べれば、かなりダイエット効果があるのではないでしょうか。

またおやつに、ケーキなどのスイーツより糖質やカロリーが低いポップコーンを食べるのも良いでしょう。

食物繊維が豊富

悩む女性

ポップコーンには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は前に紹介したように、ダイエットや生活習慣病予防に非常に効果のある栄養素です。

しかし食物繊維が豊富だからという理由で、ポップコーンをいつも食べれば良いという考えは危険です。片寄った食事は必ず身体に変調を起こします。バランスの良い栄養の取り方がダイエットにも必要です。

満腹感を得やすい

満腹
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ポップコーンは、ご飯やパンと同じように炭水化物(糖質と食物繊維)が主成分です。また、ご飯やパンより少量でも満腹感が得られる食品です。

そのためにメニューの工夫次第で糖質やカロリーを減らせるのでダイエットに効果があるといえます。しかしダイエットに成功しても体調が不調になっては意味がありません。食事によるダイエットは総合的に慎重に考える必要があります。

ポリフェノールでアンチエイジングを狙える

赤ワイン
Photo by 羽諾

ポップコーンに含まれるポリフェノールは、栄養素ではなく赤ワインなどで代表される色素です。ポリフェノールは体内で発生する活性酸素が過剰に増えないように抑制する作用があります。

活性酸素は文字面を見ると勢いのある善玉のように感じますが、身体は過剰に酸化すると細胞が衰え老化してしまうので、活性酸素は悪玉です。つまり活性酸素を抑制するポリフェノールには、老化を防ぎ若さを保つ効果があると言われています。

ポップコーンでダイエットをするときの注意

注意
Photo bygeralt

ポップコーンはバランスのとれた食品で、食べ方の工夫や味付けのチョイスによりダイエットに効果のある食べ物です。

しかし誤った摂取の仕方をすればダイエットには逆効果となる面も持っています。逆効果とならないようにポップコーンでダイエットをするときの注意点を詳しく紹介します。

糖質制限ダイエットは体の負担が大きい

負担
Photo byClker-Free-Vector-Images

ダイエットには糖質やカロリーを制限することが大切といわれます。確かに糖質をおさえれば脂肪の蓄積の抑制になり体重の減少、痩せることに繫がります。

しかしこれは体重を減らすことに特化したダイエットで、身体への負担は考慮に入れていません。糖質は人のエネルギー源として重要な栄養素です。

エネルギーが不足すれば普通に身体を動かすことや、ハツラツと活動することはできません。糖質制限のダイエットは体への負担が大きいということです。

濃い味付け・甘い味付けに注意

糖分
Photo byFree-Photos

濃い味付けや甘い味付けには注意が必要です。濃い味付けに慣れてしまうと、普段の食生活も濃い味付けを好むようになり生活習慣病になる危険があります。また甘い味付けのものはカロリーが高いので注意が必要です。

糖質は体内で消化されると糖分になり脂肪に変わります。甘いものは糖質の消化という行程を1つ省くことになるので吸収効率が良くなり、脂肪になる率が高くなります。つまり肥満に繫がりやすいのでダイエットの敵になります。

腹持ちが悪く消化が良い

砂時計
Photo byFunkyFocus

ポップコーンは非常に消化が良い食品です。食べた直後は満腹感があるのですが、腹持ちが悪いためにすぐにお腹がすいてしまい、何かを食べたくなってしまうので注意が必要です。

これを防ぐには、ゆっくりと良く噛んで時間をかけて食べることです。そうすることで腹持ちが良くなり、間食を防ぐことができます。

食べる量は決めた方がよい

大食い
Photo bypixelia

食べ過ぎはダイエットするには一番避けたいことです。食べ過ぎを防ぐためには、まず食べる量を決めることです。

量を決めてあるという意識が、際限なく食べることに歯止めをかけることになります。また前述のようにゆっくりと良く噛むことで、少量でも満腹感が味わえるのでダイエットに効果があります。

また映画館で映画を見ながら食べるように、何かをしながら食べるのは、食べる量が知らないうちに増えて食べ過ぎになってしまうので要注意です。

食塩の食用増進効果があることに注意

食塩
Photo byBru-nO

食塩には食欲を増す増進効果があるので注意が必要です。塩味のポップコーンは糖質やカロリーが低いのでダイエットには良いといっても、塩分の食欲増進効果で食べ過ぎては何にもなりません。

前述のように食べる量を決めておくことと、ゆっくりと良く噛むことに注意することがダイエットには大切です。

甘い飲み物を合わせるのはNG

ポップコーンと飲物
Photo by inazakira

甘い飲物はポップコーンによく合います。よく合うからこそ食べ過ぎに繫がってしまうのでダイエットにはNGです。また甘い飲物は糖分が多く当然カロリーが高いのでこれもNGです。

飲物が欲しくなったらウーロン茶を飲むようにしましょう。ウーロン茶には中性脂肪を抑制する効果があるので、ポップコーンの油分をスッキリさせてくれます。

ポップコーンは味付けに注意すれば糖質・カロリーは抑えられる

食生活
Photo by089photoshootings

ここまでポップコーンについて、味別で糖質やカロリーに違いがあること、含まれる栄養素、手作りのメリット、ダイエットの注意点、映画館で食べるポップコーンのカロリーが高いわけなどを解説してきました。

また食べ方や工夫の仕方で糖質やカロリーをおさえることでダイエットにも効果があることが理解できたのではないでしょうか。これらを参考にして豊かで健康な食生活を楽しんで下さい。

Eiji0601
ライター

Eiji0601

元ミュージッシャン&調理師。現在はフリーのコンサート企画やチラシ等のデザイナーをやっています。音楽のジャンルはクラシックからジャズ&ポップス、特に’60年代〜’80年代ポップスが大好きです。料理は和食が得意な年齢不詳の独身男性です。

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