マトリックス(matrix)とはどんな意味?由来やビジネスでの使い方も解説!

マトリックス(matrix)とはどんな意味?由来やビジネスでの使い方も解説!

ビジネス用語で耳にする言葉はどれも難解なものが多いですが、マトリックス(matrix)もまた、ふと耳にした時に即座に意味を把握し辛い言葉の一つです。マトリックス(matrix)とはどんな意味で、どのような使い方をする言葉なのでしょうか。

記事の目次

  1. 1.マトリックス(matrix)の意味とは?
  2. 2.マトリックス(matrix)の対義語・類義語
  3. 3.マトリックス(matrix)の使い方・例文
  4. 4.マトリックスとデターミネントの違い
  5. 5.マトリックス(matrix)を使う際の注意点
  6. 6.マトリックス(matrix)の由来・歴史
  7. 7.マトリックス(matrix)の漢字
  8. 8.マトリックスは母体や基盤・数学の行列という意味

マトリックス(matrix)の意味とは?

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マトリックス(英語表記ではmatrix)という言葉はビジネスシーンで、比較的新しく使われるようになった言葉です。特に組織運営などの経営サイド、管理職サイドにおいて使われるシーンが多く、組織運営に関わる言葉として用いられます。

英語のマトリックス(matrix)の意味は、母体や基盤、数学的には行列という意味があります。また、「鋳型(いがた)」や「発生源」などの意味もあります。

初見ではなかなか理解が難しいビジネス英語、マトリックス(matrix)について、本項では使い方、類義語や対義語、由来などについて記載します。

マトリックス(matrix)の対義語・類義語

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ビジネス英語であるマトリックス(matrix)の意味が、母体や基盤もしくは数学の行列を表すことは前述しましたが、他に似た言葉、つまり類義語やまったく正反対の意味をもつ言葉、対義語から読み解いていきましょう。

違った角度から見ることで、ビジネス英語であるマトリックス(matrix)が本質的にもつ意味やその用法について把握していきます。

マトリックスの類義語「行列」の意味

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マトリックス(matrix)の類義語である「行列」には二つの意味があります。ひとつは特定の人や物が、一定のルールに従って順序良く並んでいるさまを表します。大名行列や行列の並ぶラーメン屋などで知られた意味です。

もうひとつは、表計算ソフトなどで扱われることが一般的な概念です。縦の列と横の列に順番に並んで用意された配列のことを指します。

マトリックスの類義語「マトリクス」の意味

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「マトリクス」はマトリックス(matrix)の類義語ではなく、日本語表記の別表記です。つまり、マトリックス(matrix)との意味に違いはまったくありません。どちらを使っても問題はありません。また、使い方にも違いはありません。

英語表記においても違いはなく、同じように「matrix」として表記します。ネイティブな発音をそのまま記載した場合は、マトリクスのほうがより近しい読みになります。

マトリックスの対義語「子・応用・点」の意味

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マトリックス(matrix)は母体や基盤といった意味をもちます。そのため対義語は「子」などの土台ではなく中身を意味する言葉が定義できます。また「基盤」といった意味への対義語として、「応用」といった汎用性や発展形を意味する言葉が充てられます。

数学的な「行列」などのビジネスライクで使用される言葉では、「点」や英語ではエクストリームポイント(extreme point)などがマトリックスの対義語として定義されます。

マトリックス(matrix)の使い方・例文

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マトリックス(matrix)はビジネス英語としての側面が非常に強いため、前後の文面や話しの流れによってその意味を大きく変化させてしまうことがあります。正しく理解できないまま受け止める事が無いように、どのような使い方に気を付ければよいのか知りましょう。

使い方や文脈を無視した用法では、正しく伝えておかなければならない相手に全く伝わらず、場合によっては誤解しか招かない可能性もあります。しっかりと把握した上で使用しましょう。

例文①

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「市場のベクトルを視覚的に把握するためには、2x2マトリックスでの分析が必要不可欠です。データはありますのですぐに用意します!」

縦軸と横軸にそれぞれの指標をグラフ化して、想定したいデータの規模を視覚的に把握するための手段を「2x2マトリックス」と呼びます。データの分析方法の一つを挙げて提案している例文です。

例文②

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「マトリックス組織という仕組みには、わが社の業務方針とは相いれない物と具申いたします。わが社においてはやはり、事業部制組織がより利益効果が高いものと存じ上げております。」

同じマトリックス(matrix)でも、組織運営における位置形態としてのマトリックス(matrix)を指します。職能別組織形態とも言われている組織構成の事です。そうした意見具申の例文となります。

例文③

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「すでに成長マトリックスにおいて、私たちは”市場浸透”の域を逸脱しています。これからは”開拓”へと進捗を進めるべきであり、”製品開発”は”開拓”がある程度すすみ基盤を整えた上で行うべきです」

成長マトリックスとは”イゴール・アンゾフ”が提唱し今なお信奉者の多い経営戦略の一つです。こちらもマトリックス的な考え方を元に生み出された手法の事をさします。

例文④

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また、発生源としての意味でマトリックス(matrix)を用いた場合であれば、「問題やトラブルのマトリックスを的確に発見して対応しよう」という使い方となります。

このようにマトリックス(matrix)は、和製英語の名称として使われる場合や鋳型(いがた)やテンプレート、発生源としての使い方もありますので、上手に理解できるようにしましょう。

マトリックスとデターミネントの違い

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そもそも、マトリックス(matrix)という英語が日本人に馴染まれるようになる前は、数学的な数列を意味する言葉として使われていたのはデターミネント(determinant)でした。

しかし、デターミネント(determinant)ではより数学という学問的な意味が強かったため、ビジネスシーンなどの場面で見られることはありませんでした。

そこに、より汎用性の高い概念的な意味であるマトリックスという言葉が登場し、一躍一般化されたという経緯があります。

デターミネントは行列式という意味

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マトリックス(matrix)が「数列」「基盤」「発生源」「鋳型」などの意味を持つのに対し、デターミネント(determinant)は「行列の式」として使われている言葉です。限定的に数式を表す言葉なので、ビジネスシーンにおける流用性を勝ち得なかったのです。

マトリックス(matrix)を使う際の注意点

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マトリックスには複数の意味があり、受け取り方や発信の仕方次第では勘違いを招きかねません。名詞としてのマトリックスなのか、原因としてのマトリックスなのか、はたまたテンプレートとしてのマトリックスなのかを常に意識して伝えましょう。

主語がなければ使えない

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例えば、「ここからはマトリックスを追及していきましょう」だけであればどのマトリックスをさすのか?場合によっては発生源をさすのかなどなど、まるで主語が見当たりません。

「ここからは教育プロトコルのマトリクスを追及していきましょう」であれば、教育におけるプロトコルを策定するにあたって鋳型(テンプレ)を煮詰めていくことで汎用性の高いプログラムを量産出来るようにしましょう、という言葉になります。

マトリックス(matrix)の由来・歴史

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ところで、ごく最近になってマトリックスというビジネス英語が頻繁に使われるようになりましたが、どのようなことが由来となって使われるようになったかご存知でしょうか。次はマトリックスの由来や、歴史について紐解きます。

意外にもこんなことがマトリックス(matrix)の由来となっているなんて、と驚かれることは間違いありません。

マトリックス(matrix)の由来

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実は、映画「マトリックス」が由来となって使われるようになったのです。映画「マトリックス」は1999年にクランクインした大ヒット映画で、サイバネティックな世界観とヒーロー的要素が世界中のファンを生み出しました。

そんなマトリックス(matrix)が、どのようにして今のようにビジネス英語として使われるようになったのかについては、前述した「行列」という概念をもった言葉であり、数々の経営学者が論文として発表した名称から自然と使われるようになりました。

マトリックス(matrix)の歴史

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映画「マトリックス」が由来となって、ビジネスシーンで使われるようになりましたが、それまでの経緯として考えられる事として、作中でのマトリックスの扱いが由来と言われています。

コンピューターによって支配され、創造された仮想空間のことを「The Matrix」として作中では描かれており、そうした作中におけるメインテーマである「マトリックス」と、マトリックスの語源とされるラテン語が影響して今の使い方の由来になったと言われています。

マトリックス(matrix)の漢字

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マトリックスを日本語で表記した場合には、「基盤」や「基質」とされています。しかし、ビジネスシーンにおけるマトリックスとは、行列に関した考え方のことであったり、鋳型や発生源として表す場合がほとんどです。

マトリックスは母体や基盤・数学の行列という意味

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マトリクス(matrix)とは、言葉の意味としてだけではなく、様々な概念に繋がるキーワードとしても機能する英語です。「基盤・母体・行列」、そして「発生源・鋳型」と捉え方が様々です。

ですから、使用する側も受け止める側も文脈や前後の情報を加味した上での使い方が重要なのです。ビジネスシーンにおいて正しい情報伝達や効率的な情報伝達を可能にするビジネス英語は非情に便利です。

しかし、もっとも大切なのは、「正確に間違いなく相手と情報を共有するための努力」なのです。本来の目的を忘れる事なく、何事も確実に伝達出来るようにしておきましょう。

五所川原銭男
ライター

五所川原銭男

ガジェット系を好む。雑食。暴食。時折暴走する。知る人ぞ知る某国産プロジェクトの中の人。

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